ブリュッセル映画祭2010 受賞結果発表!

 ブリュッセル映画祭 (Brussels European Film Festival) 2010の各賞が発表されました。(映画祭の開催期間は6月23日~30日)

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 ブリュッセル映画祭 (Brussels European Film Festival)は、その名の示す通り、ベルギー国内ではまだ劇場公開されていないヨーロッパ映画の秀作を上映する映画祭で、プログラムもシンプルで上映作品もコンパクトになっています。(コンペティション部門がメインで、そのほかの上映作品もあまり多くありません)

 コンペティション部門は、すでに1年前から世界中の映画祭サーキットをまわってきたような作品もあれば、昨年末からの各国の映画賞レースを終えたような作品もあります。

 上映作品のプレミア度はさほど高くありませんが、上映作品の粒は揃っているようです。

 賞の内容は、昨年とは若干違いがあるようです。

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 【コンペティション部門】(Official Competition)

 ・“Yo Tambien(Me Too)”(西) 監督:Alvaro Pastor & Antonio Naharro
 ・“Alles Stroomt(Upstream)”(オランダ) 監督:Danyael Sugawara
 ・“C'est Deja L'ete”(オランダ) 監督:Martijn Smets
 ・『やがて来たる者』“L'uomo Che Verra”(伊) 監督:ジョルジョ・ディリッティ
 ・“The Robber”(オーストリア・独) 監督:Benjamin Heisenberg
 ・“Bibliotheque Pascal”(ハンガリー・独・英) 監督:Szabolcs Hajdu
 ・“I 'm Not Your Friend”(ハンガリー) 監督:ジョルジュ・パールフィ
 ・“All That I Love(Wszystko, Co Kocham)”(ポーランド) 監督:Jacek Borcuch
 ・“The Reverse”(ポーランド) 監督:Borys Lankosz
 ・“Corridor”(スウェーデン) 監督:Johan Lundborg & Johan Storm
 ・“The House Of Branching Love”(フィンランド) 監督:ミカ・カウリスマキ

 ◎ゴールデン・アイリス賞(グランプリ):“Yo Tambien(Me Too)”(西)
 監督:Alvaro Pastor & Antonio Naharro
 物語:セビリアからやってきた34歳のダニエルは、ダウン症を抱えながら、初めて大学を卒業したヨーロッパ人であった。彼は、公共施設で仕事を始め、そこでラウラと出会い、恋に落ちる。
 監督のÁlvaro Pastorは、これまでに監督した短編映画で数々の賞を受賞してきた監督で、これが初長編。Antonio Naharroは、Álvaro Pastorの前作に役者/脚本家として参加していた俳優で、これが初監督長編。
 サンセバスチャン国際映画祭 Silver Shell 男優賞(Pablo Pineda)、女優賞(Lola Dueñas)
 ゴヤ賞2010 新人監督賞・主演女優賞・新人男優賞・歌曲賞ノミネート。
 ロッテルダム国際映画祭2010 観客賞受賞。

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 ◎ホワイト・アイリス賞(第一回作品賞):“Alles Stroomt(Upstream)”
 監督:Danyael Sugawara
 物語:夫に先立たれた母は、新しい人生をスタートしようとし、一方、その息子のダミアンは親離れをしようとする……。

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 ◎脚本賞:“All That I Love(Wszystko, Co Kocham)”(ポーランド)
 監督:Jacek Borcuch
 物語:1981年のポーランド。ヤネクは、軍人の息子で、ロックバンドを始め、バーシャと恋に落ちる。一方、バーシャの家族は、ワレサを支持していたので、ヤネクの父親を快く思っていなかった……。

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 ※審査員:マリー・ジラン、Annelise Hesme (女優)、Gerard Krawczyk (監督)、ダヴィド・モロー(監督)、Christophe Van Rompaey(監督)

 ◎CINEUROPA賞:“Corridor”(スウェーデン)
 監督:Johan Lundborg & Johan Storm
 物語:フランクは医学生で、試験勉強に集中するために、独りになろうとする。移った先には、ロッテという隣人がいたが、どうやら彼女は恋人に暴力を振るわれているらしかった……。

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 ◎観客賞:『やがて来たる者』(伊)
 監督:ジョルジョ・ディリッティ
 出演:マヤ・サンサ、アルバ・ロルヴァケル、Greta Zuccheri Montanari、Claudio Casadio
 物語:1943年の冬。貧しい農家で育った8歳のマルティナは、母親が弟を生むのを楽しみにしていた。しかし、その弟が生後まもなく死んでしまい、彼女はショックのあまり口が利けなくなる。母親はまた妊娠するが、だんだんと戦争の足音が近づいてき、生活は、パルチザンとナチの間で、さらに厳しいものとなる。母親は、1944年の9月28日と29日の間に無事出産するが、その日は、のちに「マルツァボットの大虐殺」と呼ばれることになる事件の起こった日であった……。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2010 16部門ノミネート・3部門受賞(作品賞・録音賞・プロダクション賞)。ナストロ・ダルジェント賞2010 7部門ノミネート3部門受賞(美術賞・音響賞・プロデューサー賞)。イタリア・ゴールデングローブ賞2010 外国人記者グランプリ受賞。
 イタリア映画祭2010、SKIPシティDシネマ国際映画祭2010で上映。アルシネテラン配給で劇場公開予定。

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 ◎RTBF TV賞:“Yo Tambien(Me Too)”(西)

 ◎Prime TV賞:『やがて来たる者』(伊)

 ◎貧困撲滅ヨーロッパ年2010 特別賞(Special Prize Of The 'European Year 2010 For Combating Poverty And Social Exclusion'):“C'est Deja L'ete”(仏)
 監督:Martijn Smets
 物語:ジャンは、ベルギー人で製鉄所に務めていたが、解雇され、なかなか仕事がみつからない。彼の娘マリーは、結婚し、子供もできたが、夫は刑務所に服役中で、子育てにも興味を持てずにいた。息子のジャンは、ほとんど学校にも行かず、跨線橋から行き交う車に小便をひっかけたり、あるいは、姉の子の子守をしたり、ベッドでぼーっとしていることが多かった……。

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 【短編コンペティション】

 ◎グランプリ:“Phone Story”(ベルギー) 監督:Berivan Binesva

 ※審査員:André Buytaers(監督/審査員長)、Katia Bayer(ジャーナリスト)、Dimitra Bouras (ジャーナリスト)、Inès Rabadan (監督)、Pierre Raemdonck (ジャーナリスト)、Freddy Sartor (ジャーナリスト)、Caroline Strubbe (監督)

 【その他の賞】

 ◎Be TV賞:“Dans Ton Sommeil (In Their Sleep)”(仏) 監督:Caroline & Eric Du Potet
 Europe of Genres部門上映作品。
 出演:アンヌ・パリロー、アルトゥール・デュポン、ティエリー・フレモン、ジャン=ユーグ・アングラード
 物語:サラは、息子に先立たれて、抜け殻のようになってしまう。ある日、彼女は、息子と同じくらいの年頃の若者と出会い、家に連れ帰って面倒を見るが、それ以来、謎の殺し屋につけ狙われることになる……。

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 【フィルム・ストーリー・コンペティション】(Concept Film Story)

 ◎Cécile Lugiez “Prix A Debattre”
 ◎Nicolas Voet “Breendonk”

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 *当ブログ記事
 ・ブリュッセル映画祭2009 受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200907/article_9.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2010年5月~2011年2月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201005/article_23.html

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