韓国映画評論家協会賞2009、釜山映画評論家協会賞2009 発表!

 第29回韓国映画評論家協会賞と第10回釜山映画評論家協会賞の受賞結果が発表になりました(前者は10月7日発表、後者は10月6日発表)。

 ともに釜山国際映画祭の会期中に発表される映画評論家協会の映画賞で、情報が錯綜してしまい、ややこしくて仕方がないのですが、元々は5月に開催していた韓国映画評論家協会賞が釜山映画評論家協会賞が始まった翌年から開催時期をずらして釜山映画評論家協会賞にぶつけてきたという経緯があるようです。

 ただし、釜山映画評論家協会賞は9日が受賞式でしたが、韓国映画評論家協会賞は7日は受賞結果の発表のみで授賞式は後日(11月29日)というスケジュールになっています。

 2つの映画賞を作品賞で比較してみると、以下のようになります。
 2001年 韓国:『春の日は過ぎ行く』 釜山:『春の日は過ぎ行く』
 2002年 韓国:『オアシス』 釜山:『復讐者に憐れみを』
 2003年 韓国:『殺人の追憶』 釜山:『地球を守れ!』
 2004年 韓国:『オールド・ボーイ』 釜山:『オールド・ボーイ』
 2005年 韓国:『デュエリスト』 釜山:『恋愛の目的』
 2006年 韓国:『家族の誕生』 釜山:『家族の誕生』
 2007年 韓国:『優雅な世界』 釜山:該当作なし
 2008年 韓国:『アバンチュールはパリで』 釜山:『アバンチュールはパリで』

 2つの映画賞は、重なる部分も多いのですが、韓国映画評論家協会賞はわりとオーソドックスな(教科書的な)映画賞で、釜山映画評論家協会賞の方はもう少しバラエティー性のある(より若々しい)映画賞になっている、と言うことができるでしょうか。

 【第29回韓国映画評論家協会賞】

 ◎作品賞:『母なる証明』 監督:ポン・ジュノ
 ◎監督賞:キム・ヨンファ “Take Off(国家代表)”
 ◎主演男優賞:イ・ボムス 『キングコングを持ち上げる』 監督:パク・ゴニョン
 ◎主演女優賞:キム・ヘジャ 『母なる証明』
 ◎脚本賞:ポン・ジュノ 『母なる証明』
 ◎撮影賞:キム・ヨンホ “해운대(海雲台(ヘウンデ))” 監督:ユン・ジェギュン
 ◎音楽賞:イ・ジェハク “Take Off(国家代表)”
 ◎技術賞:エフェクト・ストーム “Take Off(国家代表)”
 ◎新人監督賞:カン・ヒョンチョル “Speed Scandal(過速スキャンダル)”
 ◎新人男優賞:チェ・ジェウン “불꽃처럼 나비처럼(花火のように蝶のように)”
 ◎新人女優賞:パク・ボヨン “Speed Scandal(過速スキャンダル)”
 ◎特別功労賞:キム・スヨン[監督/大韓民国芸術院会長]
 ◎国際批評家連盟賞韓国本部賞:『息もできない』 監督:ヤン・イクジュン

 【第10回釜山映画評論家協会賞】

 ◎作品賞:『母なる証明』 監督:ポン・ジュノ
 ◎監督賞:ヤン・イクジュン 『息もできない』
 ◎主演男優賞:ハ・ジョンウ “My Dear Enemy(素晴らしい一日)” 監督:イ・ユンギ
 ◎主演女優賞:キム・ヘジャ 『母なる証明』
 ◎助演男優賞:シン・ジョングン“Running Turtle(亀が走る)” 監督:イ・ヨヌ
 ◎助演女優賞:受賞者なし
 ◎審査員特別賞:チョン・ジウ[監督] “모던보이(モダンボーイ)”
 ◎脚本賞:イ・ヘジュン 『キングコングを持ち上げる』 監督:パク・ゴニョン
 ◎撮影賞:ホン・ギョンピョ 『母なる証明』
 ◎新人監督賞:イ・ヨンジュ “불신지옥(不信地獄)”
 ◎新人男優賞:ソ・ジソプ、カン・ジファン 『映画は映画だ』 監督:チャン・フン
 ◎新人女優賞:キム・ボヨン “The Day After(ある個人の日)” 監督:イ・スッキョン
 ◎李弼雨(イ・ピルウ)記念賞:キム・テウ(이필우기념상(シニョン機材社長))
 ◎特別貢献賞:故ジュ・ユンタク[ソウル大学校芸術大学演劇映画学部教授]

画像

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 釜山映画評論家協会賞の方には、“Take Off(国家代表)”が全く入っていませんが、これは“Take Off(国家代表)”が選考対象期間に入っていなかったため、なのでしょうか。

 また、どちらの賞にもパク・チャヌク『サースト~渇き~』が全く入ってきていませんが、どうやら『サースト~渇き~』は(観客のみならず)評論家筋の評価も悪いようです。

 全体的に見て、2009年の(正確には2008年秋から2009年夏までの)韓国映画を代表する作品は、『母なる証明』、“Take Off(国家代表)”、『キングコングを持ち上げる』、『息もできない』、“Speed Scandal(過速スキャンダル)”の5本(+『サースト~渇き~』)、ということになるようです。

 スタッフ、キャストの賞に関しては、賞によって多少のズレはありますが、キム・ヘジャの主演女優賞は確定的なようです。
 キム・ヘジャは、83年にフィリピンの映画祭で主演女優賞を受賞したことはありますが、国内の映画賞で主演女優賞を受賞するのは46年の女優人生の中で釜山映画評論家協会賞が初めてだそうです。

 男優では、“Take Off(国家代表)”、“My Dear Enemy(素晴らしい一日)”に出演しているハ・ジョンウの活躍が目立ちます。2006年の『絶対の愛』から、2007年の『ブレス』『私たちの生涯最高の瞬間』、2008年の『チェイサー』『よく知りもしないで』、2009年の『ノーボーイズ、ノークライ』と次々に話題作に出演して、今やハ・ジョンウは韓国映画界を代表するトップ男優になった、と言っていいようです。

 今後の韓国映画賞のスケジュールとしては、11月6日に大鐘賞(韓国アカデミー賞)の発表が予定されています。

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 *当ブログ記事
 ・第17回利川春史大賞映画祭:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_6.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

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