詳細!第35回セザール賞 ノミネーション発表!

 第35回セザール賞のノミネーションが発表になりました。(1月22日)

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 ◆作品賞(Meilleur Film)
 ・"A L'origine(In The Beginning)" 監督:グサヴィエ・ジャノリ
 ・『オーケストラ!』"Le Concert" 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
 ・『風にそよぐ草』"Les Herbes Folles(Wild Grass)"  監督:アラン・レネ
 ・"La Journée De La Jupe (Skirt Day)"(スカートの日)  監督:Jean-Paul Lilienfeld
 ・"Rapt"  監督:リュカ・ベルヴォー(Lucas Belvaux)
 ・"Un Prophète(A Prophet)"  監督:ジャック・オーディアール
 ・『ウェルカム』"Welcome"  監督:フィリップ・リオレ

 グザヴィエ・ジャノリは、“Quand j'étais chanteur”(2006/未)に続いて、2度目のノミネート。
 ラデュ・ミヘイレアニュは、『約束の旅路』に続いて2度目の作品賞ノミネート。
 アラン・レネは、8回目の作品賞ノミネート。過去に3度受賞(『プロビデンス』『スモーキング/ノースモーキング』『恋するシャンソン』)。
 Jean-Paul Lilienfeldは、セザール賞初ノミネート。
 リュカ・ベルヴォーの作品賞ノミネートは初めて。
 ジャック・オーディアールは、2度目の作品賞ノミネート。前回は『真夜中のピアニスト』で受賞。
 フィリップ・リオレは、『マイ・ファミリー/遠い絆』(2006/Vのみ)に続いて2度目の作品賞ノミネート。

 ルイ・デリュック賞は"Un Prophète(A Prophet)"、リュミエール賞は『ウェルカム』が受賞。

 ◆監督賞
 ・ジャック・オーディアール "Un Prophète(A Prophet)"
 ・リュカ・ベルヴォー(Lucas Belvaux) "Rapt"
 ・グサヴィエ・ジャノリ "A L'origine(In The Beginning)"
 ・フィリップ・リオレ 『ウェルカム』"Welcome"
 ・ラデュ・ミヘイレアニュ 『オーケストラ!』"Le Concert"

 ジャック・オーディアールは、4度目の監督賞ノミネート、『真夜中のピアニスト』で受賞。
 リュカ・ベルヴォーは、“Un couple épatant”(2002)に続いて2度目の監督賞ノミネート。
 グサヴィエ・ジャノリは監督賞初ノミネート。受賞経験は、過去に短編映画賞を受賞したことがある。
 フィリップ・リオレは、『マイ・ファミリー/遠い絆』(2006/Vのみ)に続いて2度目の監督賞ノミネート。
 ラデュ・ミヘイレアニュは、『約束の旅路』に続いて2度目の監督賞ノミネート。

 リュミエール賞受賞はジャック・オーディアール。

 ◆主演男優賞(Meilleur Acteur)
 ・イヴァン・アタル “Rapt”
 ・フランソワ・クリュゼ "A L'origine(In The Beginning)"
 ・フランソワ・クリュゼ "Le Dernier Pour La Route(One For The Road)"(監督:Philippe Godeau)
 ・ヴァンサン・ランドン 『ウェルカム』
 ・Tahar Rahim “Un Prophète (A Prophet)”


 イヴァン・アタルは、『愛さずにいられない』(1990)で有望若手男優賞受賞、『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』(2001)で第1回監督賞ノミネート、『ボン・ヴォヤージュ』(2003)で助演男優賞ノミネート。
 フランソワ・クリュゼは、8度目のノミネートで、3度目のダブル・ノミネート。“Ne le dis à personne”(2007)で主演男優賞受賞。
 ヴァンサン・ランドンは、4度目のノミネートで、受賞経験なし。今回のノミネート作品では、『ウェルカム』のほかに“Mademoiselle Chambon”にも出演している。
 Tahar Rahimは、初ノミネート。

 リュミエール賞ではTahar Rahimが受賞。Tahar Rahimは、ヨーロッパ映画賞男優賞も受賞。

 ◆主演女優賞(Meilleure Actrice)
 ・イザベル・アジャーニ "La Journée De La Jupe (Skirt Day)"(スカートの日)
 ・ドミニク・ブラン “L'autre (The Other One)” (監督:Patrick-Mario Bernard 、ピエール・トリヴィディク)
 ・サンドリーヌ・キベルラン "Mademoiselle Chambon"(監督:ステファーヌ・ブリゼ(Stéphane Brizé))
 ・クリスティン・スコット・トーマス “Partir(Leaving)” (監督:カトリーヌ・コルシニ(Catherine Corsini))
 ・オドレイ・トトゥ 『ココ・アヴァン・シャネル』(監督:アンヌ・フォンテーヌ)

 イザベル・アジャーニは、8回目のノミネートで、過去に4度受賞、すべて主演女優賞(『ポゼッション』『殺意の夏』『カミーユ・クローデル』『王妃マルゴ』)。
 ドミニク・ブランは、9回目のノミネートで、過去に4度受賞(『五月のミル』『インドシナ』『愛する者よ、列車に乗れ』が助演女優賞で、“Stand-by”(2000)が主演女優賞)。
 サンドリーヌ・キベルランは、6度目のセザール賞ノミネートで、受賞は『アリスの出発』(1995)の有望若手女優賞のみ。
 クリスティン・スコット・トーマスは、『ずっとあなたを愛してる』に続いて2年連続ノミネート。
 オドレイ・トトゥは、4度目のノミネートで、受賞は『ビーナス・ビューティ』(1999)の有望若手女優賞のみ。

 カトリーヌ・コルシニは、『彼女たちの時間』の監督。
 リュミエール賞ではイザベル・アジャーニが受賞。

 ◆助演男優賞(Meilleur Acteur Dans Un Second Rôle)
 ・ジャン=ユーグ・アングラード “Persécution”(監督:パトリス・シェロー)
 ・ニエル・アレストラップ(Niels Arestrup) “Un Prophète(A Prophet)”
 ・ジョーイスター(Joeystarr) “Le Bal Des Actrices(All About Actress)”(監督:マイウェン・ル・ベスコ(Maïwenn Le Besco))
 ・ブノワ・ボールヴールド(Benoit Poelvoorde) 『ココ・アヴァン・シャネル』
 ・ミシェル・ヴュイエルモーズ(Michel Vuillermoz) “Le Dernier Pour La Route(One For The Road)”

 ジャン=ユーグ・アングラードは、14年ぶり7度目のノミネートで、受賞は『王妃マルゴ』で助演男優賞の1回のみ。
 ニエル・アレストラップは、『真夜中のピアニスト』以来2度目のノミネート。前回は受賞。
 ジョーイスターは、セザール賞初ノミネート。
 ブノワ・ボールヴールドは、3度目のノミネート。
 ミシェル・ヴュイエルモーズは、セザール賞初ノミネート。

 マイウェン・ル・ベスコは、『天使の接吻』『フィフス・エレメント』『ハイテンション』などに出演している女優で、イジルド・ル・ベスコの妹であり、リュック・ベッソンとの間に一女を設けている。長編監督作品としてはこれが2本目。

 ◆助演女優賞 (Meilleure Actrice Dans Un Second Rôle)
 ・オーレ・アッティカ(Aure Atika) “Mademoiselle Chambon”
 ・アンヌ・コルシニ “Rapt”
 ・Audrey Dana 『ウェルカム』
 ・エマニュエル・ドゥヴォス "A L'origine(In The Beginning)"
 ・ノエミ・ルヴォフスキー "Les Beaux Gosses (The French Kissers) " (監督:Riad Sattouf)

 オーレ・アッティカは、セザール賞初ノミネート。
 アンヌ・コルシニは、2年連続ノミネートで、3度目のノミネート。前回は『クリスマス・ストーリー』で助演女優賞ノミネート。
 Audrey Danaは、昨年の有望若手女優賞ノミネートに続き、2年連続ノミネート。
 エマニュエル・ドゥヴォスは、5度目のノミネートで、『リード・マイ・リップス』で主演女優賞受賞。
 ノエミ・ルヴォフスキーは、5度目のノミネート。

 ◆有望若手男優賞(Meilleur Espoir Masculin/Breakthrough Performance, Actor)

 ・Firat Ayverdi 『ウェルカム』
 ・Adel Bencherif “Un Prophète(A Prophet)”

 ・Vincent Lacoste “Les Beaux Gosses (The French Kissers)”

 ・Tahar Rahim “Un Prophète (A Prophet)”

 ・Vincent Rottiers “Je Suis Heureux Que Ma Mère Soit Vivante(I’m Glad That My Mother Is Alive)”
(監督:クロード&ナタン・ミレール)


 Vincent Rottiers以外は、セザール賞初ノミネート。Tahar Rahimは、主演男優賞と合わせてダブル・ノミネート。Vincent Rottiersは、2007年に続き2度目の有望若手男優賞ノミネート。

 リュミエール賞新人男優賞ノミネーションとは、Firat AyverdiとVincent Lacosteが同じ。
 リュミエール賞では、Vincent Lacosteが受賞。

 ◆有望若手女優賞(Meilleur Espoir Féminin /Breakthrough Performance, Actress)

 ・Pauline Etienne “Qu'un Seul Tienne Et Les Autres Suivront (Silent Voices)”
(監督:Lea Fehner)
 ・Florence Loiret-Caille “Je L'aimais (Someone I Loved)”
(監督:Zabou Breitman)

 ・Soko(Stéphanie Sokolinski) “A L'origine(In The Beginning)”

 ・Christa Theret “LOL (Laughing Out Loud)”
(監督:Lisa Azuelos)

 ・Melanie Thierry “Le Dernier Pour La Route (One For The Road)”



 全員初ノミネート。

 リュミエール賞新人女優賞ノミネーションとは、Pauline EtienneとChrista Theretが同じ。
 リュミエール賞ではPauline Etienneが受賞。

 ◆オリジナル脚本賞(Meilleur Scénario Original /Original Screenplay)
 ・ジャック・オーディアール、トーマス・ビドゲイン(Thomas Bidegain)、アブデル・ラウフ・ダフリ(Abdel Raouf Dafri)、ニコラ・プフェイイ(Nicolas Peufaillit) “Un Prophète (A Prophet)”

 ・クサヴィエ・ジャノリ、“A L'origine(In The Beginning)”

 ・Jean-Paul Lilienfeld “La Journée De La Jupe (Skirt Day)”

 ・フィリップ・リオレ、エマニュエル・クールコル(Emmanuel Courco)、オリヴィエ・アダム(Olivier Adam) 『ウェルカム』

 ・ラデュ・ミヘイレアニュ、アラン=ミシェル・ブラン(Alain-Michel Blanc) 『オーケストラ!』

 ジャック・オーディアールは、5度目の脚本賞ノミネート。『リード・マイ・リップス』(2001)と『真夜中のピアニスト』(2005)で2度受賞。
 トーマス・ビドゲインとニコラ・プフェイイは初ノミネート。
 アブデル・ラウフ・ダフリは、『ジャック・メスリーヌ』に続き、2年連続ノミネート。
 グザヴィエ・ジャノリは、2度目の脚本賞ノミネート。
 Jean-Paul Lilienfeldは、初ノミネート。
 フィリップ・リオレは、『マイ・ファミリー/遠い絆』(2006/Vのみ)に続いて2度目の脚本賞ノミネート。
 エマニュエル・クールコルは、20年近いキャリアを持つ俳優で、フィリップ・リオレと組んで脚本を手がけるのは、『マドモアゼル』『灯台守の恋』に続いて3度目。セザール賞ノミネートは初めて。
 オリヴィエ・アダムのセザール賞ノミネートは2度目で、前回はフィリップ・リオレと組んだ『マイ・ファミリー/遠い絆』。
 ラデュ・ミヘイレアニュは、3度目の脚本賞ノミネート。前回『約束の旅路』で受賞。
 アラン=ミシェル・ブランは、『約束の旅路』に続いて2度目ノノミネート。前回受賞。

 リュミエール賞脚本賞ノミネーションとは“La Journée De La Jupe (Skirt Day)”
以外の4作品が同じ。
 リュミエール賞では、ここにはノミネートされていないミア・ハンセン=ラヴの“The Father of My Children/Le Père de mes enfants”が受賞。
 ジャック・オーディアールはヨーロッパ映画賞脚本賞ノミネート。

 ※間違ったプレス・リリースの情報が未チェックのまま流布してしまったのか、Abdel Raouf Dafriは、多くの映画情報サイトで、「アブデル・ラウフ・ダブリ」として流れてしまっています。

 ◆脚色賞(Meilleure Adaptation/Adapted Screenplay)

 ・ステファーヌ・ブリゼ(Stéphane Brizé)、フロランス・ヴィニョン(Florence Vignon) “Mademoiselle Chambon”

 ・アンヌ・フォンテーヌ、カミーユ・フォンテーヌ 『ココ・アヴァン・シャネル』
 ・フィリップ・ゴドー(Philippe Godeau)、アニエス・ドゥ・サシー(Agnès De Sacy) “Le Dernier Pour La Route (One For The Road)”

 ・ローラン・ティラール(Laurent Tirard)、Gregoire Vigneron “Le Petit Nicolas”
(監督:ローラン・ティラール)
 ・Alex Réval、Laurent Herbiet 『風にそよぐ草』" Les Herbes Folles(Wild Grass)" 



 ステファーヌ・ブリゼとフロランス・ヴィニョンは初ノミネート。
 アンヌ・フォンテーヌは、3度目のノミネート(すべて脚本賞)。
 カミーユ・フォンテーヌは、初ノミネート。
 フィリップ・ゴドーとアニエス・ドゥ・サシーも初ノミネート。
 ローラン・ティラールは、『モリエール 恋こそ喜劇』の監督で、同作品でセザール賞脚本賞にノミネートされたのに続き2度目のセザール賞ノミネート。Gregoire Vigneronも同作品でセザール賞脚本賞にノミネート。
 Alex RévalとLaurent Herbietは、セザール賞初ノミネート。

 ステファーヌ・ブリゼは、『愛されるために、ここにいる』の監督。
 フロランス・ヴィニョンは、『トリコロール 青の愛』などに出演している女優。

 ◆撮影賞(Cinematography/Meilleure Photo)

 ・クリストフ・ボーカルヌ(Christophe Beaucarne) 『ココ・アヴァン・シャネル』
 ・ローラン・ダイヤン(Laurent Dailland) 『ウェルカム』

 ・ステファーヌ・フォンテーヌ(Stephane Fontaine) “Un Prophète (A Prophet)”

 ・エリック・ゴーティエ 『風にそよぐ草』“Les Herbes Folles(Wild Grass)”

 ・グリン・スピーカート(Glynn Speeckaert) “A L'origine(In The Beginning)”



 クリストフ・ボーカルヌは、『俺たちは天使だ』『ビジター』『そして愛に至る』『やわらかい手』『PARIS』など15年以上のキャリアがありながら、セザール賞初ノミネート。
 ローラン・ダイヤンは、『ヴァンドーム広場』に続いて10年ぶり2度目のノミネート。
 ステファーヌ・フォンテーヌは、『真夜中のピアニスト』に続いて2度目のノミネート。前回受賞。
 エリック・ゴーティエは、昨年の『クリスマス・ストーリー』に続き2年連続ノミネートで7回目のノミネート。『愛する者よ、列車に乗れ』で1回受賞。
 グリン・スピーカートは、ベルギー出身の撮影監督で、約20年のキャリアがありながら、セザール賞初ノミネート。日本に紹介されている作品には『恋はハッケヨイ!』『スコーピオン・キング2』など。

 ステファーヌ・フォンテーヌは“Un Prophète (A Prophet)”でヨーロッパ映画賞撮影賞ノミネート。

 ◆編集賞(Meilleur Montage)
 ・Célia Lafitedupont "A L'origine(In The Beginning)"
 ・ハーヴ・デ・ルーズ(Hervé De Luze) 『風にそよぐ草』"Les Herbes Folles(Wild Grass)"
 ・アンドレア・セドラツコヴァ(Andréa Sedlackova) 『ウェルカム』
 ・ルド・トロフ(Ludo Troch) 『オーケストラ!』
 ・ジュリエット・ウェルフリング(Juliette Welfling) "Un Prophète(A Prophet)"

 Célia Lafitedupontは、初ノミネート。
 ハーヴ・デ・ルーズは、8度目のセザール賞ノミネート。『恋するシャンソン』と“Ne le dis à personne”(2006)で受賞。その他の作品に『ナインスゲート』『エスター・カーン』『ムッシュ・カステラの恋』『戦場のピアニスト』『ブラウン夫人のひめごと』『オリバー・ツイスト』などがある。
 アンドレア・セドラツコヴァは初ノミネート。これまで手がけた作品には『世界でいちばん不運で幸せな私』『恋は足手まとい』『戦場のアリア』などがある。
 ルド・トロフは、“Un couple épatant”(2002)で受賞して以来の2度目のノミネート。これまで手がけた作品には『魅せられたる三夜』『アイスリンク』『エブリバディ・ファイマス!』『王は踊る』『約束の旅路』『やわらかい手』などがある。
 ジュリエット・ウェルフリングは、6度目のノミネートで、過去に3回受賞(『天使が隣で眠る夜』『真夜中のピアニスト』『潜水服は蝶の夢を見る』)。

 ◆美術賞(Meilleurs Décors)
 ・ミシェル・バーテルミー(Michel Barthélemy) "Un Prophète(A Prophet)"
 ・アリーヌ・ボネット(Aline Bonetto) "Micmacs À Tire-Larigot"(監督:ジャン=ピエール・ジュネ)
 ・マーマル・エシュ・シェイク(Maamar Ech Cheikh) “Oss 117 Rio Ne Répond Plus...”(監督:ミシェル・アザナヴィシス(Michel Hazanavicius))
 ・フランソワ・ルノー・ラバルト(François-Renaud Labarthe) "A L'origine(In The Beginning)"
 ・オリヴィエ・ラド(Olivier Radot) 『ココ・アヴァン・シャネル』

 ミシェル・バーテルミーは、初ノミネート。日本で紹介されている作品には『リード・マイ・リップス』『恍惚』などがある。
 アリーヌ・ボネットは、3度目のノミネートで、『アメリ』と『ロング・エンゲージメント』で2度受賞。
 マーマル・エシュ・シェイクは、『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(2006)で受賞。
 フランソワ・ルノー・ラバルトは、『レディ・チャタレー』に続いて2度目のノミネート。これまで手がけた作品は数多く、『パリ・セヴェイユ』『イルマ・ヴェップ』『処女』『DEMON LOVER』『クリーン』『情痴 アヴァンチュール』『レディ アサシン』『最後の愛人』『夏時間の庭』など。
 オリヴィエ・ラドは、『王妃マルゴ』と“Gabrielle”(2005)でノミネート。後者で受賞。

 ◆衣裳デザイン賞(Meilleurs Costumes)
 ・シャトゥンヌ&ファブ(Chattoune & Fab) 『シャネル&ストラヴィンスキー』(監督:ヤン・クーネン)
 ・シャーロット・ダヴィッド(Charlotte David) "Oss 117 Rio Ne Répond Plus... "
 ・マドリン・フォンテーヌ(Madeline Fontaine) “Micmacs À Tire-Larigot”
 ・カトリーヌ・ルテリエ(Catherine Leterrier) 『ココ・アヴァン・シャネル』
 ・ヴィルジニ・モンテル(Virginie Montel) "Un Prophète(A Prophet)"

 シャトゥンヌは初ノミネート。これまで手がけた作品は『ベルニー』『ドーベルマン』『ナイト・オブ・ザ・スカイ』『バビロンA.D.』など。
 ファブも初ノミネート。これまで手がけた作品は『ドーベルマン』『バビロンA.D.』など。
 シャーロット・ダヴィッドは、『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』以来2度目のノミネート。これまで手がけた作品は『蝶採り』『パリでかくれんぼ』『ルムンバの叫び』など。
 マドリン・フォンテーヌは、『アメリ』『ロング・エンゲージメント』『セラフィーヌ』に続いて4度目のノミネート。『セラフィーヌ』で受賞。
 カトリーヌ・ルテリエは、8度目のノミネート。『ジャンヌ・ダルク』と『ボン・ヴォヤージュ』で受賞。『ジャンヌ・ダルク』は衣裳デザイン賞、『ボン・ヴォヤージュ』は美術賞。そのほかには、『うず潮』『アメリカの伯父さん』『サン・スーシの女』『海を渡るジャンヌ』『おかしなおかしな訪問者』『プレタポルテ』『ダニエラという女』『輝ける女たち』『プロヴァンスの贈りもの』などの衣裳デザインを手がけている。
 ヴィルジニ・モンテルは、『ジャック・メスリーヌ』に続き2年連続ノミネート。そのほかには、『アサシンズ』『キッドナッパー』『ハリー、見知らぬ友人』『リード・マイ・リップス』『スパイ・バウンド』『真夜中のピアニスト』などを手がけている。

 カトリーヌ・ルテリエは、『ココ・アヴァン・シャネル』でヨーロッパ映画賞技術部門賞ノミネート。

 ◆音響賞(Meilleur Son)
 ・ピエール・エクコフィエ(Pierre Excoffier)、Bruno Tarrière、セリム・アザシ(Sélim Azzazi) 『オーケストラ!』
 ・ピエール・メルテンス(Pierre Mertens)、ローラン・カグリオ(Laurent Quaglio)、エリック・ティスラン(Eric Tisserand) 『ウェルカム』
 ・フランソワ・ミュジー(François Musy)、ガブリエル・ハフナー(Gabriel Hafner) "A L'origine(In The Beginning) "
 ・ブリジット・テイランディエ(Brigitte Taillandier)、Francis Wargnier、ジャン=ポール・ユリエ(Jean-Paul Hurier) "Un Prophète(A Prophet)"
 ・ジャン・ウマンスキー(Jean Umansky)、Gérard Hardy、ヴァンサン・アルナルディ(Vincent Arnardi) “Micmacs À Tire-Larigot”

 ピエール・エクコフィエは、『レオン』以来15年ぶりのノミネート。
 Bruno Tarrièreは、『レオン』、『ジャンヌ・ダルク』以来3度目のノミネート。後者で受賞。
 Sélim Azzaziは初ノミネート。
 ピエール・メルテンスは“36 Quai des Orfèvres”(2004)以来、2度目のノミネート。そのほかの作品に『カウチ・イン・ニューヨーク』などがある。
 ローラン・カグリオは『愛と宿命の泉』『子熊物語』『ミクロコスモス』『宮廷料理人ヴァルテール』に続き5度目のノミネート。
 エリック・ティスランは、2度目のノミネート。代表作は『レ・ミゼラブル』『裸足のトンカ』『ロマンスX』『趣味の問題』『D.I.』『11'09''01/セプテンバーセプテンバー11』『トルパン』『時の彼方へ』など。
 フランソワ・ミュジーは、3度目のノミネートで1回受賞。フランソワ・ミュジーは、『ゴダールのマリア』で音楽を手がけ、『そして愛に至る』の録音を手がけている。
 ガブリエル・ハフナーは、2度目のノミネートで、前回受賞。ガブリエル・ハフナーは、『愛の世紀』の録音を手がけている。
 ブリジット・テイランディエは、『真夜中のピアニスト』以来2度目のノミネート。
 Francis Wargnierは、『潜水服は蝶の夢を見る』以来2度目のノミネート。
 ジャン=ポール・ユリエは、『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(受賞)以来2度目のノミネート。そのほか、『チャーリーとパパの飛行機』や『ナルコ』の録音を手がけている。
 ジャン・ウマンスキーは、『アメリ』『ロング・エンゲージメント』以来3度目のノミネート。
 Gérard Hardyは、7度目のノミネート。『ハリー、見知らぬ友人』『戦場のピアニスト』『ジャック・メスリーヌ』で受賞。
 ヴァンサン・アルナルディは、5度目のノミネート。『TAXi』で受賞。

 "Un Prophète(A Prophet)"チームは、ヨーロッパ映画賞技術部門賞ノミネート。

 ◆オリジナル作曲賞(Meilleure Musique)
 ・アルマン・アマール(Armand Amar) 『オーケストラ!』
 ・Alex Beaupain “Non Ma Fille, Tu N'iras Pas Danser”(監督:クリストフ・オノレ)
 ・アレクサンドル・デプラ "Un Prophète(A Prophet)"
 ・クリフ・マルティネス(Cliff Martinez) "A L'origine(In The Beginning)"
 ・ニコラ・ピオヴァーニ(Nicola Piovani) 『ウェルカム』

 アルマン・アマールは、4度目のノミネート。過去3回は、『アーメン』『約束の旅路』『デイズ・オブ・グローリー』。
 Alex Beaupainは、『愛のうた、パリ』に続いて、2度目のノミネート。
 アレクサンドル・デプラは、5度目のノミネートで、『真夜中のピアニスト』で受賞。
 クリフ・マルティネスは初ノミネート。スティーヴン・ソダーバーグと組むことが多く、手がけた作品は、『セックスと嘘とビデオテープ』『今夜はトーク・ハード』『KAFKA 迷宮の悪夢』『蒼い記憶』『グレイズ・アナトミー』『イギリスから来た男』『トラフィック』『NARC/ナーク』『ソラリス』『ワンダーランド』『ホワイト・ライズ』など。
 ニコラ・ピオヴァーニは、イタリア映画界で40年以上も活躍する大ベテランで、セザール賞ノミネートは、『灯台守の恋』以来2度目。これまで手がけた作品は、フェリーニ、モレッティ、タヴィアーニ兄弟、ベニーニ、ビガス・ルナなど、約140作品。

 アレクサンドル・デプラは、ヨーロッパ映画賞では『ココ・アヴァン・シャネル』で作曲賞にノミネート。

 ◆第1回作品賞(Meilleur Premier Film/First Film)
 ・“Les Beaux Gosses(The French Kissers)” Riad Sattouf

 ・“Le Dernier Pour La Route(One For The Road)” Philippe Godeau

 ・“Espion(s)(Spy(ies))” Nicolas Saada

 ・“La Première Étoile” リュシアン・ジャン=バプティスト(Lucien Jean-Baptiste)

 ・“Qu'un Seul Tienne Et Les Autres Suivront (Silent Voices)” Lea Fehner


 ルイ・デリュック賞の新人監督賞部門ノミネーションとは、“La Première Étoile”以外の4作品がすべて同じ。
 ルイ・デリュック賞新人監督賞は
“Qu'un Seul Tienne Et Les Autres Suivront (Silent Voices)”が受賞。

 ◆短編映画賞(Meilleur Court Métrage)
 ・"C'est Gratuit Pour Les Filles" 監督:Claire Burger、Marie Amachoukeli
 ・"¿Dónde Está Kim Basinger?" 監督:Edouard Deluc
 ・"La Raison De L'autre" 監督:Foued Mansour
 ・"Séance Familiale" 監督:Cheng-Chui Kuo
 ・"Les Williams" 監督:Alban Mench

 ◆ドキュメンタリー賞(Meilleur Film Documentaire)
 ・"L'enfer D'henri-Georges Clouzot" 監督:Serge Bromberg、Ruxandra Medrea
 ・『パリ・オペラ座のすべて』"La Danse, Le Ballet De L'opéra De Paris" 監督:フレデリック・ワイズマン
 ・"Himalaya, Le Chemin Du Ciel" 監督:Marianne Chaud
 ・『HOME 空から見た地球』"Home" 監督:ヤン・アルテュス=ベルトラン(Yann-Arthus Bertrand)
 ・"Ne Me Libérez Pas Je M'en Charge" 監督:Fabienne Godet

 "L'enfer D'henri-Georges Clouzot"は、サンパウロ国際映画祭2009審査員賞受賞。カンヌ国際映画祭2009、トロント国際映画祭2009、ロンドン国際映画祭2009、バンクーバー国際映画祭2009などで上映。
 "Ne Me Libérez Pas Je M'en Charge"は、ベルリン国際映画祭2009、モントリオール世界映画祭2009、ヘルシンキ国際映画祭2009、ワルシャワ国際映画祭2009などで上映。

 ◆外国映画賞(Foreign Film)

 ・『アバター』(米) ジェームズ・キャメロン
 ・『グラン・トリノ』(米) クリント・イーストウッド
 ・『ミルク』(米) ガス・ヴァン・サント
 ・“J'ai Tué Ma Mère(I Killed My Mother)”(カナダ)  Xavier Dolan

 ・“Panique Au Village (A Town Called Panic)”(ベルギー・ルクセンブルク・仏) Stephane Aubier、Vincent Patar

 ・“Le Ruban Blanc (The White Ribbon)”(独・オーストリア・仏・伊) ミヒャエル・ハネケ
 ・『スラムドッグ$ミリオネア』(英・米) ダニー・ボイル

 リュミエール賞フランス語外国語映画賞では、“J'ai Tué Ma Mère(I Killed My Mother)”が受賞。

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 ルイ・デリュック賞やリュミエール賞、そのほかの賞の結果などから、"Un Prophète(A Prophet)"と『ウェルカム』が最多ノミネートを争うのではないかというのが事前の予想でしたが、まあ、大体予想通りで、主な作品のノミネート状況は以下のようになっています。

 ・"Un Prophète(A Prophet)"(13):作品・監督・主演男優・助演男優・若手男優・若手男優・脚本・撮影・編集・美術・衣裳・音響・作曲
 ・"A L'origine(In The Beginning)"(10):作品・監督・主演男優・助演女優・若手女優・脚本・撮影・編集・美術・作曲
 ・『ウェルカム』(10):作品・監督・主演男優・助演女優・若手男優・脚本・撮影・編集・音響・作曲
 ・『オーケストラ!』(6):作品・監督・脚本・編集・音響・作曲
 ・"Le Dernier Pour La Route(One For The Road)"(6):主演男優・助演男優・助演女優・若手女優・脚色・第一回
 ・『ココ・アヴァン・シャネル』(6):主演女優・助演男優・脚色・撮影・美術・衣裳
 ・『風にそよぐ草』(4):作品・脚色・撮影・編集
 ・"Rapt"(4):作品・監督・主演男優・助演女優
 ・"La Journée De La Jupe"(スカートの日)(3):作品・主演女優・脚本
 ・"Mademoiselle Chambon"(3):主演女優・助演女優・脚色
 ・"Les Beaux Gosses (The French Kissers)"(3):助演女優・若手男優・第1回
 ・"Micmacs À Tire-Larigot"(3):美術・衣裳・音響
 ・“Qu'un Seul Tienne Et Les Autres Suivront (Silent Voices)”(2):若手女優・第1回
 ・"Oss 117 Rio Ne Répond Plus... "(2):美術・衣裳

 『オーケストラ!』が意外と健闘している一方で、
 ・ベルトラン・タヴェルニエ“Dans la brume électrique/ In the Electric Mist”
 ・ミア・ハンセン=ラヴ“Le Père de mes enfants/The Father of My Children”
 ・セドリック・カーン“Les Regrets /Regrets”
 ・ブリュノ・デュモン“Hadewijch”
 ・ギャスパー・ノエ“Soudain le vide /Enter the Void”
 ・フランソワ・オゾン“Ricky”
 などは、全くノミネートされず、パトリス・シェロー作品やヤン・クーネン作品も1部門のノミネートにとどまりました。

 カンヌで女優賞を受賞したシャルロット・ゲンズブールは、出演作がフランス映画ではなかったということもあってか、ノミネーションには全くからんできませんでした。

 全体のノミネーション状況としては、ジャック・オーディアール組、フィリップ・リオレ組、アンヌ・フォンテーヌ組、ジャン=ピエール・ジュネ組など、その監督とチームを組んでいる常連のキャストやスタッフが、作品の評価に応じて、ノミネートされるという結果になっています。

 "Un Prophète(A Prophet)"が最多ノミネートになっていることもあってか、過去に彼の作品で受賞したり、ノミネートされたりというキャストやスタッフのノミネーションが目立ちます。

 フィリップ・リオレやアンヌ・フォンテーヌは、日本でもかなり知名度と人気のある監督ですが、これまではあまり評価されてこなかったようで、今回の作品が過去最大のノミネーションとなりました。

 賞争いは、上位3作品の3つ巴となるはずですが、"Un Prophète(A Prophet)"が最多受賞になって、他の2作品を食ってしまうか、『ウェルカム』と2作品で賞を分け合う形になるか、それとも"A L'origine(In The Beginning)"が善戦して、これら2作品を脅かすことになるのか、結果は、この3パターンのいずれかではないでしょうか。

 今回は、全般的には、特に大きな番狂わせもなさそうで、前哨戦の受賞者がそのまま順当に受賞してしまうのではないか、と思われます。

 セザール賞発表は、2月27日です。

 なお、主なノミネート作品の内容に関しては、リュミエール賞2010ノミネーションの記事(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_33.html)に書いたので、そちらを参照してください。

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 *当ブログ記事
 ・リュミエール賞2010ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_33.html
 ・リュミエール賞2010受賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_28.html
 ・ルイ・デリュック賞2009 ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_39.html
 ・ルイ・デリュック賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_18.html
 ・ヨーロッパ映画賞2009受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_19.html

 ・セザール賞2009ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_30.html
 ・セザール賞2009受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_38.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

 追記:
 セザール賞2010 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201002/article_48.html

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