ひらりひらりと舞い降りた美神 エヴァ・グリーン

 以前、このブログで「最もセクシーな映画スター100人!」という記事をアップした時から、ずっと気になっていたエヴァ・グリーン(第6位ですよ!)
 『ライラの冒険/黄金の羅針盤』でも、ひらりひらりと空から舞い降りて、主人公のピンチを救う。特にこれといった説明もなしで(笑)、その正義の味方的な役割の根拠は、彼女の美貌に拠っていると言っていいでしょうか。そういう女優って今なかなかいませんよね?

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 『007/カジノ・ロワイヤル』は劇場公開時には観ていなかったんですが、この機会にDVDを借りて観てみました。
 『007/カジノ・ロワイヤル』は、テレビの小さな画面で観るものじゃなかったなとか、あれは、007じゃなくて、もっと別のガサツで自分勝手な人殺しの物語なんじゃないか(007のこれまでの作品との連続性・一貫性を与えているのはM役のジュディ・デンチの存在によってのみ)、とかいうことはあるんですが、エヴァ・グリーン扮するヴェスパー・リンドとジェームズ・ボンドの出会い頭の小気味よい丁々発止のやりとりはよかったですね。『007/カジノ・ロワイヤル』のキモと言ってもいいんじゃないでしょうか。『007/カジノ・ロワイヤル』はポール・ハギスが脚本家の1人として参加してるっていうけど、ポール・ハギスが書いたのはあそこじゃないかと思ったり……。ヴェスパー・リンド役には、オドレイ・トトゥとセシル・ド・フランスも名前が挙がっていたというけど、ああいったニュアンスを出せるのはエヴァ・グリーンだけじゃないかと思ったり……。

 というわけで、エヴァ・グリーンについて調べてみました。

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 【フィルモグラフィー】

 ・2003年 『ドリーマーズ』 “The Dreamers”(仏・英・伊)(監督:ベルナルド・ベルトルッチ)
 パリに留学に来ていたアメリカ人青年マシュー(マイケル・ピット)が出会う近親相姦的なイザベルとテオ(ルイ・ガレル)という姉弟の姉の方。

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 ・2004年 『ルパン』 “Arsène Lupin”(仏・伊・西・英)(監督:ジャン=ポール・サロメ)
 ルパン(ロマン・デュリス)と恋仲の、従妹クラリス役。ルパンとの仲を裂こうとした侯爵夫人(クリスティン・スコット・トーマス)に殺されてしまう。

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 ・2005年 『キングダム・オブ・ヘヴン』 “Kingdom of Heaven”(英・西・米・独)(監督:リドリー・スコット)
 主人公バリアン(オーランド・ブルーム)と恋に落ちる、エルサレムの王女シビラ(人妻)役。

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 ・2006年 『007/カジノ・ロワイヤル』 “Casino Royale”(米・英・独・チェコ)(監督:マーティン・キャンベル)
 イギリス政府の財務担当官ヴェスパー・リンド役。彼女に会う前は人妻好きだったというボンドの好みを変えさせ、ボンドに、もう諜報部員は辞めてもいいと思わせる。
 エンパイア・アワード 新人女優賞(Best Female Newcomer)受賞。

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 2007年 BAFTAアワード Rising Star賞受賞。

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 ・2007年 『ライラの冒険/黄金の羅針盤』 “The Golden Compass”(米・英)(監督:クリス・ワイツ)
 魔女族の女王セラフィナ・ペカーラ役。

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 ・2008年 “Franklyn”(仏・英)(監督:ジェラルド・マクモロー)
 サム・ライリー、ライアン・フィリップ、バーナード・ヒル共演の、4人の孤独な魂の物語で、現在と未来、2つのロンドンを舞台にストーリーが展開する。
 主人公は、自分の宿敵を探す探偵プリースト、家を飛び出した息子を探す父親ピーター、失恋から立ち直れない三十男ミロ、「自殺アート」をエスカレートさせていくアメリア(エヴァ・グリーン)。プリーストのみが未来編(Meanwhile City)に登場し、他の3人は現代編に登場するが、物語は複雑に絡み合う。
 監督のジェラルド・マクモローは、短編“Thespian X”(2002)がロンドン映画祭で賞を受賞している新鋭。
 『ダークシティ』と『Vフォー・ヴェンデッタ』を合わせた、SFスリラーのような作品になるのではないかと予想されている。
 ※現在制作中で、資料により役名が違っていたりします。
 制作会社は、『猟人日記』『ドリーマーズ』『ローズ・イン・タイドランド』『ファーストフード・ネイション』『ミスター・ロンリー』などを制作しているRecorded Picture Company (RPC)。

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 ・2009年 “Cracks”(英)(監督:ジョーダン・スコット)
 イギリスの全寮制の学校で学ぶ女学生たちの人生と友情を描く。
 現在、出演が発表されているのはエヴァ・グリーンのみ。
 監督のジョーダン・スコットは、リドリー・スコットの息子で、『それでも生きる子供たちへ』の「ジョナサン」で父と共同監督もしている。長編はこれが初めて。トニー・スコットとリドリー・スコットがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねている。

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 ◆プロフィール

 1980年7月5日、パリ生まれ。二卵性の双子の妹がいる。

 身長:1m68cm

 本名:Eva Gaëlle Green(エヴァ・ガエル・グリーン)

 父ウォルター・グリーンは、スウェーデン人の歯医者で、ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』に出演したことがある(農園主の息子ジャック役)。

 母は、アルジェリア生まれの女優マルレーヌ・ジョベールで、出演作は、『男性・女性』(1965)、『パリの大泥棒』(1965)、『ぐうたらバンザイ!』(1969)、『コニャックの男』(1970)、『雨の訪問者』(1970)など。現在でも時々テレビに出たりしているようで、『8人の女たち』ではイザベル・ユペールが演じた役のオファーを受けていたりもしたという。

 エヴァは、17歳の時にフランスからイギリスへ移り、1年後にまたフランスに戻って、アメリカン・スクールに通う。

 パリのセント・ポール演劇学校(Saint Paul Drama School)で3年間学び、さらにロンドンのウェーバー・ダグラス・アカデミー(the Weber Douglas Academy of dramatic Art)の10週間コースで演技に磨きをかけた。さらに、ニューヨーク大学ティシュ校(the Tisch School of Arts at New York)では演出の勉強もしている。

 パリに戻って、“La Jalousie en Trois Fax”や“"Turcaret”の舞台に立ち、前者で2002年モリエール賞新人賞(Molière de la révélation théâtrale) にノミネートされている。
 この舞台を観たベルナルド・ベルトルッチに見初められて『ドリーマーズ』への出演が決まる。2ヶ月間の英語のレッスンののち『ドリーマーズ』に出演、批評家の絶賛を浴びる。さらに、この作品に感銘を受けたジョルジオ・アルマーニによってエンポリオ・アルマーニのモデルにも起用される。

 『ドリーマーズ』の後は、ロマン・デュリス共演のフランス映画『ルパン』(2004)、オーランド・ブルームと共演の『キングダム・オブ・ヘヴン』(2005)に出演。『キングダム・オブ・ヘヴン』への出演は、アルマーニから監督リドリー・スコットへの推薦がきっかけだという(6回のスクリーン・テストの後、撮影1週間前に起用が決定した)。
 『キングダム・オブ・ヘヴン』での彼女の出演シーンはかなりカットされたが、ディレクターズ・カット版で復活している。

 その後、『ブラック・ダリア』でヒラリー・スワンクが演じた役のオファーを受けるが、キャラクターが『ドリーマーズ』と似通っているという判断から辞退する。

 その代わりに出演することになるのが『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)のヴェスパー・リンド役で、この結果、彼女は5人目のフランス人ボンド・ガールになった(『007/サンダーボール作戦』(1965)のクローディーヌ・オジェ、『007/ムーンレイカー』(1979)のコリンヌ・クレリー、『ユア・アイズ・オンリー』(1981)のキャロル・ブーケ、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)のソフィー・マルソー)。
 『007/カジノ・ロワイヤル』は、脚本が完成しないまま、そしてボンド・ガールも決まらないまま撮影がスタートしていて(エヴァ・グリーンは一度オファーを受けたが断っている)、監督のマーティン・キャンベルが『キングダム・オブ・ヘヴン ディレクターズ・カット』を観て、再度エヴァにオファーし、彼女が出演することになった。

 第79回米国アカデミー賞では、ドキュメンタリー賞短編部門のプレゼンターを務めた。

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 『ライラの冒険』の2つの続編には、彼女が希望すれば出演するかもしれないが、エヴァは、原作にあった宗教的なテーマが映画では削られているのが不満なのだという。

 今のところ、ハリウッドに戻るつもりはないが、それは、ハリウッドでは監督よりもスタジオが力を持っているから。しかし、よい脚本があれば、またハリウッド映画に出演するかもしれないという。

 エンポリオ・アルマーニのほか、ランコム、ハイネケン、ディオールのCMに出演している。ディオールの香水"Midnight Poison"のCMでは、ウォン・カーウァイの演出を受けている。

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 ◆エヴァ・グリーンに関するトリビア(from IMDb、Wikipedia)

 ・ラストネームの正しい発音は"grain"(グレーン)。

 ・双子の妹ジョイは、ビジネスを学んで、イタリア人会計士と結婚した。

 ・伯母は、『スリ』(1960)や『エマニエル夫人』(1974)に出演しているマリカ・グリーン(Manika Green)。

 ・フルートとピアノを演奏し、作曲も行なう。

 ・好きな映画のキャラクターは、『アデルの恋の物語』のアデル。

 ・好きな映画は、イングマール・ベルイマンの『叫びとささやき』。

 ・好きな男優は、ホアキン・フェニックスとエドワード・ノートン。

 ・好きな女優は、ローレン・バコール、マレーネ・ディートリヒ、ベティ・デイヴィス、ジャンヌ・モロー、ケイト・ブランシェット、ジュリエット・ビノシュ。

 ・従妹に『検察官』(1981)『悲しみのヴァイオリン』(1986)『カサノヴァ最後の恋』(1992)などに出演している女優/歌手のエルザ・ランギーニがいる。

 ・『ナイロビの蜂』の主役候補(レイチェル・ワイズが演じた役)に挙がっていた。

 ・絵画を集めることと美術館に行くのが趣味。

 ・両親は、最初、エヴァが『ドリーマーズ』に出演するのを反対した。それは、マリア・シュナイダーがいつまでも『ラストタンゴ・イン・パリ』のトラウマに悩まされていたことを知っていたから。

 ・好きな監督は、フランソワ・トリュフォー、イングマール・ベルイマン、ティム・バートン、ラース・フォン・トリアー、デイヴィッド・リンチ、デイヴィッド・フィンチャー。

 ・好きな画家はグスタフ・クリムトとエゴン・シーレ。

 ・ランニングとピラティスが好き。

 ・グリフィンという名のボーダーテリヤを飼っている。

 ・幼い頃はセラピストに診せなければならないほどの恥ずかしがり屋だったが、演技を学んだことで性格がオープンになった。

 ・彼女の髪の色は、ブラウンがかったブロンド。

 ・エヴァは、サルコジの大統領選のキャンペーンに誘われたが、丁重に断っている(サルコジは、その後カーラ・ブルーニ(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキの妹)と交際して、結婚した)。

 ・日本語と米語のアクセントの勉強をしている。

 ・現在は、ロンドンと(両親の住む)パリに住まいがある。

 ・「ヴォーグ」誌が彼女を形容した言葉は"killer looks, intelligence and modesty"(魅力的なルックスに知性、そして上品さがある)、「インディペンデント」誌が彼女を形容した言葉は"gothic, quirky, and sexy".(ゴシック風で、風変わりなところがあり、セクシー)。

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 いわゆる「賞味期限」の短い女優業にあって、年に1作品ずつ作品を選びながら出演している、年に1作しか出演しない、というのは驚くべきことです。ある程度のキャリアのある男優ならともかく、若手の女優ではこれは非常に珍しいことです。身内に女優が3人(母、伯母、従妹)がいることで、焦って出演作ばかり増やせばいいってものでもないということを聞かされているから、こういうことができるのでしょうか。

 出演作は、5年間に5本だけで、『ライラの冒険』での役どころが小さいといえば小さいくらいで、そのほかは主役、もしくは主役の相手役といった役柄ばかりです。とにかく印象的な役が多い。ファム・ファタル(悪女の匂いがする)というよりは“運命の女”というタイプでしょうか。

 これまでのところ、共演者は、比較的若い相手ばかりです。ベテランと組ませようとするオファーもあるはずですが、今はまだ様子見(もしくは脚本重視で特に共演者にはこだわっていない)というところなのでしょうか。

 出演作は、ほとんどが国際的なプロジェクトばかりです。

 お母さんのマルレーヌ・ジョベールは、エヴァより表情にやわらかさがありますが、ほとんどそっくりです。

 顔の左側に自信があるのか、顔の左側を写した写真が多い。

 エヴァ・グリーンの美貌は、やはり北欧系の血が入っていることによるものでしょうか。

 「セクシーな女優」は他にもいっぱいいますが、ポジション的にいうと、ライバルは、ダイアン・クルーガーあたりでしょうか。

 *関連サイト
 ・EVA GREEN WEB PHOTO GALLERY:http://www.evagreenweb.com/gallery/index.php
 アップしてある写真の数が圧倒的! 赤ん坊の頃のものから少女時代、そして最新のものまで豊富にあります。壁紙も多数あります。

 ・EVA GREEN WEB:http://www.evagreenweb.com/
 上のサイトの本サイト。情報満載です。

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