テルライド映画祭2010 ラインナップ!

 テルライド映画祭は、元々は、忘れられた映画やなかなか観ることができない映画を上映することを目的に1974年からコロラド州テルライドで始められた映画祭ですが、現在は、カンヌ国際映画祭などの話題作が、いくつかのワールド・プレミア作品とともに、米国内でプレミア上映される映画祭として知られています。

 開催期間は、たった4日しかありませんが(2010年は9月3日~6日)、その年の重要な作品が一挙に全米プレミア/北米プレミアされる機会として重要であり、また、この映画祭(とニューヨーク映画祭)が終わると、全米の映画関係者は映画賞レースに向けて本腰を入れることにもなっていて(だからここで期待の作品をプレミア上映したりする)、そういう意味で、年間を通じてのマイル・ストーンというか、アカデミー賞をゴールとするカレンダーの折り返し地点のような、重要な年中行事になっています。

 上映作品のラインナップは開催日の前日にしか発表されないという、ちょっと変わった映画祭でもあり、個々の作品のチケットはなく、前もって発売される数種類のパスのどれかを購入して作品を鑑賞するというシステムになっています。

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 【第37回テルライド映画祭(9月3日~6日) ラインナップ

 ◆メイン・プログラム(The Show)

 ・“Another Year”(英) 監督:マイク・リー
 ・“The First Grader”(英) 監督:ジャスティン・チャドウィック
 ・“The First Movie”(英) 監督:Mark Cousins
 ・“The Illusionist”(英・仏) 監督:シルヴァン・ショメ
 ・“The King’s Speech”(英) 監督:トム・フーパー
 ・“Never Let Me Go”(英・米) 監督:Mark Romanek
 ・“Chico And Rita”(西・キューバ) 監督:フェルナンド・トルエバ、Javier Mariscal
 ・“Tamara Drewe”(英) 監督:スティーヴン・フリアーズ
 ・“The Way Back”(英) 監督:ピーター・ウィアー
 ・“Carlos”(仏・独) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 ・“Of Gods And Men”(仏) 監督:グサヴィエ・ボーヴォワ
 ・“The Princess Of Montpensier”(仏) 監督:ベルトラン・タヴェルニエ
 ・“Le Quattro Volte”(伊) 監督:Michelangelo Frammartino
 ・“Happy People: A Year In The Taiga”(独) 監督:Dmitry Vasyukov、ヴェルナー・ヘルツォーク
 ・“If I Want To Whistle, I Whistle”(ルーマニア) 監督:Florin Şerban
 ・“Precious Life”(イスラエル) 監督:Shlomi Eldar
 ・“Poetry”(韓) 監督:イ・チャンドン
 ・“Incendies”(カナダ) 監督:デニ・ヴィルヌーヴ
 ・“A Letter To Elia”(米) 監督:マーティン・スコセッシ、Kent Jones
 ・“Inside Job”(米) 監督:チャールズ・ファーガソン
 ・“Oka! Amerikee”(米・中央アフリカ共和国) 監督:Lavinia Currier
 ・“Tabloid”(米) 監督:エロール・モリス
 ・“The Tenth Inning”(米) 監督:Ken Burns、Lynn Novick
 ・“Biutiful”(メキシコ) 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

 “Another Year”、“The Illusionist”、“The King’s Speech”、“Chico And Rita”、“Tamara Drewe”、“Of Gods And Men”、“The Princess Of Montpensier”、“Poetry”、“Incendies”、“A Letter To Elia”、“Inside Job”、“Tabloid”、“Biutiful”は、トロント国際映画祭を出し抜いて北米プレミア作品で、“Precious Life”はインターナショナル・プレミア、 “The First Movie”、“Happy People: A Year In The Taiga”、“Oka! Amerikee”、“The Tenth Inning”はワールド・プレミア作品、“The First Grader”と“Never Let Me Go”はトロント国際映画祭を出し抜いてのワールド・プレミア作品です。

 このほかに、スニーク・プレビューとしてダニー・ボイルの”127 Hours”が上映されました。

 ◆シルバー・メダリオン賞受賞者(Silver Medallion awards)

 ・クラウディア・カルディナーレ
 上映作品:『鞄を持った女』“Girl With A Suitcase”(1961/伊) 監督:ヴァレリオ・ズルリーニ(Valerio Zurlini)

 ・コリン・ファース
 上映作品:“The King’s Speech”

 ・ピーター・ウィアー
 上映作品:“The Way Back”

 ・UCLA Film & Television Archive(特別メダリオン)
 上映作品1:“Chicago”(1927) 監督:Frank Urson
 セシル・B・デミル保存庫(Cecil B. DeMille’s vaults)で発見され、UCLA Film & Television Archiveで修復された作品。The Mont Alto Motion Picture Orchestra の伴奏つきで上映。
 上映作品2:“Brandy In The Wilderness”(1968) 監督:Stanton Kaye
 UCLA Film & Television Archiveで修復された作品。

 ◆ゲスト・ディレクター・プログラム(Guest Director Programs)

 今年のディレクターは、Michael Ondaatjeで、1960年以降の40年間から6作品を選んでいます。

 ・『ハスラー』“The Hustler”(1961/米) 監督:ロバート・ロッセン
 ・“Here’s Your Life”(1966/スウェーデン) 監督:ヤン・トロエル
 ・『ゴングなき戦い』“Fat City”(1972/米) 監督:ジョン・ヒューストン
 ・『処刑の丘』“The Ascent”(1977/ソ連) 監督:ラリーサ・シェピチコ(Larisa Shepitko)
 ・『コンフィデンス/信頼』“Confidence”(1980/ハンガリー) 監督:イシュトヴァン・サボー
 ・“Mother Dao, The Turtlelike”(1995/オランダ) 監督:Vincent Monnikendam

 ◆リバイバル上映作品(Additional Film Revivals)

 ・“Rotaie”(1930/伊) 監督:マリオ・カメリーニ(Mario Camerini)
 ・“Moana: A Story Of The South Seas”(1926/米) 監督:ロバート・フラハティ

 ◆Backlot
 バックステージもの、もしくは、芸術家・音楽家・映画監督などに関するドキュメンタリーを上映するプログラム。

 ・“Pygmies In Paris”(1992/英) 監督:Mark Kidel
 ・“The Magnificent Tati”(2009/英・米・仏) 監督:Michael House
 ・“Cameraman: The Life And Work Of Jack Cardiff”(2010/英) 監督:Craig McCall
 ・“Hurricane Kalatozov”(2010/仏) 監督:Patrick Cazals
 ・“Daniel Schmid: Le Chat Qui Pense”(2010/独) 監督:Pascal Hofmann、Benny Jaberg
 ・“The World According To Ion B.”(2010/ルーマニア) 監督:Alexander Nanau
 ・“But Film Is My Mistress”(2010/スウェーデン) 監督:Stig Björkman
 ・“Images From The Playground”(2009/スウェーデン) 監督:Stig Björkman
 ・『ドキュメンタリスト』“Documentarist”(2003/アルメニア) 監督:ハルチュン・ハチャトリアン
 ・“Music Makers Of The Blue Ridge”(1965/米) 監督:David Hoffman
 ・“Chekhov For Children”(2010/米) 監督:Sasha Waters Freyer
 ・“Moguls And Movie Stars”(2010/米) 監督:Jon Wilkman
 ・“On “Being There” With Richard Leacock”(2010/米) 監督:Jane Weiner

 ◆短編

 ◆教育プログラム(Education Programs)
 シンポジウムと上映会とディスカッション。

 ◆Talking Heads
 ゲストと観客の7つのQ&A、3つのセミナー。

 ◆その他の企画(Additional Festivities)

 ・スポットライト・オン・ハルチュン・ハチャトゥリアン
 上映作品:『リターン・トゥ・ザ・プロミスト・ランド』『ドキュメンタリスト』『牛は語らない/ボーダー』

 ・Ralph Eggleston ポスター・サイン会

 ・ポスター・アート:Pix-Art: The Creations of Ralph Eggleston

 ・Michael Ondaatje “The Conversations: Walter Murch and the Art of Editing” サイン会

 ・カズオ・イシグロ “Never Let Me Go” サイン会

 ・Serge Bromberg and Mont Alto Orchestra サイレント・クラシックDVDサイン会

 ・ダニー・ボイル『ミリオンズ』上映会

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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