ゴールデン・グローブ賞2010 外国映画賞候補 69作品発表!

 ゴールデン・グローブ賞2010外国映画賞候補のロングリストが発表になりました。(12月8日)

 ゴールデン・グローブ賞外国映画賞が、アカデミー賞外国語映画賞と違うのは、アカデミー賞が各国の選定委員会に1本ずつ代表作品を選んでもらって候補を出すのに対して、ゴールデン・グローブ賞はそうした手続きを踏まず、他の部門と同様に規定に従って専門の委員が(エントリー作品の中から)セレクションを行なって候補を出すことです。

 その結果、ゴールデン・グローブ賞では、比較的マイナーな国の映画が選ばれないことになったりもしますが、一方で、同じ国から複数の作品が選ばれたりもします。
 また、各国のアカデミー選定委員が代表にふさわしいと思って選んだのとは違う作品がゴールデン・グローブ賞候補に挙がることも往々にしてあります。

 今年は37カ国から69作品が選ばれました(アカデミー賞は65カ国65作品)。

 *印は、アカデミー賞外国語映画賞各国代表にも選ばれている作品です。

画像

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 ・『抱擁のかけら』“Broken Embraces”(西) 監督:ペドロ・アルモドバル
 ・『第211号監房』“Cell 211”(西) 監督:ダニエル・モンソン
 ・『泥棒と踊り子』“The Dancer and the Thief”(西) 監督:フェルナンド・トルエバ
 ・『ココ・アヴァン・シャネル』“Coco Before Chanel”(仏)  監督:アンヌ・フォンテーヌ
 ・“A Day At The Museum”(仏) 監督:Jean-Michel Ribes
 ・『西のエデン』“Eden Is West”(仏) 監督:コスタ=カヴラス
 ・“The Girl on the Train”(仏) 監督:アンドレ・テシネ
 ・“God’s Offices”(仏・ベルギー) 監督:Claire Simon
 ・“Grown Ups”(仏・スウェーデン) 監督:Anne Novion
 ・“Hello Goodbye”(仏・イスラエル・伊) 監督:グラハム・ギット
 ・“Micmacs”(仏) 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
 ・“A Prophet”(仏) 監督:ジャック・オーディアール *
 ・“Louise-Michel”(仏・ベルギー・ルクセンブルグ) 監督:Gustave de Kervern、Benoît Delépine
 ・“Queen to Play”(仏・独) 監督:Caroline Bottaro
 ・“Secrets of State”(仏) 監督:Philippe Haïm
 ・“Someone I Loved”(仏・ベルギー・伊) 監督:Zabou Breitman
 ・『ウェルカム』“Welcome”(仏) 監督:フィリップ・リオレ
 ・『がんばればいいこともある』“With a Little Help From Myself”(仏) 監督:フランソワ・デュペイロン
 ・“My Queen Karo”(ベルギー) 監督:Dorothée Van Den Berghe
 ・“The Misfortunates”(ベルギー) 監督:Felix Van Groeningen
 ・“Refractaire (Draft Dodgers)”(ルクセンブルグ) 監督:Nicolas Steil *
 ・“Winter in Wartime”(オランダ) 監督:Martin Koolhoven *
 ・『バーリア』“Baaria”(伊) 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ *
 ・“I Galantuomini”(伊) 監督:エドアルド・ウィンスピア
 ・“Il Grande Sogno”(伊) 監督:ミケーレ・プラチド
 ・“Vincere”(伊) 監督:マルコ・ベロッキオ
 ・『ワルツ』“The Waltz”(伊) 監督:サルバトーレ・マイラ
 ・“John Rabe”(独) 監督:フロリアン・ガレンバーガー
 ・“The White Ribbon”(独) 監督:ミヒャエル・ハネケ *
 ・“The Reverse”(ポーランド) 監督:Borys Lankosz *
 ・“For a Moment Freedom”(オーストリア・仏) 監督:Arash T. Riahi *
 ・『カメレオン』“Chameleon”(ハンガリー) 監督:クリスティナ・ゴダ *
 ・“Made in Hungaria”(ハンガリー) 監督:Gergely Fonyó
 ・“Prank”(ハンガリー) 監督:Péter Gárdos
 ・“Protektor”(チェコ) 監督:Marek Najbrt *
 ・“Broken Promise”(スロヴァキア) 監督:Jiri Chlumsky *
 ・“Donkey”(クロアチア) 監督:Antonio Nuic *
 ・“Police,Adjective”(ルーマニア) 監督:Corneliu Porumboiu *
 ・“Terribly Happy”(デンマーク) 監督:Henrik Ruben Genz *
 ・“The Girl with the Dragon Tattoo”(スウェーデン) 監督:Niels Arden Oplev
 ・“Letters to Father Jacob”(フィンランド) 監督:Klaus Haro *
 ・“Max Manus”(ノルウェー) 監督:Joachim Rønning、Espen Sandberg *
 ・“Hipsters”(ロシア) 監督:ヴァレリー・トドロフスキー
 ・“Ward No. 6”(ロシア) 監督:カレン・シャフナザーロフ *
 ・“London River”(アルジェリア) 監督:ラシッド・ブシャール
 ・“Ajami”(イスラエル) 監督:Scandar Copti、Yaron Shani *
 ・“Lebanon”(イスラエル) 監督:Samuel Maoz
 ・『私は太陽を見た』“I Saw the Sun”(トルコ) 監督:マフスン・クルムズギュル *
 ・『アバウト・エリ』“About Elly”(イラン) 監督:アシュガル・ファルハディ *
 ・『チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ』“Chandni Chowk To China”(インド) 監督:ニキル・アドヴァーニー
 ・“Delhi-6”(インド) 監督:Rakesh Omprakash Mehra
 ・“Harishchandrachi Factory”(インド) 監督:Paresh Mokashi *
 ・“The Road From Elephant Pass”(スリランカ) 監督:Chandran Rutnam *
 ・“Grandpa is Dead”(フィリピン) 監督:Soxie Topacio *
 ・『あなたなしでは生きていけない』“Can Not Live Without You”(台湾) 監督:レオン・ダイ *
 ・“Prince of Tears”(香港・台湾) 監督:ヨン・ファン *
 ・『南京!南京!』“City of Life and Death”(中) 監督:ルー・チュアン
 ・『母なる証明』“Mother”(韓) 監督:ポン・ジュノ *
 ・『渇き』“Thirst”(韓) 監督:パク・チャヌク
 ・『誰も守ってくれない』“Nobody to Watch Over Me”(日) 監督:君塚良一
 ・“I Killed My Mother”(カナダ) 監督:Xavier Dolan *
 ・“Backyard”(メキシコ) 監督:カルロス・カレラ *
 ・“Chilango Chronicles”(メキシコ) 監督:Carlos Enderle
 ・『ルドandクルシ』“Rudo and Cursi”(メキシコ) 監督:カルロス・キュアロン
 ・『ボリビア南方の地区にて』“Southern District”(ボリビア) 監督:フアン・カルロス・ヴァルデヴィア(Juan Carlos Valdivia) *
 ・“Dawson Island 10”(チリ) 監督:Miguel Littin *
 ・“The Maid”(チリ) 監督:セバスティアン・シルヴァ
 ・『瞳の奥の秘密』“The Secret of her Eyes”(アルゼンチン) 監督:ファン・ホセ・カンパネラ *
 ・“Samson & Delilah”(オーストラリア) 監督:Warwick Thornton *

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 リストを眺めてみると、エントリー作品がある国からはほとんどがアカデミー賞各国代表とほとんど同じ作品が選ばれていることがわかります。

 日本映画もアカデミー賞日本代表と同じ『誰も守ってくれない』で、全米で公開された日本映画はけっこうあるはずですが、それでもやっぱりこれが選ばれてしまうのかと、ちょっと意外に思ったりもします。全米的には『崖の上のポニョ』の方が断然ウケがよかったはずですが、だからといって『ポニョ』が選ばれたりするわけでもないようです。

 複数の作品が選ばれている国は、やはり映画製作が盛んな国で、フランスやイタリアからは当然のようにたくさんの作品が選ばれているわけですが、意外と健闘していている国があったりして、へえ~、と思わされたりします。

 その筆頭がハンガリーですが、そういえば、他国に比べて、このところハンガリー映画の劇場公開率は日本でも高いような気がします。これは、いま、ハンガリー映画界が元気な証拠なのでしょうか。

 単に、作品と監督名と製作国名だけを並べただけのリストですが、けっこう興味深くて、上から下まで何度も眺め回して、いろんなことを考えさせられたりもします。ま、それは私だけかもしれませんが。

 ちなみに、昨年度のゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の外国(語)映画賞部門ノミネーションで重なっていたのは『バーダー・マインホフ』と『戦場でワルツを』だけで、ゴールデン・グローブ賞は(アカデミー賞でも本命視されていた)『戦場でワルツを』が受賞しました。

 ゴールデン・グローブ賞ノミネート発表は12月15日です。

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 *当ブログ記事
 ・アカデミー賞2010外国語映画賞各国代表65作品:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_11.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2009ノミネーション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_20.html
 ・ゴールデン・グローブ賞2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_13.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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