アヌシー国際アニメーションフェスティバル グランプリ リスト!

 アヌシー国際アニメーションフェスティバルは、1960年にスタートした、世界で最も権威のある(とされる)アニメーションの映画祭です。
 元々は、1957年にカンヌ国際映画祭の一部門として誕生したものが独立。1997年までは隔年の開催(以降毎年の開催となっています)。
 ここでは、各大会の受賞作品をリストアップしてみました。
 1985年までは、短編部門にしかなく、グランプリとは短編部門のグランプリを指していたようです。

 なお、賞の項目が大会によって異なっていますが、それは、公式サイトにアーカイブがなく、IMDbの情報をベースにしているからです。
 日本で紹介されている作品のタイトルは、(調べられる限り調べて)日本語表記にし、それ以外は英題もしくは原題表記にしました。

 *公式HP: http://www.annecy.org/home/?Page_ID=1

 1960年

 グランプリ(短編作品):ブジェチスラフ・ポヤル 『ライオンと歌』“Lev a písnicka”

 1962年

 グランプリ(短編作品):George Dunning “The Flying Man”

 1963年

 グランプリ(短編作品) イルジー(イジー)・ブルデチカJirí Brdecka “Spatne namalovaná slepice”

 1965年

 グランプリ(短編作品):Jean-François Laguionie “La Demoiselle et le violoncelliste”

 1967年

 グランプリ(短編作品):Manolo Otero “Arès contre Atlas”、Jimmy T. Murakami “The Breath”、Miroslaw Kijowicz “Klatki”、Nedeljko Dragic “Krotitelj divljih konja”

 1969年

 1971年

 グランプリ(短編作品):Ryszard Czekala “Apel”、Robert Mitchell、Dale Case “The Further Adventures of Uncle Sam: Part Two”、Borislav Sajtinac “Nevesta”

 1973年

 グランプリ(短編作品):フランク・モーリス 『フランク・フィルム』

 1975年

 グランプリ(短編作品):Piotr Kamler “Le Pas”

 1977年

 グランプリ(短編作品):コ・ホードマン 『砂の城』、ポール・ドリエセン “David”

 1979年

 グランプリ(短編作品):イシュ・パテル 『死後の世界(アフターライフ)』、アリソン・デ・ヴェア Alison De Vere “Mr. Pascal”
 審査員特別賞: Jerzy Kucia “Refleksy”

 1981年

 グランプリ(短編作品):ズビグニュー・リプチンスキ 『タンゴ』

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 1983年

 グランプリ(短編作品):ヤン・シュヴァンクマイエル 『対話の可能性』

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 審査員特別賞: Eduard Nazarov “Zhil-byl pyos”

 1985年

 グランプリ(短編作品):Nicole Van Goethem “Een Griekse tragedie”
 審査員特別賞:Rein Raamat “Põrgu”
 国際批評家連盟賞:Rein Raamat “Põrgu”

 1987年

 長編部門グランプリ:ヤン・シュヴァンクマイエル 『アリス』

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 短編部門グランプリ:フレデリック・バック 『木を植えた男』、Boiko Kanev “Smachkan svyat”

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 1989年

 長編部門グランプリ:
 短編部門グランプリ:マーク・ベイカー 『丘の農家』

 1991年

 長編部門グランプリ:Jacques Colombat “Robinson et compagnie”
 短編部門グランプリ:
 審査員特別賞:ニック・パーク 『快適な生活』
 国際批評家連盟賞:David Anderson “Door”

 1993年

 長編部門グランプリ:
 短編部門グランプリ:フレデリック・バック 『大いなる河の流れ』

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 審査員特別賞:マーク・ベイカー 『ヴィレッジ』
 観客賞:ピーター・ロード 『アダム』

 1995年

 長編部門グランプリ:高畑勲 『平成狸合戦ぽんぽこ』

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 短編部門グランプリ:コンスタンティン・ブロンジェットKonstantin Bronzit “Switchcraft”
 国際批評家連盟賞:Jonas Dahlbeck、Pernilla Hindsefelt “Do Nothing Til You Hear from Me”
 観客賞:アレクセイ・カリディティAlexij Kharitidi 『ガガーリン』“Gagarin”
 学生作品賞:Darren Doherty、Nick Smith “The Wooden Leg”

 1997年

 長編部門グランプリ:ヘンリー・セレック 『ジャイアント・ピーチ』
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 短編部門グランプリ:シルヴァン・ショメSylvain Chomet 『老婦人とハト』“La Vieille dame et les pigeons”
 国際批評家連盟賞:ポール・ドリエセン 『四季 世界の終焉』“The End of the World in Four Seasons”
 観客賞:ニック・パーク 『ウォレスとグルミット 危機一髪!』

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 1998年

 長編部門グランプリ:ビル・プリンプトン 『スーパー変態ハネムーン 花婿はヘンな人(新郎は変な人)』
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 短編部門グランプリ:ラウル・セルヴェ 『夜の蝶』
 国際批評家連盟賞:ラウル・セルヴェ 『夜の蝶』

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 観客賞:ヤン・ピンカヴァ 『ゲーリーじいさんのチェス』

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 1999年

 長編部門グランプリ:ミシェル・オスロ 『キリクと魔女』

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 短編部門グランプリ:ウェンディ・ティルビー、アマンダ・フォービス 『ある一日のはじまり』
 国際批評家連盟賞:ウェンディ・ティルビー、アマンダ・フォービス 『ある一日のはじまり』

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 観客賞:コンスタンティン・ブロンジェットKonstantin Bronzit 『地球の果てで』“Au bout du monde”

 2000年

 長編部門グランプリ:
 短編部門グランプリ:アレクサンドル・ペトロフ 『老人と海』
 国際批評家連盟賞:パーヴェル・コウツキー 『メディア』
 国際批評家連盟賞特別賞:ミシェル・コーノイヤーMichèle Cournoyer 『ザ・ハット』“Le Chapeau”
 観客賞:アレクサンドル・ペトロフ 『老人と海』

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 学生作品賞: トーマス・ヴォイト Thomas Voigt 『モーメント~瞬間~』“The Moment”

 2001年

 長編部門グランプリ:ビル・プリンプトン 『ミュータント・エイリアン』
 短編部門グランプリ:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット 『岸辺のふたり』
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 国際批評家連盟賞:ポール・ドリエセン 『氷山を見た少年』“The Boy Who Saw the Iceberg”
 国際批評家連盟賞特別賞:René Castillo “Hasta los huesos”
 特別賞:マーク・ベイカー、ネヴィル・アストレイ “The Big Knights”
 観客賞:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット 『岸辺のふたり』

 2002年

 長編部門グランプリ:イ・ソンガン Seong-kang Lee 『マリといた夏』“Mari iyagi”

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 短編部門グランプリ:Adriaan Lokman “Barcode”
 第1回作品:Pes “Roof Sex”
 国際批評家連盟賞:クリストファー・ヒントン 『フラックス』
 国際批評家連盟賞特別賞: Adam Robb“Shhh.......”
 学生作品賞:クリス・シュテナー、アルヴィット・ウイベル、ヘイディ・ヴィットリンガー 『岩のつぶやき』

 2003年

 長編部門グランプリ:トー・ユエン Toe Yuen 『マクダルの話』“Mak dau goo si (My Life as McDull)”
 短編部門グランプリ:山村浩二 『頭山』

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 第1回作品:Ignacio Ferreras “How to Cope with Death”
 観客賞:アダム・エリオット 『ハーヴィー・クラペット』
 審査員特別賞:アダム・エリオット 『ハーヴィー・クラペット』
 国際批評家連盟賞:アダム・エリオット 『ハーヴィー・クラペット』

 2004年

 長編部門グランプリ:Baek-yeob Seong“Oseam”
 短編部門グランプリ:マイク・ガブリエル Mike Gabriel 『ロレンツォ』“Lorenzo”
 観客賞:アルチュール・ドゥ・パンArthur de Pins 『カニ革命』“La Révolution des crabes”
 国際批評家連盟賞:ジョナサン・ニックス Jonathan Nix 『ハロー』“Hello”

 2005年

 長編部門グランプリ:Áron Gauder “Nyócker ! ”
 短編部門グランプリ:アンソニー・ルーカス “The Mysterious Geographic Explorations of Jasper Morello”
 国際批評家連盟賞:エリック・ファン・スシャーイク Erik van Schaaik 『風』“Vent”

 2006年

 長編部門グランプリ:クリスチャン・フォルクマン Christian Volckman 『ルネッサンス』

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 第1回作品:Till Nowak “Delivery”『不思議な小包』
 テレビ作品賞: Pocoyo “A Little Something Between Friends”

 2007年

 長編部門グランプリ:Jimmy Fri “Slipp”
 短編部門グランプリ:スージー・テンプルトン 『ピーターと狼』
 TV作品賞:『ひつじのショーン』「ひつじの芸術家」
 審査員特別賞 細田守 『時をかける少女』

 ※2008年の各賞の結果はこちら(http://umikarahajimaru.at.webry.info/200806/article_20.html)

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 アヌシー国際アニメーションフェスティバルが、その年のベスト・アニメーション作品を漏らさず選べているのかどうかはわかりませんが、注目される映画作家の作品はいずれかの時点で評価を与えているように思えます。

 米国アカデミー賞と比べると、当然ながら非英語作品が多く、作家性の強い作品が並んでいます。

 長編部門は、米国アカデミー賞も近年になってようやく専門の部門が設けられたわけですが、子ども向けの見なされていたのか、長らく評価の対象とはなっていなかったようです。“子ども向け”ではない、作家性の強い作品が増えてきたから、各映画賞に長編アニメーション部門が設置されるようになってきたのだと思いますが、アヌシーの長編賞の第1回受賞作品が、(アニメーションの王道を行くような作品ではなく、むしろ特殊な感じのする)ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』だったというのは、ちょっと面白いですね。

 *当ブログ関連記事
 ・短編アニメーション ベスト100!

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