目からヒョロヒョロ~ BLU超短編集2
BLUのアニメーションで、通し番号がついているものは33まであり、そのうちweb上で観られるのは19本あります。
どれも10秒前後で、たわいなくて、彼のグラフィティ・アニメーション同様、教科書の隅に書いた落書きみたいなものですが、この「ちょっとしたギャグ」のようなものに後を引く魅力があって、ついつい次から次へと観てしまいます。
BLUの作品は、ほとんどが制作年の特定ができない(発表されていない)ものばかりですが、ティム・バートンの「ステインボーイ」(2001)やデイヴィッド・リンチの“Dumbland”(2002)同様に、まずFlashありきで、Flashで手軽にアニメーションを作ることができることが可能になったからではないかというが私の推測なのですが、どうでしょうか?
(参考:http://www7a.biglobe.ne.jp/~umikarahajimaru/tantano%202000.html)。
現在、制作年がわかっているBLUの作品は、2005年の“Child”、2006年の“ffwd”、そして2006年にイタリアのパンクバンドla quieteの曲“Sulla differenza fra un sorriso e una risata”のために作ったミュージック・ビデオくらいで、これらの作品は、アニメーションとしての長さもあり、技術的な面での明らかな向上も見られます。
ということから推測すると、33番までの作品は、2005年以前にBLUが作った作品で、その後、彼も1分以上の長さを持つ作品が作れるよう、アニメーションの技巧を学んでいったのだ、と考えられます。
なお、以下の作品(前回の記事の作品も含めて)は、元々BLUが描いていたスケッチをアニメーション化してみたものがほとんどであるようです。
・No.18(loop) 15秒
*これをグラフィティ・アニメーションでやると、下記“loop#1”のようになります。
・No.20(ふたりにクギづけ) 9秒
・No.22(死の影) 9秒
・No.23(のどにしずく) 9秒
・No.24(頭がかゆくて) 9秒
・No.26(トランスフォーマー) 9秒
・No.27(目からヒョロヒョロ) 9秒
・No.29(換気扇) 9秒
・No.33(8本手男) 17秒
・“Connections” 11秒
・“loop #1” 14秒
*制作場所はロンドン。同じ場所でコマ撮りしてるからでしょうか。カメラ位置のブレやズレもあり、光の加減も変わって、動かないはずのレンガ塀が微妙な変化を見せています。
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※参考:「tantano 短編映画を楽しむ」を楽しむ
・「tantano 短編映画をたのしむ」INDEX
・「tantano 短編映画をたのしむ」 人気動画 トップ39!
◆アーティストについて
BLU
イタリアのボローニャを拠点に活躍するグラフィティ・アーティスト、画家、壁画作家(muralist)、アニメーション作家。
1990年代半ば、15歳からグラフィティ・アートを描き始める。当時、イタリアではグラフィティ・アートのブームがあり、雑誌も出版されていて、大いに刺激を受ける。
元々は無許可で、ストリートや廃屋などに夜中に描くことが多かった。初期に描いたものはほとんど残っておらず、「ストリートなどに描いたものは消されて当然だし、描いた壁や建物が取り壊されてしまうことは決して苦痛ではない」、と語っている。
古い建物、古い壁に触発(「古い壁が語りかけてくる」)されて描くことも多い、という。
最近では依頼を受けて、プロジェクトとしてビルの外壁などに絵を描くことが
多い。
2006年に映像作家ロレンツォ・フォンダLorenzo Fonda(http://www.lorenzofonda.com/index.html?id=hom)からBLUのドキュメンタリー“Megnica”を撮らせてほしいという申し出があり、彼と一緒にメキシコ、グアテマラ、ニカラグア、コスタリカ、アルゼンチンを旅する(http://www.megunica.org/news.php)。 “Megnica”は2008年国際アムステルダム映画祭(http://www.dnerve.com/IAFF_2008/films/competition.html)で上映されて、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。BLU自身、この旅はとてもインスパイアされるものが多かったと語り、最新ウォール・アニメーション“Muto”もブエノスアイレスで制作している。
2008年6月 第一画集“BLU-2004 2007”を出版。
画家Ericailcane(http://www.ericailcane.org/)とともに(壁画の)仕事をすることが多い。
壁画作品は、公式サイトの「WALL S」(http://blublu.org/sito/walls/walls.htm)で見ることができる。
動画作品は、vimeo(http://www.vimeo.com/blu/videos)やYou Tube(http://jp.youtube.com/user/notblu)に自ら投稿している。
公式には、プロフィール、作品年譜などは発表していない(生年すら明らかになっていませんが、1980年前後の生まれで、現在30歳くらいのようです)。
【フィルモグラフィー】
・2005年 “Child”
・2006年 “ffwd”
・2006年 “fino”
・2006年 “Sulla differenza fra un sorriso e una risata”(微笑と笑いの違いについて)[ミュージック・ビデオ]
・2007年 “LETTER A” [グラフィティ・アニメーション]
・2007年 “WALKING” [グラフィティ・アニメーション]
・2008年5月 “MUTO” [グラフィティ・アニメーション]
・2009年9月 “COMBO” [David Ellisとの共作]
・2010年7月 “BIG BANG BIG BOOM” [グラフィティ・アニメーション]
2008年以前の作品(制作年不詳)
・No.1(手回しカメラ)
・No.3(ネクタイ)
・No.4(腸があふれ出てきて困る)
・No.7(輪切り)
・No.8(ゲップ)
・No.10(脳の入れ替え)
・No.12(こんな車いらない)
・No.13(食事)
・No.15(目を押すと)
・No.16(耳から口へ抜ける)
・No.18(loop)
・No.20(ふたりにクギづけ)
・No.22(死の影)
・No.23(のどにしずく)
・No.24(頭がかゆくて)
・No.26(トランスフォーマー)
・No.27(目からヒョロヒョロ)
・No.29(換気扇)
・No.33(8本手男)
・“Connections”
・“loop #1” [グラフィティ・アニメーション]
※参考サイト
・公式サイト(英語):http://blublu.org/
WALL S(2000年からの年別グラフィティ・アート)、Drawings(スケッチ集)、News、リンク集、Video、Shopなどで構成。
・公式ブログ(英語):http://www.blublu.org/blog/
2008年3月スタートのBLUのブログ。BLUとしては3つ目のブログだとか。
・notblu(BLU video channel):http://jp.youtube.com/user/notblu
・Megunica(インタビュー/英語/PDF):http://www.megunica.org/download/swindle.pdf
・NAMES FEST@プラハ(インタビュー/英語):http://namesfest.net/news.php?extend.19
NAMES FESは、さまざまなグラフィティ・アーティストのフェス。
・STUDIOCROMIE:http://www.studiocromie.org/gallery.php?id_art=56
・POW(Pictures on Wall):http://www.picturesonwalls.com/
・GIZMODO Japan:http://www.gizmodo.jp/2008/07/post_3935.html
2008年7月にBLUを紹介している。
どれも10秒前後で、たわいなくて、彼のグラフィティ・アニメーション同様、教科書の隅に書いた落書きみたいなものですが、この「ちょっとしたギャグ」のようなものに後を引く魅力があって、ついつい次から次へと観てしまいます。
BLUの作品は、ほとんどが制作年の特定ができない(発表されていない)ものばかりですが、ティム・バートンの「ステインボーイ」(2001)やデイヴィッド・リンチの“Dumbland”(2002)同様に、まずFlashありきで、Flashで手軽にアニメーションを作ることができることが可能になったからではないかというが私の推測なのですが、どうでしょうか?
(参考:http://www7a.biglobe.ne.jp/~umikarahajimaru/tantano%202000.html)。
現在、制作年がわかっているBLUの作品は、2005年の“Child”、2006年の“ffwd”、そして2006年にイタリアのパンクバンドla quieteの曲“Sulla differenza fra un sorriso e una risata”のために作ったミュージック・ビデオくらいで、これらの作品は、アニメーションとしての長さもあり、技術的な面での明らかな向上も見られます。
ということから推測すると、33番までの作品は、2005年以前にBLUが作った作品で、その後、彼も1分以上の長さを持つ作品が作れるよう、アニメーションの技巧を学んでいったのだ、と考えられます。
なお、以下の作品(前回の記事の作品も含めて)は、元々BLUが描いていたスケッチをアニメーション化してみたものがほとんどであるようです。
・No.18(loop) 15秒
*これをグラフィティ・アニメーションでやると、下記“loop#1”のようになります。
・No.20(ふたりにクギづけ) 9秒
・No.22(死の影) 9秒
・No.23(のどにしずく) 9秒
・No.24(頭がかゆくて) 9秒
・No.26(トランスフォーマー) 9秒
・No.27(目からヒョロヒョロ) 9秒
・No.29(換気扇) 9秒
・No.33(8本手男) 17秒
・“Connections” 11秒
・“loop #1” 14秒
*制作場所はロンドン。同じ場所でコマ撮りしてるからでしょうか。カメラ位置のブレやズレもあり、光の加減も変わって、動かないはずのレンガ塀が微妙な変化を見せています。
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※参考:「tantano 短編映画を楽しむ」を楽しむ
・「tantano 短編映画をたのしむ」INDEX
・「tantano 短編映画をたのしむ」 人気動画 トップ39!
◆アーティストについて
BLU
イタリアのボローニャを拠点に活躍するグラフィティ・アーティスト、画家、壁画作家(muralist)、アニメーション作家。
1990年代半ば、15歳からグラフィティ・アートを描き始める。当時、イタリアではグラフィティ・アートのブームがあり、雑誌も出版されていて、大いに刺激を受ける。
元々は無許可で、ストリートや廃屋などに夜中に描くことが多かった。初期に描いたものはほとんど残っておらず、「ストリートなどに描いたものは消されて当然だし、描いた壁や建物が取り壊されてしまうことは決して苦痛ではない」、と語っている。
古い建物、古い壁に触発(「古い壁が語りかけてくる」)されて描くことも多い、という。
最近では依頼を受けて、プロジェクトとしてビルの外壁などに絵を描くことが
多い。
2006年に映像作家ロレンツォ・フォンダLorenzo Fonda(http://www.lorenzofonda.com/index.html?id=hom)からBLUのドキュメンタリー“Megnica”を撮らせてほしいという申し出があり、彼と一緒にメキシコ、グアテマラ、ニカラグア、コスタリカ、アルゼンチンを旅する(http://www.megunica.org/news.php)。 “Megnica”は2008年国際アムステルダム映画祭(http://www.dnerve.com/IAFF_2008/films/competition.html)で上映されて、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。BLU自身、この旅はとてもインスパイアされるものが多かったと語り、最新ウォール・アニメーション“Muto”もブエノスアイレスで制作している。
2008年6月 第一画集“BLU-2004 2007”を出版。
画家Ericailcane(http://www.ericailcane.org/)とともに(壁画の)仕事をすることが多い。
壁画作品は、公式サイトの「WALL S」(http://blublu.org/sito/walls/walls.htm)で見ることができる。
動画作品は、vimeo(http://www.vimeo.com/blu/videos)やYou Tube(http://jp.youtube.com/user/notblu)に自ら投稿している。
公式には、プロフィール、作品年譜などは発表していない(生年すら明らかになっていませんが、1980年前後の生まれで、現在30歳くらいのようです)。
【フィルモグラフィー】
・2005年 “Child”
・2006年 “ffwd”
・2006年 “fino”
・2006年 “Sulla differenza fra un sorriso e una risata”(微笑と笑いの違いについて)[ミュージック・ビデオ]
・2007年 “LETTER A” [グラフィティ・アニメーション]
・2007年 “WALKING” [グラフィティ・アニメーション]
・2008年5月 “MUTO” [グラフィティ・アニメーション]
・2009年9月 “COMBO” [David Ellisとの共作]
・2010年7月 “BIG BANG BIG BOOM” [グラフィティ・アニメーション]
2008年以前の作品(制作年不詳)
・No.1(手回しカメラ)
・No.3(ネクタイ)
・No.4(腸があふれ出てきて困る)
・No.7(輪切り)
・No.8(ゲップ)
・No.10(脳の入れ替え)
・No.12(こんな車いらない)
・No.13(食事)
・No.15(目を押すと)
・No.16(耳から口へ抜ける)
・No.18(loop)
・No.20(ふたりにクギづけ)
・No.22(死の影)
・No.23(のどにしずく)
・No.24(頭がかゆくて)
・No.26(トランスフォーマー)
・No.27(目からヒョロヒョロ)
・No.29(換気扇)
・No.33(8本手男)
・“Connections”
・“loop #1” [グラフィティ・アニメーション]
※参考サイト
・公式サイト(英語):http://blublu.org/
WALL S(2000年からの年別グラフィティ・アート)、Drawings(スケッチ集)、News、リンク集、Video、Shopなどで構成。
・公式ブログ(英語):http://www.blublu.org/blog/
2008年3月スタートのBLUのブログ。BLUとしては3つ目のブログだとか。
・notblu(BLU video channel):http://jp.youtube.com/user/notblu
・Megunica(インタビュー/英語/PDF):http://www.megunica.org/download/swindle.pdf
・NAMES FEST@プラハ(インタビュー/英語):http://namesfest.net/news.php?extend.19
NAMES FESは、さまざまなグラフィティ・アーティストのフェス。
・STUDIOCROMIE:http://www.studiocromie.org/gallery.php?id_art=56
・POW(Pictures on Wall):http://www.picturesonwalls.com/
・GIZMODO Japan:http://www.gizmodo.jp/2008/07/post_3935.html
2008年7月にBLUを紹介している。
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