ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2010 ノミネーション発表!

 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2010のノミネーションが発表になりました。(11月1日)

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 ◆作品賞(Best British Independent Film)
 ・“Four Lions”(英) 監督:Christopher Morris
 ・『キック・アス』“Kick-Ass”(英・米) 監督:マシュー・ヴォーン
 ・“The King’s Speech”(英・オーストラリア) 監督:トム・フーパー
 ・“Monsters”(英) 監督:Gareth Edwards
 ・『わたしを離さないで』“Never Let Me Go”(英・米) 監督:マーク・ロマネク

 “Four Lions”は、ロサンゼルス映画祭2010 観客賞受賞。
 “The King’s Speech”は、トロント国際映画祭2010 ピープルズ・チョイス賞受賞。
 “Monsters”は、エジンバラ国際映画祭2010 新人監督賞受賞、プチョン国際ファンタスティック映画祭2010 監督賞受賞、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2010 特殊効果賞受賞。

 ◆監督賞(Best Director)
 ・マイク・リー “Another Year”(英)
 ・マシュー・ヴォーン 『キック・アス』“Kick-Ass”
 ・トム・フーパー “The King’s Speech”
 ・Gareth Edwards “Monsters”
 ・マーク・ロマネク 『わたしを離さないで』“Never Let Me Go”

 ◆主演男優賞(Best Actor)
 ・ジム・ブロードベント “Another Year”
 ・Riz Ahmed “Four Lions”
 ・コリン・ファース “The King’s Speech”
 ・スクート・マクネリー(Scoot Mcnairy) “Monsters”
 ・アイダン・ギレン(Aidan Gillen) “Treacle Junior”(英)(監督:Jamie Thraves)

 ◆主演女優賞(Best Actress)
 ・Manjinder Virk “The Arbor”(英)(監督:Clio Barnard)
 ・Ruth Sheen “Another Year”
 ・アンドレア・ライズボロー(Andrea Riseborough) 『ブライトン・ロック』“Brighton Rock”(英)(監督:ローワン・ジョフィ)
 ・サリー・ホーキンス “Made In Dagenham”(英)(監督:ナイジェル・コール)
 ・キャリー・マリガン 『わたしを離さないで』“Never Let Me Go”

 ◆助演男優賞(Best Supporting Actor)
 ・Kayvan Novak “Four Lions”
 ・ガイ・ピアース “The King’s Speech”
 ・ジェフリー・ラッシュ “The King’s Speech”
 ・ボブ・ホスキンズ “Made In Dagenham”
 ・アンドリュー・ガーフィールド 『わたしを離さないで』“Never Let Me Go”

 ◆助演女優賞(Best Supporting Actress)
 ・レスリー・マンヴィル “Another Year”
 ・ヘレナ・ボナム・カーター “The King’s Speech”
 ・ロザムンド・パイク “Made In Dagenham”
 ・キーラ・ナイトレイ 『わたしを離さないで』“Never Let Me Go”
 ・タムシン・クレイグ(Tamsin Greig) “Tamara Drewe”(英)(監督:スティーヴン・フリアーズ)

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ・Jesse Armstrong、Sam Bain、Simon Blackwell、Christopher Morris “Four Lions”
 ・Jane Goldman、マシュー・ヴォーン 『キック・アス』“Kick-Ass”
 ・デイヴィッド・サイドラー(David Seidler) “The King’s Speech”
 ・ウィリアム・アイヴォリー(William Ivory) “Made In Dagenham”
 ・アレックス・ガーランド(Alex Garland) 『わたしを離さないで』“Never Let Me Go”

 Jesse Armstrong とSimon Blackwellは“In The Loop”で注目された脚本家。それ以前はTV中心に活躍。

 ◆プロダクション賞(Best Achievement In Production)
 ・“The Arbor”(英) 監督:Clio Barnard
 ・“In Our Name”(英) 監督:Brian Welsh
 ・“Monsters”(英) 監督:Gareth Edwards
 ・“Skeletons”(英) 監督:ニック・ホィットフィールド
 ・“StreetDance 3D”(英) 監督:Max Giwa、Dania Pasquini

 ◆レインダンス賞(Raindance Award)
 ・“Brilliant Love”(英) 監督:Ashley Horner
 ・“Jackboots On Whitehall”(英) 監督:Edward McHenry、Rory McHenry
 ・“Legacy”(ナイジェリア・英) 監督:Thomas Ikimi
 ・“Son Of Babylon”(イラク・英・仏・オランダ・UAE・エジプト) 監督:Mohamed Al Daradji
 ・“Treacle Junior”(英) 監督:Jamie Thraves

 ※この賞は、映画業界からの支援なしに作られた、真にインディペンデントな作品(主に新人監督のよる)に贈られます。2004年に新設されています。この映画賞の設立と運営自体がRaindance(http://www.raindance.co.uk/site/index.php?home)で、Raindanceが10月に開催しているレインダンス・フィルム・フェスティバルのイギリス映画コンペティション部門がこのレインダンス・アワードということになります。

 ◆技術賞(Best Technical Achievement)
 ・“The Arbor” 音響(Sound):Tim Barker
 ・『ブライトン・ロック』“Brighton Rock” 撮影(Cinematography):John Mathieson
 ・“The Illusionist” アニメーション:シルヴァン・ショメ
 ・“The King’s Speech” 美術(Production Design):Eve Stewart
 ・“Monsters” 視覚効果:Gareth Edwards

 ◆新人賞(Most Promising Newcomer)
 ・Manjinder Virk “The Arbor”
 ・アンドレア・ライズボロー 『ブライトン・ロック』“Brighton Rock”
 ・Tom Hughes “Cemetery Junction”(英)(監督:Ricky Gervais、Stephen Merchant)
 ・Joanne Froggatt “In Our Name”
 ・Conor Mccarron “Neds”(英・仏・伊)(監督:ピーター・ミュラン)

 ◆第1回監督賞(The Douglas Hickox Award/Best Debut Director)
 ・Debs Gardner Paterson “Africa United”
 ・Clio Barnard “The Arbor”
 ・ローワン・ジョフィ 『ブライトン・ロック』“Brighton Rock”
 ・Chris Morris “Four Lions”
 ・Gareth Edwards “Monsters”

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
 ・“The Arbor”(英) 監督:Clio Barnard
 ・“Enemies Of The People”(英・カンボジア) 監督:Rob Lemkin、Thet Sambath
 ・“Exit Through The Gift Shop”(米・英) 監督:Banksy
 ・“Fire In Babylon”(英) 監督:Stevan Riley
 ・『ヴィック・ムーニーズ/ごみアートの奇跡』“Waste Land”(ブラジル・英) 監督:ルーシー・ウォーカー

 “The Arbor”は、トライベッカ映画祭2010 ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。新人監督賞受賞。
 “Enemies Of The People”は、サンダンス映画祭2010 審査員特別賞受賞。サンタバーバラ国際映画祭2010 最優秀ドキュメンタリー賞受賞。香港国際映画祭2010 優秀ドキュメンタリー賞受賞。クラクフ映画祭2010シルバー・ホーン特別芸術賞(The Silver Horn for Special Artistic Merit)受賞。
 “Exit Through The Gift Shop”は、ベルリン国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 『ヴィック・ムーニーズ/ごみアートの奇跡』は、サンダンス映画祭2010 観客賞受賞。

 ◆英国短編賞(Best British Short)
 ・“Baby”(英) 監督:ダニエル・マロイ(Daniel Mulloy)
 ・“Photograph Of Jesus”(2008/英) 監督:Laurie Hill
 ・“Sign Language”(英・オーストラリア) 監督:Lucy Wigmore
 ・“Sis”(英) 監督:Deborah Haywood
 ・“The Road Home”(インド・英) 監督:Rahul Gandotra

 “Baby”は、エジンバラ国際映画祭2010 The UK Film Council Award/最優秀英国短編映画賞(Best British Short Film awards)受賞。
 “Photograph Of Jesus”は、エジンバラ国際映画祭2009 マクラレン賞(ブリティッシュ・アニメーション賞)受賞。アヌシー国際アニメーションフェスティバル2009 アウト・オブ・コンペティション 短編部門出品。カトゥーン・ドール2010 ロングリスト・エントリー。

 ◆外国映画賞(Best Foreign Film)
 ・“Dogtooth”(2009/ギリシャ) 監督:Giorgos Lanthimos
 ・“I Am Love(Io sono l'amore)”(2009/伊) 監督:ルカ・グアダグニーノ
 ・『アンプロフェット』“A Prophet”(2009/仏・伊) 監督:ジャック・オディアール
 ・『瞳の奥の秘密』“The Secret In Their Eyes”(2009/アルゼンチン・西) 監督:フアン・ホセ・カンパネラ
 ・『ウィンターズ・ボーン』“Winter’s Bone”(米) 監督:デブラ・グラニック

 “Dogtooth”は、カンヌ国際映画祭2009 ある視点部門グランプリ受賞。サラエボ映画祭2009 審査員特別賞、女優賞(Aggeliki Papoulia、Mary Tsoni)受賞。シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2009 ヤング審査員賞、市民ケーン有望監督賞(Citizen Kane Award to an up-and-coming director)受賞。モンペリエ地中海映画祭2009 Young People's Award (CMCAS Languedoc)受賞。ストックホルム国際映画祭2009 グランプリ(Bronze Horse)受賞。
 『アンプロフェット』は、カンヌ国際映画祭2009 グランプリ受賞。セザール賞2010 作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・編集賞・主演男優賞・助演男優賞など9部門受賞。米国アカデミー賞2010 外国語映画賞ノミネート。
 『瞳の奥の秘密』は、米国アカデミー賞2010 外国語映画賞受賞。ゴヤ賞2010 スペイン語外国映画賞&新人女優賞受賞。
 『ウィンターズ・ボーン』は、サンダンス映画祭2010 審査員グランプリ受賞。

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 主な作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・“The King’s Speech”(8):作品・監督・主演男優・助演男優・助演男優・助演女優・脚本・技術
 ・“Monsters”(6):作品・監督・主演男優・プロダクション・技術・新人監督
 ・『わたしを離さないで』(6):作品・監督・主演女優・助演男優・助演女優・脚本
 ・“Four Lions”(5):作品・主演男優・助演男優・脚本・新人監督
 ・“Another Year”(4):監督・主演男優・主演女優・助演女優
 ・『ブライトン・ロック』(4):主演女優・技術・新人・新人監督
 ・“Made In Dagenham”(4):主演女優・助演男優・助演女優・脚本
 ・『キック・アス』(3):作品・監督・脚本
 ・“Treacle Junior”(2):主演男優・レインダンス
 ・“In Our Name”(2):プロダクション・新人

 3大映画祭のコンペティション部門に出品されたイギリス映画を振り返ってみると―
 ベルリン国際映画祭
 ・『ゴースト・ライター』(仏・独・英) 監督:ロマン・ポランスキー
 カンヌ国際映画祭
 ・“Another Year” 監督:マイク・リー
 ・“Route Irish” 監督:ケン・ローチ
 ベネチア国際映画祭
 なし

 『ゴースト・ライター』がどういう扱いになっているのかはわかりませんが、“Another Year”がかろうじて4部門にノミネートされているのに対して、ケン・ローチの“Route Irish”は全くノミネートされませんでした。

 ノミネーション状況は、“The King’s Speech”を中心にした、概ね順当なものですが、ジャンル映画である“Monsters”や『キック・アス』がここまで食い込んでくるというのは、ちょっと予想外でした。

 全体としては、本命視されている“The King’s Speech”に、カンヌで非常に評価の高かったマイク・リー作品と、“Four Lions”、“Monsters”、『わたしを離さないで』、『ブライトン・ロック』ら新人監督の作品の3つ巴の構図になっていて、そんな中で果たして“The King’s Speech”が何部門制することができるか、というのが、今回のブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワードの見どころとなっています。

 米国映画賞レースも、今年は“The King’s Speech”や“Another Year”などイギリス映画が席捲することが予想されてもいて、本国イギリスではどういう風に賞を割り振るのかが注目されます。

 受賞結果の発表は、12月5日です。

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 *当ブログ記事
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_3.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_12.html
 ・ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_3.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

 追記:
 ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード2010 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_10.html

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