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zoom RSS 注目! ディアブロ・コーディー!

<<   作成日時 : 2008/02/27 18:50   >>

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 今年の米国アカデミー賞で、ヴィジュアル的に最も目を引いたのは、主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールでも、妊娠中のニコール・キッドマンやケイト・ブランシェット、ジェシカ・アルバでもなくて、豹柄ドレスとビキニ娘のタトゥー(右肩)で、女優陣以上に「私を見て!」と無言で(?)アピールしていた脚本賞受賞のディアブロ・コーディーでした。

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 派手な脚本家だなあと思っていたら、彼女は、ストリッパーやテレホン・セックス嬢を経て脚本家になったという異色のキャリアの持ち主で、彼女が書くものがあまりにも面白いからと乞われて書いた初めての映画の脚本が『Juno/ジュノ』だったんだそうです。
 昨年のジェニファー・ハドソンもそうでしたが、アメリカ人はこういう“ドラマ”や“ドリーム”が好きですから、そういったキャリア面も含めて、今回の賞レースの間中ずっと彼女のことは話題になっていたんですね。

 『Juno/ジュノ』が日本で公開される頃(2008年6月、シャンテ シネにて20世紀フォックス映画配給にて公開)には、彼女のことについて、きっともっともっと多くのことがわかるのでしょうが、ここでは現時点でできるだけ彼女のことを調べてみました。

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 ディアブロ・コーディー(ディアブロ・コディ) Diablo Cody
 1978年6月14日、イリノイ州シカゴ生まれ。2008年2月現在29歳。
 本名:ブルック・ビジー(Brook Busey)
 ディアブロ・コーディーはペン・ネームで、ディアブロはスペイン語で悪魔の意。コーディーは、旅行で行ったワイオミング州コーディーにちなむ。

 イリノイ州リスル(Lisle)にあるローマン・カトリック系進学校、ベント・アカデミー(Benet Academy)から、アイオワ大学に進む。専攻はメディア学。
 大学在学中にはKRUI 89.7 FMでDJも務めた。

 最初に就いた仕事は、シカゴの法律事務所での秘書で、その後、ラジオ局Twin Citiesの広告の記事校正の仕事に就く。

 2002年には、Red SecretaryというHPを始める。それはベラルーシの秘書が書いているという設定のフィクションの日記であるが、コーディーの実際の体験をベースにして書いている。

 インターネットのサイト"World Wide Waste of Time"で知り合ったミュージシャン、ジョン・ハント(ジョニー)と暮らすためにミネソタ州に移り、そこで気まぐれに趣味のような感じでストリップを始める。
 最初のストリップは、ミネアポリスのストリップ・クラブSkyway Loungeのアマチュア・ナイト。

 彼女は、チームでやる広告の仕事が性格に合わず、身も心もボロボロになって、退職。フルタイムのストリッパーになる。1年くらいの間に、シェイクス、デジャ・ブなどの店に移る。
 彼女のストリッパー時代のステージ・ネームは、ボンボン、ロクサーヌ、チェリッシュ。
 ジョニーは、彼女がストリップ・ショーに出ることに理解を示し、時には「セックス旅行(sex jaunts)」(ショーの相手役?)に参加したりもした。
 のちに、ピープ・ショーに出演したり、ポルノ・ショップの店員になったりもした。

 いったんストリップを辞めて、テレホン・セックス嬢になるが、再びストリップに戻る。
 しかし、短い期間でそれも辞めて、2004年10月にジョニーと結婚する。彼女は、「お風呂に入る時以外は裸になることがないような郊外」に引っ越した。

 ジョニーには連れ子があって、(彼女が書いた本によると)コーディーは彼女のことをピーナッツと呼んだ。

 結婚後、彼女たちは互いの苗字をくっつけて、それぞれブルック・ビジー・ハント、ジョン・ビジー・ハントと名乗る。

 ストリップを辞めた後は、彼女は“an alternative Twin Cities weekly newspaper”誌のCity Pagesで記事を書くようになる。
 その後、今はなき“Jane”誌で書き、さらに“Entertainment Weekly”でコラムニストとしてデビューする。“Entertainment Weekly”は、3人のローテーションによるコラムで、他の2人はDalton Rossとスティーブン・キングだった。

 彼女のブログPussy Ranch(2003年〜)の、棘のあるウィットに注目したメイソン・ノヴィック(Mason Novick)は、彼女のマネージャーとなり、彼のマネージメントで、彼女が書いた“Candy Girl: A Year in the Life of an Unlikely Stripper (キャンディ・ガール 思いもかけずストリッパーになった1年間)”が2006年に出版される。

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  “Candy Girl: A Year in the Life of an Unlikely Stripper”は、24歳でストリッパーになった彼女のメモワールで、評論家からの評価も高く、CBS系のTVショー“Late Show with David Letterman(レターマン・ショー)”で取り上げられ、彼女自身も出演した(彼女は“Dave’s Book Club”に出演した唯一の作家だという)。

 メイソン・ノヴィックに薦められて初めて書いた脚本が『Juno/ジュノ』で、ジェイソン・ライトマンが監督して、数多くの脚本賞を受賞した。

 トロント国際映画祭にて↓
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 その後、TVシリーズ"The United States of Tara"のための脚本を書いたほか、2009年公開予定のホラー“Jennifer's Body”の脚本を手がけている。
 さらに、“Girly Style”というタイトルの脚本はユニバーサル・スタジオに売れ、ミュージカル映画“Burlesque”の脚本もスティーブン・アンティン(Steven Antin)監督で映画化される予定になっている。

 2007年12月のエンターテインメント・ウィークリー誌では、彼女は、ハリウッドで最も知性の感じられる50人(the 50 Smartest People in Hollywood)の38位に選ばれている。

 2007年、コーディーとジョニーは離婚し、コーディーは活動拠点をロサンゼルスに移した。しかし、2人は今でもいい友だちだという。

 オスカー・ナイトが明けて↓
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 ◆好きなもの

 ・興味のあるもの:書くこと、映画を観ること、映画を作ること、お酒を飲むこと、不倫、ドレス・コード違反、ローラー・コースター、カラオケ、Google/ Wiki binges、自発的な旅行、薄気味悪いもの、グラフィック・ノベル、アーバン・アドベンチャー、ロサンゼルス、サンセット・ストリップまたはキャニオンのカルチャー、網タイツ、チワワ、近所をピンクの自転車で乗り回すこと、ダイブ・バー、アイ・ライナー、ポルノ、告白、ポップ・カルチャー・トリビア、口ひげ、エレン・ペイジ、寿司、グルーピー、アメリカーナ、イエス・キリスト、ヘンなキャンディー、セックス産業、少年たちの手

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 ・映画:コメディーもホラーもドキュメンタリーも好きで、どんなものも観る。最近観た映画の中では『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』がベスト(でもボーリングは今でも好き)。ジェイソン・ライトマンはまっとうな監督だとは思うけれど、私のママと同じくらいハメをはずすのが好きというのが玉にキズ。

 ・テレビ:“Mr.Show”のようなコメディーやくだらない番組が好き。犯罪ものは見たくない。悲惨な死体が見たいならただ外出すればいい。今まで観た中で最高の番組は“Arrested Development”。

 ・本:『グレート・ギャツビー』、『ロリータ』、『しあわせの法則』、“Strip City”、60年代70年代のロック・シーンについて書いてあるもの、テレビや映画批評、昔のハリウッドもの、自伝やメモワール、昔語り。今はあまりフィクションは読まなくなってきている。今、コーヒー・テーブルにはまだ読んでいないルイス・ブニュエルについての本があるが、「ルイス・ブニュエル」と口に出してみるのは好き。

 ・私のヒーロー:メイソン・ノヴィック

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 ◆フィルモグラフィー

 ・2007年 『Juno/ジュノ』(監督:ジェイソン・ライトマン)[脚本]
 出演:エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、オリヴィア・サールビー、J・K・シモンズ、アリソン・ジャネイ、レイン・ウィルソン
 16歳で妊娠してしまった女子高生ジュノが、生まれてくる赤ん坊のために理想の両親(養父母)を探そうとする物語。
 2008年6月、シャンテ シネにて公開(20世紀フォックス映画配給)

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 ・2008年 "The United States of Tara"[脚本]
 壊れかけた家庭の中で精神のバランスを狂わせていくタラ(トニ・コレット)を主人公とするコメディー(TVシリーズ)の1話を担当(『リトル・ミス・サンシャイン』のような物語?)。
 シリーズ監修がジェイソン・ライトマンで、コンサルティング・プロデューサーがスティーブン・スピルバーグ。

 ・2009年 “Jennifer's Body”(監督:カリン・クサマ)[脚本]
 主演:ミーガン・フォックス
 物語:チアリーダーがクラスメートの男子ばかりを殺すようになる。彼女の親友はこの恐怖を終わりにすることができるだろうか。
 監督は、『ガール・ファイト』『イーオン・フラックス』のカリン・クサマ。

 ◆受賞歴(すべて『Juno/ジュノ』に対して)
 ・2007年 ハリウッド映画祭 新人脚本家賞(Hollywood Breakthrough Award Breakthrough Screenwriter of the Year)受賞

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 ・2007年 ゴールデン・サテライト・アワード 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 ナショナル・ボード・オブ・レビュー 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 シカゴ映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 ダラス・フォートワース映画批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞
 ・2007年 フロリダ映画批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞
 ・2007年 ラスベガス映画批評家協会賞 Siera賞最優秀脚本賞受賞
 ・2008年 オンライン映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 フェニックス映画批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞
 ・2007年 サンディエゴ映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 サウスイースタン映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 オースティン映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2007年 デトロイト映画批評家協会賞 新人賞(Newcomer)受賞
 ・2007年 セントルイス ゲイトウェイ映画批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞
 ・2007年 ユタ映画批評家協会賞 最優秀脚本賞次点
 ・2007年 ワシントンDC映画批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞
 ・2008年 カンザスシティ映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2008年 セントラル・オハイオ映画批評家協会賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞
 ・2008年 ゴールデン・グローブ賞 最優秀脚本賞ノミネート
 ・2008年 放送映画批評家協会賞 最優秀脚本賞受賞
 ・2008年 米国脚本家組合賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞

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 ・2008年 インディペンデント・スピリット・アワード 第1回最優秀脚本賞受賞
 ・2008年 BAFTA最優秀オリジナル脚本賞受賞

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 ・2008年 米国アカデミー賞 最優秀オリジナル脚本賞受賞

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 ◆ディアブロ・コーディーの言葉から

 ・ストリップは私の皮膚を強くしてくれた。だが、ライターとして自分をさらけ出すことはずっと恐ろしいことだ。
 Stripping toughened my hide, but exposing myself as a writer has been a lot more brutal.

 ・私は野心的な人間じゃない。私がこの業界に入ったのはフロックのようなもので、男性ライターがなかなか書けないようなことを書いているだけだ。
 I have never been an ambitious person, and my participation in this industry is a fluke, but only male writers can afford to be coy and self-deprecating.

 ・私は、よく無能力者であるとか、社会不適合者であると言われた。確かに私は現実にうまく適合できない。そんな私にとってロサンゼルスは生き安い街だ。
 I've been told that I'm incompetent, socially retarded, maladjusted. I still know that I couldn't function in reality. Los Angeles is a good place for me.

 ・ライターとしての仕事がうまくいかなくなったら、(ストリップの)ポールに戻ろうかな。
 If this whole writing thing doesn't work out, I'll be getting right back on the pole.

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 *参考サイト
 ・IMDb:http://www.imdb.com/name/nm1959505/bio
 ・Wikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/Diablo_Cody

 *関連サイト
 ・Red Secretary(http://www.geocities.com/redsecy/):2002年11月〜12月。11件しか記事はありません。

 ・ブログPussy Ranch 2003年から4年余りで2度もお引越しをしています。
 2003年2月〜2004年8月:http://web.archive.org/web/*/http://pussyranch.blogspot.com/
 2005年2月〜2007年9月:http://blogs.citypages.com/dcody/
 2007年9月〜:http://diablocody.blogspot.com/
 写真や、You Tubeにアップした動画やYou Tubeから拾ってきた動画がいっぱい貼り付けられています。恋人であり、夫であったジョニーとの写真や動画もあります。

 ・ブログ(My Space):http://www.myspace.com/diablocody
 現在はこちらに力を入れているようです。

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 彼女のことを調べてみる前は、アカデミー賞での画像の印象もあってヴァンプな女性をシメージしたり、ブロガーからプロのもの書きになったというところから田口ランディを連想したり、風俗出身ということで飯島愛や桐野夏生『グロテスク』の主人公とか、リー・カンションの『ヘルプ・ミー・エロス』を思い出したり(あと、河瀬直美『火垂』とかマイク・ニコルズの『クローサー』とか、2代目一条さゆりとか伊佐山ひろ子とか)、調べてみると全然そんなことはなくて、かわいい感じですね。

 ストリッパーになることで、これまでとは違った見方で社会が見えるようになったり、考え方が変わったりということもあったのでしょうが、だとすればストリッパーから大挙して作家が誕生したりもしているはずなので、ディアブロ・コーディーの場合は、たまたまストリッパーを経験したし、そのことで話題にもなっているけれど、もともとユニークな発想を持ち、文才もあったということなのでしょう。ま、そうは言っても、AV・風俗関係のブロガーでちょっとかなわないなと思わせてくれる方は少なくないのですが。

 日本では『Juno/ジュノ』のプロモーションで、ディアブロ・コーディーを招いたりするでしょうか。
 元ストリッパーが脚本を書いた作品として話題を盛り上げるよりも、妊娠しちゃった10代の女の子のとまどいと決心を共感をこめて描くやさしい作品として売りたいと考えるなら来日は、やはり主演のエレン・ペイジと監督のジェイソン・ライトマンでしょうか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは☆

umikarahajimaruさん☆

この人、脚本家だったんですね〜、さっき別の方のところで知ってコメントしてきたばかりです☆
しかも、ジュノの。。。。
今時ヒョウ柄のドレスでアカデミー賞に出席ってなんだかスゴイ気がします(笑)
ジュノ、面白そうですよね〜。そういう経歴の人だったんですね。

あ、トロント映画祭の写真♪
ここの会場は行ったけどこの映画ノーチェックでした、、、、でも6月に日本でも見られるから楽しみにしてます。
mig
2008/02/28 22:48
migさま
いつもありがとうございます。
ディアブロ・コーディーは豹柄が好きみたいですね。確かにアカデミー賞授賞式にあの豹柄は浮いちゃってたんですが、それよりあのビキニ娘のタトゥーがいかにも安っぽくて、どうなのかなあと私は思いましたね。
umikarahajimaru
2008/02/29 22:28

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