ブカレスト国際映画祭2010 結果発表!

 ブカレスト国際映画祭(Bucharest International Film Festival /B-est film festival)2010が開催されました(4月20日~25日)。

 ブカレスト国際映画祭は、元々は、共産党主導の映画祭として、1948年から1968年までに開催された同名の映画祭があったのですが、本映画祭は、それとは別物で、2005年から新たにスタートしたもので、今年で第6回を迎えています。

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 以下のリストが、ブカレスト国際映画祭2010で上映された全作品です。

 ひどくこじんまりしていて、一部を除き、(当ブログで)おなじみの作品ばかりですが、とりたてて映画的背景のない、ヨーロッパ辺境の一都市で開催される映画祭としては、まあ悪くないラインナップなんじゃないでしょうか。

 コンペティション部門上映作品やアウト・オブ・コンペティション部門上映作品は、ここで上映されるということは、まだルーマニア国内では上映されていない作品だということになりますし、そういう意味でもこういう上映機会は貴重ということになります。

 といいつつ、コンペティション部門上映作品は、日本ではまだ1本も上映されていないんですが……。

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 【長編コンペティション】(Feature Film Competition)

 ・“Kino Caravan”(ルーマニア・独) 監督:Titus Muntean
 ・“The Misfortunates”(ベルギー・オランダ) 監督:Felix van Groeningen
 ・“Gigante”(ウルグアイ・アルゼンチン・独・西) 監督:Adrian Biniez
 ・“Humpday”(米) 監督:Lynn Shelton
 ・“In the Loop”(英) 監督:Armando Iannucci
 ・“Samson and Delilah”(オーストラリア) 監督:Warwick Thorton
 ・“Portrait of the Fighter as a Young Man”(ルーマニア) 監督:Constantin Popescu

 ※Sylvain Auzou(ベネチア国際映画祭監督週間ディレクター)(審査員長)、Irina Margareta Nistor(映画批評家)、Gheorghe Balasoiu(国立ブカレスト芸術大学教授)、Horea Laptes(撮影監督)、Jay Weissberg(Variety紙 映画批評担当)、Mihai Chirilov(映画批評家/トランシルヴァニア国際映画祭芸術監督)

 ◆グランプリ(B-EST IFF Trophy)
 ◎“In the Loop”

 ◆監督賞(Best Directing)
 ◎Adrian Biniez “Gigante”

 ◆脚本賞(Best Screenplay)
 ◎Adrian Biniez “Gigante”

 ◆撮影賞(Best Cinematography)
 ◎Liviu Marghidan “Portrait of the Fighter as a Young Man”

 ◆観客賞(Audience Award)
 ◎“Portrait of the Fighter as a Young Man”

 【短編コンペティション】(Short Film Competition)

 ・“A Matter of Life and Death/ Hayat Memat”( ) 監督:
 ・“Home/ Otthon”(ハンガリー) 監督:Nóra Lakos
 ・“Champagne Supernova”(西) 監督:Fernando Jover Ruiz
 ・“Day Before Yesterday”(カナダ) 監督:Patricia Chica
 ・“Dear Child Jesus/ Jesusito De Mi Vida”(西) 監督:Jesús Pérez-Miranda
 ・“Edward's Turmoil”(英) 監督:Kim Albright
 ・“Father's Day”(オランダ) 監督:Froukje Tan
 ・“Ariadne’s Thread/ Ariadné Fonala”( ) 監督:
 ・“Flight / Fuga”( ) 監督:
 ・“Hendrik is Sick / Hendrik Is Ziek”( ) 監督:
 ・“Home / Acasă”( ) 監督:
 ・“Homeland”( ) 監督:
 ・“Close Encounters Of The Third Reich / Intalnire cu al treilea Reich”( ) 監督:
 ・“Inventory / Apographi”(ギリシャ) 監督:Vangelis Kalambakas
 ・“Leerfahrt”(独・チェコ) 監督:Matis Burkhardt
 ・“Ona”(西) 監督:Pau Camarasa
 ・“Our Strategies / Nuestras Estrategias”(西) 監督:Dídac Cervera、Sergi Cervera
 ・“Out in That Deep Blue Sea”(カナダ) 監督:Kazik Radwanski
 ・“Run, Granny, Run! / Oma Rennt!”(独) 監督:Nikolaus von Uthmann
 ・“The Astronomer's Sun”(英) 監督:Simon Cartwright、Jessica Ami Cope
 ・“The Hobby / Le Hobby”( ) 監督:
 ・“The One In Charge / El Encargado”(西) 監督:Sergio Barrejón
 ・“The Revelation”( ) 監督:
 ・“Wedlock”(仏・イスラエル) 監督:Itai Raziel

 ※審査員:Mirona Nicola、Tudor Buican、Ioana Mischie

 ※公式サイトでは、作品に関する情報は、タイトル以外、全く記載されていないので、製作国&監督名は、私が別途調べたものです。なので、作品を取り違えている可能性もあります。

 ◆最優秀短編賞(Best Shortfilm)
 ◎“Father's Day”(オランダ) 監督:Froukje Tan

 【名誉賞】

 ◆優秀賞(Excellency Award)
 ◎Ion Lucian すべての活動に対して( for the Entire Activity )
 Ion Lucianは、60年以上のキャリアを持つルーマニアの男優です。

 ◎Valeria Seciu
 Valeria Seciuは、50年近いキャリアを持つルーマニアの女優です。

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 【その他の部門】

 ◆アウト・オブ・コンペティション(Off Competition)

 ・『時の彼方へ』“The Time that Remains”(仏・英・伊・ベルギー) 監督:エリア・スレイマン
 ・『勝利を』“Vincere”(伊・仏) 監督:マルコ・ベロッキオ
 ・『瞳の奥の秘密』“El secreto de sus ojos”(アルゼンチン・西) 監督:ファン・ホセ・カンパネラ
 ・『渇き』“Thirst”(韓) 監督:パク・チャヌク
 ・『風にそよぐ草』“Les Herbes Folles”(仏・伊) 監督:アラン・レネ
 ・『シングル・マン』“A Single Man”(米) 監督:トム・フォード
 ・“A Serious Man”(米) 監督:ジョエル&イーサン・コーエン

 ◆レトロスペクティヴ:アンドレイ・コンチャロフスキー(Retrospective Andrei Konchalovsky)

 ・『映写技師は見ていた』“The Inner Circle”(1991/伊・ソ連・米)
 ・“Kurochka Ryaba”(1994/ロシア・仏)
 ・“Dom Durakov”(2002/ロシア・仏)
 ・“Gloss / Glyanets”(2007/ロシア)

 ◆ロマ映画&カルチャー(Romano Cinema and Culture)

 ・“Korkoro / Freedom”(2009/仏) 監督:トニー・ガトリフ
 ・『僕のスウィング』“Swing”(2002/仏・日) 監督:トニー・ガトリフ
 ・『ガッジョ・ディーロ』“The Crazy Stranger”(1997/ルーマニア・仏) 監督:トニー・ガトリフ
 ・“Happy New Life”(2007/ハンガリー) 監督:Arpad Bogdan

 ◆イベント・ドキュメンタリー(Event documentary)

 ・“L'Enfer de Henri-Georges Clouzot”(2009/仏) 監督:Serge Bromberg & Ruxandra Medrea

 ◆音楽ドキュメンタリー(Musical documentary)

 ・『ペルシャ猫を誰も知らない』“No one Knows about Persian Cats”(2009/イラン) 監督:バフマン・ゴバディ

 ◆HBOドキュメンタリー(HBO documentaries)

 ・“Merry Circus” 監督:Claudiu Mitcu
 ・“The World according to Ion B” 監督:Alexander Nanau

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 “In the Loop”も“Gigante”も“L'Enfer de Henri-Georges Clouzot”も、当ブログで何度も紹介している作品なので、ここでは、初登場の“Portrait of the Fighter as a Young Man”について紹介しておきたいと思います。

 “Portrait of the Fighter as a Young Man (Portretul luptătorului la tinereţe)”
 監督・脚本・製作:Constantin Popescu
 出演:Constantin Ditá、Alin Mihalache、Catalin Babliuc、Mihai Constantin、Vasile Calopir、Alex Potoceanu、Bogdan Dumitrache
 物語:第二次世界大戦後、ルーマニアでは共産主義独裁が始まり、恐怖が支配する国になってしまった。山岳地帯の人々は(そのほかの人々もそうだったが)、武器を取って、共産主義政権に抵抗し、レジスタンスの象徴となっていった。
 “Tales from the Golden Age”(2009)にも参加しているConstantin Popescu監督の初長編で、上映時間163分という大作。
 ベルリン国際映画祭2010 フォーラム部門出品(ワールド・プレミア)。

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 カンヌ国際映画祭2009にも何本かルーマニア映画が出品されていますが、それらを含め、この作品も今年のルーマニア映画を代表する1本になっていくような気がします。

 ルーマニア国内で、5月28日から開催されるトランシルヴァニア国際映画祭(ルーマニア最大で、バルカン半島でも最大の国際映画祭)のラインナップがもう既に発表になっていますが、それに関してはまた機会を改めたいと思います。

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 *当ブログ記事
 ・映画祭&映画賞スケジュール表 2009年12月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

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