この女優に注目! エミリー・ブラント

 『ジェイン・オースティンの読書会』と『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』の公開が控えるエミリー・ブラントについて調べてみました。

 エミリー・ブラントといえば、まず思い浮かべるのは『プラダを着た悪魔』ですが、しかしながら、『プラダを着た悪魔』以前に彼女を観たことがあったかどうか、確認はしていませんでした。実際に調べてみると、日本では、劇場公開作品としては、『プラダを着た悪魔』が彼女の初お目見えだったんですね。でも、BSやDVDでは、出演作品がけっこうリリースされていて、知る人ぞ知る存在だったのかもしれません。

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 ◆プロフィール

 エミリー・ブラント Emily Blunt

 本名:Emily Olivia L. Blunt

 身長:5' 8" / 172cm

 ◆バイオグラフィー

 1983年2月23日、ロンドンで4人兄弟の2番目に生まれる。

 母親は、英語と演劇の先生で、父親は弁護士。

 8歳頃からどもりが始まり、なかなか直らなかったのが、12歳の時に、違った声でキャラクターを演じてみてと先生に言われて、北部訛りでしゃべってみたところ、ウソのようにどもりが消える。この体験が、のちに、誰かほかの人を演じてみたいという願望、すなわち、俳優になりたいということにつながる。

 1999年から2001年には、Hurtwood Houseという全寮制の共学校で、スポーツやチェロ、歌に興じる。同時期に、演劇コースで演劇を学び、2000年にはエジンバラ・フェスティバルに参加、そこでエージェントと契約し、ウエスト・エンドのステージやBBCのテレビ・ドラマに出るようになる。
 最初の舞台は、ジュディ・デンチと共演した“The Royal Family”(2001)。この作品で「イブニング・スタンダード」紙シアター・アワード新人賞を受賞する。2002年には、Chichester Festivalで『ロミオとジュリエット』のジュリエット役を演じた。

 テレビ・ドラマ出演は、2003年の『ウォリアークイーン』“Boudica”から。
 彼女が広く知られるようになったのは、2004年の映画“My Summer of Love”からで、彼女はこの作品でいくつかの新人賞を受賞&ノミネートを受けた。この作品を観たスーザン・サランドンから、“Irresistible”のオーディションを受けるように言われ、見事、役を獲得した。
 2005年には、テレビ・ドラマ『ナターシャの歌に』と、ハリウッド・デビューとなった映画『プラダを着た悪魔』で、ゴールデン・グローブ賞のテレビ部門と映画部門両部門にダブル・ノミネートされ、テレビ部門で助演女優賞を受賞した。
 2008年にはマーティン・スコセッシ製作の“The Young Victoria”で若きヴィクトリア女王を演じている。

 【フィルモグラフィー】

 ・2003年 『ウォリアークイーン』“Boudica”
 監督:ビル・アンダーソン
 出演:アレックス・キングストン、スティーヴン・ウォディントン、リアン・ロウ
 【物語】 紀元60年。ケルト民族の女王ボウディッカが支配していたブリテン島にローマ帝国軍が侵攻してくる。
 DVDリリースあり。

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 ・2003年 『キング・オブ・ファイヤー』“Henry VIII” (TV) .
 監督:ピート・トラヴィス
 出演:レイ・ウィンストン、ジョス・アクランド、チャールズ・ダンス
 ヘンリー8世が統治した38年間を描く。
 DVDリリースあり。

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 ・2003年 “Foyle's War”(TV) " War Games "の回
 監督:ジェレミー・シルバーストン、ギャビン・ミラー、トリストラム・パウエル、ギリース・フォスター
 出演:マイケル・キッチン、アンソニー・ハウエル、ハニーサックル・ウィークス
 第二次世界大戦下のイギリスを舞台に、クリストファー・フォイル警部が難事件を解決していく。

 ・2004年 『名探偵ポワロ』“Agatha Christie's Poirot ”(TV) " Death on the Nile "(『ナイルに死す』)の回
 NHK BS-2にて放映(DVDリリースあり)。

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 ・2004年 “My Summer of Love”
 監督:Pawel Pawlikowski
 出演:ナタリー・プレス、パディ・コンシダイン、ディーン・アンドリュース
 【物語】 ある夏のヨークシャー地方。全く性格の異なるモナ(ナタリー・プレス)とタムシン(エミリー・ブラント)が出会う。とんがった外見とは裏腹に日常に物足りなさを感じていたモナと、自由奔放でシニカルなタムシン。2人は次第に親しくなるが、過去に犯した罪の反動から宗教にのめり込むようになったモナの兄フィル(パディ・コンシダイン)が2人の関係を変えていく……。
 ブリティッシュ・インディペンデント・スピリット・アワード2004 新人賞ノミネート、イブニング・スタンダード紙ブリティッシュ・フィルム・アワード2005新人賞受賞、2005年 ロンドン映画批評家協会賞新人賞ノミネート

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 ・2005年 『EMPIRE -エンパイア-』“Empire”(TV ミニ・シリーズ)
 監督:ジョン・グレイ、キム・マナーズ、グレッグ・ヤイタネス
 出演:サンティアゴ・カブレラ、ヴィンセント・リーガン、ジェームズ・フレイン
 ローマ帝国初代皇帝となったオクタビアヌス(サンティアゴ・カブレラ)の青春と戦いの日々を描く。シーザー役にコルム・フィオーレ、アントニー役にヴィンセント・リーガン、ブルータス役にジェームズ・フレイン、カシアス役にマイケル・マローニー、アグリッパ役にクリストファー・イーガン。
 エミリー・ブラントは、サイキック・パワーを持つ聖職官Camane役。
 DVDリリースあり。

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 ・2005年 “The Strange Case of Sherlock Holmes & Arthur Conan Doyle”(TV)
 監督:Cilla Ware
 出演:ダグラス・ヘンシャール、ブライアン・コックス
 コナン・ドイルがどうやって、シャーロック・ホームズを誕生させていったのかを描くBBC製作のフィクション。

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 ・2005年 『ナターシャの歌に』“Gideon's Daughter”(TV)
 監督:スティーヴン・ポリアコフ
 出演:ビル・ナイ、ミランダ・リチャードソン
 【物語】 ギデオン・ワーナーは、政界の大物やセレブを支える一流PRマンだったが、家庭はうまくいっておらず、一人娘ナターシャ (エミリー・ブラント)とは冷ややかな関係になっていた。そんなギデオンは息子を事故で失ったステラという女性(ミランダ・リチャードソン)と出会う。
 2007年ゴールデン・グローブ賞TVシリーズ/TV映画部門 助演女優賞受賞
 日本ではWOWOWで放映(http://www.wowow.co.jp/drama/natasha/)

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 ・2006年 “Irresistible”
 監督:アン・ターナー
 出演:スーザン・サランドン、サム・ニール
 【物語】 ソフィー(スーザン・サランドン)は、ある日、自分が誰かに尾行されているのに気づく。どうやら、夫(サム・ニール)の同僚であるマーラ(エミリー・ブラント)が夫を奪おうとしているらしいと知るが、誰も信じてくれない……。

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 ・2006年 『プラダを着た悪魔』“The Devil Wears Prada”
 監督:デイヴィッド・フランケル
 出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ
 エミリー・ブラントは、鬼編集長に仕える先輩アシスタント役。
 2007年 BAFTA助演女優賞ノミネート、2007年 ロンドン映画批評家協会賞助演女優賞受賞、2007年 ゴールデン・グローブ賞助演女優賞ノミネート
 DVD

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 ・2007年 “Wind Chill”
 監督:グレゴリー・ジェイコブズ
 出演:アシュトン・ホームズ、マーティン・ドノヴァン
 【物語】 2人の大学生が乗った車が砂漠に差し掛かった時、そこで死んだ亡霊たちに襲われる。
 エミリー・ブラントは、主役の大学生を演じる。
 配給は、世界的にはソニー・ピクチャーズですが、日本での公開予定リストには挙がっていません。監督の前作『クリミナル』はWOWOWで放映されました。

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 ・2007年 『ジェイン・オースティンの読書会』“The Jane Austen Book Club”
 監督:ロビン・スウィコード
 出演:マリア・ベロ、エイミー・ブレネマン、キャシー・ベイカー、リン・レッドグレイヴ、マギー・グレイス、ヒュー・ダンシー
 エミリー・ブラントは、夫から気持ちが離れて、自分が教えている学校の男子生徒が気になってくるという高校フランス語教師役で、6人の主役のうちの1人。

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 ・2007年 “Dan in Real Life”
 監督:ピーター・ホッジス
 出演:ジュリエット・ビノシュ、スティーヴ・カレル
 【物語】 ダン(スティ-ヴ・カレル)は子育てが生きがいのシングル・ファーザーだが、マリア(ジュリエット・ビノシュ)と知り合い、初めて再婚を考える。しかし、マリアは弟のガール・フレンドだった……。
 エミリー・ブラントは、女医か何かの小さな役。
 監督のピーター・ホッジスは『エイプリルの七面鳥』でデビューした監督で、脚本作品には『ギルバート・グレイプ』『マップ・オブ・ザ・ワールド』『アバウト・ア・ボーイ』があり、これまでに関わった作品はすべて日本公開されています。製作は日本の映画会社ともつきあいが深いFocus Featuresと、ディズニー系のタッチストーン・ピクチャーズ。主演スティーヴ・カレルというのが、日米での温度差があり過ぎて、公開の可能性を微妙にしていますが、ビデオ・リリースくらいはありそうです。
 なお、この作品は2008年1月にイギリスで348館で封切られて、初登場8位の興行成績を残しています。

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 ・2007年 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』“Charlie Wilson's War”
 監督:マイク・ニコルズ
 出演:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス
 エミリー・ブラントは、下院議員チャーリー・ウィルソンに陳情に来た地元民の娘役で出演。

 ・2008年 “Sunshine Cleaning”
 監督:クリスティン・ジェフズ
 出演:エイミー・アダムス、アラン・アーキン
 【物語】 息子を私立校に入れるために、母親はユニークな商売を始める。それは事故や事件現場の血痕や飛び散った肉片などの後始末を引き受けるというもので、ローズ(エイミー・アダムス)とノラ(エミリー・ブラント)の姉妹もそれに駆り出されることになった。
 2008年サンダンス・フィルム・フェスティバルでお披露目された作品。作品の出来と値段次第では日本公開もありそう?

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 ・2008年 “The Great Buck Howard”
 監督:ショーン・マッギンリー
 出演:コリン・ハンクス、ジョン・マルコヴィッチ、トム・ハンクス
 【物語】 父親への反発からロー・スクールからドロップ・アウトした主人公(コリン・ハンクス)が売れないマジシャンバック・ハワード(ジョン・マルコヴィッチ)のアシスタントになって、彼の再起のために奮闘する。
 2008年サンダンス・フィルム・フェスティバルでお披露目された作品。主演のコリン・ハンクスはトム・ハンクスの息子で、トム・ハンクスはプロデューサーとしても参加しています。インディペンデントでもあり、日本公開はないかも?

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 ・2008年 “The Young Victoria”
 監督:ジャン・マルク=ヴァレー
 出演:ルパート・フレンド、ミランダ・リチャードソン、ジム・ブロードベント、ポール・ベタニー
 ヴィクトリア女王の青春時代を描いた作品で、ヴィクトリアとアルバート王子(ルパート・フレンド)との恋を描く。エミリー・ブラントは主役ヤング・ヴィクトリアを演じる。
 この作品もインディペンデントで、マーティン・スコセッシがプロデューサーの1人として参加している。日本公開の可能性はやや高め?

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 ・2009年 “The Wolf Man”
 監督:ジョー・ジョンストン
 出演:アンソニー・ホプキンス、ベニチオ・デル・トロ、ヒューゴ・ウィーヴィング
 故郷を訪れた男(ベニチオ・デル・トロ)が、噛まれたことをきっかけに狼男に変身していく……。
 製作がユニバーサルなので、この作品は日本公開されるでしょう。邦題は『ウルフマン』?

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 ◆エミリー・ブラントに関するトリビア

 ・2007年の米国アカデミー賞では、『プラダを着た悪魔』のパトリシア・フィールドもノミネートされていた最優秀衣裳デザイン賞で、共演のアン・ハサウェイとともにプレゼンテーターを務めた。受賞は、『マリー・アントワネット』のミレナ・カノネロ。

 ・プライベートでは、カナダ人ジャズ・シンガーで俳優のMichael Bubléとオーストラリアのコンサートで2005年に知り合って、親しくなり、その後、バンクーバーに2人で住む家を購入している(220万ドルしたらしい)。

 ・好きな女優は、ケイト・ブランシェット、エマ・トンプソン、メリル・ストリープ、ニコール・キッドマン。

 ・乗馬とチェロが趣味。

 ・遠縁に俳優のトニー・リチャードソンがいる(同名の監督とは別人)。

 ・エミリー・ブラントが、12歳でどもりを直した時に最初に発した言葉は、“I really believe in you.”。

 ・唄うことも好きで、『ナターシャの歌に』“Gideon's Daughter”の中で歌を披露している。

 ・“Entertainment Weekly”誌は、『プラダを着た悪魔』に出演したエミリー・ブラントを見て、“Best Female Scene-Stealer”(最優秀シーン泥棒女優)と呼んだ。

 ・2008年の“Vanity Fair”誌のハリウッド特集号(3月号)で、表紙(の1人)を飾った。

 *参考サイト
 ・AND THE WINNER IS …:http://andthewinneris.blog.com/1399115/
 ・Emily Blunt un-official website:http://www.emilyblunt.info/index.html

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 エミリー・ブラントは、目に力を感じさせる、とっても個性的な顔立ちなのですが、何だかいつも怒ってるんじゃないかという印象も受けます。

 そういうこともあってか、本当はまだ20代半ばなのですが、大人びて見えて、実年齢より5つくらいは年上の役が多いようです。画像を探してみても、笑っている、または、微笑みかけている写真はほとんどないんですね。

 ※下↓は珍しいヘン顔の写真です。ボーイフレンドと一緒だから気を許しているのでしょう。

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 エミリー・ブラントの、女優としてのステップ・アップの仕方を見ていると、ケイト・ウィンスレットやキーラ・ナイトレイに似たものを感じさせますが、一般の観客が感情移入しやすい役柄よりは、映画のアクセントとなるような強いキャラを演じることが多いようで、そちらの方向で女優業を押しすすめるのか(メリル・ストリープやグレン・クローズのような、アクは強いけれども演技は非常に高く評価される演技派女優路線?)、あるいは、より誰にでも愛されるような女優(アン・ハサウェイとかエイミー・アダムスのような? 今は、そういうタイプの女優を共演者に得て、対照的なキャラを演じさせられることが多いようです)に方向転換していくのか、が今後の課題でしょうか。もうちょっと表情にやわらかさが出せるようになれば女優としてももっと広がりが得られると思うのですが。
 まあ、共演したスーザン・サランドンやメリル・ストリープ、スタンリ・トゥッチらからは若手女優として非常に高い評価を受けているので、実力はあるということなのでしょう。
 ヤング・ヴィクトリアを演じることでもあるし、ひょっとすると、狙っているのは、ケイト・ブランシェットからヘレン・ミレン、ジュディ・デンチの路線(英国女王の系譜)なおかもしれません(笑)。

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この記事へのコメント

ケラ
2009年03月03日 15:43
“Sunshine Cleaning”が日本でも公開されますよーに。
umikarahajimaru
2009年03月03日 20:18
ケラさま
“Sunshine Cleaning”は、ファントム・フィルム配給で日本公開されますよ。
2009年03月11日 08:02
Dies ist ein gro゚er Ort. Ich mhte hier noch einmal.

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