フリドリクソン!トルエバ!ミュラン! トロント2010 ラインナップ第5弾!

 トロント国際映画祭2010のラインナップ第5弾が発表になりました。

 知らない間に発表されていた作品もあって、全部あわせて約120本あります。

 もうちょっと足りない感じのする部門もありますが、上映スケジュールも出たので、一応、これでコンプリートということになるでしょうか。

--------------------------------

 【CONTEMPORARY WORLD CINEMA】

 ・“Africa United Debs”(英) 監督:Gardner-Paterson [ワールド・プレミア]
 物語:ヨハネスブルグでの2010年サッカー・ワールド・カップのオープニング・セレモニーに参加したいという夢を持つルワンダの3人の子どもたちの物語。


 ・“The First Grader”(英) 監督:Justin Chadwick [ワールド・プレミア]
 物語:ケニア政府が新たに無償の教育機会を約束したことにより、田舎の小学校に何百人もの子供たちが押し寄せるが、その中には、84歳になるMarugeも混じっていた。彼は、イギリスからのケニアの独立に活躍したという経歴を持っていたが、これまで教育を受ける機会を持っていなかったのだった。

画像

 ・“I Am Slave”(英) 監督:Gabriel Range [インターナショナル・プレミア]
 『ラストキング・オブ・スコットランド』のチームが製作した実話に基づく作品で、ロンドンにおける奴隷貿易と自由のために闘う1人の女性をスリラー・タッチで描く。

 ・“Neds”(英・仏・伊) 監督:ピーター・ミュラン [ワールド・プレミア]
 物語:1970年代のグラスゴー。ジョンは、利口な少年だったが、いろんな出来事があって、NED(a non-educated delinquent:教育を受けていない不良)になっていく。新しい学校に入学するが、どこかに出口を求めるかのように、次第に暴力的で攻撃的になる……。
 サンセバスチャン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“Tracker”(英・ニュージーランド) 監督:イアン・シャープ(Ian Sharp) [ワールド・プレミア]
 主人公:レイ・ウィンストン、テムエラ・モリソン
 物語:物語は1902年の第二次ボーア戦争が終わった直後から始まる。南アフリカに入植していながら、イギリス人に追い出されて、ニュージーランドに向かうことになったオランダ人のArjan(レイ・ウィンストン)は、誤ってイギリス人兵士を殺したと思われるマオリ族のKereama(テムエラ・モリソン)を追跡することになる。追う者と追われる者として、全く逆の立場にある2人は、逃亡と追跡の果てに、ともにイギリスによる戦争の犠牲者だということがわかってくる。

画像

 ・“Sensation”(アイルランド) 監督:Tom Hall [インターナショナル・プレミア]
 物語:ドナルは、26歳で、父と2人で、田舎の農場で暮らしていた。まわりには女っ気は全くなく、彼は、ヌード雑誌を見て、妄想を逞しくする。父が突然死んで、解放された彼は、童貞を捨てる決心をし、娼婦のキムを買う。最初は、娼婦と客でしかなかった2人の関係は、やがてロマンスに発展する。

 ・“Mamma Gógó”(アイスランド) 監督:フリドリック・トール・フリドリクソン [インターナショナル・プレミア]
 アルツハイマー病にかかった母と、ちょうど監督デビュー作を完成させたばかりの息子の物語で、フリドリック・トール・フリドリクソンの半自伝的作品。

画像

 ・“Anything You Want(Todo Lo Que Tú Quieras)”(西) 監督:Achero Mañas [インターナショナル・プレミア]
 物語:ダフネは、4歳にして突然ママを失う。父のレオは、なんとか母親役もこなそうとするが、ダフネが望んでいたのは本当のママなのであった。

画像

 ・“Chico & Rita”(西・英) 監督:フェルナンド・トルエバ、ハヴィエル・マリスカル(Javier Mariscal)、Tono Errando [北米プレミア]
 物語:キューバ革命前後の物語。チコは、若きピアニストで、いつも友人のラモンと一緒にたくさんの女の子を連れて、夜遊びをしていた。彼は、ナイトクラブで、リタを見つけ、その歌声に惚れる。2人は恋に落ちるが、チコのガールフレンドのフアナがじゃまをし、短い恋は終りを告げる。ラモンは、リタをチコとともにラジオ・コンテストに出場させるが、そのおかげで2人は音楽パートナーとしてつきあうようになる。アメリカのプロデューサー、ロンは、そんなリタに目をつけ、彼女をニューヨークに呼ぶ。ニューヨークで、リタはどんどん人気者になっていくが、ロンのしめつけも厳しくなる。一方、チコも、ピアノを売り、リタの後を追って、ラモンとともにニューヨークに向かう……。
 フェルナンド・トルエバ、デザイナーのハヴィエル・マリスカルらによる長編アニメーション。

画像

 ・“Even the Rain(Tambien la Lluvia)”(西・仏・メキシコ) 監督:Icíar Bollaín [ワールド・プレミア]
 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル
 物語:映画監督のセバスチャンは、スペインのアメリカ征服に関する映画を撮ろうとしてボリビアに向かうが、ちょうどその時期はコチャバンバの水戦争の時期だった。物語が進むにつれ、現在と過去、フィクションと映画の境目が曖昧になってくる……。

画像

 ・“Of Gods and Men”(仏) 監督:グザヴィエ・ボーヴォワ [北米プレミア]
 出演:ランベール・ウィルソン、ミシェル・ロンズデール、オリヴィエ・ラブルダン、ロシュディー・ゼム
 物語:1996年3月、アルジェリアのチベリーヌにあるフランスのトラピスト会士の修道僧7人がイスラム武装集団(GIA)に誘拐され、殺害された事件を映画化したもの。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。グランプリ&エキュメニカル審査員賞受賞。

 ・“22nd of May”(ベルギー) 監督:Koen Mortier [ワールド・プレミア]
 物語:ショッピング・モールでの爆発を防ぐことができなかった警備員は、その後ずっと、どうしたら爆発を防ぐことができたかという強迫観念にとらわれ続けていく。

 ・“Black Ocean(Noir Ocean)”(ベルギー・仏・独) 監督:Marion Hänsel [北米プレミア]
 出演:Nicolas Robin、Adrien Jolivet、Romain David
 物語:フランスのフリゲート艦がポリネシア沖に停泊していて、そこには3人の何も知らない船員が乗っていた。時は、1972年で、ムルロア環礁で、フランスが核実験を行なおうとしていた……。
 ベネチア国際映画祭2010 ベネチア・デイズ出品。

 ・“The Solitude Of Prime Numbers(La Solitudine Dei Numeri Primi)”(伊) 監督:Saverio Constanzo [北米プレミア]
 出演:アルバ・ロルヴァケル、Luca Marinelli、フィリッポ・ティーミ、イザベラ・ロッセリーニ、マウリツィオ・ドナドーニ
 物語:アリーチェとマッティアの長い歳月にわたる物語。アリーチェは、7歳の頃に、父親に無理やりスキー学校に行かされて、ケガをする。そのおかげで、びっこを引くことになるが、それを笑われることがショックで、拒食症に陥ってしまう。マッティアは、クラスメイトの誕生会に行くのに、妹を公園に置き去りにして、妹を行方不明にしてしまい、それが深い心の傷になる。そんなアリーチェとマッティアは出会って、自然と惹かれあうようになる。しかし、年が過ぎ、アリーチェは、母の入院をきっかけに知り合った医師と結婚し、一方、マッティアは数学の才能を生かすべくスカンジナビアに向かう。いったんは別れ別れになった2人だが、運命の糸は、また再び彼らを結びつけることになる……。
 パオロ・ジェルダーノ『素数たちの孤独』の映画化。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“Blessed Events(Glückliche Fügung)”(独) 監督:Isabelle Stever [ワールド・プレミア]
 出演:Annika Kuhl、Stefan Rudolf
 物語:36歳のシモーネは、大晦日に独りででかける。次の朝、彼女は、見知らぬ男性の隣で目覚める。その数週間後、彼女は、妊娠していることに気づき、あの男性のもとに押しかけていくが、逆に彼のリアクションに驚かされることになる。

 ・“My Joy”(独・ウクライナ・オランダ) 監督:Sergei Loznitsa [北米プレミア]
 出演:Victor Nemets、Olga Shuvalova、Vladimir Golovin
 物語:ゲオルギーは、トラック・ドライバーだが、連日の過酷な労働のために、暴力的な悪夢を見るようになり、健康も害し、記憶も薄れるようになる。そして、ついに殺人を犯してしまう……。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“Three(Drei)”(独) 監督:トム・ティクヴァ [北米プレミア]
 出演:ゾフィー・ロイス、セバスティアン・シッパー(Sebastian Schipper)、デーヴィト・シュトリーゾフ(Devid Striesow)
 物語:現代のベルリン。40前後のカップルが、それぞれ別々に、同じ男性に恋に落ちてしまう……。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“Womb”(独・ハンガリー・仏) 監督:Benedek Fliegauf [北米プレミア]
 出演:エヴァ・グリーン、マット・スミス
 物語:レベッカは、幼なじみのトミーと結ばれることを夢見ていたが、トミーが、環境運動の最中に殺されて、深い喪失感にとらわれてしまう。
 ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。«Environment is quality of life» Prize受賞。

画像

 ・“Tender Son – The Frankenstein Project”(ハンガリー・独・オーストリア) 監督:コーネル・ムンドルッツォ [北米プレミア]
 出演:Rudolf Frecska、コーネル・ムンドルッツォ、Lili Monori、Miklós Székely B.、Kitty Csíkos
 物語:寄宿学校に放り込まれた子が、帰ってくることを望まれていないのに、家に帰ろうとする物語。
 子供を望んでいない親と、家族の愛情を求める子供の物語で、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』の怪物が子供に置き換えられている。元々は、2007年に上演された舞台がオリジナルで、舞台でも“子供”を演じたRudolf Frecskが同じ役を演じている。
 カンヌ国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

 ・“Outbound”(ルーマニア) 監督:Bogdan George Apetri [北米プレミア]
 物語:マチルダは、犯してもいない容疑で5年の実刑判決を受け、2年服役したところで、母の訃報を受け、24時間の外出許可をもらう。その24時間で、兄に会い、母を埋葬し、借金の清算をする。彼女は、もう刑務所には戻らず、海外に逃亡してしまおうと考えていたが、いざその段になって、このまま自分の責任を放棄していいのかどうか迷うのだった……。
 ロカルノ国際映画祭2010 インターナショナル・コンペティション部門出品。

 ・“Bad Faith(Ond tro)”(スウェーデン) 監督:Kristian Petri [インターナショナル・プレミア]
 物語:モナは、家への帰り道で、連続殺人鬼の犠牲者を見つけ、ショックを受ける。彼女は、自分で殺人鬼をつかまえようと考えるが、その一方で、自分の中に潜んでいた暴力性にも気づかされるのだった……。

 ・“Behind Blue Skies(Himlen är oskyldigt blå)”(スウェーデン) 監督:Hannes Holm [ワールド・プレミア]
 出演:Bill Skarsgård、Peter Dalle、Josefin Ljungman、Amanda Ooms、Björn Kjellman
 物語:マルティンは、17歳で、家庭では、暴力的な父親に悩まされていた。彼は、夏休みに、友人に誘われて、リゾート地に向かう。その友人は、もっとクールな仲間を見つけて、彼のことを忘れてしまうが、それでもマルティンは父親から解放された自由を楽しみ、その地で、レストランの仕事を見つける。彼は、そこのマネージャーの私用にも使われるようになるが、それはどんどんエスカレートしていくことになる……。
 70年代にスウェーデンで実際に起こったスキャンダラスな事件をモチーフとした作品。

画像

 ・“Home for Christmas(Hjem Til Jul)”(ノルウェー・独・スウェーデン) 監督:ベント・ハーメル [ワールド・プレミア]
 物語:舞台は、ノルウェーの架空の町Skogli。異なる年代、異なる社会階級の人々を主人公とする複数の物語が、複雑にからみあいつつ、並行して進行する。笑いあり、涙あり、破滅あり、許しありといったストーリーが紡がれる中、いずれの登場人物も希望を持って生きていく。
 原作は、ノルウェーの作家Levi Henriksenの短編集“Only Soft Presents Under the Tree(Bare mjuke pakker under treet)”。
 サンセバスチャン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“Lapland Odyssey(Napapiirin sankarit)”(フィンランド) 監督:Dome Karukoski [ワールド・プレミア]
 物語:ヤンヌは、寝るのが仕事のような男で、ガールフレンドのイレーネに約束していながら、テレビ・コンバータを買うお金をいつも仲間との飲み代に使ってしまっていた。イレーネが最後通牒をたたきつけた翌日、さすがのヤンヌも仲間の車で町にでかけることにするが、途中で、水球チームの男たちと出会う。その中には、酔っ払いのロシア人や飛ばし屋のタクシー運転手のほか、イレーネの元恋人で、村で唯一の成功者であるミッコもまじっているのだった……。

 ・“The Edge(Krai)”(ロシア) 監督:Alexey Uchitel [ワールド・プレミア]
 物語:第二次世界大戦が終わっても、シベリアの強制収容所には多数の収容者が残されている。彼らの仕事は、蒸気機関のための石炭の採掘で、それはまるで宗教儀式を思わせるように淡々と進められる労働であった。ある日、これまでの片腕の指揮官に代わって、戦争の英雄が、彼らを監督するために赴任してくる……。

画像

 ・“How I Ended This Summer(Kak ya provel etim letom)”(ロシア) 監督:Alexei Popogrebsky [カナダ・プレミア]
 出演:Grigory Dobrygin、Sergei Puskepalis
 物語:北極海に浮かぶ孤島。気象学者のセルゲイと大学を卒業したばかりのパヴェルは、そこにある研究所で数ヶ月を過ごす。セルゲイは、本土に妻子がいて、次の船がやってくれば、ここでの任務も終了して、やっと妻子の元へ戻れると考えている。パヴェルは、セルゲイのいない間に重要な無線連絡を受けるが、その内容をなかなかセルゲイに伝えることができない……。
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。銀熊賞(男優賞&芸術貢献賞(撮影))受賞。

 ・“Silent Souls”(ロシア) 監督:Aleksei Fedorchenko [北米プレミア]
 出演:イゴール・セルゲーエフ(Igor Sergeyev)、ユーリ・ツリロ(Yuriy Tsurilo)、Yuliya Aug、ヴィクトル・スホルコフ(Victor Sukhorukov)
 物語:男とその友人たちが、男の愛する妻の遺体を火葬にするために旅をする。その途上、2人が新婚旅行で訪れた思い出の川辺に立ち寄ることになる……。
 原作は、Denis Osokinの短編。
 撮影は、『父、帰る』などのアンドレイ・ズビャギンツェフ作品で知られるミハイル・クリチマン
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

 ・“The Human Resources Manager”(イスラエル・独・仏・ルーマニア) 監督:エラン・リクリス [北米プレミア]
 物語:主人公は、エルサレム最大のパン屋の社長で、彼は妻と離婚し、娘からも疎まれていた。ある日、従業員の1人である外国人女性が自爆テロに遭って、死んでしまう。彼女の遺体の引き取り手がなく、社長がその無関心を責められて、彼女の遺体を故郷であるロシアへと送り届けるハメになる……。
 ロカルノ国際映画祭2010 ピアッツァ・グランデ部門出品。

画像

 ・“The Matchmaker”(イスラエル) 監督:Avi Nesher [インターナショナル・プレミア]
 物語:1968年夏のハイファ。10代の少年が、ホロコーストの生き残りと仕事をする。彼の仕事とは、結婚のブローカーと商品の密輸であった。

 ・“The Hunter(Shekarchi /Zeit des Zorns)”(イラン・独) 監督:Rafi Pitts [北米プレミア]
 物語:アリは、前科者で、刑務所から釈放された後、テヘランの工場の夜警として働いていた。彼の望みは、ただ、妻のサラと娘のサバと平穏な暮らしを送ることだけ。ある日の帰宅後、彼は、妻と娘が一向に戻ってこないので、心配して、警察に捜索願いを出す。しばらくすると、妻がデモに巻き込まれて死んだことがわかる。彼は、依然として行方不明のままの娘の生存に一縷の望みを託すが、頼りの警察は全く要領を得ない。娘が遺体となって発見されると、これまで怒りをこらえていた彼もついに逆上し、警官に発砲してしまう。彼は、無我夢中で逃亡し、警察が彼を追う……。
 ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

画像

 ・“The Light Thief”(キルギスタン・独・仏・オランダ) 監督:アクタン・アブディカリコフ(Aktan Arym Kubat) [北米プレミア]
 物語:旧ソ連の崩壊の影響で、国の経済は破綻し、人々は活気を失い、人を愛することも、生活を楽しむことも忘れてしまっていた。ここに登場したのが、ある電気技師で、彼のおかげで、人々は明かりを取り戻しただけでなく(これまではしょっちゅう停電していた)、生きる喜びと信頼と笑顔をも取り戻していく……。
 カンヌ国際映画祭2010 批評家週間出品。

画像

 ・“The Fourth Portrait (第四張畫)”(台湾) 監督:チョン・モンホン(鍾孟宏/Chung Mong-Hong) [北米プレミア]
 出演:ビー・シャオハイ
 物語:10歳のシャンは、父親が死んだために、これまで縁遠くしていた母親に引き取られることになる。新しい生活は、母親に恨みつらみをぶつけられるなど、決して楽しいものではなかったが、学校の玄関番のおじさんや、想像力豊かな太っちょの少年と知り合いになることで、少しずつ希望が沸いてくるのだった……。
 台北電影節2010最優秀長編劇映画賞&主演男優賞受賞。
 ロカルノ国際映画祭2010 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。

画像

 ・“Break Up Club(分手說愛你)”(香港) 監督:バーバラ・ウォン [インターナショナル・プレミア]
 出演:ジェイシー・チャン、フィオナ・シッ
 物語:ジョーは、フローラに振られるが、どうしてもヨリを戻したくて、“Break Up Club”というサイトを使って、フローラと彼女が現在付き合っている彼氏とを別れさせる。計画はうまく行って、フローラは彼の元に戻ってくるが、それも、再び、彼女が彼を振るまでのことだった……。

画像

 ・“Aftershock(唐山大地震)”(中) 監督:フォン・シャオガン [北米プレミア]
 出演:シュイ・ファン、チャン・チンチュー、Li Chen、チェン・ダオミン
 物語:1976年、河北省唐山市で大地震が起こり、24万人の犠牲者を出す。トラック運転手の父親は瓦礫の下から2人の子供を救おうとして、命を落とす。母親は、2人ともを助け出すことは断念して、幼い弟だけを助け出し、その場を立ち去る。その後、残された姉も、助け出され、一命を取り留めるが、母親に見捨てられたことはずっと心の傷となって残る。そして、32年後、母と娘が再会する……。
 中国系カナダ人作家Zhang Lingの同名小説の映画化。

画像

 ・“All About Love(得閒炒飯)”(中) 監督:アン・ホイ [インターナショナル・プレミア]
 出演:サンドラ・ン、ビビアン・チョウ、ウィリアム・チャン、エディー・チュン
 物語:メイシーは、バイセクシャルの弁護士で、仕事でストレスを抱え、別れたはずのガールフレンド、アニータの元へ向かう。アニータは、マイクとの一夜の情事で妊娠していたが、メイシーの方も隣人ロバートとの子を身ごもっていたのだった……。

画像

 ・“Detective Dee and the Mystery of the Phantom Flame(狄仁杰之通天帝国)”(中) 監督:ツイ・ハーク [北米プレミア]
 出演:アンディ・ラウ、カリーナ・ラウ、トニー・レオン
 物語:女帝の戴冠式を遅らせるような怪死事件が相次ぎ、一度は追放された探偵が事件解決のために呼び戻される。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

 ・“Late Autumn”(韓) 監督:キム・テヨン [ワールド・プレミア]
 出演:ヒョンビン、タン・ウェイ
 物語:アンナは、母親の葬儀に出席するために、特別許可をもらって、刑務所からシアトルに向かう。途中で、彼女は、孤独な中年女性のための「心の友」(companion for hire)をしているフーンと出会う。2人は意気投合し、一緒に一日を過ごす。

 ・“Oki's Movie”(韓) 監督:ホン・サンス [北米プレミア]
 出演:イ・ソンヨン、チョン・ユミ、ムン・ソングン
 物語:4つの短編からなる作品で、最終話のタイトルが“Oki's Movie”。映画学校の学生であるユミは、これまでつきあった2人の男性についての映画を作っている。その2人の男性とは、1年おいて、それぞれとアチャ山に行っているのだった。
 ベネチア国際映画祭2010 Orizzonti部門出品。

画像

 ・“Jucy”(オーストラリア) 監督:Louise Alston [ワールド・プレミア]
 物語:ジャッキーとルーシーは、いつも一緒にいる間柄だったが、女2人が一緒にいることに対してまわりは理解することなく、気持ち悪がっていた。彼らは、2人の関係が成熟した大人の関係であることを示すために、ジャッキーは男性とつきあい、ルーシーは外で働き始める……。

画像

 ・“Matariki”(ニュージーランド) 監督:Michael Bennett [ワールド・プレミア]
 出演:Jason Wu、Jarod Rawiri、Mark Ruka、Sara Wiseman、Edwin Wright
 物語:大晦日。Gungeは、ドラッグ・ディーラーへの借金がかさんで、にっちもさっちもいかなくなっていることに気づく。ラグビー選手のTamaは、マオリ族である妻の家族が自分に対して厳しい決定を下したのを知る。Aleckiは、南太平洋の小島から南オークランドにやってきて、自分のアイデンティティを見出せないでいる。リサは、妊娠9ヶ月で、ヤク中のボーイフレンドが父親に相応しいのかどうか疑問に思い始める。

画像

 ・“Meek's Cutoff”(米) 監督:Kelly Reichardt [北米プレミア]
 出演:ミシェル・ウィリアムズ、ブルース・グリーンウッド、ウィル・パットン、ゾーイ・カザン、ポール・ダノ、シャーリー・ヘンダーソン
 物語:1845年のオレゴン山道。3家族を乗せた幌馬車がカスケード山脈を通って、先へと道を進んでいる。しかし、途中で、道に迷い、空腹と喉の渇きと恐怖に襲われる。しかし、1人のインディアンと出会い、あらゆるものを新しく見つめ直していくことになる。
 ベネチア国際映画祭2010 コンペティション部門出品。

 ・“White Irish Drinkers”(米) 監督:John Gray [ワールド・プレミア]
 出演:スティーヴン・ラング、ピーター・リーガート、カレン・アレン、Nick Thurston、Geoff Wigdor
 物語:ダニーは、長年、非情でアル中の父親による肉体的および言葉による虐待に苛まれていた。彼の望みは、犯罪で成功して、兄弟2人で、ここベイリッジから遠く離れたところへ行くことだった。しかし、弟ブライアンの望みは違っていて、彼は、地下室で絵を描くことを楽しみにしていた。ホワイティーは、つぶれかけた映画館のオーナーで、ブライアンはこの映画館で働いているのだが、彼は、ブライアンに、ここでローリング・ストーンズのコンサートを開き、その利益は2人で折半しようと持ちかけてくる。彼は、その提案に乗り気になり、これが成功すれば、夢だった美術学校に通えるかもしれないと期待に胸をふくらませる。しかし、これをダニーの計画と父の気性がじゃましてくるのだった……。

画像

 ・“Leap Year(Año bisiesto)”(メキシコ) 監督:Michael Rowe [北米プレミア]
 物語:ラウラは、過去にあったオアハカでの出来事がトラウマになって、いまも孤独な生活を続けている。しかし、アルトゥーロと出会って、彼女の引きこもりの生活にもピリオドが打たれる……。
 カンヌ国際映画祭2010 批評家週間出品。

 ・“Carancho”(アルゼンチン・韓・チリ) 監督:パブロ・トラペロ [北米プレミア]
 出演:Ricardo Darín、Martina Gusman、Darío Valenzuela
 物語:アルゼンチンでは、非常に多くの交通事故が起こり、多くの死傷者が出る。犠牲者に支払われる賠償金は高額で、それを家族は医療費や裁判の費用に使うことになるが、高額ゆえに、これはまた大きなビジネス・チャンスを生むことにもなる。ソサは、交通事故専門の弁護士で、病院の救急センターと警察を行ったりきたりする毎日を過ごしている。ルジャンは、新しくこの街にやってきた若い医師で、交通事故の犠牲者を手当てすることになる。2人は、ある夜に出会う。ルジャンは犠牲者を助けるために、ソサはクライアントを得るために、ともに交通事故に関わっているが、犠牲者の生活をなんとかしたいという思いは同じだった。しかし、ソサには秘密にしておきたい過去があった……。
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。

 ・“Life, Above All”(南ア・独) 監督:オリバー・シュミッツ(Oliver Schmitz) [北米プレミア]
 物語:12歳のチャンダは、異父妹の死に出会い、また、変わり果てた姿で帰ってきた養父の姿を見て、嫌な予感を抱く。この病気はもしかすると……。
 カナダの小説家アラン・ストラットン(Allan Stratton)の『沈黙の果てに』“Chanda’s Secrets”の映画化で、南アフリカでのエイズの大流行を描く。
 『パリ、ジュテーム』にも参加しているオリバー・シュミッツの最新長編。
 カンヌ国際映画祭2010 ある視点部門出品。

画像

 ・“State of Violence”(南ア・仏) 監督:Khalo Matabane [インターナショナル・プレミア]
 出演:ファナ・モコエナ(Fana Mokoena)、プレスリー・チェニエヤハエ(Presley Chweneyagae)、Neo Ntlatleng
 物語:ボベディは、南アフリカでビジネス・エリートとして成功していて、妻と昇進祝いをして帰宅して、家に侵入者がいるのを発見する。侵入者は妻を射殺して逃亡。警察はもちろん捜査してくれるが、彼自身も弟の力を借りて、犯人を追う。しかし、その際、彼の暴力的な過去が彼自身を脅かすのだった。

画像

--------------------------------

 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門は、以上の通りですが、映画祭のラインナップ自体は、あと7部門、全部で70本ほどあります。

 *この記事がなかなかよかった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第1弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201007/article_28.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第2弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_2.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第3弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_6.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第4弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_8.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第6弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_11.html
 ・トロント国際映画祭2010 ラインナップ第7弾:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_12.html
 ・トロント国際映画祭2010 全タイトル・リスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201008/article_13.html

 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック