『ジュリー&ジュリア』 劇場パンフには載ってないあんなことやこんなこと!

 ようやくギンレイホールで『ジュリー&ジュリア』を鑑賞しました……。

 ◆メリル・ストリープは、ジュリア・チャイルドを再現(模倣?)するためにどれだけ心を砕いたかということを示す比較動画
 フライパンから中身をこぼしても、ほとんど動じることもなく、フライパンにもどすシーン。



 ◆映画本編の中で、ダン・エクロイドが演じていたジュリア・チャイルドのパロディー
 実際にテレビで放映されたものは、映画本編で使われたものよりやや長いようです。

 

 ◆映画の最後に登場した“ジュリア・チャイルドのキッチン”
 ワシントンにある国立歴史博物館(The National Museum of American History)で展示されているもの。

画像

 このキッチンは、2001年にジュリア・チャイルドが42年間住んだマサチューセッツから故郷のカリフォルニアに帰る時に、国立歴史博物館に寄贈されました。
 元々このキッチンは、1961年に夫のポールが彼女のために設計したもので、ここで家族や友人のために調理したほか、7年間、3つのテレビ番組のためにも使われ、ここで調理教室も開催されました。

--------------------------------

 ◆ジュリア・チャイルドの生涯

 1912年8月15日~2004年8月13日
 プリンストン大学出身で、有力な土地管理人のジョン・マクウィリアムズ Jr.( John McWilliams, Jr.)を父に、製紙会社の跡取り娘であったジュリア・キャロリン・ウェストン(Julia Carolyn ("Caro") Weston、父はマサチューセッツ州の副知事まで務めたバイロン・カーティス・ウェストン(Byron Curtis Weston))を母に、3人兄弟の長女ジュリア・キャロリン・マクウィリアムズ(Julia Carolyn McWilliams)として生まれる。映画にも出てくる妹ドロシーは5歳年下の末っ子。兄弟は、3人とも長命で、90歳近くまで長生きしました。

 Westridge SchoolからPolytechnic School、全寮制のThe Branson School in Ross, California、さらにスミス大学(Smith College)へと進み、そこで歴史学の学位を取った(1934年)。
 子供時代はスポーツが好きで、テニス、ゴルフ、バスケットボールに興じた。
 大学卒業後は、ニューヨークに移り、高級家具会社W. & J. Sloaneの広告部でコピーライターとして働く。
 1937年にカリフォルニアに戻り、そこでローカル紙に記事を書いたり、広告の仕事をしたりした。

 戦時中は、婦人陸軍部隊(Women's Army Corps, WAC)に配属するにも海軍婦人予備部隊(WAVES)に配属するにもあまりにも背が高かったため188cm(6’2”)、ワシントンのOSS(戦略諜報局、CIAの前身)に配属され、タイピストとなる。
 しかし、すぐに彼女が優れた教養と知性の持ち主であることがわかり、秘密情報局に異動になり、リサーチャーのアシスタントを任される。
 その後、OSS緊急救難配備局(OSS Emergency Rescue Equipment Section (ERES))の事務、developers of a shark repellent(サメがUボートを狙って発射した砲弾を邪魔しないようにするシステムの開発者)のアシスタントとなり、1944年にはアジアにおける情報の管理のためにセイロンに送られ、さらに中国に異動になった。(中国では功労賞(Emblem of Meritorious Civilian Service as head of the Registry of the OSS Secretariat)を授与される。)

 1946年9月1日に、ニュージャージー生まれの詩人で芸術家のポール・カッシング・チャイルド(Paul Cushing Child)とペンシルベニアで結婚。
 米外務局(United States Foreign Service)、そして国務省に務めたポールとともに、1948年にパリに赴任し、ここでフランス料理を知る。

 パリの、ル・コルドン・ブルーで料理を学び、女性のクッキング・クラブ サークル・ド・グルメ(Cercle des Gourmettes)で、シモーヌ・ベック、ルイーゼット・ベルトレと出会う。
 シモーヌ・ベックの提案で、アメリカ人のためのフランス料理の本の執筆に加わることになり、また、3人で料理学校(l'École des trois gourmands)も始める(この学校自体は休校と再開を繰り返しつつ、70年代末まで続けられた)。

 ジュリアは、夫の転勤とともに、次の10年をヨーロッパを転々として過ごすが(最終的にケンブリッジに落ち着く)、その間、シモーヌ、ルイーゼットとともに、レシピを調査し、繰り返し試した。
 フランス語から英語への翻訳はジュリアが行ない、詳しく、おもしろく、実践的になるように努めた。

 3人による共著は、当初、ホートン・ミフリン社から出版される予定だったが、百科事典のように大著になったため、出版がかなわず、1961年にクノップフ社から734ページもある“Mastering the Art of French Cooking”(フランス料理の極意、映画本編での訳題は『王道のフランス料理』)として出版されることになった。
 この本は、ベストセラーになり、評論家にも絶賛され、60年代初頭に、アメリカ人がフランス文化に関心を寄せる1つのきっかけになった、ともみなされている。
 これがきっかけで、ジュリアは、雑誌に記事を書いたり、ボストン・グローブ紙に連載を持つようになる。

画像

 この本がボストンのテレビ局WGBHのレビュー番組で取り上げられたことがきっかけとなり(この番組でオムレツの作り方を披露した)、彼女は、1963年の2月11日からWGBHで料理番組“The French Chef”を任されることになった(~1973年)。
 この番組は、すぐに人気が出て、全国放送されるようになり、ピーボディー賞やエミー賞(教養番組としては初)を受賞した。
 テレビの料理番組は、ジュリアが初めてではなかったが、彼女以前にこれほど広く観られた料理番組はなかった。
 この人気は、彼女の、陽気さ、チャーミングな声(charming warbly voice)、ありのままで偉ぶったところのない態度によるところが多いのではないかと考えられている。
 この番組は、1972年にテレビ番組としては初めて聾唖者のための字幕が付された番組としても知られている。

 ジュリアの2冊目の本は、番組で紹介したレシピを集めた“The French Chef Cookbook”(1968)、3冊目は、シモーヌ・ベックとの共著“Mastering the Art of French Cooking, Volume Two”(1971)、4冊目は“From Julia Child's Kitchen”(1975)で、この本では夫ポールが写真を担当している。

 1981年には、ロバート・モンダヴィ、リチャード・グラフらと、ワインと食のための研究所“The American Institute of Wine & Food”の設立に加わる。

 70年代から80年代にかけては、“Julia Child & Company”、“Dinner at Julia's”といった番組を担当し、1989年には本とビデオをセットにしたシリーズ“The Way To Cook”をリリースした。
 90年代になっても、4つのテレビ番組を持った。

 夫のポールは、脳梗塞をわずらい、晩年の5年間は老人ホームで過ごし、1994年に亡くなった。

 ジュリアは、2001年に引退し、家と事務所をスミス大学に寄贈。自身は、カルフォルニアのサンタバーバラに移った。

 2000年には、フランスからレジオン・ドヌール勲章を贈られ、2003年にはアメリカから大統領自由勲章(Presidential Medal of Freedom)を贈られた。
 母校スミス大学をはじめ、ハーバード大学、Johnson & Wales University、ブラウン大学など、多数の大学から名誉博士号を贈られている。

 ジュリアの最後の本は、夫の大甥アレックス・プルドームとの共著で“My Life in France”(『いつだってボナペティ!料理家ジュリア・チャイルド自伝』 中央公論新社刊)というタイトルの自伝で、2006年に出版された。

画像

 2004年8月13日に彼女が亡くなると、彼女の人生をまとめたドキュメンタリー“Julia Child! America's Favorite Chef”がWGBHにより製作され、PBSのAmerican Mastersの1本として、8月18日にPBSで放映された。

--------------------------------

 ◆ジュリー・パウエルについて

画像

 1973年4月20日、テキサス州オースティン生まれ。
 1995年、Amherst Collegeを卒業。専攻は演劇と創作。

 のちに夫になるエリックとともにニューヨークに出て、様々な仕事につく。

 ワールド・トレード・センターの跡地を再開発するLMDC(Lower Manhattan Development Corporation)で働いていた2002年に“Mastering the Art of French Cooking”の524のレシピを1年かけて、制覇するJulie/Julia Projectを始め、その様子をブログに綴っていく。
 このプロジェクトを始めたのは、ずっと昔からこの本は実家にあったが、母がこの本を開いているのを見たことがなかったからで、それ以前は卵料理をしたこともなかった。

 レシピをクリアするごとに彼女の料理の腕前は上がり、と同時に、このブログは評判を呼び、Little, Brown and Company社から2005年に“Julie and Julia: 365 Days, 524 Recipes, 1 Tiny Apartment Kitchen”(ペーパーバック・タイトル“Julie and Julia: My Year of Cooking Dangerously”、邦訳『ジュリー&ジュリア』ハヤカワ・イソラ文庫刊)として刊行されることにもなった。

 この本は、優れたブログ本に与えられるルル・ブルッカー賞を受賞した。

 Julie/Julia Project以後のことをまとめた本が“Cleaving: a Story of Marriage, Meat, and Obsession”(人生を切り開いていくこと:結婚と食事と強迫観念の話)として、2009年11月30日に出版された。

 “Julie and Julia: 365 Days, 524 Recipes, 1 Tiny Apartment Kitchen”は、『いつだってボナペティ!料理家ジュリア・チャイルド自伝』と合わせて、映画『ジュリー&ジュリア』の原作となり、映画化された。

 この映画を観たジュリー・パウエルは、その感想をブログに以下のように綴っています。
 「自分に似た何か、ロマコメの主人公で、スレンダーで、私ほど口汚くない、映画の中の私は全く別人なんだな。う~ん、というか、むしろ、“ジュリー・パウエル”というのは、エイミー・アダムス演じる愛らしくて素敵なキャラクターなのでした。私はそういう風に理解したというか、受け取ったというか、っていうことでいいんじゃないでしょうか。クリス・メッシナ(おいしそう!)が“エリック・パウエル”を演じるのはヘンな感じがした。映画の中の事務所は、本物の事務所からポスターや本を貸し出して再構成したものなんだけど。私たちのアパートを見たことがない人が作ったアパートの部屋というのもヘンな感じだった。なんだか特別あつらえという感じでムズムズする。真っ赤なカウボーイハットとか、ブランドモノのデジタル・キッチン・タイマーとか、特製ランプや料理本、壁のポスターやなんか。」
 "somehow seeing yourself - or a Rom-Com-ed, slimmed-down, considerably less foul-mouthed version of yourself - on a movie screen is a whole different thing. Well, it's not so much that, even. 'Julie Powell' is a character, played by Amy Adams, who is lovely and great - I understand that, ingest it, am fine with it. It's stranger hearing Chris Messina (Yummy!!) referred to as 'Eric Powell,' and see him in an office tricked out with posters and books poached from Eric's actual office. It's stranger to see a set of our apartment, built by people who never saw our apartment, and see how creepily right it is in some particulars - the red cowboy hat, the brand of digital kitchen timer, the particular lamp or cookbook or poster on the wall. "

 ・ジュリー・パウエルの現在のブログ WHAT COULD HAPPEN?:http://juliepowell.blogspot.com/

 ・The Julie/Julia Ploject:http://blogs.salon.com/0001399/
 一部のみ残されています。

--------------------------------

 ◆メリル・ストリープの思い入れ

 ジュリアの夫ポール役にスタンリー・トゥッチを推薦したのは、『プラダを着た悪魔』でも共演したメリル・ストリープだと言われています。
 エイミー・アダムスも『ダウト~あるカトリック学校で~』で共演していますから、これもメリル・ストリープの推薦があった可能性があります。
 サウンドトラックに使われている曲“Stop The Train”は、Henry Wolfeの作曲によるものですが、このHenry Wolfeというのはメリル・ストリープの息子(のペンネーム)であり、さらに衣裳も『マンマ・ミーア!』『ダウト』で組んでいるアン・ロスを起用していますから、映画『ジュリー&ジュリア』は、メリル・ストリープのお気に入りで固めた作品と言っていいように思います。
 悪く言うと大女優メリル・ストリープのごり押しのようにも見えますが、それだけ本気でこの作品に関わり、この作品をよくしたいと思い、プロデューサーに近い形でこの作品に参画したということなのでしょう。

 私個人としては、メリル・ストリープだけでなく、エイミー・アダムスだって、女優賞にノミネートされたっていいんじゃないかと思いましたが(エイミー・アダムスはちょっとカマトトっぽかったりもしましたが、主役というポジションにより近いのはメリル・ストリープよりむしろ彼女の方でした)、メリル・ストリープが偉大なるジュリア・チャイルドを演じたことと、メリル・ストリープのこの映画への思い入れの強さが賞の評価の対象になったのだと考えたいと思います。

 スタンリー・トゥッチがポール役に抜擢されたのは、元々彼がうまい役者であるというのはもちろんですが、にもかかわらず、悪役が多いこと、そして、彼が『シェフとギャルソン、リストランテの夜』を監督していること、と無関係ではないと思われます。

 ゴッサム・アワード2009では、スタンリー・トゥッチが、キャスリン・ビグローなどとともに生涯貢献賞(Career Tribute Awards)を受賞しましたが、彼へのプレゼンターを務めたのがメリル・ストリープでした。
 授賞式では、2人がとても親密なところを見せていましたが、そういうところを見てもメリル・ストリープがもっと評価されていい俳優としてスタンリー・トゥッチのことを考えている、ということは確かだと思われます。

--------------------------------

 ◆ジュリア・チャイルドの身長

 映画を観て、メリル・ストリープが異常に身長が高いのに違和感を持ちましたが(特にシモーヌ・ベック、ルイーゼット・ベルトレとのシーン)、これは、ジュリア・チャイルドが188cm(6’2”)(日本の公式サイトでは185cmということになっています)ということがアメリカ国内ではよく知られているためで、本当は168cm(5'6")しかないメリル・ストリープを高く見えるように工夫して撮影されているようです。
 夫役のスタンリー・トゥッチは、173cm (5' 8")ですから(本物のポールの身長は不詳)で、彼よりもやや高いように撮影されているようです。
 妹ドロシーも背が高く見えましたが、ドロシー役を演じたジェーン・リンチは、身長が183cm( 6')だったので、これはそのまま演じればよかったようです。

 ◆有閑マダムの……

 ジュリア・チャイルドの家系を見ると、かなり名門の家庭のはずで、私は、シンガポール建国の父リー・クアンユーの実母リー・チンクンを思い出しました。
 リー・チンクンは、プラナカン料理に関するレシピをまとめた『ミセス・リーのクック・ブック』を1974年に出版していて、それは現在でもプラナカン料理に関するバイブルとなっています。その孫であるシャーメイ・リーは、銀行家から料理家に転身し、祖母のレシピをイラストつきで編集した2冊の料理本を出版しています。

 ◆格闘する料理

 『ジュリー&ジュリア』に対する否定的な評価として、料理を扱った映画なのに、料理が全然おいしそうに見えないということがありますが、これは料理に関する奮闘を描いた映画であり、“格闘”を描いた方が映画として“画”になる、ということとたぶん無関係ではありません。
 「オマール・テルミドール」も「カモのパイ包みのパテ」(カモの骨抜き)も玉ねぎのみじん切りも“格闘”でしたから。
 まあ、この映画は、料理の映画であって、料理の映画でない、というか、テーマは、おいしい料理作りではなくて、女性の自己実現なので、料理でなくてもなんでもよかった、というようなところがあって、必ずしも料理がおいしそうに見えなくてもよかった、のかもしれません。

 ◆2つの世界

 ジュリアの世界とジュリーの世界を交互に描くという発想は、監督ノラ・エフロンのものではなく、プロデューサーのものだったようですが、2つの世界がうまくリンクしていて、とてもうまい脚本だと思いました。ノラ・エフロンが脚本賞を獲ることはありませんでしたが、獲れてもよかったのではないでしょうか。決して『マイレージ、マイライフ』に見劣りするとも思えないのですが……。

 ・ジュリアとジュリーがそれぞれペアで新天地での生活をスタートさせる。
 ・ジュリアもジュリーもそれぞれ料理を極めていく。
 ・ジュリアは料理本の完成に向けて、ジュリーは524のレシピの制覇とそれをブログに綴ることに向けて、進んでいく。
 ・ジュリアの本は完成し、ジュリーはレシピを完全制覇することがあらかじめわかっている。
 ・ジュリアは本とテレビを通じてスターになり、ジュリーはブログの女王となる。
 ・どちらの世界でも卵に関するエピソードがある。
 ・ともに「自分探し」の物語でもある。
 ・ジュリアは、異国フランスで、自分がやるべきことが見出せず、ジュリーは、毎日寄せられる苦情の電話で疎外感を味わっている。
 ・ジュリアの世界は、第2次世界大戦後から赤狩りと冷戦へと向かう不安な時期の物語で、ジュリーの世界は、911以後のニューヨークの不安な時期の物語。ともに、アメリカという国そのものが不安な時期で、その中で、女性主人公が、食を通じて、人に元気を与える物語になっている。
 ・ジュリアは、ル・コルドン・ブルーで障害に遭ったり、出版が頓挫しそうになったりし、ジュリーは、職場で嫌味を言われたりする。
 ・ともにオリジナルではない(それがアメリカ的、あるいは、今のアメリカ的である)。ジュリアは、フランス料理を米語に翻案する作業をし、ジュリーはそれを再現する作業をする。

 ◆有名になっていく妻

 妻が道楽で始めたことから、夫より遥かに有名になり、そのことで夫婦仲がおかしくなる。あるいは、本当は妻の方が才能があるのに、夫を立てるため、あるいは、家事や子育てに追いまくられるために、才能を発揮できず、そのために夫婦ともに不幸になる。
 映画でもっぱら取り上げられるのは、このような物語であって、『ジュリー&ジュリア』のようなタイプではありません。
 まあ、抑圧的で不幸な物語の方を好むフィルムメーカーもいるし、そういう作品の方が評価が高く、映画賞を獲りやすいということもあるのでしょう。
 で、「抑圧的で不幸な物語」の典型的な作品といえば何だったか。そのイメージが頭の中にぼんありとあって、出てきそうで出てこず、なんだかもやもやしているのですが……。『愛しすぎて 詩人の妻』? 『日蔭のふたり』? 『アイリス』? 『レボリューショナリー・ロード』? ひょっとすると日本映画だったかも?
 夫婦ともに小説家か詩人、もしくは芸術家で、そんな設定の作品があったように思うのですが……。

--------------------------------

 このところ、何か殺伐とした映画が多く、人と人とのコミュニケーションに関して絶望的な思いを味わわせてくれる映画ばかりだったこともあってか、『ジュリー&ジュリア』では、久々に幸福な気分を味わいました。

 メリル・ストリープ演じるジュリアは、明るくて、楽観的で、前向きで、お茶目なところもあって、近作の中では一番好きだと思い、作品自体もノラ・エフロン作品の中でベストかも?と思いました。

 ノラ・エフロンが元々活字の人間であることもあってか、活字(あるいは伝えること)に関して希望を持っているというのも感じられて、よかったと思います。

 ブログをきっかけに成功をつかんでいく物語としては、『JUNO/ジュノ』のディアブロ・コーディーを思い出したりもしました。(映画の中のジュリー・パウエルにとっては、先に成功した友人たちを見返す物語でもあったのですが。)

 映画の最初の方で、ジュリーの友人たちが、レストランでの注文で、アレを抜いてくれ、コレを抜いてくれというシーンがありますが、この映画は、そういうことではなく、もっと食の原点に戻ろうという(見せかけの?)ヘルシー志向へのアンチ・テーゼでもあるんですね~。

 *この記事がなかなか興味深かった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 画像
 ↑ ↑ ↑ ↑
 応援してね!

 ※参考サイト
 ・ジュリア・チャイルドに関するWikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Julia_Child
 ・ジュリー・パウエルに関するWikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Julie_Powell
 ・Strange Culture:http://www.strangecultureblog.com/2009/03/real-reel-people-amy-adams-is-julie.html
 ・What’s Cooking? Julia Child’s Kitchen at the Smithsonian:http://americanhistory.si.edu/kitchen/

 追記:
 ホンモノのジュリア・チャイルドは、コルム・ミーニーに似てる気がしますね。

この記事へのコメント

2011年01月25日 10:07
はじめまして
映画のタイトルで検索したところ、こちらのブログ記事にたどり着き、DVDを3回見ても腑に落ちなかったストーリー展開がようやく理解できました。去年書かれた記事にいまさらのコメントでごめんなさい。頭がすっきりしてあまりにもうれしかったので、お礼まで。

この記事へのトラックバック