ヨーロッパ映画の収穫2010! ヨーロッパ映画賞2010 対象作品 48作品発表!

 ヨーロッパ映画賞2010のノミネーション対象作品全46作品が発表になりました。(9月9日)

 この中から、作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、撮影賞、技術部門賞、作曲賞の8部門のノミネーションが行なわれるわけですが、いやはや、これが贅沢なラインナップになっています。

 カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品が5つ、ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品が7つ、ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品が6つあり、その中に、カンヌ国際映画祭監督賞受賞作品と、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品と銀熊賞受賞作品3つ、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品があり、そのほか、世界中の映画祭・映画賞でグランプリをはじめとする高評価を受けた作品がゾロゾロあります。

 全46作品のリストは、以下の通りですが、タイトルだけ書き出すのも面白みがないので、簡単な受賞歴・上映歴を付記しておきました。
 46作品中、44作品までは、たぶん当ブログのどこかで紹介しているはずなので、気になった作品があったら、ブログ内検索窓などを使って検索してみてください。

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 ・“Another Year”(英) 監督:マイク・リー
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。

 ・『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』“Nowhere Boy”(英) 監督:サム・テイラー=ウッド
 サンダンス映画祭2010 プレミア部門出品。
 ロンドン映画批評家協会賞2010英国助演女優賞受賞(アンヌ=マリー・ダフ)。
 イブニング・スタンダード英国映画賞2010女優賞受賞(アンヌ=マリー・ダフ)。
 英国エンパイア賞2010 ベスト・ニューカマー受賞(アーロン・ジョンソン)。

 ・“Tamara Drewe”(英) 監督:スティーヴン・フリアーズ
 カンヌ国際映画祭2010 アウト・オブ・コンペティション部門出品。パルムドッグ受賞。

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 ・“Ondine”(アイルランド) 監督:ニール・ジョーダン
 アイルランド・アカデミー賞2010 主演男優賞(コリン・ファレル)・助演女優賞(Dervla Kirwan)・美術賞・音響賞受賞。
 上海国際映画祭2010 コンペティション部門出品。撮影賞受賞(クリストファー・ドイル)。

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 ・『プリズン211』(『第211号監房』)“Celda 211(Cell 211)”(西・仏) 監督:ダニエル・モンソン
 ベネチア国際映画祭2009 ベネチア・デイズ出品。
 ゴヤ賞2010 作品賞・監督賞・主演男優賞(ルイス・トサル)・助演女優賞(ラウル・アレバロ)・新人女優賞(マルタ・エトゥラ)・脚色賞・編集賞・音響賞受賞。

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 ・『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』“I0, Don Giovanni(I, Don Giovanni)”(オーストリア・伊・西) 監督:カルロス・サウラ

 ・『瞳の奥の秘密』“El Secreto De Sus Ojos(The Secret In Their Eyes)”(西・アルゼンチン) 監督:ファン・ホセ・カンパネラ
 ゴヤ賞2010 新人女優賞(ソレダー・ビリャミル)、スペイン語外国語映画賞受賞。
 アリエル賞2010 イベロ・アメリカン映画賞受賞。
 米国アカデミー賞2010 外国語映画賞受賞。

 ・“Carlos”(仏・独) 監督:オリヴィエ・アサイヤス
 カンヌ国際映画祭2010 特別上映作品。

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 ・『オーケストラ!』“Le Concert(The Concert)”(仏) 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
 セザール賞2010 音響賞・作曲賞受賞。
 ルーマニア・GOPO賞2010 編集賞・美術賞・衣裳賞・ヘアドレッサー賞・作曲賞受賞。

 ・“Des Hommes Et Des Dieux(Of Gods And Men)”(仏) 監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。グランプリ&エキュメニカル審査員賞受賞。

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 ・“The Ghost Writer”(仏・独・英) 監督:ロマン・ポランスキー
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。銀熊賞(監督賞)受賞。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2010 最優秀ヨーロッパ映画賞受賞。
 国際批評家連盟賞2010 グランプリ受賞。

 ・“Tournee(On Tour)”(仏) 監督:マチュー・アマルリック
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。監督賞&国際批評家連盟賞受賞.

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 ・“My Queen Karo”(ベルギー・オランダ) 監督:Dorothée Van Den Berghe
 ヴァリャドリッド国際映画祭2009 オフィシャル・セレクション出品。

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 ・“Nothing Personal”(オランダ・アイルランド) 監督:Urszula Antoniak
 ロカルノ国際映画祭2009 女優賞&第一回監督賞&国際批評家連盟賞&CICAE Prize受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2009 コンペティション部門出品。
 トランシルヴァニア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 マル・デル・プラタ国際映画祭2009 コンペティション部門出品。
 オランダ映画祭2009 グランプリ&監督賞&撮影賞&音響賞受賞。
 マラケシュ国際映画祭2009 女優賞(Lotte Verbeek)受賞。

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 ・“De Vliegenierster Van Kazbek(The Aviatrix Of Kazbek)”(オランダ・グルジア) 監督:Ineke Smits
 モスクワ国際映画祭2010 パースペクティヴ・コンペティション部門出品。

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 ・“Mine Vaganti(Loose Cannons)”(伊) 監督:フェルザン・オズペテク
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 助演男優賞(エンニオ・ファンタスキーニ)・助演女優賞(イラリア・オッキーニ)受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2010 助演男優賞(エンニオ・ファンタスキーニ)・助演女優賞(Lunetta Savino、エレナ・ソフィア・リッチ)・撮影賞・歌曲賞・コメディー賞受賞。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2010 作品賞・脚本賞・撮影賞受賞。

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 ・“La Nostra Vita(Our Life)”(伊) 監督:ダニエレ・ルケッティ
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。男優賞受賞(エリオ・ジェルマーノ)。
 ナストロ・ダルジェント賞2010 主演男優賞(エリオ・ジェルマーノ)・助演男優賞(ルカ・ジンガレッティ)・助演女優賞(イザベラ・ラゴネーゼ)・音響賞。

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 ・“La Prima Cosa Bella(The First Beautiful Thing)”(伊) 監督:パオロ・ヴィルツィ
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 主演男優賞(ヴァレリオ・マスタンドレア)・主演女優賞(ミカエラ・ラマゾッティ)・脚本賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2010 主演女優賞(ミカエラ・ラマゾッティ、ステファニア・サンドレッリ)・脚本賞・衣裳賞・音響賞受賞。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2010 女優賞(ステファニア・サンドレッリ)受賞。
 上海国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

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 ・『やがて来たる者』“L’Uomo Che Verrà(The Man Who Will Come)”(伊) 監督:ジョルジョ・ディリッティ
 ローマ映画祭2009 コンペティション部門出品。銀賞(審査員賞)&観客賞受賞。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 作品賞・録音賞・プロダクション賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2010 美術賞・音響賞・プロデューサー賞受賞。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2010 外国人記者グランプリ受賞。
 ブリュッセル映画祭2010 観客賞受賞。
 SKIPシティDシネマ国際映画祭2010 最優秀作品賞受賞。

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 ・“Film Socialisme(Film Socialism)”(スイス) 監督:ジャン=リュック・ゴダール
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。

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 ・“Giulias Verschwinden(Julia’s Disappearance)”(スイス) 監督:クリストフ・シャオプ(Christoph Schaub)
 ロカルノ国際映画祭2009 観客賞受賞。
 スイス映画賞2010 5部門ノミネート。

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 ・“Die Fremde(When We Leave)”(独) 監督:Feo Aladag
 ベルリン国際映画祭2010 パノラマ部門出品。Label Europa Cinemas受賞。
 ドイツ映画賞2010 作品賞ブロンズ賞・主演女優賞(シベル・ケキリ)受賞。
 トライベッカ映画祭2010 最優秀作品賞受賞。
 第4回ラックス賞ノミネート。

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 ・“Cчастье Моё (Schastye Moye/ My Joy)”(独・ウクライナ・オランダ) 監督:Sergei Loznitsa
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

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 ・『SOUL KITCHEN』“Soul Kitchen”(独) 監督:ファティ・アキン
 ベネチア国際映画祭2009 コンペティション部門出品。審査員特別賞、Arca Cinemagiovani Award受賞。

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 ・“Lourdes”(オーストリア・仏・独) 監督:ジェシカ・ハウスナー
 ベネチア国際映画祭2009 コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞、SIGNIS Prize、La Navicella - Venice Cinema Award、Brian Award受賞。
 ワルシャワ国際映画祭2009 インターナショナル・コンペティション出品。ワルシャワ・グランプリ受賞。


 ・『強盗』“Der Räuber(The Robber)”(オーストリア・独) 監督:ベンジャミン・ハイゼンベルク(Benjamin Heisenberg)
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 バイエルン映画賞2010 新人監督賞受賞。
 パリ映画祭2010 ブロガー賞受賞。


 ・“Rewers(The Reverse)”(ポーランド) 監督:Borys Lankosz
 米国アカデミー賞2010 外国語映画賞ポーランド代表作品。
 モスクワ国際映画祭2010 パースペクティヴ・コンペティション部門出品。グランプリ受賞。


 ・“Pál Adrienn(Adrienn Pál)”(ハンガリー) 監督:Ágnes Kocsis
 サラエボ映画祭2010 長編コンペティション部門出品。

 ・“3 Sezóny V Pekle(3 Seasons In Hell)”(チェコ) 監督:Tomáš Mašin
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 チェコ・ライオン2010、11部門ノミネート、主演男優賞(クリシュトフ・ハーデック)・撮影賞・音響賞受賞。


 ・“Kawasakiho Růže(Kawasaki’s Rose)”(チェコ) 監督:ヤン・フジェベイク
 ベルリン国際映画祭2010 パノラマ部門出品。エキュメニカル審査員賞、C.I.C.A.E賞受賞。
 チェコ・ライオン2010、9部門ノミネート、助演男優賞(ラディスラフ・フディク)・助演女優賞(Daniela Kolářová)受賞。

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 ・“Honeymoons”(セルビア・アルバニア) 監督:ゴラン・パスカリェーヴィチ
 ベネチア国際映画祭2009 ベネチア・デイズ部門出品。
 ヴァリャドリッド国際映画祭2009 グランプリ(金のスパイク賞)&国際批評家連盟賞受賞。
 モンペリエ地中海映画祭2009 長編コンペティション部門出品。
 テッサロニキ映画祭2009 観客賞(Fischer Public Choice Awards)バルカン諸国部門。

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 ・“Kenjac(Donkey)”(クロアチア) 監督:Antonio Nuić
 米国アカデミー賞2010 外国語映画賞 クロアチア代表作品。

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 ・“Slovenka(Slovenian Girl)”(スロヴェニア) 監督:Damjan Kozole
 ワルシャワ国際映画祭2009 インターナショナル・コンペティション部門出品。

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 ・“Na Putu(On The Path)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・オーストリア・独・クロアチア) 監督:ヤスミラ・ジュバニッチ
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

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 ・“Eu Cand Vreau Sa Fluier, Fluier(If I Want To Whistle, I Whistle)”(ルーマニア) 監督:Florin Serban
 サラエボ映画祭2009 シネリンク賞受賞。
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。銀熊賞(審査員グランプリ)&アルフレッド・バウアー賞受賞。
 トランシルヴァニア国際映画祭2010 ルーマニア・デー 最優秀長編賞受賞。
 ズリーン国際映画祭2010 ヨーロッパ賞受賞。
 米国アカデミー賞2011 外国語映画賞 ルーマニア代表作品。

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 ・“Zad Kadar(Voice Over)”(ブルガリア) 監督:Svetoslav Ovcharov

 ・ “Tessera Mavra Koustoumia(4 Black Suits)”(ギリシャ) 監督:Renos Haralambidis

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 ・“Mamma Gógó”(アイスランド) 監督:フリドリック・トール・フリドリクソン
 トロント国際映画祭2010 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。

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 ・“Submarino”(デンマーク) 監督:トマス・ヴィンターベア
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

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 ・“Sebbe”(スウェーデン) 監督:Babak Najafi
 ベルリン国際映画祭2010 ジェネレーション14plus部門出品。
 ヨーテボリ映画祭2010 ノルディック・コンペティション出品。
 ズリーン国際映画祭2010 グランプリ(金のスリッパ賞)受賞。

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 ・“Paha Perhe(Bad Family)”(フィンランド) 監督:Aleksi Salmenperä
 ベルリン国際映画祭2010 パノラマ部門出品。


 ・“Upperdog”(ノルウェー) 監督:Sara Johnsen
 ワルシャワ国際映画祭2009 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ヨーテボリ映画祭2010 ノルディック・コンペティション部門出品。
 カノン賞(ノルウェー・アカデミー賞)2010 監督賞・脚本賞・撮影賞・編集賞受賞。


 ・“Püha Tõnu Kiusamine(The Temptation Of St.Tony)”(エストニア) 監督:Veiko Õunpuu
 サンダンス映画祭2009 コンペティション部門出品。
 ロッテルダム国際映画祭2010 コンペティション部門出品。
 米国アカデミー賞2011 外国語映画賞エストニア代表作品。

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 ・“Как Я Провел Этим Летом (Kak Ya Provel Etim Letom/ How I Ended This Summer)”(ロシア) 監督:Alexei Popogrebsky
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。銀熊賞(男優賞:Grigory Dobrygin、Sergei Puskepalis)、銀熊賞(芸術貢献賞:Pavel Kostomarov(撮影))


 ・“Lebanon”(イスラエル) 監督:Samuel Maoz
 エルサレム映画祭2009 上映作品。
 ベネチア国際映画祭2009 コンペティション部門出品。金獅子賞、SIGNIS Prize スペシャル・メンション、Nazareno Taddei Award受賞。
 テッサロニキ映画祭2009 Human Value賞受賞。


 ・“Bal(Honey)”(トルコ・独) 監督:Semih Kaplanoğlu
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。金熊賞&エキュメニカル審査員賞受賞。
 イスタンブール国際映画祭2010 ナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。

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 こういうリストを見ると、大概、あれがない、これがないということがあるものですが、今回のリストには、2010年のヨーロッパ映画のめぼしい作品はほぼピック・アップされているように思います。

 全体的には、突出した作品は見当たりませんが、けっこう粒揃いで、現在までになんらかの形で日本に紹介されている作品が7本あり、さらに数本が公開予定になっていますが、このクラスであれば、映画祭等を含めて、まだまだ紹介されていくのではないかと思われます。

 国別に見ると、ドイツがやや弱くて、2010年に大した作品はなかったのかなと思わせられる一方、イタリアは強力な布陣を敷いてきていて、国内の映画産業の好調さを窺わせます。

 昨年のベネチア国際映画祭の金獅子賞はイスラエル映画が受賞し、今年のベルリン国際映画祭の金熊賞はトルコ映画が受賞し、今年のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールはタイ映画が受賞するという具合に、近年の映画地図は、西ヨーロッパを中心としてものでも、もうすこし前の、「アジア映画」をヨーロッパ映画やアメリカ映画の対抗勢力としたものとも違うものになってきていますが(それは各映画祭が意識的にそういった地域の映画をピック・アップするからでもありますが)、上のリストを見ても、そうした映画の新しい流れ(優れた映画の遍在化?)は明らかです。

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 さて、上記の46本から、ヨーロッパ映画アカデミーの2300人の会員による投票が行なわれて、各部門のノミネーションが決定するわけですが(11月6日にスペインのセビリヤで発表)、ここでは、試みに軽くノミネーションの予想を行なってみたいと思います。

 ヨーロッパ映画賞は、一般的な評価とそう大きくズレることはないオーソドックスな結果を出してきているので(米国アカデミー賞のような変なクセはありません)、オーソドックスな予想にしてあります。

 【ヨーロッパ映画賞2010 ノミネーション予想】

 ◆作品賞
 ・“Another Year”(英) 監督:マイク・リー
 ・“The Ghost Writer”(仏・独・英) 監督:ロマン・ポランスキー
 ・『やがて来たる者』(伊) 監督:ジョルジョ・ディリッティ
 ・“Lebanon”(イスラエル) 監督:Samuel Maoz
 ・“Bal(Honey)”(トルコ・独) 監督:Semih Kaplanoğlu

 1、2本、フランス映画か、スペイン映画と差し替えになる可能性もあります。

 ◆監督賞
 ・マイク・リー “Another Year”(英)
 ・オリヴィエ・アサイヤス “Carlos”(仏・独)
 ・ロマン・ポランスキー “The Ghost Writer”(仏・独・英)
 ・ジョルジョ・ディリッティ 『やがて来たる者』(伊)
 ・Semih Kaplanoğlu “Bal(Honey)”(トルコ・独)

 ◆男優賞
 ・ジム・ブロードベント “Another Year”(英)
 ・コリン・ファレル “Ondine”(アイルランド)
 ・エンニオ・ファンタスキーニ “Mine Vaganti(Loose Cannons)”(伊)
 ・エリオ・ジェルマーノ “La Nostra Vita(Our Life)”(伊)
 ・ヴァレリオ・マスタンドレア “La Prima Cosa Bella(The First Beautiful Thing)”(伊)

 例年の傾向からすると、必ずしも「主役」でなくてもいいようです。

 ◆女優賞
 ・レスリー・マンヴィル “Another Year”(英)
 ・アンヌ=マリー・ダフ 『ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ』“Nowhere Boy”(英)
 ・ミカエラ・ラマゾッティ “La Prima Cosa Bella(The First Beautiful Thing)”(伊)
 ・ステファニア・サンドレッリ “La Prima Cosa Bella(The First Beautiful Thing)”(伊)
 ・シベル・ケキリ “Die Fremde(When We Leave)”(独)

 ◆脚本賞
 ・“Another Year”(英) 監督:マイク・リー
 ・『瞳の奥の秘密』(西・アルゼンチン)
 ・“The Ghost Writer”(仏・独・英) 監督:ロマン・ポランスキー
 ・『やがて来たる者』(伊) 監督:ジョルジョ・ディリッティ
 ・“Bal(Honey)”(トルコ・独) 監督:Semih Kaplanoğlu

 監督賞とノミネーションが重なることも多いのですが、そうでない年もあります。凝った構成の脚本や、実話の映画化作品が評価されることも多いようです。

 ◆撮影賞
 ・“Another Year”(英) ディック・ポープ
 ・“Ondine”(アイルランド) クリストファー・ドイル
 ・“The Ghost Writer”(仏・独・英) パヴェル・エデルマン
 ・“Mine Vaganti(Loose Cannons)”(伊)  Maurizio Calvesi
 ・『SOUL KITCHEN』(独) ライナー・クラウスマン

 ベルリン国際映画祭の撮影賞受賞作“Как Я Провел Этим Летом (Kak Ya Provel Etim Letom/ How I Ended This Summer)”(ロシア)も気になるところ。

 ◆技術部門賞
 ・“La Prima Cosa Bella(The First Beautiful Thing)”(伊) ガブリエラ・ペスクッチ(衣裳)
 ・『やがて来たる者』(伊) 音響

 編集・美術・衣裳・音響などの部門からエントリーされます。

 ◆作曲賞
 ・“The Ghost Writer”(仏・独・英) アレクサンドル・デプラ
 ・『オーケストラ』(仏) アルマン・アマール
 ・“Mine Vaganti(Loose Cannons)”(伊) Pasquale Catalano

 無理に数合わせしようとしてし切れなかった部分もあるんですが、まあ、半分くらい当たっていればよしという感じでしょうか。

 現時点で、評判がいいと思われるのは、“The Ghost Writer”で、米国アカデミー賞2011にはからむかからまないかという微妙なところにいますが、概してヨーロッパでの評価は高いようです。
 実際のところ、シノプシスを読んでもさほどよさそうにも思えないんですが、この作品は、2010年の国際批評家連盟賞のベスト(グランプリ)にも選ばれていて、サンセバスチャン国際映画祭で、記念の上映と表彰が行なわれることになっています。ちなみに、2009年度の国際批評家連盟賞グランプリは、のちにヨーロッパ映画賞を制すことになる『白いリボン』でした。

 ヨーロッパ映画賞2010のノミネーションの発表は11月6日、授賞式は12月4日です。

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 *当ブログ記事
 ・ヨーロッパ映画賞2010 ピープルズ・チョイス賞 投票スタート:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201009/article_3.html
 ・ヨーロッパ映画賞2009 ノミネーション対象作品48作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200909/article_6.html
 ・ヨーロッパ映画賞2009 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_11.html
 ・ヨーロッパ映画賞2009受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_19.html
 ・ヨーロッパ映画賞2008 ノミネート対象作品44作品発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200809/article_7.html
 ・ヨーロッパ映画賞2008 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_4.html
 ・ヨーロッパ映画賞2008 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_12.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

 追記:
 ・ヨーロッパ映画賞2010 ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_9.html

 ・ヨーロッパ映画賞2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_8.html

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