邦画も受賞! バンコク国際映画祭2009 受賞結果発表!

 バンコク国際映画祭2009の各賞が発表になりました。

 日本では全く報道されていませんが、同時開催の第1回バンコク国際アニメーションフェスティバルは、オープニングが『よなよなペンギン』、クロージングが『崖の上のポニョ』で、日本映画が観客賞を受賞しています。

--------------------------------

 ◆コンペティション部門

 ◎グランプリ:“Altiplano”(ベルギー) 監督:Peter Brosens、Jessica Hope Woodworth

 出演:Jasumine Tabatabai、オリヴィエ・グルメ、Magaly Soliter
 物語:グレースは戦場写真家だったが、イラクで暴力的なできごとを目の当たりにして、神経を擦り切らせてしまい、戦場写真から足を洗う。一方、彼女の夫マックスは、眼科医で、ペルーの高地で診療をしていた。しかし、村の鉱山から水銀が出て、村民が汚染されてしまい、不安と怒りを覚えた村民たちは、その矛先を外国人医師たちに向ける。そうした騒ぎの中で、マックスが命を落とし、グレースが現地へと向かうことになる……。

画像

 ◎審査員特別賞:“尋我智美更登(The Search)”(中) 監督:Pema Tseden

 物語:映画の制作チームが、自分の映画の理想のキャストを求めて、チベット・オペラで有名な村にやってくる。監督たちは、主人公にふさわしいと思える娘を見つけるが、彼女は、自分の元カレを相手役に選んでくれるなら出演してもいいという条件を出してくる。監督たちは彼女の希望を呑み、彼女の元カレ捜しが始まる……。
 上海国際映画祭2009 審査員グランプリ受賞。
 ロカルノ国際映画祭2009 インターナショナル・コンペティション部門出品作品。
 トロント国際映画祭2009上映作品。

 ◎スペシャル・メンション:“J’ai Tué Ma Mère (I Killed My Mother)”(カナダ) 監督:Xavier Dolan

 16歳のゲイの少年とその母親の複雑な関係を描いた物語(『美しすぎる母』に似てる?)で、監督自身が主人公の少年を演じている。ただし、脚本を書き、監督をした時、監督は20歳だったとか(19歳という情報もあります)。
 カンヌ国際映画祭2009 監督週間上映作品。アート・シネマ賞&若者の視点賞(Regards Jeunes Prize&SACD Prize受賞。

 ◆東南アジアコンペティション部門

 ◎グランプリ:“Independencia”(フィリピン・仏・独) 監督:Raya Martin

 物語:20世紀初頭のフィリピン。戦争が近づいてきていることに気づいた母親は、平和に暮らすため、息子を連れて、森の中に入る。ある日、息子は森の中で傷ついた女性を見つけ、家に連れ帰る。数年後、そんな家族にも戦争の影が忍び寄ろうとしていた……。
 カンヌ国際映画祭2009 ある視点部門出品。
 トロント国際映画祭2009上映作品。

画像

 ◎審査員特別賞:『ニンフ』“Nymph”(タイ) 監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン

 物語:遠い昔、名もない森で1人の女性が2人の男性に追われていた。その後、2人の男性の死体が発見されるが、何が起こったのかはわからなかった。
 現代。メイは、仕事も結婚生活も順調で、何不自由ない生活をしていた。しかし、妻のある男性とも不倫してしまう。
 夫は、妻を連れて、撮影の旅に出るが、妻はテントの中でも都会式の生活を崩そうとしない。そんな妻をおいて、森の奥深くに入った夫は、森の中で不思議な体験をする。なかなか夫が戻らず、捜しに行ってもみつからないという事態になって、ようやくメイも、夫の大切さに気づく。しかし、彼女は、やっと帰ってきた夫を見て、彼がすっかり別人のようになっているのを知るのだった……。
 カンヌ国際映画祭2009 ある視点部門出品。トロント国際映画祭2009上映作品。
 トロント国際映画祭2009上映作品。
 東京フィルムメックス2009 コンペティション部門出品決定!

 ◎スペシャル・メンション:“Call If You Need Me”(マレーシア) 監督:ジェームズ・リー

 ◎スペシャル・メンション:“Imburnal”(フィリピン) 監督:Sherad Anthony Sanchez

 ◆その他の賞

 ◎NETPAC賞:“Independencia”(フィリピン・仏・独) 監督:Raya Martin

 ◎Special Golden Kinaree for Promoting the Environment:“Altiplano” (ベルギー) 監督:Peter Brosens、Jessica Hope Woodworth

 ◎個人名誉賞(Individual Honor):ペッチャラー・チャオワラート(Petchara Chaowarat)

 ペッチャラー・チャオワラートは、1960年代に活躍した人気女優。1979年にひっそりと芸能界から引退したが、近年『アイアン・プッシーの冒険』などに出演し、元気な姿を見せている(芸能界を引退したのは、強い照明を浴びて、視力を失ってしまったからだとか)。

 ◆The Inthanin Awards
 バンコク国際映画祭と併行して開催された第1回バンコク国際アニメーションフェスティバル(9月25日~30日)の各賞。

 ◎最優秀長編アニメーション賞(Best Animated Feature Film):“Edison and Leo”(カナダ) 監督:Neil Burns

 子ども時代に事故に遭って、耳ではなく、歯で音を聞けるようになったジョージ・T・エジソンは、成人して、変人発明家になっていた。彼は、最新の発明のために、息子レオを手伝わせるが、実験途中でレオは感電してしまい、以後、彼に触れる人すべてを感電させてしまうようになる……。
 カナダ初の(子ども向けではない)長編ストップモーションアニメーション。

画像

 ◎長編アニメーション審査員特別賞(Best Animated Feature Film Jury Prize):“Khan Kluay II”(タイ) 監督:Taweelap Srivuthivong

 タイのナレスワン大王が乗っていたという象カン・クルーアイが、ナレスワン大王とともに活躍する冒険活劇。
 タイ初の劇場アニメーション“Khan Kluay”の続編。

画像

 ◎長編アニメーション観客賞(Animated Feature Audience Award):『チョコレート・アンダーグラウンド』“Chocolate Underground”(日) 監督:浜名孝行

 ◎最優秀短編アニメーション賞(Best Animated Short Film):“El Empleo” 監督:Santiago Grasso

 ◎短編アニメーション審査員特別賞(Best Animated Short Film Jury Prize):“Ergo”(ハンガリー) 監督:Geza M. Toth

 ◎短編アニメーション観客賞(Animated Short Audience Award):“For Sock's Sake”(仏) 監督:Carlo Vogele

--------------------------------

 *この記事がなかなか興味深かった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 応援してね!

 *当ブログ記事
 ・バンコク国際映画祭2009 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200909/article_8.html
 ・映画祭&映画賞カレンダー 2009年5月~2010年5月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200905/article_6.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック