エミール・クストリッツァの最新の最新作 “Mavi Jeans” 

 エミール・クストリッツァの新作長編は、今のところ2本も日本公開待機中ですが、最新CMはネットで観ることができます。



 【物語】
 結婚式から逃げてきたらしい花嫁が、草っ原を走っている。それを後ろから花婿らしき男性が追う。花嫁はブーケやベールを捨てながら駆けていく。
 花嫁の逃げた先には、本当の恋人らしい青年が仲間たちと待っている。
 彼女が青年の元に飛び込もうとした時、なぜか地面が裂けて、二人は離れ離れになりそうになる。
 青年は、自分の着ていた上着を脱いで、ロープのようにして使い、なんとか彼女を引き寄せることに成功。花婿は取り残される。
 しっかりと抱き合う二人。仲間たちは二人を祝福するように浮かれ騒ぐ。
 カップルと仲間を乗せたスペースがゆったりと川を流れていく。

画像

 ◆解説
 花嫁役は、Marija Petronijevićで、彼女は初出演の映画“Zavet(Promise Me This)”のヒロインJasnaを演じています。

 このCM自体は、もちろん『アンダーグラウンド』(のエンディング)をもじったもので、『アンダーグラウンド』のセルフ・オマージュということになります。

 撮影は、ベオグラードで行われたそうです。

 Mavi Jeansは、イスタンブールを拠点とするトルコのジーンズ・メーカーで、国際的に事業を展開していて、バンクーバーで開催されるマッチ・ミュージック・ビデオ・アワードのスポンサーも務めています。

◆作品データ
 2008年/トルコ/1分
 台詞なし/日本語字幕なし
 CM

 
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 ◆監督について
 エミール・クストリッツァ Emir Kusturica
 カンヌ国際映画祭で2度のパルムドールを受賞している数少ない監督の1人。

 1954年 ユーゴスラビア・サラエボ生まれ。
 10代の頃から映画に興味を持って、短編映画を作り始める。
 チェコスロバキアのAcademy of Performing Arts (FAMU)映画学部で学ぶ。1978年卒業。
 在学中に作った“Guernica”はカルロヴィ・ヴァリ学生映画祭で入賞した。
 卒業後は、サラエボに戻り、いくつかのテレビ映画を監督。
 初長編『ドリー・ベルを憶えてる?』がベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、華々しいデビューを飾った。

 主にジプシーの視点から、社会を、そして故郷ユーゴスラビアのたどった過酷な歴史を描くことが多いが、ただ悲惨な現状をリアルに描写するのではなく、厳しい現実を大胆に笑い飛ばすパワーとイマジネーションがあって、生命力あふれる作品に仕上がっていることが多い。

 受賞歴も多く、1981年『ドリー・ベルを憶えてる?』がベネチア国際映画祭で金獅子賞受賞、1985年カンヌ国際映画祭で『パパは、出張中!』がパルムドール&国際批評家連盟賞受賞、1989年カンヌ国際映画祭で『ジプシーのとき』が監督賞受賞、1993年ベルリン国際映画祭で『アリゾナ・ドリーム』が銀熊賞受賞、1995年カンヌ国際映画祭で『アンダーグラウンド』がパルムドール受賞。そのほか『ライフ・イズ・ミラクル』や“Zavet”もカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されている。
 2007年にはフランス芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)が贈られている。

 現在は、『ライフ・イズ・ミラクル』のロケ地に小さな映画学校Kustendorfを開校し、後進の指導にも当たっている。
 また、ユニークなルックスと存在感を買われてか、『サン・ピエールの生命』『ギャンブル・プレイ』など、いくつかの作品には俳優として出演している。
 90年代以降は、数多くのCMも手がけている。
 自らがギタリストを務めるバンド ノー・スモーキング・オーケストラは、2008年にワールド・ツアーを行ない、東京でもコンサートも開いている。
 2007年にはパリでオペラ版「ジプシーのとき」を演出した。

 【フィルモグラフィー】

 ・1971年 “A Part of the Truth”[短編][監督]
 ・1972年 “Autumn”[短編][監督]
 ・1972年 “Valter brani Sarajevo”[出演](監督:Hajrudin Krvavac)
 ・1974年 “Valter brani Sarajevo”(TVシリーズ)[出演](監督:Hajrudin Krvavac)
 ・1978年 “Guernica”[短編][監督/脚本]
 ・1978年 “Nevjeste dolaze(The Brides Are Coming)”(TV)[監督/出演]
 ・1979年 “Bife 'Titanik'(Buffet Titanic)”(TV)[監督/脚色]
 ・1981年 『ドリー・ベルを憶えてる?』[監督/脚本]
 ・1982年 “13. jul”[出演](監督:Radomir Saranovic)
 ・1985年 『パパは、出張中!』 [監督]
 ・1987年 “Strategija svrake”[脚本](監督:Zlatko Lavanic)
 ・1987年 “Zivot radnika”[脚本](監督:Miroslav Mandic)
 ・1988年 “Vizantija”(TV)[出演](監督:Milan Bilbija)
 ・1989年 『ジプシーのとき』 [監督/脚本]
 ・1992年 『アリゾナ・ドリーム』 [監督/脚本/出演]
 ・1994年 “Parisienne People”[CM][監督]
 ・1994年 “Le Sucre”[CM][監督]
 ・1995年 『アンダーグラウンド』 [監督/脚本/出演]
 ・1995年 “L'envol”[CM][監督]
 ・1995年 “Bila jednom jedna zemlja”(TVシリーズ)[監督/脚本/出演]
 ・1996年 “Seven Days in a Life of a Bird”[短編][監督]
 ・1996年 “XS”[CM][監督]
 ・1997年 “Magic Bus”[短編][監督]
 ・1997年 “Maxwell”[CM][監督]
 ・1998年 『黒猫・白猫』 [監督]
 ・1999年 『サン・ピエールの生命(いのち)』 [出演](監督:パトリス・ルコント)
 ・1999年 “Unza Unza Time”[ミュージック・ビデオ][監督]
 ・1999年 “Le coucher de solei”[CM][監督]
 ・1999年 “L'épi”[CM][監督]
 ・2001年 『SUPER 8』 [監督/製作総指揮/出演]
 ・2001年 “Ali Baba”[CM][監督]
 ・2002年 『ギャンブル・プレイ』 [出演](監督:ニール・ジョーダン)
 ・2003年 “Jagoda u supermarketu”[出演](監督:Dusan Milic)
 ・2004年 『ライフ・イズ・ミラクル』 [監督/製作/脚本/音楽]
 ・2004年 “Next”[CM][監督]
 ・2005年 『ブルー・ジプシー』(『それでも生きる子供たちへ』) [監督/製作総指揮]
 ・2005年 “Gypsy Ketchup”[CM][監督]
 ・2006年 “Zivot je cudo”(TVシリーズ)[監督]
 ・2006年 “Guca!”[製作](監督:Dusan Milic)
 ・2006年 “Viaggio segreto”[出演](監督:Roberto Andò)
 ・2007年 “Zavet(Promise Me This)”[監督/脚本/音楽]
 ・2007年 “Rainin In Paradize”[ミュージック・ビデオ][監督]
 ・2007年 “Hermano”[出演](監督:Giovanni Robbiano)
 ・2008年 “Maradona by Kusturica”[監督/脚本]
 ・2008年 “Mavi Jeans”[CM][監督]

 *参考サイト
 ・kustu.com:http://www.kustu.com/w2/en:commercials?redirect=1

 *当ブログ関連記事
 エミール・クストリッツァが作った小さな小さな映画学校:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200801/article_10.html


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この記事へのコメント

hana
2008年10月03日 10:33
これ面白いですよね~

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