2007年 ナショナル・ボード・オブ・レビュー 発表!

 2007年度のナショナル・ボード・オブ・レビューの結果が発表になりました。

 思い返せば、昨年、この賞で菊地凛子が新人賞を受賞して、一躍彼女が注目されたわけですが、あれからもう1年経ったんですね。それから約3ヶ月後にアカデミー賞騒ぎがあり、さらにその2ヶ月後に『バベル』が日本でも劇場公開されたわけで、もう随分遠い昔のような気もします。

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 では、以下に今年の各部門の受賞者&受賞作品を書き出したいと思います。

 ・作品賞
 『ノーカントリー』“NO COUNTRY FOR OLD MEN”(監督:ジョエル&イーサン・コーエン)

 ・トップ10作品
 『ジェシー・ジェームズの暗殺』“THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD”(監督:アンドリュー・ドミニク)
 『つぐない』“ATONEMENT”(監督:ジョー・ライト)
 『ボーン・アルティメイタム』“THE BOURNE ULTIMATUM”(監督:ポール・グリーン・グラス)
 “THE BUCKET LIST”(監督:ロブ・ライナー)
 “INTO THE WILD”(監督:ショーン・ペン)
 “JUNO”(監督:ジェイソン・ライトマン)
 『君のためなら千回でも』“The KITE RUNNER”(監督:マーク・フォスター)
 “LARS AND THE REAL GIRL”(監督:クレイグ・ギレスピー)
 “MICHAEL CLAYTON”(監督:トニー・ギルロイ)
 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』“SWEENEY TODD”(監督:ティム・バートン)

 ・外国映画賞
 『潜水服は蝶の夢を見る』“THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY”(仏・米)(監督:ジュリアン・シュナーベル)

 ・トップ5外国映画
 『4ヶ月、3週と2日』“4 MONTHS, 3 WEEKS, 2 DAYS”(ルーマニア)(監督:クリスティアン・ムンジウ)
 『迷子の警察音楽隊』“THE BAND'S VISIT”(イスラエル・仏)( 監督:エラン・コリリン)
 『ヒトラーの贋札』“THE COUNTERFEITERS”(オーストリア・独)(監督:ステファン・ルボツキー)
 『エディット・ピアフ 愛の讃歌』“LA VIE EN ROSE”(仏・英・チェコ)(監督:オリヴィエ・ダアン)
 『ラスト、コーション』“LUST, CAUTION”(中・米)(監督:アン・リー)

 ・トップ5ドキュメンタリー映画
 “DARFUR NOW”(米)(監督:Ted Braun)
 “IN THE SHADOW OF THE MOON”(米・英)(監督:David Sington)
 “NANKING”(米)(監督:Bill Guttentag、Dan Sturman)
 “TAXI TO THE DARKSIDE”(米)(監督:Alex Gibney)
 “TOOTS”(米)(監督:Kristi Jacobson)

 トップ インディペンデント映画
 “AWAY FROM HER”(監督:サラ・ポーリー)
 “GREAT WORLD OF SOUND”(監督:Craig Zobel)
 “HONEYDRIPPER”(監督:ジョン・セイルズ)
 “IN THE VALLEY OF ELAH”(監督:ポール・ハギス)
 『マイティ・ハート 愛と絆』“A MIGHTY HEART”(監督:マイケル・ウィンターボトム)
 『その名にちなんで』“THE NAMESAKE”(監督:ミラー・ナーイル)
 『Onceダブリンの街角で』“ONCE”(監督:ジョン・カーニー)
 “THE SAVAGES”(監督:タマラ・ジェンキンス)
 “STARTING OUT IN THE EVENING”(監督:アンドリュー・ワグナー)
 『ウェイトレス おいしい人生のつくりかた』“WAITRESS”(監督:エイドリアン・シェリー)

 ・主演男優賞
 ジョージ・クルーニー“Michael Clayton”

 ・主演女優賞
 ジュリー・クリスティ“Away From Her”

 ・助演男優賞
 ケイシー・アフレック 『ジェシー・ジェームズの暗殺』

 ・助演女優賞
 エイミー・ライアン “Gone Baby Gone”(監督:ベン・アフレック)

 ・アンサンブル賞
 『ノーカントリー』

 ・新人男優賞(Breakthrough Performance by an Actor)
 エミール・ハーシュ “Into The Wild”

 ・新人女優賞(Breakthrough Performance by an Actress)
 エレン・ペイジ “Juno”

 ・監督賞
 ティム・バートン 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

 ・新人監督賞(Best Directorial Debut)
 ベン・アフレック “Gone Baby Gone”

 ・脚色賞
 ジョエル&イーサン・コーエン 『ノーカントリー』

 ・脚本賞
 ディアブロ・コーディー DIABLO CODY “Juno”
 ナンシー・オリバー NANCY OLIVER “Lars and the Real Girl”

 ・ドキュメンタリー賞
 “BODY OF WAR”(監督:フィル・ドナヒュー Phil Donahue、エレン・シャピロ Ellen Spiro)

 ・長編アニメーション賞
 『レミーのおいしいレストラン』(監督:ブラッド・バード、ヤン・ピンカヴァ)

 ・生涯貢献賞
 マイケル・ダグラス

 ・ウィリアム・E・エマーソン賞(William K. Everson Award For Film History)
 ロバート・オズボーン ROBERT OSBORNE(映画史)

 ・生涯貢献賞(撮影)
 ロジャー・ディーキンス ROGER DEAKINS

 ・ブルガリ賞(表現の自由に対して)(The Bvlgari Award for NBR Freedom of Expression)
 “THE GREAT DEBATERS”(監督:デンゼル・ワシントン)
 『ペルセポリス』“PERSEPOLIS”(監督:マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー)

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 例年、その年の映画賞の賞レースのさきがけとして発表され、その年の映画賞の賞レースを占うことになるという意味で、大いに注目されるナショナル・ボード・オブ・レビューですが、なるほど、今年はこう来たかという感じですね。

 並んでいる作品のタイトルは、当ブログの映画祭関係の記事で何度となく上がったものばかりですが、アカデミー賞のノミネート作品&受賞作品も、過半数がこの中から選ばれるであろうということはもう確実なわけで、そういう意味で、こうして並べられると、作品としての格もぐっと上がって見えてきたりもします。

 ただし、並んだ顔ぶれを見てみると、今年は“巨匠”が少なくて、というか1人もいなくて、エンタメ志向の強いベテラン人気監督と、比較的若い監督が並ぶことになりました。
 今年は、映画賞の常連であるイーストウッドもスコセッシもスピルバーグも対象作品がなく、過去にノミネート経験のある人も少なめです。ちょっと華やかさに欠けるかなあというところでしょうか。

 俳優に関する賞では、2006年度は、男優賞も女優賞もどちらも“一強”だったわけですが、今年はそんなこともなさそうで、映画賞によって結果がバラけるような気もします(そんなに度々ジョージ・クルーニーに賞をやらなくてもいいだろうとか)。

 今年は、今のところどの部門にも日本人が絡まなそうなのが、残念といえば残念です。
 芦名星? う~ん、可能性は低いんじゃないでしょうか。

 これらの作品の中で、日本で既に公開されているのが6作品、近日公開予定の作品が2作品あり、あとはもうちょっと先の公開か公開未定の作品ばかりです。
 個人的には、この中に今から観るのが楽しみな作品がいくつかあります。早く観たいですね~。

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