大きなホラ話? “Gone Nutty”

 先日の米国アカデミー賞で、短編アニメーション賞にノミネートされていた“No Time for Nuts”『熱血どんぐりハンター』は、アカデミー賞発表前後数日間、You Tubeで観ることができたんですが、あっさり削除されてしまいました。そのうち、ここにアップしようと思っていたんですが、残念!
 “No Time for Nuts”『熱血どんぐりハンター』は、リスのスクラットを主人公とする『アイス・エイジ』のスピン・オフ作品で、DVD『アイス・エイジ2』の中に特典として収められています。これに先立って、もう1本スクラットを主人公とした作品が作られていますが、それが“Gone Nutty”です。これはDVD『アイス・エイジ』の特典になっているようです(DVDで直接確認することはしていません)。

 


 【物語】 リスのスクラットは、自分のどんぐりを仕舞う場所を探していて、どんぐりで埋まった古い木の幹をみつける。
 その真ん中に自分のどんぐりを仕舞おうとするが、なかなかうまく押し込めない。
 ムリヤリ押し込めようとして、木の幹が砕け、たくさんのどんぐりは斜面を転がっていき、氷河の端からスクラットとともに宙に投げ出される。
 空中を落ちながらも、スクラットはどんぐりへの執着を捨てきれず、1個でも多くのどんぐりを自分のものにしようとする。まるでスカイダイバーのように、空中でどんぐりを集めるスクラット。やがてどんぐりは大きなかたまりになるが、そのまま氷河に激突。
 スクラットも氷河に激突して、体が抜けなくなる。すると、その上に猛烈な勢いで1個のどんぐりが落ちてきて、スクラットを直撃。
 あまりの衝撃で、氷河が大きく分裂する。
 ようやく1個だけはどんぐりを確保したとスクラットが喜んだのも束の間、激しい炎を帯びて落下してきたどんぐりは灰と化し、あとにはヘタしか残らないのだった。

 これが、アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされるような作品なの?って感じもしますが、大きなホラ話としては十分に楽しめます。

 こういうホラ話は、ピクサーやディズニーでは作らないので、その点で他社(他のスタジオ)作品との差異化を図っているのかもしれません。

 やたらにどんぐりへの執着心が強いリスのスクラットは誰かのメタファーなのでしょうか?

 アカデミー賞では、本編の方はノミネートもされないのに、スピン・オフの短編が2本連続でノミネートされるっていうのも、ちょっと皮肉っぽいですね。

 ◆作品データ
 2002年/米/4分33秒
 台詞なし/字幕なし
 アニメーション
 2003年度米国アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート

画像

 ◆監督について
 カルロス・サルダーニャ
 1965年 リオデジャネイロ生まれ。
 1993年 ニューヨークのSchool of Visual Artsのコンピュータ・アート学科でMFAを取得。
 インターネットで調べても、詳しいプロフィールはわかりませんが、School of Visual Arts卒業後、特殊効果を手がけるスタジオBlue Sky Studiosのスタッフとなり、CGのアニメーターから出発して、スタジオを代表するアニメ監督になったようです。
 『アイス・エイジ』と『アイス・エイジ2』でアニー賞の監督賞にノミネートされています(それぞれ2003年、2007年)。

 ・1996年 『ジョーズ・アパートメント』<劇場未公開> 「スーパーバイジング・アニメーター」
 ・1997年 『シンプル・ウィッシュ』<劇場未公開> [デジタル・エフェクト・クリエイティブ・スーパーバイザー]
 ・1999年 『ファイト・クラブ』 [アニメーション・スーパーバイザー]
 ・2002年 『アイス・エイジ』 [共同監督]
 ・2002年 “Gone Nutty” [監督]
 ・2005年 『ロボッツ』[共同監督]
 ・2006年 『アイス・エイジ2』[監督]
 ・2006年 “No Time for Nuts”『熱血どんぐりハンター』 [エグゼクティブ・プロデューサー]

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