知られざるルーマニア映画Ⅰ(1943-2000)

 カンヌ国際映画祭でルーマニア映画がパルムドールとある視点部門グランプリを受賞したことで、全世界的に一躍注目を浴びることになったルーマニア映画ですが、ルーマニア映画と聞いてパッと思いつくものがあまりなかったので、ここでルーマニア映画について調べてみました。

 日本(日本語)でこれまでにルーマニア映画についてまとめたものは全くなく、ネット上で調べた限りでは英語でもほとんど資料らしい資料はみつかりません。

 仕方がないので、IMDbで「ルーマニア」で検索してみたところ、ヒットする作品は、短編やドキュメンタリー、TVシリーズまで含めて、1728タイトルもありました。ルーマニア以外で公開されているかどうかとか、国際的に観て価値がある映画かどうかはともかく、少なくとも制作本数はけっこうあるんですね~。それらを全部チェックすることはとてもできないので、国際映画祭で注目された作品や監督、俳優を中心に目ぼしい作品をピック・アップしてみることから始めてみました。

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 ちなみに、2007年のパルムドール受賞作品は、コムストックグループの配給で日本でも劇場公開されるようです。

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 ◆ルーマニア映画(1943-2000)

 ・“O noapte furtunoasa (A Stormy Night)”(1943/ルーマニア) 監督:Jean Georgescu
 Rica Venturianoは、野心満々の若き弁護士で、Zitaに恋に落ちる。Zitaには、Vetaという姉があり、VetaはJuapan Dumitracheと結婚していたが、夫はVenturianoが妻に惚れていると思い込んでいた。しかし、実際は、Vetaは夫の部下であるChiriacと不倫関係にあった。
 19世紀のルーマニアで最も知られた戯曲家L. Caragialeのシチュエーション・コメディーの映画化。

 ・“Doua Lozuri (Two Loterry Tickets)”(1957/ルーマニア) 監督:Jean Georgescu、Aurel Mihaies、Gheorghe Naghi
 Lefter Popescuはしがない事務員で、ある時、宝くじを買い、大当たりを当てる。しかし、肝心のくじをなくしてしまい、大騒ぎを起こす。くじが見つかった時、大当たりしたと思ったのは勘違いだったとわかるが、この騒動を通して、Lefterの人格はすっかり変わってしまっていたのだった……。

 ・“Valurile Dunarii(The Danube waves)”(1959/ルーマニア) 監督:Liviu Ciulei
 第二次世界大戦末期のルーマニア。ドナウ河口の港がパルチザンによって破壊されたが、ナチスは、爆破の残骸を集めてはしけを作ろうとしていた。一方、Bargee Mihaiは、戦時中であるにも拘らず、新妻とドナウ川を溯る旅をしていた。彼の荷には退却するナチスの武器が積まれていたが、それを、親ナチ派、パルチザン、そして船の乗組員が狙っていたのだった……。
 Liviu Ciulei監督最初の傑作。多少プロパガンダ色はあるものの、それに目をつぶれば、けっこう楽しめる作品だそうで、ルーマニア版『カサブランカ』とも称されている。

 ・“Duminica la ora 6(Sunday at Six)”(1965/ルーマニア) 監督:ルチアン・ピンティリエ

 ・“Reconstituirea(Reconstruction)”(1968/ルーマニア) 監督:ルチアン・ピンティリエ

 ・『虐殺軍団』“Mihai Viteazul (I-II) (Michael the Brave -The Lat Crucade (parts I and II))”(1970/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 16世紀末に、ルーマニア人の住む、ワラキア、モルダビア、トランシルバニアという3公国を統一しようとしたPrince Michael the Braveの活躍を描く作品で、オスマントルコからの攻撃に耐える前半“Calugareni”と、挫折を描く後半“The Unification”に分かれる。234分という、ルーマニア映画史上に残る大長編で、物語も複雑で、スケールも大きい。
 おそらくこの作品が日本で最初に公開されたルーマニア映画。

 ・“Facerea Lumii (The Making of the World)”(1971/ルーマニア) 監督:Gheorghe Vitanidis
 理想の共産主義社会を築くために懸命のあまり家族を省みない夫婦がいて、娘は資本主義時代から反体制運動に身を投じていた。父はなんとか家族を再生させようと試みるが、娘は父のもとを去ることに決め、両者のギャップは広がるばかりであった。

 ・“Felix si Otilia(Felix and Otilia)”(1972/ルーマニア) 監督:Iulian Mihu
 フェリックスとオティリアは、いとこで、互いに愛し合っていたが、社会的経済的な理由から結婚を前提としたつきあいは認められていなかった。オティリアには新興の金持ちが言い寄ってきていた。一方で、オティリアの家族は、オティリアの継父の隠し財産を探し出そうと必死になっていた……。
 George Calinescuの小説 “Otilia's Enigma”が原作。

 ・“Nunta de piatra (Stone Wedding)”(1972/ルーマニア) 監督:Mircea Veroiu、ダン・ピツァ
 ルーマニアの作家Igor Agarciceanuの小説を原作とする2編からなるオムニバス映画で、カラパチア山脈で暮らす農民の生活を描く。

 ・“Veronica”(1972/ルーマニア) 監督:エリザベータ・ボスタン
 小さな女の子Veronicaは、いい子にしている約束で、妖精から魔法のカバンをもらう。しかし、ある時、風で魔法のカバンを飛ばされてしまい、カバンを探す旅に出る。
 ルーマニアで大成功を収めた映画で、音楽もヒットした。

 ・『炎の一族』“Tanasa Scatiu”(1975/ルーマニア) 監督:ダン・ピッツァ
 ルーマニアの文豪ドゥイリウ・ザムフィレスクの小説の映画化。19世紀末、貴族とブルジョアジーの対立が激化していく国内の動乱を背景に、貴族の娘と結婚することで地位と名声を得ようとした青年と愛のない結婚に苦しむその妻の物語。

 ・“The Last Jews of Radauti(Song of Radauti)”(1977?/米?) 監督:ローレンス・ザルツマン
 アメリカの写真家であるローレンス・ザルツマンが、1974~76年にルーマニアの小村に住んで記録したユダヤ人の暮らしについてのドキュメンタリー。
 参考:http://www.laurencesalzmann.com/photos/radauti/

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 ・“Revansa (The Revenge /The Payback)”(1978/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 セルジル・ニコラエスクの警察署長Tudor Moldovan を主人公とする3部作の第2部。
 第一次世界大戦前夜、Tudor Moldovanは、ファシストのリーダーZavoianuと彼の部下Paraipanを倒すために戻ってくる。しかし、Moldovanの子どもがParaipanに誘拐されてしまう。共産主義者たちの力を借りながら、Moldovanは敵を1人また1人と倒していく。しかし、最後の最後に上司の裏切りに遭ってしまう。

 ・“Nea Marin Miliardar (Marin, the Billionaire)”(1979/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 アメリカの億万長者Mr. Juvetの娘が誘拐され、その同じ娘が別の誘拐犯に誘拐されてしまう。Mr. Juvetは、誘拐犯との取引のために、ルーマニアにやってくるが、彼の泊まったホテルにはOlt出身(バカなのか利巧なのかわからないくらい純粋な人々が住んでいると考えられている地域)のNea Marinが泊まっている。Nea MarinのブリーフケースはMr. Juvetが身代金を詰めたものと全く同じものだったために、大きな混乱が起こってしまう。
 Nea Marinのキャラクターは『ボラット』をイメージするとわかりやすい、とか。

 ・“Capcana Mercenarilor (The Mercenaries Trap)”(1980/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 第一次世界大戦末期のトランシルバニアでの、ルーマニアとハンガリーの戦いを描いた作品。
 ハンガリー公von Geortzは、Captain Lucaの率いる傭兵を雇って、トランシルバニアにある彼の財産を取り戻そうとしていたが、傭兵たちはその間にルーマニアの村の略奪と破壊を繰り返していた。ルーマニアの大佐Tudor Andreiは、それを知り、同胞を救うための作戦をスタートさせた……。

 ・“De ce trag clopotele, Mitica?( Why Are the Bells Ringing, Mitica?)”(1981/ルーマニア) 監督:ルチアン・ピンティリエ

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 ・“Maria Mirabela”(1981/ルーマニア・ロシア) 監督:Ion Popescu Gopo
 『オズの魔法使い』を思わせる冒険ファンタジー。
 マリアとミラベラは、脚が凍ったカエルと、靴に火がついた火虫と、怖くて飛ぶことができない蝶に出会う。彼女たちは、深い森に住む魔法使いのところへ彼らを連れて行くことになるが、それは互いに助け合い、それぞれの長所を発見する旅になるのだった。

 ・“Galax, Omul Papusa(Galax, the puppet-man)”(1983/ルーマニア) 監督:Ion Popescu-Gopo
 人間に似せて作られたロボット ギャラックスは、人間とロボットとの間で板ばさみに遭い、それを自らのプログラムに手を加えることで乗り切ろうとしていた。一方でギャラックスは研究所にやってきた学生マリアナに恋してしまう。自分の中のそうした感情をコントロールできなかったギャラックスは自殺しようとするが……。

 ・“Misterele Bucurestilor (The Mysteries of Bucharest)”(1983/ルーマニア) 監督:Doru Nastase
 Margelatuを主人公とするシリーズの1編。ルーマニア版マカロニ・ウエスタン。
 ワラキアにも1848年革命の波が押し寄せてきていて、穏健派な君主であるBibescuはMargelatuに助けを求めた。有力者たちは、Bibescuを暗殺して政府を転覆させ、外国の列強に国を明け渡そうとしていて、革命組織Fratiaも、そんな策略のスケープゴートに過ぎなかった。しかし、Margelatuにも、計画があり、最終的にはなんとか窮地を脱するのだった。

 ・“Colierul de turcoaze (The Turquoise Necklace)”(1985/ルーマニア) 監督:Gheorghe Vitanidis
 Margelatuを主人公とするシリーズの1編。
 オーストリアの大使が誘拐され、その罪が革命的国家主義組織Fratiaになつりつけられる。事件の鍵を握る人物Agathaが、Margelatuの最も信頼している仲間Buza de Iepureの母だということがわかり、Buza de Iepureは精神的にのっぴきならない状況に追い込まれる……。

 ・“Domnisoar Aurica(Miss Aurica)”(1985/ルーマニア) 監督:Serbann Marinescu
 戦間期のブカレストを背景に、ブライダル・ショップを営む中年女性Auricaの生活と愛を描く。

 ・“Ringul(The Boxing Ring)”(1985/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 強制収容所の囚人から長距離トラックのドライバーになった男と、元ナチス親衛隊の将校で現在はボクシングのセミプロになっている男が再会し、ボクシングのチャンピオンシップで戦うことになる。

 ・“Coana Chirita(Ma'am Chiritza)”(1986/ルーマニア) 監督:Mircea Dragan
 ミュージカル。
 Chiritaが、パリからモルドバ公国に戻ってくる。彼女は、高貴な地位にあり、後進国モルドバを改革するためにしなければならないことがたくさんあった。一方、彼女の娘がエンジニアと恋に落ちる。その男性は、将来性や社会的な地位から考えるととても彼女の家柄にはつりあわない相手であった。

 ・“Martori Disparuti(Missing witnesses)”(1988/ルーマニア) 監督:Dan Mironescu、Szabolcs Cseh
 ある銀行家がルーマニアの高貴な女性からダイアモンドを手に入れる。彼は、娘のためにそのダイアモンドを残そうと考えるが、それを奪おうとする人物が次々と彼の前に現れる。
 Margelatuを主人公とする人気シリーズのキャラクターが何人も登場する、シリーズ番外編。

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 ・“Coroana de Foc(The Crown of Fire)”(1990/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 ワラキアの王子が兄を殺して王位につくが、遺児によって報復される。遺児は新王となり、双子の息子が生まれる。双子は、一方は宮廷で育てられ、他方は宮廷から出されるが、彼らが20歳になったとき、「炎の王冠」を探すという試練が与えられる。その王冠は「時」によって守られているもので、純粋な心の持ち主にのみ手に入れることができるとされていた。

 ・“Romanian-Hungarian Conflict in Targu-Mures/Marasvasarhely in March 1990”(1990/ルーマニア)
 1990年3月にTargu-Mures/Marasvasarhelyで起きたハンガリーとルーマニアの間で起きた紛争をとらえた、一般人が撮影した映像素材(一部はTVクルーが撮影したもの)を、編集することなしにつないで1本の作品としたもの。

 ・“La Championne(Reach For The Sky)”(1991/カナダ・ルーマニア) 監督:エリザベータ・ボスタン
 体操選手のトップになるためにすべてを犠牲にしていく少女の姿をリアルに映し出した作品。

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 ・“Balanta (The Oak /Le Chene)”(1992/仏・ルーマニア) 監督:ルチアン・ピンティリエ
 チャウシャスク政権時代、公安警察の幹部を父に持つネラは、父と同じ道を進んだ姉のようにはなりたくないと思っていた。一緒に暮らしていた父が死んだ時、ブカレストを出て、自分探しの旅に向かう。
 この作品は、カンヌ国際映画祭で特別上映された作品ですが、コンペ部門に出品していたら、パルムドールを受賞していたのではないかと話題になりました。主演女優マヤ・モルゲンステルンは、ヨーロッパ映画賞主演女優賞をはじめ、数々の映画賞に輝いた。
 この作品に出演しているJana Goreaは、佐藤雅彦『Kino』の「おばあさんの天気予報」のおばあさん役を演じた女性。

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 ・“Asphalt Tango”『巴里に天使が舞いおりる』(1993/仏・ルーマニア) 監督:ナエ・カランフィル
 11人のルーマニア人ダンサーと興行主の女性ビジネスマンを乗せたバスがパリへ向かう。その道中、様々な文化の違いが浮き彫りになっていく。
 主演:シャーロット・ランプリング。
 この作品に出演しているNicolae Ursは、佐藤雅彦『Kino』の「オセロ」と「ホテル・ドミニクの謎」に出演している俳優。

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 ・“Crucea de Piatra (The Stone Cross)”(1993/ルーマニア) 監督:Andrei Blaier
 the Stone Crossは、ブカレストの売春宿で、ルーマニアが共産主義化する以前から存在していたが、1947年にルーマニアが共産主義国家としてスタートすると非合法化され、閉鎖されることになった。しかし、建前と本音には食い違いがあって……。

 ・“Oglinda: Inceputul Adevarului (I-II)(Mirror, The: The Beginning of the Truth (parts I and II))”(1993/ルーマニア) 監督:セルジウ・ニコラエスク
 1939~47年におけるルーマニアの政治的激動を描いた作品。
 中心となるのは、ルーマニア末期の国王ミハイ1世とイオン・アントネスク元帥の2人で、そのほかに、ソ連の大使Vasinskiから首相に命じられたPetru Groza、国民農民党(the National Peasant Party) のIuliu Maniuの逮捕と死、クーデターに巻き込まれた地方の修正共産主義者Lucretiu Patrascanuの処刑なども織り込まれる。
 映画評論家や歴史家からは、歴史を改ざんし、美化した作品として非難もされている。

 ・“Patul conjugal(The Conjugal Bed)”(1993/ルーマニア) 監督:Mircea Daneliuc
 ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品。

 ・“Trahir”(1993/仏・スイス・西・ルーマニア) 監督:Radu Mihaileanu
 1948年 反体制的な記事を書いたジャーナリストが逮捕され、投獄される。彼は11年の刑期を務めた後、釈放され、結婚し、子どもも設けるが、平穏な日々は、亡命しようとした友人が殺害されたことで打ち破られることになった。
 1993年のモントリオール国際映画祭で主演男優賞・Grand Prix des Amériques・第1回作品賞・エキュメニカル審査員特別賞を受賞、1994年イスタンブール国際映画祭でC.I.C.A.E. Award・審査員特別賞を受賞。

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 ・『ティミショアラー1989年12月』(1993/ルーマニア) 監督:オベデュ・ボーズ・パシュティナ
 山形国際ドキュメンタリー映画祭’93で上映された作品。

 ・“È pericoloso sporgersi(Don't Lean Out the Window)”(1994/ルーマニア・仏) 監督:ナエ・カランフィル
 チャウシェスク時代のルーマニア。クリスティナにはボーイフレンドがいて、彼女は彼と結婚したいと思っていたが、結婚するまではきれいな体でいたいと考えていて、彼から徴兵前にセックスしたいと言われて悩んでいた。一方、彼女は、自称女好きでもてるという男優ともつきあっていて、彼は匿名の電話に悩まされていた。
  Montpellier Mediterranean Film Festivalで批評家賞受賞。

 ・“Pepe si Fifi (Pepe and Fifi)”(1994/ルーマニア) 監督:ダン・ピッツァ
 ポスト共産主義のブカレストを舞台にした、若いルーマニア人たちの、行き詰りの生活を描いた作品。
 ペペは有望なボクサーだったが、試合で強烈なパンチを浴びる。ペペの妹であるフィフィは、夜ごとナイトクラブに出入りし、“男爵”と呼ばれるチンピラと出会う。

 ・“Soapte de amor(Whispers of Love)”(1994/ルーマニア) 監督:Mircea Daneliuc

 ・“An Unforgettable Summer(Un été inoubliable)”(1994/ルーマニア・仏) 監督:ルチアン・ピンティリエ
 1925年のブルガリア。若き軍人の夫婦がブルガリア‐ルーマニア国境に近い辺境に送られる。妻はできるだけ任地を居心地のいいところにしようと務めるが、夫婦仲はひび割れ、軍と地元民の間で衝突が起こる。主演はクリスティン・スコット・トーマス。カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

 ・“Senatorul melcilor(The Snails' Senator)”(1995/ルーマニア) 監督:Mircea Daneliuc
 カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

 ・“Prea târziu(Too Late)”(1996/ルーマニア・スウェーデン) 監督:ルチアン・ピンティリエ
 カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作。

 ・『ガッジョ・ディーロ』“Gadjo Dilo”(1997/ルーマニア・仏) 監督:トニー・ガトリフ
 フランスからルーマニアの村にやってきた青年(ロマン・デュリス)とルーマニアの人々との心のふれあいを描く。

 ・“Dolce far niente(Sweet Idleness)”(1998/ルーマニア・伊・仏・ベルギー) 監督:ナエ・カランフィル
 スタンダールがまだマリ=アンリ・ベールだった頃に過ごしたイタリアの2年間をドラマ化した作品で、ロッシーニとの出会いや、未亡人ジュゼッピーナとの恋が描かれる。スタンダール役はフランソワ・クルゼ。
 Namur International Festival of French-Speaking Filmで脚本賞受賞。

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 ・『天国への最終駅』 “Terminus paradis(Next Stop Paradise/The Man with the Rifle)”(1998/仏・ルーマニア) 監督:ルチアン・ピンティリエ
 Mitouは養豚業を営んでいたが、徴兵が間近に迫っていた。彼は、徴兵を前にして、ソーセージ・スタンドに勤める女性Noricaと出会うが、彼女には店のオーナーであるGiliという婚約者がいた。
 ベネチア国際映画祭で審査員特別賞受賞。
 この作品はシネフィルイマジカの<直輸入映画レトロスペクティブ>で放映されたことがあります。

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 ・『コード・アンノウン』“Code inconnu: Récit incomplet de divers voyages”(2000/仏・独・ルーマニア) 監督・ミヒャエル・ハネケ
 ハネケが活動拠点をオーストリアからパリに移して最初の作品で、製作にルーマニア文化省が加わっている。

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 *この記事は、知られざるルーマニア映画Ⅱ(2001-2005) に続きます。

 *当ブログ関連記事
 ・ルーマニアが生んだ映画人 40人!

 ・知られざるルーマニア映画Ⅲ(2006-2007)

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この記事へのコメント

2007年06月26日 00:15
こんにちは、コメント・訪問ありがとうございました。
そう、あまり映画については書いていないので
(こちらのカンヌの映画はNewsの記事で
受賞のお知らせだけ書きました)
こちらを拝見してびっくりです。
セルジ は革命にも関わった人で
有名なので、私もいくつかタイトルは
知っているのですが、きちんと見たことがない
ため、、これらのDVDは日本ですと
市販されているのでしょうか??
今度じっくりお邪魔して、勉強させて
いただきますね。

もうすぐ、8月に
「トランシルヴァニア」という映画が
日本でも公開されるようです!
umikarahajimaru
2007年06月26日 00:41
go2rumaniaさま
コメントありがとうございました。
日本でリリースされているのは邦題で示した作品だけですね。
ルーマニア映画は今、確かに面白いことになっていると思うので、是非とも映画祭の開催を期待したいのですが、こういうのって誰か音頭を取る人がいないとできないので、ちょっとどうなのかなあというところでしょうか。

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