感情表現も豊かに 夏帆 in “You and Me”

 夏帆ちゃんつながりで……。

 韓国出身の歌手JUNEの新曲『You and Me』のPVの評判がいいそうです。

 

 【物語】
 少年(林遣都)は電車に乗り、少女(夏帆)はホームで彼を見送る。

画像

 少女は動き出した電車の中の彼に向かって、手話で話しかける。その意味は、おそらく、「また2人で一緒に過ごせたらいいね」というようなもの……。
 2人はそれぞれ二人で過ごした日々のことを思い出す。
 彼はストリート・ミュージシャンで、夜、ギター1本で路上ライブをしていた。少女は、そんな彼を見つけて、友人に彼がどんなことを歌っているのか教えてもらう。
 2人は、やがて知り合い、少女がメモに文字を書き、少年が携帯電話を使って返事を見せるというやり方で、やりとりするようになった。

画像

 少女には、彼の歌は聞こえないが、彼が弾くギターに手を当てることで、彼の歌を感じることができた。

画像

 ある日、彼女がふざけて、彼のギターのピックを持って行ってしまったこともあった、などと彼は思い出す。

画像

 ふと、上着のポケットに手を入れると、彼女が持っていったはずのギターのピックが入っている。彼女はこっそり返してくれていたのか……。そのピックには“I can hear you”と書かれてある。

画像

 互いに相手のことを切なく思い出しながら、2人の物理的な距離は少しずつ離れていくのだった……。

 【コメント】
 とても評判がよくて、7月11日CD発売を前にJUNEのHPはアクセスが殺到し、このPVは映画館でも上映された、と(このPVを紹介する記事には)書かれています。

 物語は、プロのミュージシャンとして都会に旅立つ少年と、故郷に残される少女の別れを綴っているものと見てとれますが、JUNEの実体験に基づいてもいるそうです(JUNEは18歳で日本で歌うことを決心)。

 ストリート・ミュージシャン、ハンディキャップ、恋というとすぐ『タイヨウのうた』が思い出されますし、恋人の上京による別れや「私が棄てた女」を描いた物語はごまんとあります。

 そういう類型性はありながらも、このPVを素晴らしいものにしているのは、やっぱり夏帆ちゃんの演技でしょうか。無邪気にふざけたり、喜びを体全体で表している姿、聞こえないはずの音楽を体を通して感じ取ろうとしている真剣な表情、そして別れを悲しみ切なく思っている表情……。すべてが素晴らしいですね。
 耳が聞こえない役を演じて素晴らしい演技を引き出されるケース(台詞ではなく、顔の表情や身振り手振りで感情を表現しなければならない)は映画でも多々ありますが、これもハマった一例だと言っていいと思います。監督がどういう演技指導をしたのかわかりませんが、ちょっと訊いてみたい気もしますね。

 私が初めて夏帆ちゃんを知ったのは、2006年の3月くらいで、ちょうど映画『ルート225』に主演していた多部未華子に注目していた頃で、多部未華子が出演していたティーン向けバラエティー番組『ガチャガチャポン!』の共演者として夏帆ちゃんを「発見」したのでした。『ガチャガチャポン!』は、そのラスト2回を録画で見ただけなのですが、夏帆ちゃんは、既に演技がうまいと評判になっていた多部未華子を差し置いての主役で、その時は、ちょっと優香にルックスが似た女の子という印象でした(今でも時々優香に似てると思える瞬間があります)。
 『ガチャガチャポン!』は、生瀬勝久と室井滋を両親とし、多部未華子を姉、夏帆ちゃんを妹とする家族の物語で、どうしたって、バラエティー色が強い、お遊戯程度の、だらけた「お芝居」を想像してしまいがちだったんですが、物語は他愛ないものの、演技としてはしっかりしていて、多部未華子も案外ここで鍛えられたのかもしれないと思わせられたりもしました。
 夏帆ちゃん自体は、この番組が終わった数ヶ月後に、映画『天然コケッコー』に主演することになります。

画像

 このPVが撮影されたのは、2007年の6月9日で、場所は下妻だそうです。
 夏帆ちゃんのブログにこのPVに関する記事が2回書かれています。
 6月9日:http://mycasty.jp/stardust_kaho/html/2007-06/06-09-745438.html
 6月23日:http://mycasty.jp/stardust_kaho/html/2007-06/06-23-756792.html

 夏帆ちゃん自身、こういう形でPVに出演するのは初めて。共演の少年は、映画『バッテリー』で3000人の中から主役に選ばれた林遣都くん(16)で、夏帆ちゃんと同じ事務所(STARDUST PROMOTION)に所属しています。

 ◆作品データ
 2007年/日本/5分39秒
 日本語
 PV

 ◆監督について
 三木孝浩
 一連のZONEのシングルCDのPV演出を担当したことで知られていて、そのほかの作品にはYUIの『Good-bye days』(VMAJ2007 Best Video of the Yearノミネート)『Rolling star』『CHE.R.RY』、ORANGE RAGE『落陽』『花』(VMAJ2005 Best Video of the Year受賞)『キズナ』『SAYONARA』『イカSUMMER』、木村カエラ『L.Drunk』などなど。ソニー・ミュージック・レコーズ所属のディレクター。

 『You and Me』のPVを見て、『タイヨウのうた』を連想したのは偶然ではなく、『Good-bye days』のPVと監督が同じだったんですね。エモーショナルな作品を得意とする監督のようです。

 将来、劇映画の監督にというオファーもあるんじゃないでしょうか。

 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ関連記事
 ・映画『天然コケッコー』 リンク集
 ・映画『天然コケッコー』に関するトリビア
 ・映画『天然コケッコー』 レビュー
 ・『天然コケッコー』原作を読んで
 ・三木孝浩演出PV『SAYONARA』

この記事へのコメント

ようすん
2009年03月15日 04:49
プラネタリウム(いきものがかり)の監督を検索したらヒットしました。
三木孝浩氏は要チェックですね!参考になりました。
umikarahajimaru
2009年03月16日 20:56
ようすんさま
コメントありがとうございました。
プラネタリウム(いきものがかり)ですか? さっそく私もチェックしてみたいと思います!
彩依
2009年06月14日 16:45
いやぁ…夏帆ちゃんと遣都くんの、めっちゃ切ないですね。PV動画でこんなに感動したの、これが初めてです!私はたった今動画見たんですけど、これがなんかドラマ化か映画化されたらいいなぁって思いました。、もちろん主題歌はこの曲で!!! 誰か監督さん!!!この二人が主演のラブストーリー創ってください!!!
umikarahajimaru
2009年06月15日 18:42
彩依さま
コメントありがとうございました。といっても、コメントは、書き手である私に向けられたものでもないようですが(笑)。
三木監督の作品はどれもいい出来なので、リンク先などをたどって他の作品もご覧いただければと思います。

この記事へのトラックバック