晴れやかに! 放送映画批評家協会賞2010 発表!

 米・放送映画批評家協会賞2010の結果が発表になりました。(1月15日)

 35. 放送映画批評家協会賞(Broadcast Film Critics Association Critics’ Choice Award)

 ◆作品賞
 ・『アバター』“Avatar” 監督:ジェームズ・キャメロン
 ・『17歳の肖像』 監督:ロネ・シェルフィグ
 ◎『ハート・ロッカー』 監督:キャスリン・ビグロー
 ・『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” 監督:クエンティン・タランティーノ
 ・『インビクタス/負けざる者たち』“Invictus” 監督:クリント・イーストウッド
 ・『NINE』“Nine” 監督:ロブ・マーシャル
 ・『プレシャス』“Precious” 監督:リー・ダニエルズ
 ・“A Serious Man” 監督:ジョエル&イーサン・コーエン
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』“Up” 監督:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン
 ・『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air” 監督:ジェイソン・ライトマン

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 ◆監督賞
 ◎キャスリン・ビグロー 『ハート・ロッカー』
 ・ジェームズ・キャメロン 『アバター』“Avatar”
 ・リー・ダニエルズ 『プレシャス』“Precious”
 ・クリント・イーストウッド 『インビクタス/負けざる者たち』“Invictus”
 ・ジェイソン・ライトマン 『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air”
 ・クエンティン・タランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds”

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 ◆主演男優賞
 ◎ジェフ・ブリッジス “Crazy Heart”
 ・ジョージ・クルーニー 『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air”
 ・コリン・ファース 『シングル・マン』“A Single Man”
 ・モーガン・フリーマン 『インビクタス/負けざる者たち』“Invictus”
 ・ヴィゴ・モーテンセン “The Road”
 ・ジェレミー・レナー 『ハート・ロッカー』

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 ◆主演女優賞
 ・エミリー・ブラント 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 “The Young Victoria”
 ◎サンドラ・ブロック “The Blind Side”
 ・ケアリー・マリガン 『17歳の肖像』
 ・シアーシャ・ローナン 『ラブリーボーン』
 ・ギャバリー・シディビー 『プレシャス』“Precious”
 ◎メリル・ストリープ 『ジュリー&ジュリア』“Julie & Julia”

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 ◆助演男優賞
 ・マット・デイモン 『インビクタス/負けざる者たち』“Invictus”
 ・ウディ・ハレルソン “The Messenger”
 ・クリスチャン・マッケイ “Me And Orson Welles”
 ・アルフレッド・モリーナ 『17歳の肖像』
 ・スタンリー・トゥッチ 『ラブリーボーン』
 ◎クリストフ・ヴァルツ 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds”

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 ◆助演女優賞
 ・マリオン・コーティヤール 『NINE』“Nine”
 ・ヴェラ・ファーミガ 『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air”
 ・アナ・ケンドリック 『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air”
 ◎モニーク 『プレシャス』 “Precious”
 ・ジュリアン・ムーア 『シングル・マン』 “A Single Man”
 ・サマンサ・モートン “The Messenger”

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 ◆ヤング・アクター/アクトレス賞
 ・ジェイ・ヘッド(Jae Head) “The Blind Side”
 ・ベイリー・マディソン(Bailee Madison) “Brothers”
 ・マックス・レコーズ(Max Records) 『かいじゅうたちのいるところ』 “Where The Wild Things Are”
 ◎シアーシャ・ローナン 『ラブリーボーン』
 ・コディ・スミット=マクフィー(Kodi Smit-McPhee) “The Road”

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 ◆アンサンブル賞
 ◎『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” 監督:クエンティン・タランティーノ
 ・『NINE』“Nine” 監督:ロブ・マーシャル
 ・『プレシャス』“Precious” 監督:リー・ダニエルズ
 ・『スター・トレック』“Star Trek” 監督:J・J・エイブラムス
 ・『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air” 監督:ジェイソン・ライトマン

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 ◆オリジナル脚本賞
 ・マーク・ボール 『ハート・ロッカー』
 ・ジョエル&イーサン・コーエン “A Serious Man”
 ・スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー 『(500)日のサマー』“(500) Days Of Summer”
 ・ボブ・ピーターソン、ピート・ドクター 『カールじいさんの空飛ぶ家』“Up”
 ◎クエンティン・タランティーノ 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds”

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 ◆脚色賞
 ・ウェス・アンダーソン、ノア・バウムバック “Fantastic Mr. Fox”
 ニール・ブロムキャンプ、Terri Tatchell 『第9地区』
 ・ジェフリー・フレッチャー 『プレシャス』“Precious”
 ・トム・フォード、デイヴィッド・シェアース 『シングル・マン』“A Single Man”
 ・ニック・ホーンビィ 『17歳の肖像』
 ◎ジェイソン・ライトマン、シェルドン・ターナー 『マイレージ、マイライフ』 “Up In The Air”

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 ◆撮影賞
 ・バリー・アクロイド 『ハート・ロッカー』
 ・ディオン・ビーブ(Dion Beebe) 『NINE』“Nine”
 ◎マウロ・フィオーレ(Mauro Fiore) 『アバター』“Avatar”
 ・アンドリュー・レスニー(Andrew Lesnie) 『ラブリーボーン』
 ・ロバート・リチャードソン 『イングロリアス・バスターズ』 “Inglourious Basterds”

 ◆編集賞
 ・デーナ・E・グローバーマン(Dana E. Glauberman) 『マイレージ、マイライフ』“Up In The Air”
 ・サリー・メンケ 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds”
 ・ボブ・ムラウスキ、クリス・イニス 『ハート・ロッカー』
 ◎スティーヴン・リヴキン(Stephen Rivkin)、ジョン・ルフーア(John Refoua)、ジェームズ・キャメロン 『アバター』“Avatar”
 ・クレア・シンプソン(Claire Simpson)、ワイアット・スミス(Wyatt Smith) 『NINE』“Nine”

 ◆衣裳デザイン賞
 ・コリーン・アトウッド 『NINE』“Nine”
 ・ジャネット・パターソン(Janet Patterson) “Bright Star”
 ◎サンディー・パウエル 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』“The Young Victoria”
 ・アンナ・シェパード(Anna Sheppard) 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds”
 ・キャセイ・ストーム(Casey Storm) 『かいじゅうたちのいるところ』“Where The Wild Things Are”

 ◆美術監督賞
 ・Dan Bishop 『シングル・マン』“A Single Man”
 ◎リック・カーター、ロバート・ストロンバーグ 『アバター』“Avatar”
 ・ジョン・マイヤー(John Myhre)、ゴードン・シム(Gordon Sim) 『NINE』“Nine”
 ・ナオミ・ショーハン(Naomi Shohan)、ジョージ・デ・ティッタ Jr.(George De Titta, Jr.) 『ラブリーボーン』
 ・デイヴィッド・ワスコ(David Wasco)、サンディー・レイノルズ=ワスコ(Sandy Reynolds Wasco) 『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds”

 ◆メイキャップ賞
 ・『アバター』“Avatar”
 ◎『第9地区』
 ・『NINE』“Nine”
 ・“The Road”
 ・『スター・トレック』“Star Trek”

 ◆視覚効果賞
 ◎『アバター』“Avatar”
 ・『第9地区』
 ・『ラブリーボーン』
 ・『スター・トレック』“Star Trek”
 ・『2012』“2012”

 ◆音響賞
 ◎『アバター』“Avatar”
 ・『第9地区』
 ・『ハート・ロッカー』
 ・『NINE』“Nine”
 ・『スター・トレック』“Star Trek”

 ◆作曲賞
 ◎マイケル・ジアッチーノ 『カールじいさんの空飛ぶ家』 “Up”
 ・マーヴィン・ハムリッシュ 『インフォーマント』 “The Informant!”
 ・ランディー・ニューマン 『プリンセスと魔法のキス』 “The Princess and the Frog”
 ・カレン・O、カーター・バーウェル 『かいじゅうたちのいるところ』 “Where The Wild Things Are”
 ・ハンス・ジンマー 『シャーロック・ホームズ』“Sherlock Holmes”

 ◆歌曲賞
 ・“All Is Love” (『かいじゅうたちのいるところ』) カレン・O、ニック・ジーナー(Nick Zinner)
 ・“Almost There” (『プリンセスと魔法のキス』) ランディー・ニューマン
 ・“Cinema Italiano”(『NINE』) モーリー・イェストン
 ・“(I Want To) Come Home” (“Everybody’s Fine”) ポール・マッカートニー
 ◎“The Weary Kind” (“Crazy Heart”) T・ボーン・バーネット、Ryan Bingham

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 ◆長編アニメーション賞
 ・『くもりときどきミートボール』“Cloudy With A Chance Of Meatballs” 監督:クリス・ミラー、フィル・ロード
 ・『コララインとボタンの魔女』“Coraline” 監督:ヘンリー・セリック
 ・“Fantastic Mr. Fox” 監督:ウェス・アンダーソン
 ・『プリンセスと魔法のキス』“Princess And The Frog” 監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
 ◎『カールじいさんの空飛ぶ家』“Up” 監督:ピート・ドクター、ボブ・ピーターソン

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 ◆アクション映画賞
 ◎『アバター』“Avatar” 監督:ジェームズ・キャメロン
 ・『第9地区』 監督:ニール・ブロムカンプ
 ・『ハート・ロッカー』 監督:キャスリン・ビグロー
 ・『イングロリアス・バスターズ』“Inglourious Basterds” 監督:クエンティン・タランティーノ
 ・『スター・トレック』“Star Trek” 監督:J・J・エイブラムス

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 ◆コメディー映画賞
 ・『(500)日のサマー』“(500) Days Of Summer” 監督:マーク・ウェブ
 ◎『ハングオーバー』“The Hangover” 監督:トッド・フィリップス
 ・『恋するベーカリー』“It’s Complicated” 監督:ナンシー・マイヤーズ
 ・『あなたは私の婿になる』“The Proposal” 監督:アンヌ・フレッチャー
 ・“Zombieland” 監督:Ruben Fleischer

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 ◆テレビ映画賞
 ・“Gifted Hands” 監督:トーマス・カーター
 ◎『グレイ・ガーデンズ 追憶の館』“Grey Gardens” 監督:Michael Sucsy
 ・“Into The Storm” 監督:サディアス・オサリヴァン
 ・“Taking Chance” 監督:ロス・カッツ

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』“Anvil” 監督:サーシャ・ガバシ
 ・『キャピタリズム/マネーは踊る』“Capitalism: A Love Story” 監督:マイケル・ムーア
 ◎『ザ・コーヴ』“The Cove” 監督:ルイ・シホヨス
 ・“Food, Inc.” 監督:Robert Kenner
 ・『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』“Michael Jackson’s This Is It” 監督:ケニー・オルテガ

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 ◆外国語映画賞
 ◎『抱擁のかけら』“Broken Embraces”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・『ココ・アヴァン・シャネル』“Coco Before Chanel”(仏) 監督:アンヌ・フォンテーヌ
 ・『レッドクリフ』“Red Cliff”(中) 監督:ジョン・ウー
 ・『闇の列車、光の旅』“Sin Nombre”(メキシコ) 監督:キャリー・フクナガ
 ・“The White Ribbon”(独) 監督:ミヒャエル・ハネケ

 ◆Joel Siegel賞
 ◎ケヴィン・ベーコン

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 主な作品のノミネーション&受賞状況は以下の通りです。

 ・『イングロリアス・バスターズ』(3/10):作品・監督・助演男優・アンサンブル・脚本・撮影・編集・衣裳・美術・アクション
 ・『NINE』(0/10):作品・助演女優・アンサンブル・撮影・編集・衣裳・美術・メイク・音響・歌曲
 ・『アバター』(5/9):作品・監督・撮影・編集・美術・メイク・視覚効果・音響・アクション
 ・『マイレージ、マイライフ』(1/8):作品・監督・主演男優・助演女優・助演女優・アンサンブル・脚色・編集
 ・『ハート・ロッカー』(2/8):作品・監督・主演男優・脚本・撮影・編集・音響・アクション
 ・『プレシャス』(1/6):作品・監督・主演女優・助演女優・アンサンブル・脚色
 ・『ラブリーボーン』(1/6):主演女優・助演男優・ヤング・撮影・美術・視覚効果
 ・『スター・トレック』(0/5):脚色・メイク・視覚効果・音響・アクション
 ・『第9地区』(1/5):アンサンブル・メイク・視覚効果・音響・アクション
 ・『17歳の肖像』(0/4):作品・主演女優・助演男優・脚色
 ・『インビクタス/負けざる者たち』(0/4):作品・監督・主演男優・助演男優
 ・『カールじいさんの空飛ぶ家』(2/4):作品・脚本・作曲・アニメ
 ・『シングル・マン』(0/4):主演男優・助演女優・脚色・美術
 ・『かいじゅうたちのいるところ』(0/4):ヤング・衣裳・作曲・歌曲
 ・“The Road”(0/3):主演男優・ヤング・メイク
 ・『プリンセスと魔法のキス』(0/3):作曲・歌曲・アニメ

 放送映画批評家協会賞は、映画批評家協会賞の最後を締めくくる映画賞ですが、単にそれだけではなく、また、全米映画賞レース後半に発表される映画賞として、アカデミー賞との受賞結果の合致度がかなり高い映画賞でもあることから、注目度の高い映画賞となっています。

 ノミネーションの記事にも書きましたが、2007年度は、作品賞・主演男優賞・助演男優賞・監督賞・歌曲賞・脚本賞・長編アニメーション賞と7部門でアカデミー賞と重なり、2008年度は、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞・脚本賞・作曲賞・長編アニメーション賞・長編ドキュメンタリー賞と8部門で同じ結果となっています。

 今年から、新たに、編集賞、美術監督賞、衣裳デザイン賞、メイキャップ賞、視覚効果賞、音響賞が設けられたこともあって、アカデミー賞との合致度が高くなるのか、低くなるのか、現時点ではわかりませんが、本年度の受賞結果は上のようになりました。

 結果は、1つの作品が賞を総なめにすることはなく、複数の作品で賞を分け合う形になっています。

 ポイントとしては―

 ・最多ノミネートの『NINE』は無冠。

 ・映画賞レース前半戦で、『ハート・ロッカー』と作品賞を競っていた『マイレージ、マイライフ』はわずか脚色賞1部門のみの受賞。

 ・『ハート・ロッカー』はわずか2部門の受賞ながら、作品賞と監督賞を制す。

 ・めぼしい技術部門は、ほぼ『アバター』が制した。

 ・『プレシャス』は1部門どまり、『インビクタス/負けざる者たち』と『17歳の肖像』は無冠。

 ・ほぼ順当な受賞結果が多い中で、主演男優賞のみ、3番手以下の候補であるジェフ・ブリッジスが受賞。

 ・主演女優賞のサンドラ・ブロックは、ノミネーションではいくつかの映画賞に挙がっていたものの、受賞は、ピープルズ・チョイス賞を除けば、これが初めて。

 ・結果的には、監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー以外の、クエンタィン・タランティーノもジェイソン・ライトマンもジェームズ・キャメロンも賞を受賞することになった。

 アカデミー賞には、アカデミー賞のクセや傾向性があるので、前哨戦の結果がそのまま踏襲されるということはありませんが、例年の流れから言って、(いくつかの部門を除き)大筋では上の結果に沿ったものになるのではないかと思われます。

 映画賞レースも後半戦に入って、どうやら『ハート・ロッカー』VS『アバター』という元夫婦対決が今年の映画賞レースの軸であるような様相を呈してきました。

 とにかくこのところの『アバター』の追い上げが凄くて、ひょっとすると作品賞も射程圏内に?と見えるまでになってきていますが、果たしてどうなるでしょうか。
 製作者組合賞、監督組合賞、脚本家組合賞、映画編集者賞の結果が出揃う2月中旬にはだいたいの目星はつけられると思いますが……。

 放送映画批評家協会賞全体の印象としては、長年こうした栄誉とは縁がなかったサンドラ・ブロックやクエンティン・タランティーノやキャスリン・ビグロー、長らく劇映画を撮ることができなかったジェームズ・キャメロンらの労をねぎらう映画賞になったと言えるでしょうか。

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 授賞式で受賞者の発表が行なわれるアメリカの映画賞としては、ピープルズ・チョイス賞に続き、今年2つ目でしょうか。

 受賞者の中では、20年以上のキャリアがありながら、こうした栄誉を受けるのがほとんど初めてとなるサンドラ・ブロックのうれしそうな表情が印象的でした。

 今年は、急逝したジョン・ヒューズの追悼イベントも行なわれたようです。

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 *当ブログ記事
 ・放送映画批評家協会賞2010ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_24.html

 ・2009年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_32.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html
 ・2009年度映画賞の結果をまとめてみました! アメリカ編 前半戦:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_43.html

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