マイケル・ムーアがケン・ローチにインタビューするというプログラムも! トロント2010 第6弾!

 トロント国際映画祭2010のラインナップ紹介記事は、まだまだ続きます――。

 【DISCOVERY】

 新しい才能を紹介するプログラム。

 ・“As If I Am Not There”(アイルランド・マケドニア・スウェーデン) 監督:Juanita Wilson [ワールド・プレミア]
 ボスニア戦争を生き延びた女性の物語。

 ・“Half of Oscar Manuel”(西・キューバ) 監督:Martin Cuenca [ワールド・プレミア]
 物語:オスカーは、祖母が死にそうだというのを聞いて帰ってきたマリアと再会する。これまで2年以上も音沙汰がなかった彼女は、ボーイフレンドと一緒で、しかも妊娠していた。

 ・“The Place in Between”(仏・ブルキナファソ) 監督:Sarah Bouyain [北米プレミア]
 出演:Dorylia Calmel、Assita Ouedraogo、Nathalie Richard
 物語:よりよい生活を送るために、幼い頃、パリの白人家庭に預けられた娘が、母親を捜してブルキナファソをさまよう。しかし、その頃、母親は、彼女とすれ違いにパリに出てきているのだった……。
 イドリッサ・ウエドラオゴのアシスタントを務めていたSarah Bouyainの初監督作品。
 ベネチア国際映画祭2010 ベネチア・デイズ出品。

 ・“The Call(La Llamada)”(伊・アルゼンチン) 監督: Stefano Pasetto [ワールド・プレミア]
 物語:リアは、食品加工工場に勤めていて、タトゥー・アーティストのボーイフレンドがいる。彼女の性格は、至って前向きで、現状にも満足しているが、新しい経験もしたいと考えている。一方、ルシアは、中年のスチュワーデスで、結婚もしているが、絶えずストレスを抱えている。子どもが欲しいがなかなか授からず、精神科医からは「外に出て、もっと人生を楽しんだ方がいい」とアドバイスされる。そんなルシアは、リアと出会って、彼女の生き方に衝撃を受ける。そして、パタゴニアに仕事を見つけたというリアにくっついて、アルゼンチンに向かう……。

画像

 ・“Inside America”(オーストリア) 監督:Barbara Eder [北米プレミア]
 17歳の時に、監督自身が交換留学生として学んだ、テキサスのブラウンズヴィル高校で5ヶ月間の撮影を行ない、アメリカ-メキシコ国境地帯でヒスパニック系が多いこの地域での10代の若者の意識を探る。例えば、アメリカ生まれのヒスパニック系と、最近の移民のヒスパニック系は、明らかに区別されているとか、アメリカの市民権を持たない者は、市民権こそが幸せへのパスポートであると思い込むのに対し、市民権を持っている者はそれをうまく生かすことができずにいる、とか。
 サラエボ映画祭2010 長編コンペティション部門出品。

 ・“Attenberg”(ギリシャ) 監督:Athina Rachel Tsangari [北米プレミア]
 出演:Ariane Labed、Vangelis Mourikis、Evangelia Randou、Yorgos Lanthimos
 物語:23歳のマリーナは、死にかけの建築家の父親と海沿いの工場町に住んでいる。彼女は、唯一の友だちであるベラのほかにはほとんどつきあうこともなく、ベラが教えてくれる性教育の知識とデイヴィッド・アッテンボローの動物ドキュメンタリーを頼りに人間観察を行なっている。そんな彼女の前に見知らぬ男性が現れ、彼とテーブルサッカーをすることになる。彼女の人間観察は続く……。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

 ・“Rare Exports: A Christmas Tale”(フィンランド・ノルウェー・仏・スウェーデン) 監督:Jalmari Helander [北米プレミア]
 物語:ピエタリは、フィンランドの北部にある小さな村に住んでいる。まだ幼い彼がサンタクロースの真実について知ったのは、クリスマスの数週間前であった。一方、アメリカの科学者グループがその村の地下500メートルにクリスマスの秘密が隠されていることを発見する。それは、公表すれば、これからのクリスマスが全く変わってしまうだろうというような秘密であった……。
 ロカルノ国際映画祭2010 ピアッツァ・グランデ部門出品。

画像

 ・“Zephyr(Zefir)”(トルコ) 監督:Belma Bas [ワールド・プレミア]
 物語:ゼファーは、11歳の女の子。父親はなく、母親は社会活動家としていそがしく飛び回っていたため、彼女は田舎の祖父母に預けられていた。友だちもできず、母親を恋しく思いながら、孤独な日々を過ごしていた彼女は、こうした現実をうまく受け止めることができず、夢の世界で遊ぶようになっていた。ある日、ある事件が起こるまでは……。

画像

 ・“Mandoo”(イラク) 監督:Ebrahim Saeedi [北米プレミア]
 物語:サダム・フセインの失墜のおかげで、イラクの強制収容所から、故郷に戻ることができるようになったイラン系クルド人のシャホは、病気の父親を連れて、故郷に帰り、なじみ深い土地で父に人生最後の日々を迎えさせてやろうとする。しかし、そこに、北欧にいて、20年間、全く音沙汰のなかった従姉妹のシャリーンが現れて、彼の計画を狂わせる。

画像

 ・“Autumn(Harud)”(インド) 監督:Aamir Bashir [ワールド・プレミア]
 物語:秋のカシミール。ラフィクは、パキスタンへの国外脱出に失敗して、親元に戻る。ラフィクも両親も、国境紛争に巻き込まれて行方知れずになったままの兄のことで、心に大きな痛手を受け、ずっと立ち直ることができないでいる。しかし、兄が写真屋に預けていた未現像のフィルムが見つかり、それが過去にふんぎりをつけ、未来へと再生するきっかけとなる……。

 ・“Soul of Sand(Pairon Talle)”(インド) 監督:Sidharth Srinivasan [ワールド・プレミア]
 物語:デリーの郊外。バヌー・クマールは、下層カーストで、今はもう使われていない鉱山の警備員として、地主から命じられて、何も起こらない鉱山をずっと見守り続けている。ある夜、そこに避難場所を求めたカップルがやってきて、開かずの扉が開かれることになる……。
 ベルイマンやサタジット・レイ、グルダットからも影響を受けているインドの若き映画作家Sidharth Srinivasanの最新作。

画像

 ・“Sandcastle”(シンガポール) 監督:ブー・ジュンフェン(Boo Junfeng) [北米プレミア]
 物語:シャン・エンは18歳の青年。彼は、今は亡き父が、シンガポールの形成期に学生たちのリーダーだったということを知る。家族は、過去のことには全く触れようとしないが、彼は、時の流れの中で見失われてしまった真実を知りたいと考えるようになる。
 カンヌ国際映画祭2010 批評家週間出品。

画像

 ・『ピノイ・サンデー』“Pinoy Sunday”(台湾) 監督:ウィ・ディン・ホー(Wi Ding Ho) [北米プレミア]
 出演:エピィ・キソン(Epy Quizon)、バヤニ・アグバヤニ(Bayani Agbaya)、アレッサンドラ・デ・ロッシ(Alessandra De Rossi)、メリル・ソリアーノ(Meryll Soriano)
 物語:「台北に暮らすフィリピン人出稼ぎ労働者たち。故国や家族と離れ、寂しい気持ちを抱えて働いている。ダドとマヌエルもそうした労働者の仲間だ。フィリピン人たちの何よりの楽しみは日曜日の教会ミサ。そこは異国でありながらもフィリピンのようだ。多くの同胞と会えるし、残してきた家族へ荷物も送れる。そして新しい出会いも。ある日曜日、ダドとマヌエルは道ばたに捨てられたソファをみつけ、工場の寮まで運ぼうと考える。二人は門限までに無事に帰れるのか。」
 NHKアジア・フィルム・フェスティバル2009にて上映。
 台北電影節2010電影産業賞 長編劇映画賞受賞。

画像

 ・“The Piano in a Factory”(中) 監督:Zhang Meng [ワールド・プレミア]
 物語:鋳物工場で働く主人公は、ピアノを愛する愛娘のために、ガラクタを集めて、そこからピアノを作ろうとする。

画像

 ・“Blame”(オーストラリア) 監督:Michael Henry [インターナショナル・プレミア]
 物語:オーストラリアの奥地で、ピアノ教師が、ぽつんと建てられた誰もいない家に帰ってくる。突然、彼は、覆面をした5人組に押さえつけられ、睡眠薬を飲まされて、眠らされる。彼らは、ニセの遺書を残して去る。完全犯罪が成立したようにも見えるが、そうは問屋が卸さなかった。果たして、彼らは誰で、何の目的でこんなことをしたのか……。

 ・“Griff the Invisible”(オーストラリア) 監督:Leon Ford [ワールド・プレミア]
 出演:ライアン・クワンテン(Ryan Kwanten)、メイヴ・ダーモディ(Maeve Dermody)、Patrick Brammall
 物語:同僚からもの笑いの種にされている事務員のグリフは、夜は、メルボルンのさびれた地域に出向き、市民を守るためにスーパーヒーローを演じている。そんな彼は、若く美しい科学者メロディーと出会い、パートナーを組む。彼らは、世間からは白い目で見られるが、そういったことから自由になろうとする……。

画像

 ・“Beautiful Boy”(米) 監督:Shawn Ku [ワールド・プレミア]
 出演:マイケル・シーン、マリア・ベロ
 物語:離婚の危機にある夫婦のもとに、18歳の息子が大学で無差別殺人を犯して、自殺したという知らせを受ける。

画像

 ・“Ceremony”(米) 監督:Max Winkler [ワールド・プレミア]
 出演:ユマ・サーマン、マイケル・アンガラノ、リース・トンプソン、リー・ペイス、ジェイク・ジョンソン
 物語:出版関係の仕事をしているゾーイは、ドキュメンタリー作家のウィットと結婚しようとしている。しかし、ひそかにゾーイに思いを寄せていた20代のサムは、何も事情を知らない友人を連れて、結婚式をぶち壊そうとする。

画像

 ・“Dirty Girl”(米) 監督:Abe Sylvia [ワールド・プレミア]
 出演:ジュノー・テンプル、ドワイト・ヨーカム、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ウィリアム・H・メイシー
 物語:ダニエルは、問題行動が多くて、矯正クラスに入れられる。彼女は、そこでペアを組まされたデブのクラークとともに、彼女の実父捜しの旅をする。

画像

 ・“Girlfriend”(米) 監督:Justin Lerner [ワールド・プレミア]
 出演:Evan Sneider、ジャクソン・ラスボーン、アマンダ・プラマー
 物語:エヴァンは、ダウン症を抱えていたが、ちゃんとした仕事も持ち、母親と2人で、楽しく暮らしていた。そんな彼に突然莫大な財産が転がり込む。彼は、これを高校時代から思いを寄せていたキャンディーのために使おうと決心する。キャンディーには、片親しかおらず、借金を抱えていて、エヴァンからの申し出を受け入れることにする。しかし、彼女の元カノで、乱暴者のラスは、2人が仲良くすることを快く思わない。

 ・“Look, Stranger”(米) 監督:Arielle Javitch [ワールド・プレミア]
 出演:アナマリア・マリンカ、Tom Burke、Valentina Berisa
 戦争で荒廃した祖国を横断して故郷に帰ろうとする難民女性の物語。
 監督は、元ダンサーという異色の経歴の持ち主のArielle Javitch。

画像

 ・“Marimbas From Hell”(グアテマラ・仏・メキシコ) 監督: Julio Hernández Cordón [ワールド・プレミア]
 物語:ドン・アルフォンソは、グアテマラのホテルでマリンバを演奏していたが、そこでの仕事を失い、ミュージシャンのブラッコにヘビメタと一緒にマリンバをやろうと提案する。

 ・“Norberto’s Deadline(Norberto Apenas Tarde)”(ウルグアイ・アルゼンチン) 監督:Daniel Hendler [北米プレミア]
 物語:ノルベルトは、空港での仕事をクビになり、新たに不動産の仕事に就く。新しいボスは、彼のシャイな性格を何とかするように言い、彼は、演劇のクラスに参加する。彼は、そこで自分に演技の才能があることを発見する。
 ロカルノ国際映画祭2010 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。
 監督のDaniel Hendlerは、ウルグアイ生まれで、アルゼンチンで活躍している俳優で、これが監督デビュー作。

 ・“October(Octobre)”(ペルー・ベネズエラ・西) 監督:Diego Vega [北米プレミア]
 物語:ソフィアは、独身で、「奇跡の主」の信者だった。隣人のクレメンテは、無口な質屋だったが、彼がいることで彼女は孤独から免れていた。ある日、クレメンテは、店の前に、娼婦が棄てていったと思われる赤ん坊を発見する。クレメンテは、母親捜しをし、ソフィアは赤ん坊の面倒を見ることになる。母親はなかなかみつからなかったが、やがて、ソフィアは母性に目覚め、クレメンテも自分にはないと思っていた愛情が内から沸いてくるのを感じるのだった……。
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。審査員特別賞受賞。

画像

 ・“Wasted On the Young”(アルゼンチン) 監督:Ben C. Lucas [インターナショナル・プレミア]
 物語:ハンサムで暴力的なザックは、子分を従えて、エリート高校を牛耳っている。彼は、スマートで自信家のサンドリーに興味を持つが、彼女からは振られてしまう。サンドリーが興味を持ったのは、むしろザックのまま子のダーレンの方で、ザックは、そんなサンドリーに復讐を誓う。大きなパーティーのあった翌日、サンドリーは、自分が血まみれの姿で浜辺に横たわっていたことに気づく……。

画像

 ・“What I Most Want”(アルゼンチン) 監督:Delfina Castagnino [インターナショナル・プレミア]
 出演:Pilar Gamboa、María Villar、Esteban Lamothe、Leonardo Castañeda
 物語:ブエノスアイレスの女の子と南部の女の子が、一緒に南部の女の子の方の家で過ごすことになる。一方は、数日前に父親を失ったばかり、もう一方は4年つきあったボーイフレンドとの仲が危機状態にある。互いの心の傷はそう簡単には癒されない。美しい森や湖といった風景は、つかの間、彼女たちの気持ちを鎮めてはくれるが、いつかは現実に戻らなければならないということはわかっている……。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2010出品。最優秀アルゼンチン映画受賞。

画像

 ・“Viva Riva!”(コンゴ・仏・ベルギー・南ア) 監督:Djo Tunda Wa Munga [ワールド・プレミア]
 物語:リヴァは、技師で、石油の不足しているコンゴで石油の商売をして儲けようと目論んでいる。そう考えているのは、彼だけでなく、外国人や軍人、教会までもが石油問題に関心を寄せている。しかし、彼が、最大の敵とみなしたのは、キンシャサを牛耳っている古風なギャング、アゾールだった。そして、彼は、アゾールの女、ノラに一目ぼれする……。

 【MASTERS】

 巨匠のプログラムを紹介するプログラム。
 ケン・ローチ、オリヴェイラ、アモス・ギタイ、ゴダール、スコリモフスキらに混じって、三池崇史も「巨匠」の仲間入りをしています!

 ・“Route Irish”(英・仏・ベルギー・伊・西) 監督:ケン・ローチ [北米プレミア]
 出演:Mark Womack、Najwa Nimri 、Stephen Lord、John Bishop、Andrea Lowe
 物語:民間のセキュリティー会社からイラクに派遣されていた男が、悪名高いバグダッドのRoute Irishで死んだ仲間の葬式に出席する。後で、彼は、死んだ仲間の携帯電話を受け取るが、それにはイラクの一般人の虐殺を写した動画が保存されていた。彼は、仲間の死に疑問を感じ、自ら真相を探り始めていく……。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“The Strange Case of Angelica(O Estranho Caso de Angelica)”(ポルトガル・西・仏・ブラジル) 監督:マノエル・デ・オリヴェイラ [北米プレミア]
 出演:Ricardo Trêpa、Pilar López de Ayala
 物語:1950年代。カメラマンが小さな宿に泊まっていて、突然、夜中に目覚め、美しい女性の姿をカメラに収める。しかし、その女性は、ちょうどその頃に亡くなっていて、彼が写真を撮れたりするはずがない、ということがわかる。彼は、ドゥロ川沿いのブドウ園を撮影していて、唐突に死のイメージに囚われる……。
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。

画像

 ・“Roses à Crédit”(仏) 監督:アモス・ギタイ [ワールド・プレミア]
 出演:レア・セドゥ、グレゴワール・ルプランス(Gregoire Leprince)、Pierre Arditti、ヴァレリア・ブルニ=テデスキ、アリエル・ドンバール
 物語:1940年代にフランスで結婚したカップルの、その後の10年を描く。フランス自体は、戦争の後遺症から立ち直り、妻の方は物質的に恵まれた生活を求めるようになり、夫に方は伝統的なライフスタイルを好むようになる。

画像

 ・“The Sleeping Beauty”(仏) 監督:カトリーヌ・ブレイヤ [北米プレミア]
 出演:Carla Besnaïnou、Kérian Mayan、Julia Artamonov 、David Chausse
 『青髭』に続いて、カトリーヌ・ブレイヤが贈るシャルル・ペロー原作の映画化作品『眠れる森の美女』。
 ベネチア国際映画祭2010 Orizzonti部門出品。

画像

 ・“Film Socialism”(スイス) 監督:ジャン=リュック・ゴダール [北米プレミア]
 出演:Catherine Tanvier、Christian Sinniger、Jean-Marc Stehlé、Agatha Couture、Eye Haïdara、Marie-Christine Bergier、Nadège Beausson-Diagne、Mathias Domahidy
 映画は3つのパートに分かれています。
 「Things Such As」(のようなもの):休日の地中海のクルーズ。多くの人が様々な言語で話をしている。
 「Our Europe」(われらのヨーロッパ):姉と弟が両親を招き、自由と平等と博愛について細かく説明を求める。
 「Our Humanities」(われらの人間性):エジプト、パレスチナ、オデッサ、ヘラス、ナポリ、バルセロナという、真実なのか作られたものなのかはわからないが、神話が伝えられる6つの場所を訪れる。
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。

画像

 ・“Essential Killing”(ポーランド・ノルウェー・アイルランド・ハンガリー) 監督:イェジー・スコリモフスキ [北米プレミア]
 出演:ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ
 物語:カブールで米軍にとらえられたアフガニスタン人の男は、ヨーロッパのある国に移送される。彼は、凍てつく森林地帯から故郷の砂漠地帯に帰ろうとするが、そのためにはどうしても人を殺めなくてはならなくなるのだった……。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“Uncle Boonmee Who Can Recall His Past Lives”(英・タイ・仏・独・西) 監督: アピチャッポン・ウィーラセタクン [北米プレミア]
 出演:Jenjira Pongpas、Sakda Kaewbuadee
 物語:監督の故郷コンケーンの仏僧が書いた本に着想を得た作品で、輪廻を信じ、生まれる前のことを覚えているという主人公の物語。生前の記憶の中には、1965年の、タイ政府軍による共産主義活動弾圧も含まれる。
 短編『ブンミおじさんへの手紙』(2009)の長編版。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。パルムドール受賞。

画像

 ・“I Wish I Knew”(中・オランダ) 監督:ジャ・ジャンクー [北米プレミア]
 上海万博のバックアップを受けて製作された上海についてのドキュメンタリー。上海の現在と、その歴史的背景(植民地化、戦争、革命、災害等)を描くべく、取材は、上海のみならず、香港や台北にも及び、インタビューした人は60人以上にのぼる。その中には、上海租界時代のマフィアのボス杜月笙の娘で、現在は台湾に暮らす杜美如なども含まれる。
 音楽監督は、林強。
 上海万博で上映。
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。

画像

 ・“Poetry”(韓) 監督:イ・チャンドン [北米プレミア]
 出演:ユン・ジョンヒ、イ・ダウィ
 物語:ミジャは、60代半ばで、生活補助を受けながら、古いアパートで暮らしている。そこに、離婚した娘が、自活するために息子を預かって欲しいと言ってきて、中学生の孫を預かることになる。ある日、町中で見かけた詩の市民講座に通ったことから、詩作に夢中になり、これまで普通に目にしていた風景がまるで違って見えるようになる。しかし、孫のせいで、思いもよらぬ事件に巻き込まれてしまう……。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。脚本賞&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。

画像

 ・『十三人の刺客』“13 Assassins”(日) 監督:三池崇史 [北米プレミア]

 【MAVERICKS】

 監督やプロデューサーなどを招いて、製作秘話やうら話、先取り情報などを聞くプログラム。

 ・アピチャッポン・ウィーラセタクン
 映画批評家Dennis Limを案内役に、監督作品のクリップの上映をまじえつつ、これまでのキャリアを語る。

 ・ブルース・スプリングスティーン
 ブルース・スプリングスティーンの音楽とアメリカの映画製作の関係など、映画について、エドワード・ノートンが彼にインタビューする。

 ・スティーヴ・ナッシュ
 NBAのフェニックス・サンズのプレイヤーであり、バンクーバー・オリンピックで最終聖火ランナーを務めたスティーヴ・ナッシュの監督作品“Into The Wild”(ESPN Filmsの“30 for 30”シリーズの1つで、彼は、この中で、スポーツや映画、インスピレーションなどについて、幅広く語っている)の上映&トーク。共同監督を務めたEzra Hollandもセンションに参加予定。

 ・Kelly Reichardt
 今回のトロント国際映画祭では、最新作“Meek's Cutoff”も上映されるKelly Reichardtが、彼女の制作プロセスについて語る。インタビュアーは、Entertainment Weekly誌の批評家Lisa Schwarzbaum。

 ・ケン・ローチ&ポール・ラヴァティ
 ケン・ローチと、彼とパートナーを組んでいる脚本家のポール・ラヴァティに、マイケル・ムーアがインタビュアーとなって、政治や映画について訊く。

 ・“Waiting for “Superman””とパネル・ディスカッション
 デイヴィス・グッゲンハイムがアメリカの公共教育の危機について描いた“Waiting for “Superman””をモチーフとして、監督のデイヴィス・グッゲンハイムとプロデューサーのLesley Chilcott、教育者のGeoffrey Canada、およびビル・ゲイツがパネル・ディスカッションを行なう。

 ・フィリップ・シーモア・ホフマン
 今回のトロント国際映画祭で初監督作品“Jack Goes Boating”が披露されるフィリップ・シーモア・ホフマンのトークショー。

--------------------------------

 トロント国際映画祭2010のラインナップは、あともう少し続きます。

 残り4部門、40作品あります!

 *この記事がなかなかよかった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_28.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第2弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_2.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第3弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_6.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第4弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_8.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第5弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_10.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第7弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_12.html
 ・トロント国際映画祭2010 全タイトル・リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_13.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック