思わず二度見してしまうCM!!

 一見、何ということはないCMに見えますが……。



 【物語】
 ニューヨークの街にいろんな色のウサギが飛び出していく。BGMはローリング・ストーンズの“She’s Like a Rainbow”。
 たくさんのウサギが一緒になって、1つの固まりになり、流氷を思わせる薄紫色の断片に分かれていく。
 さらに、そこから1羽の大きな赤いウサギが出てくる。
 ウサギの足元からカラフルな小さなキューブが広がり、街中に様々な色を発信していく。
 colour
 like no other(他にはない色彩)
 BRAVIA

画像

 ◆コメント
 このCMは、前回の記事で紹介した『ひつじのショーン』第38話の監督ダレン・ウォルシュが手がけたものですが、これは2008年 ブリテッシュ・アニメーション・アワード監督賞&技能賞を受賞しています。
 初見では、かわいらしい普通のCMにしか見えませんが、メイキング(約1分30秒)↓を観てみると、何が凄いのかがわかります。



 実は、このCMに出てくるウサギは、CGなどではなくて、すべて粘土で、つまりストップ・モーション・アニメーションで作られています。フィルムだと1秒24コマですが、これはビデオなので1秒30フレーム撮らなければいけなくて、1分30秒のCMを撮影するのに2700ショット撮影しなければいけないということになります。しかも、日中にニューヨークの交通を遮断して撮影しなければならないという厳しい条件がつきます。
 作ったウサギが200羽、それにつかった工作用粘土が2.5トン、関わったアニメーターが40人というから凄いですね。
 史上空前のクレイ・アニメーションということになります。

 これだけ大規模なCM撮影だと、けっこうニュースになったはずだと思い、調べてみると、やはりありました。たとえば、下↓のサイト。

 *NOTCOT:http://www.notcot.com/archives/2007/08/bravia_play_doh.php

 もっと長いメイキングもあります。いろんなインタビュー(英語)が含まれていますが、英語がわからなくても映像だけで十分楽しめます。CM本編を含んで6分30秒あります。



 このCMは、BRAVIAのCMとしてはシリーズ第3弾で、第1弾としてスーパーボール篇(サンフランシスコ)、第2弾としてペイント篇(グラスゴー)が作られています。監督はそれぞれ異なっているようです。

 第1弾 スーパーボール篇(一切CGは使っていないそうです)


 第2弾 ペイント篇


 *参考サイト AdSearch:http://adsearch.jp/2007/11/420_sony_bravia_playdoh3130118_1.html

 ◆作品データ
 2007年/英?/1分30秒
 台詞なし/字幕なし
 CM

 Directors: Darren Walsh (Animation) & Frank Budgen (Live Action)
 Produced by Passion Pictures for Fallon London

 *この作品は、2008年 ブリティッシュ・アニメーション・アワードで、監督賞&技能賞を受賞しています。

 *この記事がなかなかよかった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

--------------------------------

 ◆監督について
 ・ダレン・ウォルシュ Darren Walsh(アニメーション担当)
 West Surrey College of Art & Designで学ぶ。卒業制作の"Oozat" (1993)では賞を受賞している。
 その後、フリーランスのアニメーターとなり、ブリストルでCMやミュージック・ビデオなどの仕事をし、高い評価を受ける。1998年にアードマン・スタジオで制作した“Angry Kid”で注目される。
 2003年にはロンドンに移り、Passion Picturesに参加、アニメーションと実写を組み合わせた一連の作品を手がける。
 2008年には、手がけたCM「Sony Bravia: Play-Doh」が、ブリティッシュ・アニメーション・アワードで、監督賞&技能賞を受賞している。
 1998年 “Angry Kid”
 2007年 『ひつじのショーン』第38話「シャーリーの大いびき」
 2007年 “Sony Bravia: Play-Doh” 「CM」

 *参考サイト
 ・Animation Magazine:http://www.animationmagazine.net/article/8061
 ・XINO-XANO ANIMADORES:http://xino-xano-videos.blogspot.com/2008/01/darren-walsh.html

 ・Frank Budgen(実写担当)
 一連のナイキのCMなどを手がけるクリエイター。Method Studios所属(http://www.methodstudios.com/)。
 主なCM作品に、Nike "Streaker" (01-15-03)、Nike "Shade Running"(08-03-01)、Nike "Tag" (06-21-01)、Nike "Racing Tchaikovsky" (06-20-01)。

 ※「tantano 短編映画を楽しむ」を楽しむ
 ・「tantano 短編映画をたのしむ」INDEX
 ・「tantano 短編映画をたのしむ」 人気動画 トップ39!

この記事へのコメント

もぬ
2008年08月16日 15:32
この作品、今年の広島国際AnimationFestivalにもコンペインしていました。。。
かわいらしいですね。

この記事へのトラックバック