BAFTAスコットランド2009 ノミネーション・リスト

 来週には受賞結果が発表されてしまいますが、まずはBAFTA スコットランドのノミネーションから書き出してみたいと思います(ノミネーションの発表は10月19日、受賞式は11月8日です)。

 BAFTAといえば、英国映画テレビアカデミー(The British Academy of Film and Television Arts)のことで、いわゆるイギリス・アカデミー賞としてよく知られていますが、BAFTAには、BAFTA スコットランドとBAFTA Cymru(ウェールズ)とBAFTA East Coastという支部があって、それぞれ、それぞれの地域で独自の活動(各地域での映画テレビ産業の振興と支援)をしています。

 BAFTA本家の方は、これらすべての地域(+アメリカなどの英語圏)の作品をも視野に入れた映画賞ですが、BAFTA支部の映画賞はあくまでもこの地域で制作されたテレビ番組や映画を対象としています。

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 ◆最優秀映画賞(Feature Film)
 ・“New Town Killers” 監督:Richard Jobson
 ・“Crying With Laughter” 監督:ジャスティン・モロニコフ(Justin Molotnikov)
 ・“Kurdi” 監督:Doug Aubrey、Peri Ibrahim

 ◆最優秀監督賞(Director)
 ・Armando Iannucci “In The Loop”
 ・Richard Jobson “New Town Killers”
 ・Caroline Paterson、Stuart Davids  “Wasted”

 ◆最優秀脚本賞(Writer)
 ・Annie Griffin “New Town”[TV] 監督:Annie Griffin
 ・Jesse Armstrong、Simon Blackwell、Tony Roche、Armando Ianucci “In The Loop” 監督:Armando Iannucci
 ・ジャスティン・モロニコフ(Justin Molotnikov) “Crying With Laughter”
 ・Ed McCardie “Shameless”[TV]

 ◆最優秀演技賞 映画部門(Acting in Film)
 ・スティーブン・マッコール(Stephen McCole) “Crying With Laughter”
 ・ジェームズ・アンソニー・ピアソン(James Anthony Pearson) “New Town Killers”
 ・ピーター・キャパルディ(Peter Capaldi) “In The Loop”

 ◆最優秀短編映画賞(Short Film)
 ・“The Bedfords” 監督:Henry Coombes
 ・“Life of a Pigeon” 監督:Billy Campbell
 ・“Peter in Radioland” 監督:Johanna Wagner
 ・“Little Red Hoodie” 監督:Joern Utkilen

 ◆最優秀TVドラマ賞(TV Drama)
 ・“New Town”
 ・“River City”
 ・“Eadar-Chluich (The Tears Welled)”
 ・“Eilbheas”

 ◆最優秀男優賞 TV部門(Acting in TV – Male)
 ・ロバート・カーライル “The Unloved”
 ・ビル・パターソン(Bill Paterson) “Spanish Flu-The Forgotten Fallen”
 ・デイヴィッド・テナント(David Tennant) “Doctor Who”

 ◆最優秀女優賞 TV部門(Acting in TV – Female)
 ・ダニエラ・ナディーニ(Daniela Nardini) “New Town”
 ・リンジー・ダンカン(Lindsay Duncan) “Margaret”
 ・Stella Gonet “Holby City”

 ◆最優秀アニメーション賞(Animation)
 ・“Astronaut”
 ・“The Happy Duckling”

 ◆最優秀児童作品賞(Childrens)
 ・“KNTV The Act of Sex”
 ・“Ooglies”

 ◆最優秀エンタテインメント番組賞(Entertainment programme)
 ・“No Holds Bard”
 ・“Cowards”
 ・“Rab C Nesbit Christmas Special”
 ・“Shrink Rap-Billy Connelly”

 ◆最優秀ノンフィクション番組賞(Factual Programme)
 ・“Sighthill Stories”
 ・“Dave Kidney Superstar”
 ・“In Shackleton’s Footsteps”

 ◆最優秀ノンフィクション・シリーズ賞(Factual Series)
 ・“A History of Scotland”
 ・“Terry Pratchett: Living With Alzheimers”
 ・“Girls Behind Bars”

 ◆最優秀ゲーム賞(Game)
 ・“Flock”
 ・“Championship Manager 2010 Express”
 ・“Low Grav Racer”

 ◆最優秀インタラクティブ賞(Interactive)
 ・“Cybraphon”
 ・“The Lost Book”
 ・“British Music Experience”

 ◆最優秀ニュース&報道番組賞(News and Current Affairs)
 ・“BBC Scotland Investigates: Scotland’s Brand New Bank”
 ・“Eorpa”
 ・“Panorama – Britain’s Homecare Scandal”

 ◆最優秀Web賞(Web)
 ・BBC: China Stories
 ・BBC Robert Burns Website
 ・Blipfoto.com
 ・The Big Plus Work Signs Academy

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 公式発表のリストはもうちょっと違った順番で並べてありますが、ここでは映画をメインに並べ直してあります。

 長編映画に関する部門は4つしかなく、ノミネートされている作品も全部で5つしかありませんが、そのうちの3作品がそれぞれ3部門ずつノミネートされています。

 “New Town Killers”(3):作品・監督・演技
 “Crying With Laughter”(3):作品・脚本・演技
 “In The Loop”(3):監督・脚本・演技
 “Kurdi”(1):作品
 “Wasted”(1):監督

 各作品の内容はざっと以下の通りです。

 ・“New Town Killers”
 監督:Richard Jobson
 出演:ダグレー・スコット(Dougray Scott)、Alastair Mackenzie、ジェームズ・アンソニー・ピアソン(James Anthony Pearson)、Liz White、Charles Mnene
 物語:2人の銀行家(ダグレー・スコット、Alastair Mackenzie)がお金をエサに12時間のサバイバル・ゲームに獲物を誘い込む。今度のターゲットは、親もおらず、借金を抱えた2人暮らしの姉弟の弟ショーン(ジェームズ・アンソニー・ピアソン)の方だった……。
 プチョン国際ファンタスティック映画祭2009上映作品。

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 ・“Crying With Laughter”
 監督:ジャスティン・モロニコフ(Justin Molotnikov)
 出演:Micaiah Dring、Jo Hartley、Tom Jude、スティーブン・マッコール(Stephen McCole)、Andrew Neil、Malcolm Shields
 物語:ジョーイは、30代半ばのスタンダップ・コメディアンで、コメディアンとしてはまさに成功の途上にあった。あるステージで彼が旧友の話をネタにしたところ、たまたま観客の中に本人がいて、以後、ジョーイはその旧友にまとわりつかれることになる……。
 エジンバラ国際映画祭2009でプレミア上映。

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 ・“In The Loop”
 監督:Armando Iannucci
 出演:ピーター・キャパルディ(Peter Capaldi)、トム・ホランダー、ジーナ・マッキー(Gina McKee)、ジェームズ・ガンドルフィニ、Chris Addison、アンナ・クラムスキー、エンゾ・シレンティ(Enzo Cilenti)、Paul Higgins、Mimi Kennedy
 物語:英国高官の中東に関する不用意な発言が、米国内の主戦派&反戦派を巻き込んだ騒動に発展していく……。
 サンダンス映画祭2009でプレミア上映(非コンペ)。

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 いずれの作品も日本公開は未定ですが、3作品のうち“In The Loop”は、BAFTAスコットランドのみならず、BIFA(ブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード)にもノミネートされている評価の高い作品です。

 ※BIFAノミネーションに関しては後日アップする予定です。

 スコットランド映画も『トレインスポッティング』の頃とは大分様子が変わり、出演者も名前は見たことがあっても顔が浮かばない人ばかりだったりもしますが、調べてみると、スコットランドやイギリス国内にとどまらない国際的な活躍をしている俳優ばかりで、顔を見ると、「ああ、この人か」というような人がたくさんいます。
 そこらへんが、スコットランド映画とスコットランド人俳優の現在のポジションを表しているのでしょう。

 ちなみに、スコットランド映画に関しては当ブログでも一度まとめて取り上げたことがあるので(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200703/article_24.html)、そちらも参考にご覧ください。

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 *当ブログ記事
 ・BAFTAスコットランド2009 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_15.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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