第29回ジニー賞(カナダ・アカデミー賞)ノミネーション発表!

 第29回ジニー賞(カナダ・アカデミー賞)のノミネーションが発表されました(2月10日)。

 ◆作品賞
 ・“Amal”(監督:Richie Mehta)
 ・“Ce Qu'il Faut Pour Vivre(The Necessities of Life)”(監督:Benoît Pilon)
 ・“Normal”(監督:カール・ベッサイ)
 ・“Passchendaele”(監督:ポール・グロス)
 ・“Tout est Parfait (Everything is Fine)”(監督:Yves-Christian Fournier)

 “Amal”は、同名短編の長編化作品で、リッチー・メータ監督の初長編になります。
 “Ce Qu'il Faut Pour Vivre(The Necessities of Life)”は、米国アカデミー賞外国語映画賞カナダ代表作品で、モントリオール世界映画祭審査員特別賞&観客賞を受賞しています。
 “Normal”は、キャリー=アン・モスも出演している作品で、先行するカナダの映画賞レオ賞(5月発表)で、監督賞・主演男優賞・主演女優賞を受賞しています。
 “Passchendaele”は、俳優として20年以上のキャリアを持つポール・グロスの監督第2作で、主演もしています。
 “Tout est Parfait (Everything is Fine)”は、シアトル国際映画祭で新人監督賞(New Director's Showcase Award)を受賞しています。
 5作品のうち、2作品は初長編監督の作品で、ポール・グロスも2作目というわけで、2人のベテランと3人の新人監督の対決という構図になっています。

 ◆監督賞
 ・Richie Mehta “Amal”
 ・リン・シャルボア(Lyne Charlebois) 『セックス依存症だった私へ』“Bolderline”
 ・Benoit Pilon “Ce qu'il faut pour vivre(The Necessities of Life)”
 ・カール・ベッサイ “Normal”
 ・Yves-Christian Fournier “Tout est Parfait(Everything is Fine)”

 リン・シャルボアの『セックス依存症だった私へ』は、ジャン=ユーグ・アングラードが出演している作品で、日本では既にDVDでリリースされています。
 カール・ベッサイは2008年レオ賞監督賞受賞。

 ◆主演男優賞
 ・ポール・グロス “Passchendaele”
 ・Rupinder Nagra “Amal”
 ・クリストファー・プラマー “Emotional Arithmetic” (監督:パオロ・バルツマン)
 ・Aaron Poole “This Beautiful City”(監督:Ed Gass-Donnelly)
 ・Natar Ungalaaq “Ce qu'il faut pour vivre(The Necessities of Life)”

 Natar Ungalaaqは、バンクーバー映画批評家協会賞でも主演男優賞を受賞しています。

 ◆主演女優賞
 ・イザベル・ブレ(Isabelle Blais) 『セックス依存症だった私へ』
 ・エレン・バースティン “The Stone Angel” (監督:カリ・スコグランド)
 ・Marianne Fortier “Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)” (監督:レア・プール)
 ・スーザン・サランドン “Emotional Arithmetic”
 ・Preity Zinta “Heaven on Earth”(監督:ディーパ・メータ)

 Marianne Fortierは、バンクーバー映画批評家協会賞でも主演女優賞を受賞しています。
 “The Stone Angel”は、マーガレット・ローレンス『石の天使』(彩流社刊)の映画化。

 ◆助演男優賞
 ・Normand d'Amour “Tout est Parfait(Everything is Fine)”
 ・Benoit McGinnis “Le Banquet” (監督:Sébastien Rose)
 ・Callum Keith Rennie “Normal”
 ・Rade Sherbedgia “Fugitive Pieces” (監督:ジェレミー・ポデスワ)
 ・マックス・フォン・シドー “Emotional Arithmetic”

 ◆助演女優賞
 ・Céline Bonnier “Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”
 ・Kristin Booth “Young People Fucking”(監督:Martin Gero)
 ・Eveline Gélinas “Ce qu'il faut pour vivre(The Necessities of Life)”
 ・Anie Pascale “Tout est Parfait(Everything is Fine)”
 ・Rosamund Pike “Fugitive Pieces”

 ◆オリジナル脚本賞
 ・Bernard Émond “Ce qu'il faut pour vivre(The Necessities of Life)”
 ・ディーパ・メータ “Heaven on Earth”
 ・Travis McDonald “Normal”
 ・Randall Cole “Real Time”(監督:Randall Cole)
 ・Guillmaume Vigneault “Tout est Parfait(Everything is Fine)”

 トラヴィス・マクドナルドは、“Normal”で、レオ賞2008脚本賞にノミネートされ、カナダ脚本家組合賞を受賞しています。
 Guillmaume Vigneaultは、ベルギーのナミュール国際映画祭で脚本賞を受賞しています。

 ◆脚色賞
 ・Richie Mehta、Shaun Mehta “Amal”
 ・Marie-Sissi Labrèche、リン・シャルボア 『セックス依存症だった私へ』
 ・ジェレミー・ポデスワ “Fugitive Pieces”

 ◆撮影賞
 ・Nicolas Bolduc “Le Banquet”
 ・ボビー・ブコウスキー “The Stone Angel”
 ・ピエール・ギル “Le piège américain(The American Trap)” (監督:シャルル・ビナメ)
 ・グレゴリー・ミドルトン “Fugitive Pieces”
 ・Sara Mishara “Tout est Parfait(Everything is Fine)”

 ボビー・ブコウスキーは、『アンナ』『フールズ・ファイア』『哀愁のメモワール』『ホーリー・ウェディング』『サーチ&デストロイ』『インディアナポリスの夏』『死にたいほどの夜』『隣人は静かに笑う』などで知られるベテランの撮影監督。
 ピエール・ギルは、『アート オブ ウォー』『翼をください』などで知られる撮影監督。
 グレゴリー・ミドルトンは、『キスト』『沈みゆく女』『微笑みに出逢う街角』『スリザー』などで知られる撮影監督。

 ◆編集賞
 ・Dominique Fortin、Carina Baccanale “Le Banquet”
 ・Frédérique Broos “C’est pas moi, je le jure! (It’s Not Me, I Swear!)” (監督:Philippe Falardeau)
 ・Richard Comeau “Ce qu’il faut pour vivre(The Necessities of Life)”
 ・Dominique Fortin “Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”
 ・Yvann Thibaudeau 『セックス依存症だった私へ』

 “C’est pas moi, je le jure! (It’s Not Me, I Swear!)”は、バンクーバー映画批評家協会賞最優秀カナダ映画賞受賞作品で、同映画賞では監督賞と助演女優賞も受賞しましたが、ジニー賞では1部門のみのノミネートにとどまりました。

 ◆美術賞
 ・Patrice Bengle “Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”
 ・キャロル・スピア、Janice Blackie-Goldine “Passchendaele”
 ・マシュー・デイヴィス、Erica Milo “Fugitive Pieces”
 ・ロブ・グレイ “The Stone Angel”
 ・Danielle Labrie “Le piège américain(The American Trap)”

 キャロル・スピアは、『NOEL ノエル』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『サイレントヒル』『イースタン・プロミス』を手がける美術監督。
 マシュー・デイヴィスは『リトル・ランナー』の美術監督。
 ロブ・グレイは『ゾンビーノ』の美術監督。

 ◆衣裳デザイン賞
 ・Francesca Chamberland “Ce qu’il faut pour vivre(The Necessities of Life)”
 ・Marie-Genevieve Cyr “Who is KK Downey?” (監督:Darren Curtis、Pat Kiely)
 ・Michèle Hamel “Le piège américain(The American Trap)”
 ・Michèle Hamel “Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”
 ・ウェンディー・パートリッジ “Passchendaele”

 ウェンディー・パートリッジは、『アンダーワールド』『地獄の変異』『ファンタスティック・フォー』『アンダーワールド:エボリューション』『サイレントヒル』などを手がける衣裳デザイナー。

 ◆オリジナル作曲賞
 ・ノーマンド・コーベイル “Emotional Arithmetic”
 ・Laurent Eyquem “Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”
 ・ニコス・キボロゴス(Nikos Kypourgos) “Fugitive Pieces”
 ・Robert M. Lepage “Ce qu’il faut pour vivre(The Necessities of Life)”
 ・ジョン・マッカーシー “The Stone Angel”

 ノーマンド・コーベイルは、『スクリーマーズ』『ダブル・ジョバディー』『アート オブ ウォー』『EX エックス』『ヒューマン・トラフィック』などで知られる作曲家。

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・Batlam、Biz、Chaffik ‘M’Accrocher?’(“Tout est Parfait(Everything is Fine)”)
 ・Dr. Shiva“Rahi Nagufta”(“Amal”)
 ・Bry Webb ‘Big Smoke’(“This Beautiful City”)

 ◆録音賞
 ・Mario Auclair、Luc Boudrias、François Senneville “Le Banquet”
 ・Claude La Haye、Daniel Bisson、Luch Boudrias、Patrick Lalonde “Le piège américain (The American Trap)”
 ・Sanjay Mehta、Stephan Carrier、Kirk Lynds “Amal”
 ・Lou Solakofski、Garrell Clark、Steve Foster “Passchendaele”
 ・David Ottier、Daniel Prado Villar “This Beautiful City”

 ◆音響編集賞
 ・Jane Tattersall、Kevin Banks、Barry Gilmore、Andy Malcolm、Dave Rose “Passchendaele”
 ・Claude Beaugrand、Jèrome Dècaire、Natalie Fleurant、Jean François Sauvé “Le piège américain(The American Trap)”
 ・Nelson Ferreira “This Beautiful City”
 ・Robert Labrosse、Lucie Fortier、Guy Francoeur、France Lévesque、Lori Paquet ” La Ligne brisée(The Broken Line)”
 ・François Senneville、Antoine Morin “Le Banquet”

 ◆短編映画賞
 ・“The Answer Key” (監督:Samir Rehem)
 ・“La Battue” (監督:Guy Édoin)
 ・”Can You Wave Bye-Bye? ” (監督:Sarah Galea-Davis)
 ・“Mon Nom est Victor Gazon” (監督:Patrick Gazé)
 ・“Next Floor” (監督:デニ・ヴィルヌーヴ)

 “The Answer Key”はトロント ワールドワイド短編映画祭で撮影賞受賞。
 ”Can You Wave Bye-Bye? ”はトロント ワールドワイド短編映画祭で最優秀カナダショート賞を受賞。
 “Next Floor”は、カンヌ国際映画祭2008Canal+ Award、トロント国際映画祭最優秀カナダ映画賞短編映画賞特別賞、カルガリー国際映画祭最優秀カナディアン・ショートほか、受賞歴多数あり。

 ◆短編アニメーション賞
 ・“Drux Flux” (監督:Theodore Ushev)
 ・“The Facts in the Case of Mister Hollow” (監督:Rodrigo Gudiño、Vincent Marcone)
 ・“Sleeping Betty”(監督:Claude Cloutier)

 “The Facts in the Case of Mister Hollow”は、シッチェス・カタロニア国際映画祭最優秀短編アニメーション賞受賞、プチョン国際ファンタスティック映画祭短編部門グランプリ受賞。
 “Sleeping Betty”は、シカゴ国際映画祭2007短編アニメーション部門銀賞受賞、Jutra賞2008最優秀短編アニメーション賞受賞。

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・“Infiniment Québec”(監督:Jean-Claude Labrecque)
 ・” My Winnipeg” (監督:ガイ・マディン)
 ・“Up the Yangtze” (監督:Yung Chang)

 ” My Winnipeg”は、トロント国際映画祭2007最優秀カナダ映画賞受賞、サンフランシスコ映画批評家協会賞2008ドキュメンタリー賞受賞。
 “Up the Yangtze”は、バンクーバー国際映画祭2007最優秀カナダ・ドキュメンタリー賞受賞、台湾・金馬奨2008ドキュメンタリー賞受賞、サンフランシスコ国際映画祭2008最優秀ドキュメンタリー賞受賞、2008年度インディペンデント・スピリット・アワード ドキュメンタリー部門ノミネート。

 ※未発表部門
 ◆メイキャップ賞
 ◆Golden Reel Award
 ◆Claude Jutra Award

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 音響編集賞までの16部門に20作品がノミネートされています。

 最多ノミネート作品は、米国アカデミー賞外国語映画賞カナダ代表にも選ばれた“Ce Qu'il Faut Pour Vivre(The Necessities of Life)”で、8部門にノミネートされています。

 上位13作品のノミネート状況は以下の通り。

 ・“Ce Qu'il Faut Pour Vivre(The Necessities of Life)”(8):作品・監督・主演男優・助演女優・脚本・編集・衣裳・作曲
 ・“Amal”(6):作品・監督・主演男優・脚色・歌曲・録音
 ・“Passchendaele”(6):作品・主演男優・美術・衣裳・録音・音響
 ・“Tout est Parfait (Everything is Fine)”(6):作品・監督・助演男優・助演女優・脚本・撮影
 ・“Fugitive Pieces”(6):助演男優・助演女優・脚色・撮影・美術・作曲
 ・“Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”(6):主演女優・助演女優・編集・美術・衣裳・作曲
 ・“Le Banquet”(5):助演男優・撮影・編集・録音・音響
 ・“Le piège américain(The American Trap)”(5):撮影・美術・衣裳・録音・音響
 ・“Normal”(4):作品・監督・助演男優・脚本
 ・『セックス依存症だった私へ』(4):監督・主演女優・脚色・編集
 ・“Emotional Arithmetic”(4):主演男優・主演女優・助演男優・作曲
 ・“This Beautiful City”(4):主演男優・歌曲・録音・音響
 ・“The Stone Angel”(4):主演女優・撮影・美術・作曲

 トロント映画批評家協会賞では、カナダ映画トップ10が発表されていますが、その結果は以下の通りで――

 アトム・エゴヤン "Adoration"
 Marie-Helene Cousineau & Madeline Piujuq Ivalu "Before Tomorrow"
 Benoit Pilon“Ce Qu'il Faut Pour Vivre(The Necessities of Life)”
 Philippe Falardeau “C’est pas moi, je le jure! (It’s Not Me, I Swear!)”
 カリ・スコグラント "Fifty Dead Men Walking"
 ディーパ・メータ "Heaven on Earth"
 Rodrigue Jean "Lost Song"
 レア・プール“Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”
 Luc Bourdon "The Memories of Angels"
 ブルース・マクドナルド "Pontypool"

 6作品がノミネートすらされていないという結果になっています。
 これは、映画賞の性格の違い、もしくは、カナダ映画の裾野の広さを表すものだと思われます。
 カナダが製作にからんでいる『ブラインドネス』や『パブリック・エナミー・ナンバー1』も全くノミネートされていませんが、ノミネート期間の規定が関係していたりもするのでしょうか。
 カリ・スコグラントの"Fifty Dead Men Walking"は2008年の作品、“The Stone Angel”は2007年の作品です。

 ジニー賞の過去の作品賞の結果は、以下の通りで、作品賞受賞作品クラスはほぼ日本公開されていることがわかります。

 第18回:『スウィート ヒアアフター』
 第19回:『レッド・バイオリン』
 第20回:『太陽の雫』
 第21回:『渦』
 第22回:『氷海の伝説』
 第23回:『アララトの聖母』
 第24回:『みなさん、さようなら』
 第25回:『ベルヴィル・ランデブー』
 第26回:“C.R.A.Z.Y.”
 第27回:『ブレイキング・コップス』
 第28回:『アウェイ・フロム・ハー君を想う』

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 主だったノミネーション作品について、少しだけご紹介――

 ・“Ce Qu'il Faut Pour Vivre(The Necessities of Life)”(生きるために必要なもの)
 物語:1952年。エスキモーのティヴィーは結核になって、ケベックのサナトリウムに入る。しかし、彼は、フランス語もできず、家族とも遠くはなれているので、絶望的な孤独感を味わい、食事も喉を通らなくなる。そんな彼を心配した看護婦のキャロルは、治療の一環として、彼に孤児のカキの面倒を見させる。カキも病気だったが、カキは2つの言葉ができるので、カキとコミュニケーションを取るうちに、ティヴィーも次第に誇りと生きる勇気を取り戻していく。
 米国アカデミー賞外国語映画賞カナダ代表作品。モントリオール世界映画祭審査員特別賞&観客賞受賞。

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 ・“Amal”(アマル)
 物語:デリーで原動機つき三輪車を走らせているアマルは、お客さんを迅速に目的地に届けるのが自慢だった。そんな彼の人柄に惹かれた億万長者が彼に財産を譲ると遺言を残す。そのことを知って、彼のまわりにはたくさんの人が群がってくるようになる……。

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 ・“Passchendaele”(パッシェンデール(の戦い))
 出演:ポール・グロス、キャロライン・ダヴェルナス
 物語:第一次世界大戦中。マイケル軍曹はケガをして故郷に送られ、手厚く看護してくれた看護婦のサラに恋してしまう。彼女は、戦争で父を亡くしていて、気の短い弟デイヴィッドのことも心配していた。デイヴィッドが兵としてヨーロッパに送られることになった時、マイケルは彼を守るためにヨーロッパへ行くことに決める。
 トロント国際映画祭2008 GALA PRESENTATIONS部門で上映。

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 ・“Tout est Parfait (Everything is Fine)”(全然大丈夫)
 ジョシュは普通の高校生。ある朝、友人トマの死体を見つけ、その後、さらに3人の友だちが殺されているのを発見し、自分だけが世界から取り残されているような感情を味わう……。

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 ・“Fugitive Pieces”(小さな逃亡者)
 物語:第二次世界大戦中のポーランド。ナチスの魔の手から逃れた少年ヤコブは、ギリシャ人地質学者のアトスに救われる。二人は、やがてカナダのトロントに移り、そこで平穏な暮らしを始める。ヤコブは、戦時中に負った心の傷を忘れようと学問に打ち込み、やがて生きることの本当の意味を見出していく……。
 アン・マイクルズ『儚い光』(早川書房)の映画化。
 トロント国際映画祭2007 GALA PRESENTATIONS部門で上映。

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 ・“Maman est chez le coiffeur(Mommy is at the Hairdresser’s)”(ママはヘアドレッサーのところにいる)
 『愛の瞬間』『翼をください』『天国の青い蝶』のレア・プールの最新作。
 物語:エリスは、10代の少女。彼女の父親は開業医で、母親は時折記者の仕事をしたりしていたが、母親の方はこんなはずではなかったと自分の人生に不満を抱いていた。エリスと母と大ケンカした時、母は家族を残して家を飛び出してしまう……。
 トロント国際映画祭2008 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品作。

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 ・“Le Banquet”(祝宴)
 大学に幻滅しかけている教師、大学の知名度ばかりを気にかけている学長、感情と理性の間で苦しんでいる学生のリーダー、父親と向き合う必要性を感じていながらなかなかそれができないでいる女子学生……。大学を舞台にした群像劇。

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 ・“Le piège américain(The American Trap)”(アメリカの罠)
 物語:1960年代半ば。第3世界の資源をめぐる、アメリカ、ロシア、フランス、3つ巴の陰謀を描く。
 出演:レミー・ジラール、ジェラール・ダルモン

 ・“Normal”(ノーマル)
 物語:母親は最愛の息子の死から立ち直れず、弟を兄の代用としようとし始める。刑務所から釈放された青年は怒っている父親と義理の母の元へと帰ろうとしている。自閉症の弟を抱える大学教授は、そのために夫婦仲をこじらせ、生徒と浮気をしている。1つの交通事故が起き、それまで全く縁もゆかりもなかった人々を結びつけていく……。
 出演:キャリー=アン・モス、カミール・サリヴァン、ケヴィン・ゼガーズ

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 ・『セックス依存症だった私へ』“Borderline”(境界線)
 出演:イザベル・ブレ、ジャン=ユーグ・アングラード
 物語:キキは作家でジャーナリスト。父は既に亡く、母は施設に入っていて、現在は犬と気難しい祖母と一緒に暮らしている。しかし、現実世界と想像の世界との境がわからなくなり出し、自分は狂ってしまったのではないかと思い始める……。
 トロント国際映画祭2008最優秀カナダ映画賞第1回作品賞特別賞受賞。

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 ・“Emotional Arithmetic”(感情的算数)
 物語:第二次世界大戦を生き延びた3人(ガブリエル・バーン、スーザン・サランドン、マックス・フォン・シドー)の35年後の再会を描く。
 出演:クリストファー・プラマー、ガブリエル・バーン、ロイ・デュプイ、スーザン・サランドン、マックス・フォン・シドー
 カナダ人作家マット・コーエンの同名作品の映画化。
 監督のパオロ・バルツマンは、カナダのテレビ・ドラマを中心に活躍している監督で、日本でも知られている作品に、『暗黒の天使/ハイランダー 超空編』『レリック・ハンター』『デッド・ゾーン』などがあります。
 トロント国際映画祭2007 GALA PRESENTATIONS部門で上映。

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 ・“This Beautiful City”(この美しい街)
 物語:1人の女性が彼女のコンドミニアムのバルコニーから飛び降りる。それをきっかけに、5人の人物の衝突が起こり、皆これまで内に押さえつけてきたものを噴出させることになる……。

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 ・“The Stone Angel”(石の天使(像))
 物語:家族も宗教の救いも拒んできたヘイガーも90歳になり、ボケゆく頭の中で、自分の人生を振り返る。今自分の面倒を見てくれているのは長男夫婦だけれど、思い出されるのは次男のことばかりだった……。
 出演:エレン・バースティン、クリスティン・ホーム、コール・ハウザー、ケヴィン・ゼガーズ、エレン・ペイジ

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 日本に紹介されるカナダ映画は年に数本程度ですが、上記の映画はなかなか面白そうで、このうちの何本かは日本での劇場公開を期待してもよさそうです。

 ジニー賞の受賞結果の発表は4月4日です。

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 *当ブログ記事
 ・バンクーバー映画批評家協会賞2008:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_16.html
 ・トロント映画批評家協会賞:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_27.html
 ・トロント国際映画祭2006~2008:http://umikarahajimaru.at.webry.info/theme/f371db57bf.html
 ・第62回BAFTA(イギリス・アカデミー賞)発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_11.html
 ・第23回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200902/article_3.html
 ・第81回アカデミー賞ノミネーション発表!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_28.html
 ・第34回セザール賞(フランス・アカデミー賞)ノミネーション発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_29.html
 ・ドイツ ババリア映画賞2008結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_26.html
 ・フランス リュミエール賞2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_25.html
 ・フランス ルイ・デリュック賞2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_22.html
 ・第46回台湾金馬奨(台湾アカデミー賞)2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_13.html
 ・ヨーロッパ映画賞2008 結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_12.html
 ・2008年度映画賞の結果をまとめてみました(アメリカ編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_37.html
 ・2008年度の映画賞の結果をまとめてみました(日本編):http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_11.html
 ・早くも第81回アカデミー賞を予想してみました!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_19.html
 ・2008年度映画賞レース スケジュール表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.html

 追記:
 ・第29回ジニー賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200904/article_3.html

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