ここでも日本人がノミネート! バンコク映画批評家協会賞2010 ノミネーション発表!

 バンコク映画批評家協会賞(Bangkok Critics Assembly awards)2010のノミネーションが発表になりました。(2月17日)

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 ◆作品賞
 ・"Slice" ("Cheun") 監督:Kongkiat Komesiri Five Star Production
 ・『ニンフ』"Nymph" ("Nang Mai") 監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン Five Star Production
 ・"Citizen Juling" 監督:Kraisak Choonhavan、Ing K、Manit Sriwanichpoom
 ・"Samchuk" 監督:タニット・チッタヌクン(Tanit Jitnukul) Pacific Island Film
 ・"October Sonata" ("Ruk Tee Ror Koi") 監督:Somkiat Vituranich NGR

 "Citizen Juling"は、アジア太平洋映画賞2009 長編ドキュメンタリー賞ノミネート作品。
 タニット・チッタヌクンは、『BLACK NIGHT ブラックナイト』「第三夜 記憶」の監督。

 ◆監督賞
 ・Kongkiat Komesiri "Slice"
 ・ペンエーグ・ラッタナルアーン(Pen-ek Ratanaruang) 『ニンフ』 "Nymph"
 ・ヨンユット・トンコントーン(Yongyoot Thongkongtoon) 『ベスト・オブ・タイムズ』 "Best of Times" ("Kwaam Jam San Tae Rak Chan Yaao")
 ・Somkiat Vituranich "October Sonata"
 ・アディソーン・ドゥリーシカセーム(Adisorn Trisirikasem) "Bangkok Traffic (Love) Story" ("Rot Fai Faa ... Maha Na Ter")

 アディソーン・ドゥリーシカセームは、『フェーンチャン ぼくの恋人』の監督の1人。

 ◆主演男優賞
 ・Jirayu La-ongmanee "Phobia 2" ("Haa Phrang")(監督:バンジョン・ピサヤタナクーン(Banjong Pisanthanakun)、Paween Purikitpanya、ソンヨット・スックマークアナン(Songyos Sugmakanan)、パークプム・ウォンブム(Parkpoom Wongpoom))
 ・シャクリット・ヤムナーム(Shahkrit Yamnarm) "A Moment in June" ("Nor Ka Na Rak")(監督:O. Nathapon)
 ・Paramej Noiam "Samchuk"
 ・Pitisak Yaowanan "In Country Melody 2" ("E-Som Somwang Cha Cha Cha")(監督:)
 ・Arak Amornsupasiri "Slice"

 バンジョン・ピサヤタナクーンとパークプム・ウォンブムは、『心霊写真』の監督。
 ソンヨット・スックマークアナンは、『フェーンチャン ぼくの恋人』の監督の1人で、『夏休み ハートはドキドキ』の監督。
 シャクリット・ヤムナームは、日本では『バンコック・デンジャラス』が公開されています。

 ◆主演女優賞
 ・チティマー・ティーパナート(Chutima Teepanat) "Dear Galileo" ("Nee Tam Galileo")(監督:ニティワット・タラートーン(Nithiwat Tharathorn))
 ・ラチャウィン・ウォンウィリア(Ratchawin Wongviriya) "October Sonata"
 ・ワニーダ・タームサナポーン(Wanida Termthanaporn) 『ニンフ』"Nymph"
 ・Sirin "Cris" Horwang "Bangkok Traffic (Love) Story"
 ・Siriwimol "Mai" Charoenpura "Meat Grinder" ("Cheuat Gon Chim")(監督:ティワ・モエイサイソン(Tiwa Moeithaisong))

 チティマー・ティーパナートは、『夏休み ハートはドキドキ!』の出演者の1人。
 ニティワット・タラートーンは、『フェーンチャン ぼくの恋人』の監督の1人。

 ◆助演男優賞
 ・Jarernpon "Kohtee Aramboy" Onlamaai "32 Thunwa"(監督:Rergchai Paungpetch)
 ・Choosak Iamsuk "32 Thunwa"
 ・Pitsanu Nimsakul "October Sonata"
 ・Suchao Pongvilai "A Moment in June"
 ・Attapan Poolsawasdi "Slice"

 ◆助演女優賞
 ・Jarinporn Junkiat "Dear Galileo"
 ・Chonton Prachyarungrot  "Mor 3 Pee 4 Rao Rak Naa" (監督:ヘーマン・チェータミー(Haeman Chatemee))
 ・Deuntem Salitul "A Moment in June"
 ・マーシャ・ワタナパーニット(Marsha Wattanapanich) "Phobia 2"
 ・シニター・ブンヤサック(Sinitta Boonyasak) "A Moment in June"

 マーシャ・ワタナパーニットは、タイのポップ・シンガーだそうです。
 シニター・ブンヤサックは、日本では『地球で最後のふたり』が紹介されています。

 ◆脚本賞
 ・『ベスト・オブ・タイムズ』 "Best of Times" Wannareudee Pongsitsak Omrapon Paendintong and Nontra Kumwong
 ・"Slice" Kongkiat Komesiri and Wisit Sasanatieng
 ・『ニンフ』"Nymph" ペンエーグ・ラッタナルアーン
 ・"Fireball" ("Taa/Chon")(監督:Thanakorn Pongsuwan) Taweewat Wantha、Thanakorn Pongsuwan、Adirek Watleela
 ・"October Sonata" Somkiat Vituranich

 ◆撮影賞
 ・Tanon Sattarujawong  『カティの幸せ』"The Happiness of Kati" ("Kwam Suk Kong Kati")(監督:ジェーンワイ・トンディーノーク)
 ・Thanachart Boonla "Slice"
 ・チャーンキット・チャムニウィガイポン(Chankit Chamnivikaipong) 『ニンフ』"Nymph"
 ・Somboon Piriyapakdeekul、ジラ・マリクン(Jira Maligool) "Bangkok Traffic (Love) Story"
 ・Teerawat Rujintham "October Sonata"

 チャーンキット・チャムニウィガイポンは、日本では『わすれな歌』が公開されています。
 ジラ・マリクンは、『アタック・ナンバーハーフ』『アタック・ナンバーハーフ2』『フェーンチャン ぼくの恋人』を手がけける撮影監督。

 ◆編集賞
 ・スニット・アザウィニクン(Sunij Asavinikul) "Slice"
 ・Saknakorn Neteharn、Adirek Watleela "Fireball"
 ・Vijjaphat Gojiew、Thammarat Sumethasupphachok、Panayu Kunvanlee "Bangkok Traffic (Love) Story"
 ・スニット・アザウィニクン、Phannipha Kabillikavanich、Muanfan Uppatham "October Sonata"

 スニット・アザウィニクンは、『アフロサッカー』の編集者で、『マッハ!』では音響を担当しています。

 ◆美術賞(Art direction)
 ・Akekarat Homlaor、Thamrongrat Wanitsombat 『カティの幸せ』"The Happiness of Kati"
 ・Thana Mekhaumput 、Wuthikorn Sripothong "Slice"
 ・Sophon Pulsawat "Bangkok Traffic (Love) Story"
 ・今井伴也、Polek Sangkakun "A Moment in June"
 ・サクシー・ジャンランシー(Saksiri Chantarangsri)、Wittaya Chaimongkol "October Sonata"

 サクシー・ジャンランシーは、『インビジブル・ウェーブ』『地球で最後のふたり』などを手がける美術監督。

 ◆作曲賞
 ・Nop Ponchamni 、Kantee Anantagant 『カティの幸せ』"The Happiness of Kati"
 ・Wild at Heart "Slice"
 ・Adhidhadhai Bhirombhakdi "Samchuk"
 ・Robert Walker "A Moment in June"
 ・Kaiwan Kulavadhanothai "October Sonata"

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 作品のノミネート状況は以下の通りです。

 ・"Slice"(9):作品・監督・主演男優・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・作曲
 ・"October Sonata"(9):作品・監督・主演女優・助演男優・脚本・撮影・編集・美術・作曲
 ・"A Moment in June"(6):主演男優・助演男優・助演女優・助演女優・美術・作曲
 ・『ニンフ』"Nymph"(5):作品・監督・主演女優・脚本・撮影
 ・"Bangkok Traffic (Love) Story"(5):監督・主演女優・撮影・編集・美術
 ・"Samchuk"(3):作品・主演男優・作曲
 ・『カティの幸せ』(3):撮影・美術・作曲
 ・『ベスト・オブ・タイムズ』 "Best of Times"(2):監督・脚本
 ・"Phobia 2"(2):主演男優・助演女優
 ・"Dear Galileo"(2):主演女優・助演女優
 ・"32 Thunwa"(2):助演男優・助演男優
 ・"Fireball"(2):脚本・編集
 ・"Citizen Juling"(1):作品
 ・"In Country Melody 2"(1):主演男優
 ・"Meat Grinder"(1):主演女優
 ・"Mor 3 Pee 4 Rao Rak Naa"(1):助演女優

 アジアフォーカス・福岡映画祭で上映された『カティの幸せ』と、東京国際映画祭で上映された『ベスト・オブ・タイムズ』と、東京フィルメックスで上映された『ニンフ』という3本が、好位置でノミネートされています。

 2009年に劇場公開されたタイ映画は『チェコレート・ファイター』と『ミウの歌』しかなく、映画祭上映作品も上記のほか『手あつく、ハグして』(大阪アジアン映画祭)と『8日間の謎』(福岡アジア映画祭)と『改宗』(山形国際ドキュメンタリー映画祭)および『アンナの道』(山形国際ドキュメンタリー映画祭)しかなかったので、タイ映画を語れるほど上映本数もなかったわけですが(しかもいずれも上映場所が限定されていた)、そのわりには効率のいい作品のセレクションだったと言ってもいいかもしれません。

 ノミネート作品の監督は、日本でもおなじみのペンエーグ・ラッタナルアーンとヨンユット・トンコントーン以外は、知らない人ばかりですが、『フェーンチャン ぼくの恋人』の監督のうち3人も監督作品がノミネートされているのが注目されます。

 もう1つ注目すべきは、ここにも日本人の名前があることで、今井伴也さんという方が
"A Moment in June"で美術賞にノミネートされています。
 今井さんには公式ブログがあり、自身の会社NARRA DESIGNにも公式サイト(http://narra.jp/index.php?option=com_frontpage&Itemid=1)があり、いずれもさほど熱心に更新されているわけではありませんが、大体こんな仕事をされてる方なんだなということは見てわかるようになっています。
 CM作品は「雪国もやし」とかであまりピンとくるものはありませんが(笑)、ミュージック・ビデオでは、このところ引っ張りだこらしく―
 mihimaruGT 「Love Lette」
 東方神起 「BREAK OUT!!」
 清水翔太×加藤ミリヤ 「FOREVER LOVE」
 YUI 「GLORIA」
 清水翔太「君が好き」
 misono 「僕らスタイル」
 加藤ミリヤ 「WHY」
 辻詩音 「ほしいもの」
 などの美術を手がけているようです。

 『ニンフ』は、5部門にノミネートされていますが、作曲賞にもノミネートされていれば、ここにも日本人(清水宏一さん)の名前が挙がったはずなのに、日本人のダブル・ノミネートとはならず、ちょっと残念でした。

 授賞式は3月9日です。

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 主なノミネート作品について、以下に簡単に紹介しておきたいと思います。

 ・"Slice"
 監督:Kongkiat Komesiri
 出演:Arak Amornsupasiri、Attapan Poolsawasdi
 物語:切り刻まれた惨殺死体が見つかる。警察は、服役中のヒットマンであるタイに目をつけて、シン刑事とともに、シリアル・キラー探しをさせる。与えられた時間は15日間。タイは、ヒットマンとしての知識と経験を使って、犯人の糸口を探り出していく……。

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 ・"October Sonata"
 監督:Somkiat Vituranich
 出演:ラチャウィン・ウォンウィリア、Pitsanu Nimsakul
 サンチャンは、工場で働く娘で、ラウィーという男性と出会って恋に落ちるが、彼は、留学に行くことが決まっている。彼は、毎年、10月8日には必ず帰ってくると約束する。そんなサンチャンの前に、リムという男性が現れて、彼女のことが好きになる。サンチャンは、ラウィーへの愛と信頼を試されることになる。

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 ・"A Moment in June"
 監督:O. Nathapon
 出演:シャクリット・ヤムナーム、Suchao Pongvilai
 物語:1999年の4月~6月のタイを舞台にした6人の群像劇。みんな、人生のセカンド・チャンスがひとりでにめぐってきたりはしないことに気づき、それぞれ新たな人生を切り開くために、決断をする……。6人を結びつけるのは、歌。
 第22回シンガポール国際映画祭 Cinema Today部門出品。
 シネマニラ国際映画祭2009 東南アジア コンペティション出品。

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 ・"Bangkok Traffic (Love) Story"
 監督:アディソーン・ドゥリーシカセーム
 出演:Sirin "Cris" Horwang
 物語:メイリーは、友人の結婚式の帰りに自動車事故を起こして、母親に車を取り上げられる。その結果、いくつも交通機関を乗り継ぎして、出勤しなければならなくなる。しかし、その結果、モノレール(BTS)のエンジニア、ルンと出会い、彼こそ理想の結婚相手だと思い、自分からアタックすることに決める。
 2009年のタイ映画界最大のヒット作。

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 ・"Samchuk"
 監督:タニッチ・チッタヌクン
 出演:Paramej Noiam
 物語:実話に基づく物語。舞台はタイのサームチュック。ティーンエージャーの子どもたちが、Yah Bahというドラッグに手を出す。彼らの教師が、子どもたちがYah Bahを止めさせるように奮闘する。

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 *当ブログ記事
 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

 追記:
 ・バンコク映画批評家協会賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_22.html

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