第23回ゴヤ賞ノミネーション発表!

 第23回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)のノミネーションが発表されました(12月19日)。

 ◆作品賞
 ・ハビエル・フェッセル “Camino”(カミーノ)
 ・アレックス・デラ・イグレシア “Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)
 ・ホセ・ルイス・クエルダ “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・アウグスティン・ディアス・ヤネス “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)

 ◆監督賞
 ・ホセ・ルイス・クエルダ “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・アウグスティン・ディアス・ヤネス “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・ハビエル・フェッセル“Camino”(カミーノ)
 ・アレックス・デラ・イグレシア “Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)

 ◆新人監督賞
 ・Irene Cardona “Un Novio Para Yasmina”(ヤスミーナの恋人)
 ・Belén Macías “El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭)
 ・ナチョ・ビガロンゴ 『タイム・クライムス』“Los Cronocrímenes”
 ・Santiago Zannou “El Truco del Manco”(障害者のトリック)

 ◆主演男優賞
 ・Raúl Arévalo“Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・ハビエル・カマラ “Fuera de Carta”(シェフのスペシャル・メニュー)
 ・ディエゴ・ルナ “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・ベニチオ・デル・トロ 『チェ』

 ◆主演女優賞
 ・ヴェロニカ・エチェギ “El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭)
 ・カルメン・エリアス“Camino”(カミーノ)
 ・アリアドナ・ヒル “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・マリベル・ベルドゥー “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)

 ◆助演男優賞
 ・ホルディ・ダウデール “Camino”(カミーノ)
 ・ホセ・アンヘル・エヒド “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・フェルナンド・テヘーロ “Fuera de Carta”(シェフのスペシャル・メニュー)
 ・ホセ・マリア・ヤスピク“Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)

 ◆助演女優賞
 ・ペネロペ・クルス “Vicky Cristina Barcelona”(ヴィッキー・クリスティナ・バルセロナ)
 ・エルビラ・ミンゲス“Cobardes”(臆病者)
 ・ロサナ・パストール“La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)
 ・Tina Sáinz “Sangre de Mayo”(五月の血)

 ◆新人男優賞
 ・Luis Bermejo “Una Palabra Tuya”(あなたの言葉)
 ・Álvaro Cervantes “El Juego del Ahorcado”(賭けゲーム)
 ・Juan Manuel Montilla "Langui" “El Truco del Manco”(障害者のトリック)
 ・Martín Rivas “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)

 ◆新人女優賞
 ・Nerea Camacho “Camino”(カミーノ)
 ・Farah Hamed “Retorno a Hansala”(ハンサラへ帰る)
 ・Esperanza Pedreño “Una Palabra Tuya”(あなたの言葉)
 ・Ana Wagener “El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭)

 ◆オリジナル脚本賞
 ・アウグスティン・ディアス・ヤネス “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・ハビエル・フェッセル “Camino”(カミーノ)
 ・チェス・グティエレス、ファン・カルロス・ルビオ “Retorno a Hansala”(ハンサラへ帰る)
 ・Dionisio Pérez、José Antonio Quirós、Ignacio del Moral “Cenizas del Cielo”(盲目のひまわり)

 ◆脚色賞
 ・ラファエル・アスコナ、ホセ・ルイス・クエルダ “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・ピーター・バックマン『チェ』
 ・アンヘルス・ゴンサレス・シンデ “Una Palabra Tuya”(あなたの言葉)
 ・ホルヘ・ゲリカエチェバリア “Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)

 ◆撮影賞
 ・ハンス・ブルマン“Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・パコ・フェメニア“Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・フェリックス・モンティ“Sangre de Mayo”(五月の血)
 ・カルロス・スアレス“La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)

 ◆編集賞
 ・イバン・アレド “Mortadelo y Filemón Misión Salvar la Tierra”
 ・アレハンドロ・ラツァロ “Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)
 ・ナチョ・ルイス・カピヤス “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・ホセ・サルセド “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)

 ◆オリジナル作曲賞
 ・ロケ・バニョス“Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)
 ・ルシオ・ゴドイ “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・アルベルト・イグレシアス 『チェ』
 ・ビンゼン・メンディザバル “El Juego del Ahorcado”(賭けゲーム)

 ◆オリジナル歌曲賞
 ・"Entre tu Balcón y mi Ventana" (“Una Palabra Tuya”(あなたの言葉))
 ・"Manousal" (“Retorno a Hansala”(ハンサラへ帰る))
 ・"Podemos Volar Juntos" (“El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭))
 ・"A Tientas" (“El Truco del Manco”(障害者のトリック))

 ◆美術賞
 ・Balter Gallart “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・アンチョン・ゴメス 『チェ』
 ・ギル・パレンドー “Sangre de Mayo”(五月の血)
 ・Luis Valles “Koldo” “La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)

 ◆衣裳賞
 ・ハビエル・アルティニャーノ “La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)
 ・ソニア・グランデ “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・ララ・ウエテ “El Greco”(エル・グレコ)
 ・Lourdes de Orduña “Sangre de Mayo”(五月の血)

 ◆最優秀エグゼクティブ・プロデューサー/ライン・プロデューサー賞
 ・Rafael Cuervo 、Mario Pedraza “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・エミリアーノ・オテギ “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・ローサ・ロメロ “Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)
 ・クリスティーナ・スマラガ 『チェ』

 ◆メイキャップ&ヘア・メイク賞
 ・Romana González、Alicia López and Josefa Morales “Sangre de Mayo”(五月の血)
 ・José Quetglas、N. Sánchez “La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)
 ・P. Quetglas、B. Sánchez and M. Paradela “Mortadelo y Filemón Misión Salvar la Tierra”(モルタデロとフィレモン ミッション:地球を守れ)
 ・Silvie Imbert、F. Galán “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)

 ◆視覚効果賞
 ・J.R. Molina、A. Nombela, “Sangre de Mayo”(五月の血)
 ・Raúl Romanillos、A. Balseiro and Ferrán Piquer “Camino”(カミーノ)
 ・Raúl Romanillos、Pau Costa、P. Quetglas、Eduardo Díaz、A. Grau、Íñigo Remacha “Mortadelo y Filemón Misión Salvar la Tierra”(モルタデロとフィレモン ミッション:地球を守れ)
 ・A. Vázquez、Reyes Abades、Rafael Solorzano “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)

 ◆録音賞
 ・Pierre Gamet、Christophe Vingtrinier、Patrice Grisolet “Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 ・Miguel Rejas、José Antonio Bermúdez “Sangre de Mayo”(五月の血)
 ・Ricardo Steinberg、Alfonso Raposo “Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 ・Daniel de Zayas、Jorge Marín、Maite Rivera “3 Días / Before the Fall”(3日間/秋になる前に)

 ◆スペイン語外国映画賞
 ・Federico Veiro “Acné”(にきび)(ウルグアイ)
 ・Andrés Wood “La Buena Vida”(善良な生活)(チリ)
 ・フェルナンド・エイムビッケ 『レイク・タホ』(メキシコ)
 ・カルロス・モレノ “Perro Come Perro”(ドッグ・イート・ドッグ)(コロンビア)

 ◆ヨーロッパ映画賞
 ・クリスティアン・ムンジウ 『4ヶ月、3週と2日』(ルーマニア)
 ・クリストファー・ノーラン 『ダークナイト』(米・英)
 ・マーク・ハーマン “The Boy in the Striped Pajamas”(英)
 ・ファティ・アキン 『そして、私たちは愛に帰る』(独)

 ◆ドキュメンタリー賞
 ・Albert Solé “Bucarest, la Memoria Perdida”(ブカレスト、失われた記憶)
 ・Carlos Carcas “Old Man Bebo”(老人ベボ)
 ・ホセ・ルイス・リナレス 『鶏肉、魚、そして蟹』“El Pollo, el Pez y el Cangrejo Real”
 ・Sigfrid Monleón “El Último Truco. Emilio Ruiz del Río”(最後のトリック、リオのエミリオ・ルイス)

 ◆長編アニメーション賞
 ・Jose Pozo “Donkey Xote”(ドンキー・ホーテ)
 ・David Rubin “Espíritu del Bosque”(スピリット・フォレスト)
 ・Raúl García、Manuel Sicilia “El Lince Perdido”(迷子のオオヤマネコ)
 ・Antonio Zurera “RH+. El Vampiro de Sevilla”(Rh+ セビリアのバンパイア)

 ◆短編映画賞
 ・Sergio Barrejón “El Encargado”
 ・Hugo Martín Cuervo “Final”
 ・Hatem Khraiche Ruiz-Zorrilla “Machu-Picchu”(マチュピチュ)
 ・Isabel de Ocampo “Miente”
 ・Lucas Figueroa “Porque hay Cosas que Nunca se Olvidan”(忘れられないもの)

 ◆短編ドキュメンタリー賞
 ・Beatriz Martínez Sanchís “La Clase”(クラス)
 ・Eva Patricia Fernández、Mario de la Torre “Harraga”
 ・Ángel Loza “Héroes. No Hacen Falta Alas Para Volar”
 ・Marcos Borregón “Soy Meera Malik”(私はミーラ・マーリク)

 ◆短編アニメーション賞
 ・Samuel Orti “Sam”“El Ataque de los Kriters Asesinos”
 ・Sami Natsheh “Espagueti Western”(マカロニ・ウェスタン)
 ・José Esteban Alenda “La Increíble Historia del Hombre sin Sombra”(影をなくした男の信じられない物語)
 ・Luis Tinoco “Malacara y el Misterio del Bastón de Roble”
 ・Marcos Valin、María Monescillo、David Priego “Rascal’s Street”(パスカルの通り)

 ◆名誉ゴヤ賞
 ◎ヘスス・フランコ

--------------------------------

 スティーブン・ソダーバーグ監督の『チェ』と、第5回スペイン・ラテンアメリカ映画祭で上映された『タイム クライムス』『鶏肉、魚、そして蟹』、東京国際映画祭2008で上映された『レイク・タホ』以外は、日本ではほとんどまだ知られていない作品ばかりですが、多くの部門でノミネーションを受けている作品には、日本でも旧作が上映されたことのある監督の作品がいくつもあります。

 最多ノミネーションは、“Los Girasoles Ciegos” (盲目のひまわり)の15部門で、以下、11部門の“Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)、7部門の“Camino”(カミーノ)と“Sangre de Mayo”(五月の血)、6部門の“Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)、5部門の『チェ』と“La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)、4部門の“El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭)、“Una Palabra Tuya”(あなたの言葉)と続きます。

 ・“Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり) (15):作品、監督、主演男優、主演女優、助演男優、新人男優、脚色、撮影、編集、作曲、美術、衣裳、プロデューサー、メイク、録音
 ・“Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい) (11):作品、監督、主演男優、主演女優、助演男優、脚本、撮影、編集、プロデューサー、視覚効果、録音
 ・“Camino”(カミーノ)(7):作品、監督、主演女優、助演男優、新人女優、脚本、視覚効果
 ・“Sangre de Mayo”(五月の血)(7):助演女優、撮影、美術、衣裳、メイク、視覚効果、録音
 ・“Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)(6):作品、監督、脚色、編集、作曲、プロデューサー
 ・『チェ』(5):主演男優、脚色、作曲、美術、プロデューサー
 ・“La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀) (5):助演女優、撮影、美術、衣裳、メイク
 ・“El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭) (4):新人監督、主演女優、新人女優、歌曲
 ・“Una Palabra Tuya”(あなたの言葉) (4):新人男優、新人女優、脚色、歌曲

--------------------------------

 以下、ノミネーション作品の中から主だった作品をご紹介。

 ・“Los Girasoles Ciegos”(盲目のひまわり)
 監督:ホセ・ルイス・クエルダ
 出演:Raúl Arévalo、ハビエル・カマラ、マリベル・ベルドゥー、ホセ・アンヘル・エヒド、Martín Rivas
 『オープン・ユア・アイズ』『アザーズ』『蝶の舌』『テシス』などのプロデューサーとしても知られるホセ・ルイス・クエルダの最新監督作品。
 物語:1940年、内戦後のスペイン。エレーナ(マリベル・ベルドゥー)は、共和派の夫を匿っていた。が、彼女を恋慕う青年司祭サルバドール(Raúl Arévalo)の登場で、彼女の家族は危機に直面することになる。
 2008年トロント国際映画祭コンテンポラリー・ワールド・シネマ部門で上映。2009年度アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表。

画像

 ・“Sólo Quiero Caminar”(私は歩きたい)
 監督:アウグスティン・ディアス・ヤネス
 出演:ディエゴ・ルナ、ヴィクトリア・アブリル、アリアドナ・ヒル、ホセ・マリア・ヤスピク
 『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』(1995)『ウエルカム!ヘヴン』(2001)『アラトリステ』(2006)のアウグスティン・ディアス・ヤネス最新作。
 復讐心によって大泥棒をしてしまう4人の女性の物語。

画像

 ・“Camino”(カミーノ)
 監督:ハビエル・フェッセル
 出演:Nerea Camacho、カルメン・エリアス、ホルディ・ダウデール
 『ミラクル・ペイント』(1998)『モルタデロとフィレモン』(2003)のハビエル・フェッセル第3長編。
 実話に基づく物語で、11歳の少女カミーノの、愛と死にまつわる冒険を描く。
 サン・セバスチャン国際映画祭2008出品作。

画像

 ・“Sangre de Mayo”(五月の血)
 監督:José Luis Garci
 出演:Quim Gutiérrez 、Tina Sáinz
 ナポレオンが率いるフランス軍(とエジプト人奴隷傭兵親衛隊)のスペイン侵略に対して、マドリッド市民が起こした反乱)を描いた作品(ゴヤの絵画『1808年5月2日、エジプト人親衛隊との戦闘』の題材としても有名。2008年はこの反乱からちょうど200周年に当たる。

画像

 ・“Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)
 監督:アレックス・デラ・イグレシア
 出演:イライジャ・ウッド、ジョン・ハート、レオノール・ワトリング
 “Los Crímenes de Oxford”は、アルゼンチンの小説家ギジェルモ・マルティネスの『オックスフォード連続殺人』(扶桑社)の映画化。
 オックスフォードの大学教授(ジョン・ハート)と、卒業生(イライジャ・ウッド)が連続殺人事件に挑む。原作では主人公はアルゼンチンからの留学生という設定。

画像

 ・“La Conjura de El Escorial”(エル・エスコリアルの陰謀)
 監督:Antonio del Real
 出演:ジェイソン・アイザックス、ジュリア・オーモンド、ユルゲン・プロホノフ、ヨアキム・デ・アルメイダ、ロサナ・パストール
 16世紀末、フェリペ2世統治下のスペイン。ホアン・デ・エスコベド殺人事件の容疑者として、宰相アントニオ・ペレス(ジュリアン・アイザックス)とエボリ公女アナ・デ・メンドーサ(ジュリア・オーモンド)が逮捕され、幽閉されるという史実(陰謀)を元にした作品。

画像

 ・“El Patio de mi Cárcel”(刑務所の中庭)
 監督:Belén Macías
 出演:Candela Peña、ヴェロニカ・エチェギ
 物語:塀の外の社会ではうまく適応できない女泥棒が、娼婦やジプシー、コロンビア人移民などともに芝居をさせられるはめになる。
 サン・セバスチャン国際映画祭2008出品作。

画像

 ・“Una Palabra Tuya”(あなたの言葉)
 監督:アンヘレス・ゴンサレス・シンデ
 出演:Malena Alterio、Luis Bermejo
 脚本家・監督として2度のゴヤ賞に輝くアンヘレス・ゴンサレス・シンデの最新監督作。
 ロサリオとミラグロスは、親友で、ともに若く、貧しかったが、突然の転機で2人の運命を変えていく。
 Elvira Lindoの小説の映画化。

画像

 そのほか、“Retorno a Hansala”(ハンサラへ帰る)はトロント国際映画祭出品作で、カイロ国際映画祭2008グランプリを受賞し、“El Encargado ”はモンペリエ地中海映画祭でPrix Titra Filmを受賞しています。

--------------------------------

 歴史もの、近現代史を扱った作品、ミステリ、実話のドラマ化作品など、さまざまなタイプの作品が並んでいます。

 スペイン映画界が今活況を呈しているかどうかは私も知らないのですが、ヨーロッパ各国と同様に、いろんな国の俳優が参加する国際的な作品が多くなってきていることは上の作品からでも見てとることができます。逆に、ペネロペ・クルスやハビエル・バルデムのようにスペイン出身の俳優がアメリカ映画で活躍していたりもするわけですが。

 過去のゴヤ賞受賞作品には、カルロス・サウラ、フェルナンド・トルエバ、ヴィンセンテ・アランダ、ペドロ・アルモドバル、アレハンドロ・アメナバール、イザベル・コイシェなど、日本でもよく知られた監督の名前が並んでいますが、全体的に日本で紹介されるスペイン映画が少ないこともあって、未紹介のまま終わってしまう作品も多いようです。2001年度(2002年)のゴヤ賞は『アザーズ』、2004年度は『海を飛ぶ夢』、2005年度は『あなたになら言える秘密のこと』、2006年度は『ボルベール<帰郷>』ですが、近年でも、たとえば以下のような作品は作品賞を受賞しているのにも拘らず、劇場公開はおろか、DVDのリリースもありません。

 2002年度作品賞:フェルナンド・レオン “Mondays in the Sun (Los lunes al sol)” *2003年バスクフィルムフェスティバルで『月曜日にひなたぼっこ』という邦題で上映
 2003年度作品賞:Icíar Bollaín “Take My Eyes (Te doy mis ojos)”
 2007年度作品賞:ハイメ・ロサレス “Solitary Fragments (La soledad)” *『ソリチュード:孤独のかけら』としてシネフィル・イマジカにて放映

 昨年のノミネート作品からは『永遠のこどもたち』と『レック/REC』がようやく日本でも劇場公開されたくらいです。
 本年度のノミネート作品からは、2~3本、映画祭での上映まで含めるとかろうじて5本くらい観ることができるでしょうか。

 ちなみに、スペインでの2008年興行成績トップ20は以下の通り
 1.『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』
 2.『ハンコック』
 3.『カンフー・パンダ』
 4.『マンマ・ミーア!』
 5.『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』
 6.『ダークナイト』
 7.『ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛』
 8.『ウォーリー』
 9.“The Boy in the Striped Pajamas”
 10.『紀元前1万年』
 11.『マダガスカル2』
 12.“Los Crímenes de Oxford”(オックスフォードの犯罪)
 13.『アイアンマン』
 14.『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』
 15.“Mortadelo y Filemón. Misión: Salvar la Tierra”(モルタデロとフィレモン ミッション:地球を守れ)
 16.『ベガスの恋に勝つルール』
 17.『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』
 18.『007/慰めの報酬』
 19.『ノーカントリー』
 20.“You Don't Mess with the Zohan”

--------------------------------

 ゴヤ賞の発表は2009年2月1日です。

 *映画賞レースの記事がまだまだ読みたい!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事
 ・映画賞レーススケジュール表2008:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200811/article_10.html
http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_19.html
 ・日本映画の2008年度映画賞の結果をまとめてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_11.html

 追記:
 ・第23回ゴヤ賞結果発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200901/article_29.html

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック