『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』 「マクダルと魚ダンゴ」

 香港で、お母さんと2人で暮らしている子ブタのマクダル。そのマクダルが活躍する「春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ」のシリーズから第12話の「マクダルと魚ダンゴ」をご紹介。

 

 【物語】
 マクダルは、お母さんと買い物をしていて、店先に置かれていた水槽の金魚に目を奪われてしまう。
 「お母さん、金魚買ってよ」
 お母さんは、「テストで100点取ったらね」と言って、その場はごまかすが、マクダルは本当にテストで100点取ってしまう。
 困ったお母さんは、考えたあげく、魚ダンゴ(つみれ?)を金魚の卵だと偽って、マクダルに渡し、「大事に育てたら、きれいな金魚が生まれるから」と言って、マクダルの興味が他に移ってしまうのに期待することにする。
 しかし、マクダルは、金魚鉢の“卵”が金魚になることを心から楽しみにして、ずっと待ち続ける。
 そんなマクダルの様子を見て、悪いことをしてしまったと思ったお母さんは、マクダルが眠っている間に魚ダンゴと金魚をすり替える。
 目覚めた時、金魚鉢の“卵”が孵って金魚になっているのを発見したマクダルは感激して、嬉し涙を流すのだった。

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 ※広東語がわからないので、お母さんの妄想部分がわからないのですが、物語としては大体こんなところでしょうか。広東語がわからなくても、マクダルの楽しみにしている気持ちやそれを見守るお母さんのちょっと切ない気持ちは伝わってきますよね。台詞の詳細を知りたい方は是非とも日本語版DVDに当たってみてください。

 【解説】
 香港のケーブルテレビから始まった、「春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ」のシリーズは、次第に話題になって、地上波でも放送されるようになり、さらに映画版が4作も作られた大人気シリーズです。
 元々は、1991年に雑誌連載で始まった 絵=アリス・マク+物語=ブライアン・ツェーというマクマグを主人公とした物語で、その後、マクマグのいとこマクダルが登場し、マクマグともども人気キャラクターになっていきます。
 1997年には「春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ」としてテレビ・アニメ化され、2001年に『マクダルの話』“My Life as McDull”として映画化。『マクダルの話』“My Life as McDull”は、香港国際映画祭国際批評家連盟賞、香港電影金像奨音楽賞、台湾金馬奨アニメーション作品賞をはじめ、アヌシー国際アニメーションフェスティバル長編部門グランプリ、モントリオール国際児童映画祭審査員特別賞を受賞するなど国際的にも高い評価を受けました。
 2004年の長編第二作『マクダル・パイナップルパン王子』“McDull,The Pineapple Bun Prince”も、アニメーションとしてははじめての香港電影評論学会大賞グランプリを受賞するなど、多数の映画賞を受賞。
 日本では、「春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ」が2004年にケーブルテレビで放映されたほか、『マクダルの話』“My Life as McDull”が2002年の東京国際映画祭で上映、長編第2作『マクダル・パイナップルパン王子』は2006年にユーロスペースで劇場公開されました。『マクダル・パイナップルパン王子』は、キャラクターのかわいらしさはもちろん、アンディ・ラウがパイナップルパン王子の声を演じるということで大きな話題になりました。原作絵本、 『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』も『マクダル・パイナップルパン王子』の劇場公開に合わせて、朝日新聞社から刊行。

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 マクダルは、右目のまわりにブチがあるオスの子ブタで、あんまり頭はよくないけれど、黄金の心を持っていて、かなり夢見がちな性格。いつも失敗してばかりで、失敗する度にがっかりもするのだけれど、チャレンジすることはあきらめず、どんどん夢を広げていく。
 マクダルは、香港でお母さん(ミセス・マク)と2人暮らし。いとこにマクマグがいて、春田花花幼稚園に通う。友だちには、アヒルのグーシー、ネコのダービー、カメのファイ、牛のメイとジューンがいる。春田花花幼稚園の先生はチェン先生(人間)。そのほかにウンチ怪人も登場。

 「春田花花幼稚園」はマクマグが主人公の時は、単純で楽しいだけの物語だったのが、母子家庭という設定のマクダルが登場してから、次第に社会性をにじませる作品に変わってきた、と考えられています。
 マクダルは、イギリスと中国という2つの“親”を持つ香港そのものの象徴でもあるようで、『マクダル・パイナップルパン王子』でそれ以前には描かれることがなかったマクダルの父マクビン=パイナップルパン王子を登場させることで、そういう印象は強くなりました。

 原作者のアリス・マクは、『スノーマン』で知られるレイモンド・ブリッグズのファンで、『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ』とレイモンド・ブリッグズの作品世界には類似性があると指摘されたりもしています。

 ◆作品データ
 1999年/香港/4分52秒
 広東語台詞あり/日本語字幕なし
 アニメーション

 *この作品は、DVD『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ 4』または『春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ DVD-BOX』に収録されています。

 
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 ◆作品について
 ●1997年~2000年
 「春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ」全13回 香港のケーブルテレビでスタート(3ヶ月に1回放映)
 1.ママのクリスマス・ディナーの巻
 マクダルとウンチ怪人の巻

 2.マクダルとウンチ怪人の巻 その二
 ウンチ船長の巻

 3.モルジブの休日の巻

 4.マクマグの新学期の巻
 ・マイ・ライフ・アズ・マクダル
 ・人生の中のある一日
 ・ブタが来た

 5.マクダルのクリスマスプレゼントの巻

 6.ライガン登場!の巻
 ・冬の朝
 ・ライガンさんを探して~ふくらはぎの筋肉はどうやって鍛えるの?~

 7.マクマグの誕生日の巻
 ・マクマグのびっくりプレゼント
 マクダルの赤い洗面器の巻
 ・マクダル伝説

 8.饅頭とりの巻
 ・これは君の足なの?
 マクダルの大きなカッコウ時計の巻
 ・永遠のカッコウ

 9.マクマグのすてきな贈りものの巻
 減らない消しゴムの巻

 10.お話コンテストの巻
 ・微小小説
 ・マクダルとトリのモモ
 ・マクマグ、ズボンをはく
 ・ドン ドン ドン
 ・美しき敗者

 11.思想家マクシ・デブチンの一生の巻

 12.みんなの願いごとの巻
 ・マクダルの魚ダンゴ
 ・イチゴ夫人
 ・お葬式
 ・パパの大きなバス

 13.マクマグ、空を飛ぶ?の巻
 ・ミセス・マクのおいしい世界
 ・マク・ダイバオとその化学作用
 ・歩きやすい道
 大人になった日の巻
 ・メイ、元気?

 *日本では2004年にケーブルテレビのデジタルPPVにて放映。
 2006年1月に渋谷シネ・ラ・セットにて劇場公開。
 2006年2月にDVDボックスがリリース。

 ●2001年 長編第一作『マクダルの話』“My Life as McDull”
 *2002年 香港国際映画祭国際批評家連盟賞、香港電影金像奨音楽賞、台湾金馬奨アニメーション作品賞受賞、2003年アヌシー国際アニメーションフェスティバル長編部門グランプリ、モントリオール国際児童映画祭審査員特別賞、ソウル国際マンガ&アニメーションフェスティバル作品賞受賞。
 *日本では2002年東京国際映画祭<アジアの風>部門で上映

 ●2004年 長編第二作『マクダル・パイナップルパン王子』“McDull,The Pineapple Bun Prince”
 *2004年 香港電影評論学会大賞グランプリ、香港金像奨主題曲賞、台湾金馬奨アニメーション作品賞受賞、ロカルノ国際映画祭コンペティション部門出品。
 *日本では2006年に劇場公開。

 ●2006年 長編第三作“McDull,The Alumni(春田花花同學舎)”
 *アニメーションと実写からなる作品。
 参考:http://www.gigi.cup.com/mv27.htm

 ●2008年 長編第四作“McDull Wudang”

 ◆監督について
 トー・ユエン YUEN Kun-To

 ・1996年 短編『球迷奇遇記』
 *IFVA賞(インディペンデント・フィルム&ビデオ・アワード)受賞

 ・1997年~2000年 テレビ・シリーズ『春田花花幼稚園』
 *第1話、第2話、第3話、第5話、第6話、第8話、第9話、第10話(「ドン ドン ドン」「美しき敗者」)、第11話、第12話(「お葬式」)、第13話(大人になった日の巻)

 ・2001年 『マクダルの話』“My Life as McDull”

 ・2004年 『マクダル・パイナップルパン王子』“McDull,The Pineapple Bun Prince”

 ・2008年 “McDull Wudang”

 (註)第12話の「マクダルの魚ダンゴ」に関しては監督名の確認ができていません。トー・ユエンじゃなかったらごめんなさい。

 ◆リンク集
 ・『マクダル・パイナップルパン王子』日本版公式サイト:http://www.mcdull.jp/
 *スペシャルサイトは、“教室”が著名人からのコメント集、“香港再開発”が「マクダルとマクマグ」ミニ事典、“公園”がいろんなところをクリックすると画像が変化するサイト、“飛行機”が「マクダルを探しに行こう!!キャンペーン」。左上の料理皿が「戻る」。
 「マクダルとマクマグ」ミニ事典で紹介されている項目は――
 都市再開発、アヌシー国際アニメーション映画祭、ハリー・ポッター、マクビン、やなせたかし、マルチ教育プログラム、ヨー・ヨー・マ、香港電影評論学会大賞、フルーツ・チャン、大角咀(ダイコッチョイ)、エッグタルト、星の王子さま、貧乏ゆすり、パイナップルパン、春田花花幼稚園、アンソニー・ウォン、ブラームス、の17項目(たぶん)。

 ・McDullに関するWikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/McDull
 *中文版よりも英語版の方が詳しい。日本語版はこちら(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%80%E3%83%AB)

 ・香港版公式サイト:http://www.mcdull.hk/
 けっこう構成が複雑です。英語に翻訳可。
 0.首頁(ブタのマクダル):戻る
 1.閲讀(ブタのマクマグ):パブリケーション
 ・網上閲讀(ネット上閲覧):5話紹介
 ・出版目録:故事(5冊の原作本の紹介)、教育図書、雑誌、光碟(CD-ROM、廣州話vs普通話)
 2.動畫(アヒルのグーシー):アニメーション
 ・電影(Film):ポスター4編
 ・電視(テレビ・シリーズ):予告編(?)4編
 ・広告:CM8編
 3.下載品(カメのファイ):ダウンロード
 ・春田花花歌曲:春田花花幼稚園校歌を含む2曲をダウンロード可
 ・屎撈人(ウンチ怪人):スクリーンセーバー他
 ・手稿:イラスト
 ・電脳搢紙:壁紙6点
 4.禮品(ネコのダービー):マクダル・グッズ
 5.郵局(牛のメイ):マクダルのイメージ切手
 6.關於我們(牛のジューン):制作会社

 ・DVDを発売したバップのサイト:http://www.vap.co.jp/mcdull/

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