シンガポール国際映画祭 受賞作品リスト! 1991~2007

 シンガポール国際映画祭がこれまでにどんな作品に賞を与えているのか調べてみました。

 シンガポール国際映画祭で、コンペティションが始まったのが1991年からで、アジア映画を対象とする部門とシンガポールの短編映画を対象とする部門があります。名称は、Silver Screen Awardsですが、他にGold Screen Awardsがあるわけではなく、これが最高賞です(“Silver Screen”は「銀幕」の意)。

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 ◆1991年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:“Black Republic” (パク・クァンス/韓)
 審査員特別賞:“西部来的人/The Man from Island West” (黃明川(Huang Mingchuan) /台湾)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞: 『八月』“August”(エリック・クー)
 審査員特別賞:“The Cage”(K. Subramaniam)

 ◆ 1992年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『人生は琴の弦のように』(チェン・カイコー/中)
 審査員特別賞: The Ferry (Kadavu) (M T Vasudevan Nair/印)
 監督賞:エドワード・ヤン(『牯嶺街少年殺人事件』/台湾)

 ・シンガポール短編映画部門:
 審査員特別賞:“Waves of a Distant Shore”(Meng Ong)
 監督賞:“Waves of a Distant Shore”(Meng Ong)

 ◆ 1993年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞: 『暗戀桃花源』(スタン・ライ/台湾)
 審査員特別賞:『無言の丘』(ワン・トン/台湾)
 監督賞: スタン・ライ (『暗戀桃花源』/台湾)
 最優秀女優賞:ヤン・クイメイ(『無言の丘』/台湾)
 NETPAC/国際批評家連盟賞: 『暗戀桃花源』(スタン・ライ/台湾)

 ・シンガポール短編映画部門:
 審査員特別賞:“Ragged” (Nisar & Nazir Husain)
 監督賞:“Buddha's Garden”(Meng Ong)

 ◆ 1994年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『風の丘を越えて/西便制』 (イム・グォンテク/韓)
 審査員特別賞:『青春神話』(ツァイ・ミンリャン/台湾)
 審査員特別賞:『北京バスターズ』(チャン・ユアン/中)
 審査員スペシャル・メンション:“The Servile”(アドゥール・ゴーバーラクシュリナン/印)
 監督賞: 田壮壮(『青い凧』/中)
 最優秀男優賞:アムリッシュ・プリ (“Seventh Horse of the Sun”/印)
 最優秀女優賞:リュイ・リーピン (『青い凧』/中)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“The Servile”(アブドゥル・ゴーバーラクシュリナン/印)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“Ethos” (Dominic Christopher Pereira)、“Married”(Cheah Chee Kong)
 監督賞・特別功労賞:“Pain”(エリック・クー)
 審査員特別賞:“Hurt Instinct”(Nisar & Nazir Husain)
 審査員特別賞:“Eddy”(Dzulkilfi Sungit、Remi Mohamed)

 ◆ 1995年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『愛情萬歳』(ツァイ・ミンリャン/台湾)
 審査員特別賞:“Postman”(He Jianjun/中)
 最優秀男優賞:シア・ユイ(『太陽の少年』/中)
 最優秀女優賞:ヤン・クイメイ(『愛情萬歳』/台湾)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『多桑/父さん』(ウー・ニェンツェン/台湾)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:スペシャル・メンション:『ミーポック・マン』(エリック・クー/シンガポール)

 ◆ 1996年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:“Cardiogram”(ダルジャン・オミルバエフ/カザフスタン)
 審査員特別賞:『スケッチ・オブ・Peking』(ニン・イン/中)
 監督賞: エドワード・ヤン(『カップルズ』/台湾)
 最優秀男優賞: Bishnu Kharghoria(“It's a Long Way to the Sea”/印)
 特別功労賞:『好色男女』(ホウ・シャオシェン/台湾)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『好色男女』
 NETPAC/国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション:“It's a Long Way to the Sea”

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:『美食漫遊』(サンディ・タン、ジャスミン・ン、ケルヴィン・トン)

 ◆ 1997年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『ギャベ』(モフセン・マフマルバフ/イラン)
 審査員特別賞:『河』(ツァイ・ミンリャン/台湾)
 監督賞:ウー・ティエンミン(『變臉(へんめん)/この櫂に手をそえて』/中)
 最優秀男優賞:ミャオ・ティエン(『河』)
 最優秀女優賞: 尾野真千子(『萌の朱雀』/日)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『12階』(エリック・クー/シンガポール)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞・特別功労賞:“Beansprouts and Salted Fish”(Cheah Chee Kong)
 監督賞:“Norman on the Air” (Wee Li Lin)

 ◆ 1998年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『運動靴と赤い金魚』(マジッド・マジディ/イラン)
 審査員特別賞:“Mirror”(ジャファール・パナヒ/イラン)
 監督賞: ジャファール・パナヒ(“Mirror”/イラン)
 UOBヤング・シネマ賞: 『國道封閉』(ホー・ピン/台湾)
 最優秀男優賞:ベニー・チャン(?)(『ホールド・ユー・タイト』/香港)
 最優秀女優賞: Nita Fernandez(“Walls Within”/スリランカ)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『海に抱かれて』(マリルー・ディアス=アバヤ/フィリピン)
 NETPAC/国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション:『ホールド・ユー・タイト』(スタンリー・クワン/香港)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞: “By the Dawn's Early Rise”(Ong Lay Jinn)
 監督賞: ジャック・ネオ “Replacement Killers”

 ◆ 1999年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『Hole』(ツァイ・ミンリャン/台湾)
 審査員特別賞: 『超級公民』(ワン・レン/台湾)
 スペシャル・メンション:『あの娘と自転車に乗って』(キルギスタン/仏)
 監督賞: ツァイ・ミンリャン(『Hole』/台湾)
 最優秀脚本賞: 飯塚実(ダンカン)(『生きない』/日本)
 最優秀男優賞: ジョー・アベェーウィックラマ、Pura Handa Kaluwara (『城壁』/スリランカ)
 最優秀女優賞: ヤン・クイメイ(『Hole』/台湾)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『超級公民』(ワン・レン/台湾)
 NETPAC/国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション:『あの娘と自転車に乗って』 (アクタン・アブディカリコフ/キルギスタン)
 NETPAC/国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション:『江原道の力』(ホン・サンス/韓)
 SFCヤング・シネマ賞: 『あの娘と自転車に乗って』 (アクタン・アブディカリコフ/キルギスタン)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“Datura”(Abdul Nizam)
 監督賞:“Pariah's Diary”(Tay Hui Ngi Tay )
 審査員特別賞:“TMIUS”(Shermeen Ng)
 特別功労賞:“Another Guy”(Wee Li Lin)
 スペシャル・メンション:“Doh laai tin sai”(Edwin Yeo)
 スペシャル・メンション:“Please Use Stairs”(Victric Thng Hui Leong)

 ◆ 2000年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞: 『最愛の夏』(チャン・ツォーチ/台湾)
 審査員特別賞:『スプリット・ワイド・オープン ~褐色の町~』(デーヴ・ベネガル/印)
 監督賞: チャン・ユアン(『ただいま』/中)
 SFCヤング・シネマ賞:“Eating Air” (ジャスミン・ン&ケルヴィン・トン/シンガポール)
 最優秀男優賞: ラーブル・ボス(『スプリット・ワイド・オープン ~褐色の町~』/印)
 最優秀女優賞: リウ・リン、リー・ビンビン(『ただいま』/中)
 最優秀脚本賞: アモス・ギタイ、エリエット・アベカシス (『カドッシュ』/イスラエル)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『最愛の夏』
 NETPAC/国際批評家連盟賞:『ルアンの歌』(ワン・シャオシュアイ/中)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“Sons”(ロイストン・タン)
 審査員特別賞:“Wait”(Kwong Chee Guan Boi)
 特別功労賞:“Sons”

 ◆ 2001年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『ユリイカ』(青山真治/日)
 審査員特別賞:『五月の雲』(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン/トルコ)
 SFCヤング・シネマ賞:『プラットホーム』(ジャ・ジャンクー/中)
 SFCヤング・シネマ賞: “This is My Moon” (アソカ・ハンダガマ/スリランカ)
 監督賞:イム・グォンテク (『春香伝』/韓)
 最優秀男優賞: Ibrahim Kadir (“A Poet”/インドネシア)
 最優秀女優賞: Nguyen Lan Huoung(“The House of Guavas”/ベトナム)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“A Poet”(ガリン・ヌグロホ/インドネシア)
 NETPAC/国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション:“This is My Moon”

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞・監督賞:該当作なし
 特別功労賞: eAHLONG.COM (Colin Goh)

 ◆ 2002年 Silver Screen Award
 最優秀アジア映画賞:“Batang West Side” ( Lav Diaz/フィリピン)
 審査員特別賞:“Seafood”(朱文/中・香港)
 ヤング・シネマ賞:“Eliana, Eliana”(リリ・リザ(Riri Riza)/インドネシア)
 監督賞: Semih Kaplanoglu (“Away From Home”/トルコ)
 最優秀男優賞: ジア・ホンシュン(“Quitting”(監督:チャン・ヤン)/中)
 最優秀女優賞: ディアン・サストロワルドヨ(Dian Sastrowardoyo)(“Whispering Sands”/インドネシア)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Eliana, Eliana”(リリ・リザ/インドネシア)
 NETPAC/国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション: 『イサ-ン・スペシャル~東北タイへの旅』(ミンモンコン・ソーナクン/タイ)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“The Call Home”(Han Yew Kwang)
 審査員特別賞:“Eve of Adha”(Leonard Yip)
 監督賞:“The Secret Heaven”(Sun Koh Boon Luang)
 特別功労賞:“15”(ロイストン・タン)

 ・アジアン・デジタル・アワード
 批評家賞:“Lost”(Amir Muhammad/マレーシア)
 観客賞:“In Search of Afghanistan”(Melvinder Kanth、Ismail bin Ishak/シンガポール)

 ◆ 2003年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『きらめきの季節/美麗時光』(チャン・ツォーチ/台湾)
 審査員特別賞:『この翼で飛べたら』(アソカ・ハンダガマ/スリランカ)
 スペシャル・メンション:『青の稲妻』(ジャ・ジャンクー/中・日・仏)
 監督賞: ジャムシェド・ウスモノフ(『右肩の天使』/タジキスタン)
 最優秀男優賞: ファン・チイウーイ(『きらめきの季節/美麗時光』)
 最優秀女優賞: アノマ・ジャナダリ(『この翼で飛べたら』/スリランカ)
 ヤング・シネマ賞:『ブリスフリー・ユアーズ』(アピチャッポン・ウィーラセタクル/タイ)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“15 - The Movie”(ロイストン・タン/シンガポール)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞・監督賞・審査員特別賞:該当作なし
 特別功労賞:“Autograph Book”(Wee Li Lin)

 ◆ 2004年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『Uzak/冬の街』(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン/トルコ)
 審査員特別賞:『ヴァイブレータ』(廣木隆一/日)
 監督賞: ヌリ・ビルゲ・ジェイラン(『Uzak/冬の街』)
 ヤング・シネマ賞:『午後の五時』(サミラ・マフマルバフ/イラン)
 最優秀男優賞: モハメット・エミン・トプラク
 最優秀女優賞: 寺島しのぶ(『ヴァイブレータ』)
 NETPAC/国際批評家連盟賞: August Sun (Sri Lanka, Prasanna Vithanage)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:該当作品なし
 監督賞: Students of CHIJ (Toa Payoh) under Mr Tan Wil-Kie(“Conflict and Crisis”)
 審査員特別賞 & 特別功労賞:“Innocent”(Gek Li San、Ho Choon Hiong)

 ◆ 2005年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:“Underexposure”(ウダイ・ラシード(Oday Rasheed)/イラク・独)
 審査員特別賞:『トロピカル・マラディ』(アピチャッポン・ウィーラセタクル/タイ・仏・伊)
 監督賞: イ・ユンギ(『チャーミング・ガール』/韓)
 ヤング・シネマ賞: The Green Hat”(Liu Fendou/香港)
 最優秀男優賞: Liao Fan、Li Congxi(“The Green Hat”)
 最優秀女優賞: キム・ジス(『チャーミング・ガール』)
 最優秀女優賞: ホー・フオン・ズン(『はるか遠い日』/ベトナム)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Stray Dogs”(マルズィエ・メシュキニ(Marziyeh Meshkini)/イラン)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“A Family Portrait”(Boo Jun Feng)
 監督賞: Gavin Lim(“Subtitle”)
 審査員特別賞:“Elephant: OK”(Srinivas Bhakta)
 特別功労賞:“A Family Portrait”

 ◆ 2006年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『やわらかい生活』(It's Only Talk) (廣木隆一/日)
 監督賞: ケルヴィン・トン(『Love Story』/シンガポール)
 審査員特別賞:“Gie”(リリ・リザ/インドネシア)
 最優秀男優賞: Elijah Castillo (“Pepot Superstar”/フィリピン)
 最優秀女優賞: Hanan Tork (“Kiss Me Not on the Eyes”/レバノン)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Todo todo teros”(John Torres/フィリピン)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Take Father Home”(Ying Liang/中)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“Quietly”(Oon Jit Fong)
 監督賞: Kam Leong Huat(“Di/Little Brother”『弟』)
 審査員特別賞:“10 Minutes Later”(Kirsten Tan Keng Ing)
 特別功労賞:“Where Is Singapore?”(Kelly Ling)

 ◆ 2007年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:『オペラ・ジャワ』(ガリン・ヌグロホ/インドネシア)
 監督賞Shawkat Amin Korki (“Crossing The Dust”/イラク・クルディスタン)
 審査員特別賞:“The Other Half”(Ying Liang /中)
 最優秀男優賞: Carlos Chahine(“Le Dernier homme”/レバノン・仏)
 最優秀女優賞:ハン・ヒョンジュ(『アドリブ・ナイト』/韓)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Crossing The Dust (Shawkat Amin Korki”/イラク・クルディスタン)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Like A Virgin”(Lee Hae Young /韓)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞:“Conversations”(Tia Quah)
 監督賞:Kirsten Tan(“Fonzi”)
 審査員特別賞:“Katong Fugue”(Boo Junfeng)
 特別功労賞:“White”Tan Wei Keong

 追記:
 ◆2008年 Silver Screen Awards
 最優秀アジア映画賞:“Slingshot”(ブリランテ・メンドーサ)
 監督賞:ブリランテ・メンドーサ“Slingshot”
 審査員特別賞:“Out of Coverage”(アベラティフ・アブデルハミド)
 ベスト・パフォーマンス賞: Inessa Kislova (“Swift”)
 NETPAC/国際批評家連盟賞:“Slingshot”(ブリランテ・メンドーサ)

 ・シンガポール短編映画部門:
 作品賞: “Keluar Baris”(Boo Junfeng)
 監督賞:Boo Junfeng(“Keluar Baris”)
 審査員特別賞: “Wet Seasons”(Michael Tay)
 特別功労賞:“My Home, My Heaven”(Muhammad Eysham Ali)
 撮影賞:Sharon Loh(“Keluar Baris”)
 ベスト・パフォーマンス賞:.Magdalene Tan(“Silent Girls”)

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 チャン・イーモウやチェン・カイコー、ホウ・シャオシェン、アッバス・キアロスタミ、イ・チャンドン、パク・チャヌク、ウォン・カーウァイ、ジョニー・トー等、カンヌやベネチア、ベルリンなどでコンペティション部門を争うような監督の作品は、最初から除外されているようで、この映画祭では、新人から中堅どころくらいの監督の作品が選出されています。たぶん、そうした若い映画監督、新しい映画作家たちの作品を積極的に紹介していこうというのが、この映画祭の特徴であり、売りでもあるのでしょう。

 実際のところ、受賞作品(もしくは上映作品)は、必ずしもワールド・プレミアだったりはしないのですが、受賞作が示す「シンガポール国際映画祭」は、確かにこの映画祭が積極的に若い映画作家を紹介していこうとしている映画祭であることを窺わせます。

 シンガポールに中国系住民が多いこともあるからなのかもしれませんが、当初は、中国第5世代や台湾ニューウェーブ、続く中国第6世代の監督作品ばかりに賞を与えているというような印象もありますが、1997年、1998年と連続してイラン映画に賞を与えて以降、受賞作品は広くアジア全域から選ばれるようになっています。(東京国際映画祭では、中国映画と台湾映画が同じ部門で上映されることを中国サイドが嫌い、結果的にどちらかの映画しか上映できないということがあったと思いますが、シンガポール国際映画祭ではそのような問題は回避されているようです)

 タイのアピチャッポン・ウィーラセタクル監督、トルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督などへの評価はかなり早いはずで、また、日本ではまだほとんど紹介されてもいないスリランカのアソカ・ハンダガマ監督、フィリピンのLav Diaz監督、インドネシアのリリ・リザ監督などは、シンガポール国際映画祭が「発見」&「紹介」した映画作家と言っていいかもしれません。自国の映画作家エリック・クーやロイストン・タン、ケルヴィン・トンらが「発見」されたのもまさにこのシンガポール国際映画祭だったりします。

 ここ2~3年は、さらに新しい映画作家(イラク、クルディスタン、レバノンあたりからも)が登場してきていて、シンガポール国際映画祭は、そういう映画作家を見出し、新しいアジアのムーブメントを発見する機会として、注目度・重要度を増しつつあるようです。

 まあ、それはそれとして……、これらの作品は、日本でのアジア映画公開史にほぼ重なっているわけで、眺めているだけでこの10数年に自分が観た映画の記憶が甦ってくるようでもあり、なかなか感慨深いものがありますね。

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