本命!順当!やや意外! 第82回米国アカデミー賞発表!

 第82回米国アカデミー賞が発表されました!

 ◆作品賞
 ・『アバター』 ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
 ・『しあわせの隠れ場所』 ギル・ネッター、アンドリュー・A・コソーヴ、ブロデリック・ジョンソン
 ・『第9地区』 ピーター・ジャクソン、キャロライン・カニンガム
 ・『17歳の肖像』 フィオナ・ドゥワイヤー、アマンダ・ポージー
 ◎『ハート・ロッカー』 キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、Nicolas Chartier、グレッグ・シャピロ
 ・『イングロリアス・バスターズ』 ローレンス・ベンダー
 ・『プレシャス』 リー・ダニエルズ、サラ・シーゲル=マグネス(Sarah Siegel-Magness)、ゲイリー・マグネス(Gary Magness)
 ・“A Serious Man” ジョエル&イーサン・コーエン
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』 ジョナス・リヴェラ
 ・『マイレージ、マイライフ』 ダニエル・ダビッキ、アイヴァン・ライトマン、ジェイソン・ライトマン

 キャスリン・ビグロー、マーク・ボール、Nicolas Chartier、グレッグ・シャピロは初ノミネートで初受賞。
 女性監督作品の受賞は初めて。

 ノミネーションの記事で、当ブログでは以下のように書いていましたが、その通りになりました。
 ①CGへの依存度の高い『アバター』にアカデミー会員が作品賞の票を投じるはずもなく、また、儲かった映画にアカデミー賞作品賞まであげることはないという意識も働くので、『アバター』に作品賞の目は低いだろうと思われます。
 ②データ的には、脚本賞/脚色賞にノミネートもされない作品が作品賞を受賞することはないので、何かの間違いでもない限り、『アバター』が作品賞を受賞する可能性は低そうです。作品賞は『ハート・ロッカー』で決まりですが、他の作品に作品賞をさらわれることがあってもそれは『アバター』ではないでしょう!
 ③過去5年間にアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞が同じになったことは1回しかないという意味でも、『アバター』受賞の可能性は低い、と言えます。
 ④監督賞はキャスリン・ビグローが当確であり、作品賞と監督賞が違う作品に与えられることは稀(過去に5回だけ)なので、その点でも、作品賞は『ハート・ロッカー』が最有力です。


 ◆監督賞
 ・ジェームズ・キャメロン 『アバター』
 ◎キャスリン・ビグロー 『ハート・ロッカー』
 ・クエンティン・タランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』
 ・リー・ダニエルズ 『プレシャス』
 ・ジェイソン・ライトマン 『マイレージ、マイライフ』

 キャスリン・ビグローは、初ノミネートで、今回、ダブル受賞。
 女性監督の受賞は初めて。
 米・映画監督組合賞(DGA)受賞監督は、80%以上の確率で、アカデミー賞監督賞を受賞するというデータ通りになりました。。

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 ◆主演男優賞
 ◎ジェフ・ブリッジス “Crazy Heart”
 ・ジョージ・クルーニー 『マイレージ、マイライフ』
 ・コリン・ファース 『シングル・マン』
 ・モーガン・フリーマン 『インビクタス/負けざる者たち』
 ・ジェレミー・レナー 『ハート・ロッカー』

 ジェフ・ブリッジスは、5度目のノミネートで、見事に受賞を果たしました。
 ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞をダブル受賞した俳優は、75%の確率で、アカデミー賞を受賞するので、75%の確率で主演男優賞はジェフ・ブリッジスでした。

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 ◆主演女優賞
 ◎サンドラ・ブロック 『しあわせの隠れ場所』
 ・ヘレン・ミレン “The Last Station”
 ・キャリー・マリガン 『17歳の肖像』
 ・ガボレイ・シディベ 『プレシャス』
 ・メリル・ストリープ 『ジュリー&ジュリア』

 サンドラ・ブロックは初ノミネートで初受賞。
 ゴールデン・グローブ賞と俳優組合賞をダブル受賞した俳優は、75%の確率で、アカデミー賞を受賞するので、75%の確率で主演女優賞はサンドラ・ブロックでした。

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 ◆助演男優賞
 ・マット・デイモン 『インビクタス/負けざる者たち』
 ・ウディ・ハレルソン “The Messenger”
 ・クリストファー・プラマー “The Last Station”
 ・スタンリー・トゥッチ 『ラブリーボーン』
 ◎クリストフ・ヴァルツ 『イングロリアス・バスターズ』

 前哨戦の結果から言うと、クリストフ・ヴァルツ以外にあり得ませんでした。
 クリストフ・ヴァルツが、初ノミネートで、初受賞。

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 ◆助演女優賞
 ・ペネロペ・クルス 『NINE』
 ・ヴェラ・ファーミガ 『マイレージ、マイライフ』
 ・マギー・ギレンホール “Crazy Heart”
 ・アナ・ケンドリック 『マイレージ、マイライフ』
 ◎モニーク 『プレシャス』

 ド本命が受賞。
 モニークは、初ノミネートで、初受賞。

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 ◆オリジナル脚本賞
 ◎『ハート・ロッカー』 マーク・ボール
 ・『イングロリアス・バスターズ』 クエンティン・タランティーノ
 ・“The Messenger” アレッサンドロ・キャモン、オーレン・ムーヴァーマン
 ・“A Serious Man” ジョエル&イーサン・コーエン
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』 ボブ・ピーターソン、ピート・ドクター 原案:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン、トム・マッカーシー

 前哨戦最多受賞の『イングロリアス・バスターズ』ではなく、脚本家組合賞と同じ『ハート・ロッカー』が受賞しました。
 マーク・ボールが初ノミネートで初受賞。

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 ◆脚色賞
 ・『第9地区』 ニール・ブロムカンプ、テリ・タッチェル
 ・『17歳の肖像』 ニック・ホーンビィ
 ・“In the Loop” Jesse Armstrong、Simon Blackwell、Armando Iannucci、Tony Roche
 ◎『プレシャス』 ジェフリー・フレッチャー
 ・『マイレージ、マイライフ』 ジェイソン・ライトマン、シェルドン・ターナー

 脚本家組合賞ノミネーションと同じになったのは、『プレシャス』と『マイレージ、マイライフ』だけで、前哨戦で優勢だった『マイレージ、マイライフ』が受賞すると思われていましたが、受賞したのは『プレシャス』の方でした。意外!
 前哨戦で『プレシャス』が受賞していたのは、アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞、サテライト・アワード、NAACPイメージ・アワードの3つだけでした。
 黒人票がここに流れたのでしょうか? オバマ・イヤーだったから?

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 ◆撮影賞
 ◎『アバター』 マウロ・フィオーレ
 ・『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 ブリュノ・デルボネル
 ・『ハート・ロッカー』 バリー・アクロイド
 ・『イングロリアス・バスターズ』 ロバート・リチャードソン
 ・『白いリボン』 クリスチャン・ベルガー

 マウロ・フィオーレは初ノミネートで初受賞。
 米・撮影協会賞(ASC)とは、同じ結果(『白いリボン』)にはなりませんでした。

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 ◆編集賞
 ・『アバター』 スティーヴン・リヴキン、ジョン・レフーア、ジェームズ・キャメロン
 ・『第9地区』 ジュリアン・クラーク
 ◎『ハート・ロッカー』 ボブ・ムラウスキ、クリス・イニス
 ・『イングロリアス・バスターズ』 サリー・メンケ
 ・『プレシャス』 ジョー・クロツ(Joe Klotz)

 米・映画編集者賞(ACE)を受賞した『ハート・ロッカー』が順当に受賞。
 ともに初ノミネート初受賞。

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 ◆美術賞
 ◎『アバター』 アート・ディレクション:リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ 装飾:キム・シンクレア
 ・『Dr.パルナサスの鏡』 アート・ディレクション:デイヴ・ウォーレン、アナスタシア・マサロ 装飾:キャロライン・スミス
 ・『NINE』 アート・ディレクション:ジョン・マイヤー 装飾:ゴードン・シム
 ・『シャーロック・ホームズ』 アート・ディレクション:サラ・グリーンウッド 装飾:Katie Spencer
 ・『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 アート・ディレクション:パトリス・バーメット 装飾:マギー・グレイ

 美術監督組合賞(ADG)を受賞していた『アバター』が受賞しました。
 リック・カーターとロバート・ストロンバーグは、ともに2度目のノミネートで初受賞。キム・シンクレアは初ノミネートで初受賞。

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 ◆衣裳デザイン賞
 ・“Bright Star” ジャネット・パターソン
 ・『ココ・アヴァン・シャネル』 カトリーヌ・ルテリエ
 ・『Dr.パルナサスの鏡』 モニーク・プルドーメ(Monique Prudhomme)
 ・『NINE』 コリーン・アトウッド
 ◎『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 サンディー・パウエル

 サンディー・パウエルは、8度目のノミネートで、3度目の受賞(『恋におちたシェイクスピア』と『アビエイター』で受賞)。
 衣裳デザイナー組合賞(CDG)、BAFTA衣裳デザイン賞と、同じ結果になりました。

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 ◆メイキャップ賞
 ・『イル・ディーヴォ』 アルド・シグノレッティ(Aldo Signoretti)、ヴィットリオ・ソダーノ(Vittorio Sodano)
 ◎『スター・トレック』 Barney Burman、Mindy Hall 、Joel Harlow
 ・『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 Jon Henry Gordon 、ジェニー・シャーコア(Jenny Shircore)

 3人とも初ノミネート、初受賞。
 さすがに『イル・ディーヴォ』が受賞することはありませんでした。

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 ◆視覚効果賞
 ◎『アバター』 ジョー・レッテリ(Joe Letteri)、スティーヴン・ローゼンバウム(Stephen Rosenbaum)、Richard Baneham、Andrew R. Jones
 ・『第9地区』 Dan Kaufman、Peter Muyzers、ロバート・ハブロス(Robert Habros)、Matt Aitken
 ・『スター・トレック』 ロジャー・グイエット(Roger Guyett)、Russell Earl、Paul Kavanagh、バート・ダルトン(Burt Dalton)

 ここは順当に『アバター』が受賞。
 ジョー・レッテリは、これが5度目のノミネートで、3度目の受賞。スティーヴン・ローゼンバウムは、『フォレスト・ガンプ』に続き、2度目の受賞。Richard Banehamは、初ノミネートで初受賞。Andy Johnesは、2度目のノミネートで初受賞。

 ◆録音賞
 ・『アバター』 クリストファー・ボイス、Gary Summers、Andy Nelson、Tony Johnson
 ◎『ハート・ロッカー』 Paul N.J. Ottosson、Ray Beckett
 ・『イングロリアス・バスターズ』 Michael Minkler、Tony Lamberti 、Mark Ulano
 ・『スター・トレック』 Anna Behlmer、Andy Nelson、Peter J. Devlin
 ・『トランスフォーマー/リベンジ』 Greg P. Russell、Gary Summers、Geoffrey Patterson

 Paul N.J. Ottossonは、2度目のノミネートで初受賞。今回2部門で受賞。Ray Beckettは、初ノミネートで初受賞。
 Anna Behlmerは、これが10回目のノミネート、Greg P. Russellは、これが13回目のノミネートでしたが、どちらも今回も無冠に終わりました。

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 ◆音響編集賞
 ・『アバター』 クリストファー・ボイス、Gwendolyn Yates Whittle
 ◎『ハート・ロッカー』 Paul N.J. Ottosson
 ・『イングロリアス・バスターズ』 Wylie Stateman
 ・『スター・トレック』 Mark Stoeckinger、Alan Rankin
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』 Michael Silvers、Tom Myers

 Paul N.J. Ottossonは、2度目のノミネートで初受賞。今回ダブル受賞!
 録音賞と同じ作品が受賞しました。(過去10年で3例目)

 ◆オリジナル作曲賞
 ・『アバター』 ジェームズ・ホナー
 ・“Fantastic Mr. Fox” アレクサンドル・デプラ
 ・『ハート・ロッカー』 マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース
 ・『シャーロック・ホームズ』 ハンス・ジマー
 ◎『カールじいさんの空飛ぶ家』 マイケル・ジアッチーノ

 本命が受賞。2009年はマイケル・ジアッチーノの年でしたから。
 2度目のノミネートで初受賞。

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 ◆オリジナル歌曲賞
 ・“Almost There”(『プリンセスと魔法のキス』) 作詞・作曲:ランディー・ニューマン
 ・“Down in New Orleans”(『プリンセスと魔法のキス』) 作詞・作曲:ランディー・ニューマン
 ・“Loin de Paname”(『幸せはシャンソニア劇場から』)  作曲:ラインハルト・ワーグナー、作詞:フランク・トーマス
 ・“Take It All”(『NINE』) 作詞・作曲:Maury Yeston
 ◎“The Weary Kind (Theme from Crazy Heart)”(“Crazy Heart”) 作詞・作曲:ライアン・ビンガム、T・ボーン・バーネット

 サテライト・アワードも放送映画批評家協会賞もゴールデン・グローブ賞も受賞した“The Weary Kind”が受賞。
 ライアン・ビンガムは初ノミネートで初受賞。T・ボーン・バーネットは、2度目のノミネートで初受賞。

 ◆長編アニメーション賞
 ・『コララインとボタンの魔女』 監督:ヘンリー・セリック
 ・“Fantastic Mr. Fox” 監督:ウェス・アンダーソン
 ・『プリンセスとボタンの魔女』 監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
 ・“The Secret of Kells” 監督:Tomm Moore
 ◎『カールじいさんの空飛ぶ家』 監督:ピート・ドクター

 ド本命が受賞!
 ピート・ドクターは、これまで長編アニメーション賞で1回、短編アニメーション賞で1回、脚本賞で2回ノミネートされて無冠だったのが、今回、見事、初受賞!

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 ◆短編アニメーション賞
 ・“French Roast”(仏) 監督:Fabrice O. Joubert
 ・“Granny O’Grimm’s Sleeping Beauty”(アイルランド) 監督:Nicky Phelan
 ・“The Lady and the Reaper (La Dama y la Muerte)”(西) 監督:Javier Recio Gracia
 ◎“Logorama”(仏) 監督:Hervé de Crécy、François Alaux、Ludovic Houplain
 ・『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』(英) 監督:ニック・パーク

 これまでアカデミー賞受賞率100%だったニック・パークがついに敗れ、カンヌでコダック短編賞を受賞した“Logorama”が受賞しました。
 傾向として、ストーリー性重視の手づくり感のあるアニメーション(『つみきのいえ』のような)が選ばれるのかなと思っていたのですが、遊び心のある実験的な作品が受賞を果たしました。ちょっと意外!

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 ◆短編映画賞
 ・“The Door” 監督:Juanita Wilson
 ・“Instead of Abracadabra” 監督:Patrik Eklund
 ・“Kavi” 監督:Gregg Helvey
 ・“Miracle Fish” 監督:Luke Doolan
 ◎“The New Tenants” 監督:Joachim Back

 シノプシスやデータをチェックした限りでは、最も可能性が低そうに思われた作品が受賞しました。

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 ◆長編ドキュメンタリー賞
 ・『ビルマVJ』 監督:アンダース・オスカーガルド
 ◎『ザ・コーヴ』 監督:ルイ・シホヨス
 ・“Food、Inc.” 監督:Robert Kenner
 ・“The Most Dangerous Man in America: Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers”  監督:Judith Ehrlich、Rick Goldsmith
 ・“Which Way Home” 監督:Rebecca Cammisa

 アカデミー賞、お前もか……。

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 ◆短編ドキュメンタリー賞
 ・“China’s Unnatural Disaster: The Tears of Sichuan、Province” 監督:Jon Alpert、Mattew O’Neill
 ・“The Last Campaign of Governor Booth Gardner” 監督:Daniel Junge
 ・“The Last Truck: Closing of a GM Plant” 監督:Steven Bognar、Julia Reichert
 ◎“Music by Prudence” 監督:Roger Ross Wiiliams
 ・“Rabbit à la Berlin” 監督:Bartek Konopka

 いずれも社会性のある作品でしたが、受賞したのは「ジンバブエの音楽グループLiyanaとそのリード・シンガーPrudence Mabhenaを追ったドキュメンタリー」でした。
 5本のノミニーのうちでは、有力視されていなかった方の部類だと思いますが……。

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 ◆外国語映画賞
 ・“Ajami”(イスラエル) 監督:Scandar Copti、Yaron Shani
 ◎『瞳の奥の秘密』“El Secreto de Sus Ojos”(アルゼンチン) 監督:ファン・ホセ・カンパネラ
 ・『悲しみのミルク』“The Milk of Sorrow”(ペルー) 監督:クラウディア・リョサ
 ・“Un Prophète”(仏) 監督:ジャック・オーディアール
 ・『白いリボン』(独) 監督:ミヒャエル・ハネケ

 有力と見られていたのは、カンヌ受賞組の“Un Prophète”と『白いリボン』でしたが、今年もカンヌ組の受賞はなりませんでした。アカデミー会員のカンヌ嫌いが今年も災いしたのでしょうか。
 アルゼンチン映画の受賞は『オフィシャル・ストーリー』に続き、2作品目です。
 『瞳の奥の秘密』は、2009スペイン映画祭で既に上映されていますが、外国語映画賞受賞作品は劇場公開される可能性が高いので、これもその可能性が出てきたと言えそうです。

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 主な作品のノミネーション&受賞結果は以下の通りです。

 ・『アバター』(3/9):作品・監督・撮影・編集・美術・視覚効果・録音・音響・作曲
 ・『ハート・ロッカー』(6/9):作品・監督・主演男優・脚本・撮影・編集・録音・音響・作曲
 ・『イングロリアス・バスターズ』(1/8):作品・監督・助演男優・脚本・撮影・編集・録音・音響
 ・『プレシャス』(2/6):作品・監督・主演女優・助演女優・脚色・編集
 ・『マイレージ、マイライフ』(0/6):作品・監督・主演男優・助演女優・助演女優・脚色
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』(2/5):作品・脚本・音響・作曲・アニメ
 ・『第9地区』(0/4):作品・脚色・編集・視覚効果
 ・『NINE』(0/4):助演女優・美術・衣裳・歌曲
 ・『スター・トレック』(1/4):メイク・視覚効果・録音・音響
 ・『17歳の肖像』(0/3):作品・主演女優・脚色
 ・“Crazy Heart”(2/3):主演男優・助演女優・歌曲
 ・『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(1/3):美術・衣裳・メイク
 ・『プリンセスと魔法のキス』(0/3):歌曲・歌曲・アニメ
 ・『しあわせの隠れ場所』(1/2):作品・主演女優
 ・“A Serious Man”(0/2):作品・脚本
 ・『インビクタス/負けざる者たち』(0/2):主演男優・助演男優
 ・“The Last Station”(0/2):主演女優・助演男優
 ・“The Messenger”(0/2):助演男優・脚本
 ・『白いリボン』(0/2):撮影・外国
 ・『Dr.パルナサスの鏡』(0/2):美術・衣裳
 ・『シャーロック・ホームズ』(0/2):美術・作曲
 ・“Fantastic Mr. Fox”(0/2):作曲・アニメ

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 技術部門の多くをさらっていってしまうのではないかと思われた『アバター』は、撮影賞、美術賞、視覚効果賞、という3部門受賞にとどまりました。

 対する『ハート・ロッカー』は、作品賞、監督賞、脚本賞(意外!)、編集賞、録音賞、音響編集賞(意外!)と、最多6部門を制し、『アバター』よりも技術部門で多数受賞することになりました。

 助演男優賞、助演女優賞、オリジナル作曲賞、歌曲賞、長編アニメーション賞、長編ドキュメンタリー賞には、それぞれ強い本命がありましたが、それらが順当に受賞を果たしました。

 過半数が本命もしくは有力候補が受賞しましたが、脚本賞、脚色賞、外国語映画賞などは、やや意外な結果(前哨戦の結果を裏切る結果)になりました。

 作品賞が、脚色作品ではなく、オリジナル脚本作品から出るのは、4年ぶりで、この10年間では2本目。

 今回は、初受賞組がやや多いかなという印象ももちましたが、その中でも、ジェフ・ブリッジス、サンドラ・ブロック、ピート・ドクターといった悲願の初受賞組が印象に残りました。

 撮影賞にドイツ映画、メイキャップ賞にイタリア映画、衣裳デザイン賞にフランス映画、歌曲賞にフランス映画、長編アニメーション賞にアイルランド映画がノミネートされていましたが、それらはノミネートどまりで、受賞はなりませんでした。「ノミネートさせることで栄誉を讃える」という意味でのノミネーションだったのでしょうか。

 2年連続でノミネートされていたのは、6人いましたが、受賞したのは、ピート・ドクターのみ。

 複数の部門でノミネートされていた人は10人いましたが、受賞したのは、キャスリン・ビグローとPaul N.J. Ottossonの2人。

 サンドラ・ブロックは、同じ年に別の作品でラジー賞とアカデミー賞にノミネートされるという初の快挙を達成。同じ作品でラジー賞とアカデミー賞にノミネートされた俳優は過去に2人いたが、いずれも受賞はしなかった。ダブル受賞したのもサンドラ・ブロックが初めて。

 オーストリア人俳優の受賞は、クリストフ・ヴァルツが、1962年のマクシミリアン・シェル以来2人目の受賞(たぶん)。

 女優賞は、過去5年にわたって、主演か助演で、イギリス人女優が受賞していたが、その記録は、今回更新はされませんでした。

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 これで、全米の映画賞レースはひとくぎりとなったわけですが、全世界的にはまだちょうど折り返し地点を過ぎたあたりで、これから約2ヶ月にわたって続々と各国の映画賞が発表されることになっています。
 当ブログでは、引き続き、各国の映画賞結果をフォローしていくつもりですので、どうぞよろしく!

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 *当ブログ記事
 ・第82回米国アカデミー賞ノミネーション 全部門解説:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_6.html
 ・第82回米国アカデミー賞 見どころ!トリビア!予想など!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_7.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 前半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 後半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_14.html
 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html

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