ヤン・シュヴァンクマイエル 日本公開史
ヤン・シュヴァンクマイエルの作品は、短編が多いということもあって、初期の作品から順番に日本公開されたというわけではないのですが、ここで、一度、シュヴァンクマイエル作品を頭の中で整理する意味も込めて、日本での公開史をまとめておきたいと思います。
必然的に東京を中心とした公開史になってしまいますが、何をいつどこで観たかという自分の記憶を探るヒントにもなると思います。作品を観た時のいろんな記憶が甦ってきて、ちょっと楽しめるかもしれませんね~。
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◆ヤン・シュヴァンクマイエル日本公開史
1989年
『アリス』@PARCO SPACE PART3(7/23~28、7/29~レイトショー) 配給:ヘラルド・エース
1990年
<ヤン・シュワンクマイエル映画祭’90>@川崎市市民ミュージアム(10/2~14)、吉祥寺ジャヴ50(11/29~12/20) 提供:アーバン21
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「ヨハン・セバスチャン・バッハ、G線上のアリア」(改題:「J・Sバッハ G線上の幻想」)、「リンチの家」(改題:「棺の家」)、「エトセトラ」、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「家での静かな一週間」、「コストニッツェ」(改題:「コストニツェ」)、「ドン・ファン」、「レオナルドの日記」、「オトランタの城」(改題:「オトラントの城」)、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「対話の可能性」、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」、『アリス』、「闇・光・闇」、「チェコ・スターリン主義の終わり」(改題:「スターリン主義の死」)
1991年
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(10/16~11/3)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
1992年
<チェコ・アニメ映画祭’92>@吉祥寺ジャヴ50(9/12~29) 提供:アーバン21
「川辺の粉屋」(監督:イジー・ブルデチュカ)(改題:「ある粉屋の話」)
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(11/20~22、11/27~29、12/4~6)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
1993年
<チェコ・アニメ映画祭’93>@吉祥寺ジャヴ50(9/26~10/9) 提供:アーバン21
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「男のゲーム」
1994年
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(2/4~6、2/11~13)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
『水の話 プチ・シネマ・バザール』(「闇・光・闇」所収)@俳優座トーキーナイト(3/19~4/29、5/12、5/18) 配給:新日本映画社
1995年
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(1/27~29、2/3~5)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
『南京の基督』の併映作品として「闇・光・闇」@シネ・アミューズ(12/9~3/15)
1996年
<ヤン・シュワンクマイエル 妄想の限りなき増殖>@ユーロスペース(8/10~10/11) 配給:ユーロスペース
上映作品:「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』「プラハからのものがたり」
<ヤン・シュワンクマイエルの不思議な世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(8/10~25)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
1997年
<ヤン・シュワンクマイエルの不思議な世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(3/28~30、4/4~6)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
<ヤン・シュワンクマイエル作品集>@吉祥寺ジャヴ50(5/10~22)
上映作品:「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「部屋」、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」(以上、劇場最終上映)
「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「庭園」、「ドン・ファン」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)
『悦楽共犯者』@ユーロスペース(8/9~9/26) 配給:ユーロスペース
1999年
<チェコ・アニメーションの世界>@川崎市市民ミュージアム(3/6~21) 協力:アーバン21
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「ドン・ファン」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
<ヤン・シュワンクマイエルまつり>@ユーロスペース(3/20~4/2)
上映作品:「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』「プラハからのものがたり」『悦楽共犯者』
2000年
<ファンタスティック アニメ コレクション>@俳優座トーキーナイト(3/11~4/28) 配給:ザジ フィルムズ
『アリス』(4/8~4/28)
2001年
<ヤン・シュヴァンクマイエル タッチ&イマジネーション>@シネマ・カリテ(4/28~ )
配給:レンコーポレーション、チェスキー・ケー
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「棺の家」「エトセトラ」「庭園」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」
『オテサーネク 妄想の子供』@ユーロスペース(11月3日~ ) 配給:レンコーポレーション、チェスキー・ケー
<シュヴァンクマイエル全作品上映>@ユーロスペース 企画:チェスキー・ケー、レンコーポレーション、ユーロスペース(12月1日~1月18日)
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「石のゲーム」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「ワイズマンとのピクニック」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」『アリス』「男のゲーム」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「セルフポートレート」「闇・光・闇」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』『悦楽共犯者』「プラハからのものがたり」
2004年
<シュヴァンクマイエル映画祭2004>@シアター・イメージフォーラム(7/17~8/13) 提供:レンコーポレーション、ユーロスペース、チェスキー・ケー、ザジフィルムズ
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「石のゲーム」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「ワイズマンとのピクニック」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」『アリス』「男のゲーム」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「セルフポートレート」「闇・光・闇」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』『悦楽共犯者』『オテサーネク』「プラハからのものがたり」
2005年
<造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展>@神奈川県立近代美術館 葉山(9/10~11/6) 配給:レンコーポレーション、アットアームズ、チェスキー・ケー
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」「男のゲーム」「セルフポートレート」「闇・光・闇」『悦楽共犯者』『オテサーネク』
<チェコ・アニメーション特集上映>@吉祥寺バウスシアター(10/1~28) 配給:レンコーポレーション、チェスキー・ケー(『悦楽共犯者』のみレンコーポレーション、アットアームズ)
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「石のゲーム」「エトセトラ」「庭園」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『悦楽共犯者』
2006年
<アンダーカバー・ミーツ・シュヴァンクマイエル>@アサヒ・アートスクエア(5/2~7) 主催:レンコーポレーション、アットアームズ 共催:チェスキー・ケー
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」「男のゲーム」「闇・光・闇」『悦楽共犯者』『オテサーネク』
『ルナシー』@シアター・イメージフォーラム、K’s cinema(11/18~) 配給:レンコーポレーション、アットアームズ
『シュヴァンクマイエルのキメラ的世界』(監督:ベルトラン・シュミット、ミシェル・ルクレール)@シアター・イメージフォーラム(11/18~) 配給:レンコーポレーション
<シュヴァンクマイエル レトロスペクティブ>@K’s cinema(12月)
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*このほかにも各作品がさまざまな劇場で公開されている可能性がありますが、ここでは主だった上映を記載しています。
*ヤン・シュヴァンクマイエルという名前は、配給会社がアーバン21からレンコーポレーションとチェスキー・ケーに変わった時点で、原音に近い今の表記に統一することにしたらしいのですが、それ以降、他社もそれに従うことにしたようです(イジー・トルンカの“イジー”なども同様です)。
*1989年以前にも、アーバン21の粕三平さんを中心にシュヴァンクマイエルの映画の上映活動が行なわれていたようですが(自主上映やシネマクラブでの上映?)、確認は取れませんでした。
『アリス』は、普通の映画館にかけやすい長さがあり(シュヴァンクマイエルにとって初めての長編作品だった)、原作が日本人にもなじみ深いルイス・キャロルだったということもあって、日本にも入ってきやすかったのだと推察されます(しかも『アリス』は国内で映画を撮ることができなかったシュヴァンクマイエルが国外の資本で制作した作品であった)。
と同時に、この年はまたビロード革命の年でもあり、それによってそれまでの制約が解かれて、これ以降シュヴァンクマイエル作品が日本に入ってきやすくなったのだとも考えられます(『アリス』の買い付けはまず間違いなくビロード革命以前のはずですが)。そういう意味で、シュヴァンクマイエルの日本公開史が1989年から始まるのはとても象徴的ですね。
*イメージフォーラムが配給していた短編群1(「自然の歴史」、「部屋」、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」)は一度日本での上映権が切れたのをレンコーポレーションとチェスキー・ケーで買い直し、ユーロスペースが配給していた『悦楽共犯者』と短編群2(「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」「ファウスト」)も一度権利が切れてしまい、前者をレンコーポレーションとアットアームズ、後者をレンコーポレーションとチェスキー・ケーで買い直したようです。
ヘラルドからザジフィルムに移った『アリス』の権利は、2004年まで有効だったらしく、2005年以降の日本での上映はありませんが、今度のレトロスペクティブには上映されるようなので、おそらくレンコーポレーションとアットアームズあたりで権利を再取得したのだと思われます。
短編群1のビデオ化権はイメージフォーラム(ダゲレオ出版)が所有していたらしいのですが、それもどうやら宙に浮いたらしく、現在そのDVDは日本の市場では流通していません。
『悦楽共犯者』と短編群2は以前はユーロスペース(と日本スカイウェイ)で出していたのが、その後、日本コロムビアから再リリースされたので、短編群1および『アリス』も日本コロムビアから出るようになるのかもしれません。『ファウスト』も2004年以降、日本での上映が途絶えているようです。
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◆当ブログの関連記事
・もっとシュヴァンクマイエル テーマ&モチーフ篇
・もっとシュヴァンクマイエル スタッフ&カンパニー篇
・ヤン・シュヴァンクマイエル 本と作品
・造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展
・チェコ映画祭2006、または、エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー
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必然的に東京を中心とした公開史になってしまいますが、何をいつどこで観たかという自分の記憶を探るヒントにもなると思います。作品を観た時のいろんな記憶が甦ってきて、ちょっと楽しめるかもしれませんね~。
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◆ヤン・シュヴァンクマイエル日本公開史
1989年

1990年

上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「ヨハン・セバスチャン・バッハ、G線上のアリア」(改題:「J・Sバッハ G線上の幻想」)、「リンチの家」(改題:「棺の家」)、「エトセトラ」、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「家での静かな一週間」、「コストニッツェ」(改題:「コストニツェ」)、「ドン・ファン」、「レオナルドの日記」、「オトランタの城」(改題:「オトラントの城」)、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「対話の可能性」、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」、『アリス』、「闇・光・闇」、「チェコ・スターリン主義の終わり」(改題:「スターリン主義の死」)
1991年

上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
1992年

「川辺の粉屋」(監督:イジー・ブルデチュカ)(改題:「ある粉屋の話」)
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(11/20~22、11/27~29、12/4~6)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
1993年
<チェコ・アニメ映画祭’93>@吉祥寺ジャヴ50(9/26~10/9) 提供:アーバン21
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「男のゲーム」
1994年
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(2/4~6、2/11~13)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
『水の話 プチ・シネマ・バザール』(「闇・光・闇」所収)@俳優座トーキーナイト(3/19~4/29、5/12、5/18) 配給:新日本映画社
1995年
<ヤン・シュワンクマイエルの世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(1/27~29、2/3~5)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
『南京の基督』の併映作品として「闇・光・闇」@シネ・アミューズ(12/9~3/15)
1996年

上映作品:「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』「プラハからのものがたり」

上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
1997年
<ヤン・シュワンクマイエルの不思議な世界>@イメージフォーラム 配給:イメージフォーラム 提供:アーバン21(3/28~30、4/4~6)
上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」
<ヤン・シュワンクマイエル作品集>@吉祥寺ジャヴ50(5/10~22)
上映作品:「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「部屋」、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」(以上、劇場最終上映)
「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「庭園」、「ドン・ファン」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)

1999年

上映作品:「シュワルツワルトとエドガー氏の最後のトリック」(改題:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」)、「自然の歴史」(改題:「自然の歴史(組曲)」)、「庭園」、「部屋」、「ドン・ファン」、「アッシャー家の没落」(改題:「アッシャー家の崩壊」)、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」

上映作品:「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』「プラハからのものがたり」『悦楽共犯者』
2000年

『アリス』(4/8~4/28)
2001年

配給:レンコーポレーション、チェスキー・ケー
上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「棺の家」「エトセトラ」「庭園」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」


上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「石のゲーム」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「ワイズマンとのピクニック」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」『アリス』「男のゲーム」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「セルフポートレート」「闇・光・闇」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』『悦楽共犯者』「プラハからのものがたり」
2004年

上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「石のゲーム」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「ワイズマンとのピクニック」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」『アリス』「男のゲーム」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「セルフポートレート」「闇・光・闇」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『ファウスト』『悦楽共犯者』『オテサーネク』「プラハからのものがたり」
2005年

上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」「男のゲーム」「セルフポートレート」「闇・光・闇」『悦楽共犯者』『オテサーネク』

上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「石のゲーム」「エトセトラ」「庭園」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」『悦楽共犯者』
2006年

上映作品:「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」「J・Sバッハ G線上の幻想」「棺の家」「エトセトラ」「自然の歴史(組曲)」「庭園」「部屋」「家での静かな一週間」「コストニツェ」「ドン・ファン」「ジャバウォッキー」「レオナルドの日記」「オトラントの城」「アッシャー家の崩壊」「対話の可能性」「地下室の怪」「陥し穴と振り子」「男のゲーム」「闇・光・闇」『悦楽共犯者』『オテサーネク』


<シュヴァンクマイエル レトロスペクティブ>@K’s cinema(12月)
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*このほかにも各作品がさまざまな劇場で公開されている可能性がありますが、ここでは主だった上映を記載しています。
*ヤン・シュヴァンクマイエルという名前は、配給会社がアーバン21からレンコーポレーションとチェスキー・ケーに変わった時点で、原音に近い今の表記に統一することにしたらしいのですが、それ以降、他社もそれに従うことにしたようです(イジー・トルンカの“イジー”なども同様です)。
*1989年以前にも、アーバン21の粕三平さんを中心にシュヴァンクマイエルの映画の上映活動が行なわれていたようですが(自主上映やシネマクラブでの上映?)、確認は取れませんでした。
『アリス』は、普通の映画館にかけやすい長さがあり(シュヴァンクマイエルにとって初めての長編作品だった)、原作が日本人にもなじみ深いルイス・キャロルだったということもあって、日本にも入ってきやすかったのだと推察されます(しかも『アリス』は国内で映画を撮ることができなかったシュヴァンクマイエルが国外の資本で制作した作品であった)。
と同時に、この年はまたビロード革命の年でもあり、それによってそれまでの制約が解かれて、これ以降シュヴァンクマイエル作品が日本に入ってきやすくなったのだとも考えられます(『アリス』の買い付けはまず間違いなくビロード革命以前のはずですが)。そういう意味で、シュヴァンクマイエルの日本公開史が1989年から始まるのはとても象徴的ですね。
*イメージフォーラムが配給していた短編群1(「自然の歴史」、「部屋」、「地下室の怪」、「陥し穴と振り子」、「男のゲーム」)は一度日本での上映権が切れたのをレンコーポレーションとチェスキー・ケーで買い直し、ユーロスペースが配給していた『悦楽共犯者』と短編群2(「石のゲーム」「ワイズマンとのピクニック」「アナザー・カインド・オブ・ラブ」「肉片の恋」「フローラ」「スターリン主義の死」「フード」「ファウスト」)も一度権利が切れてしまい、前者をレンコーポレーションとアットアームズ、後者をレンコーポレーションとチェスキー・ケーで買い直したようです。
ヘラルドからザジフィルムに移った『アリス』の権利は、2004年まで有効だったらしく、2005年以降の日本での上映はありませんが、今度のレトロスペクティブには上映されるようなので、おそらくレンコーポレーションとアットアームズあたりで権利を再取得したのだと思われます。
短編群1のビデオ化権はイメージフォーラム(ダゲレオ出版)が所有していたらしいのですが、それもどうやら宙に浮いたらしく、現在そのDVDは日本の市場では流通していません。
『悦楽共犯者』と短編群2は以前はユーロスペース(と日本スカイウェイ)で出していたのが、その後、日本コロムビアから再リリースされたので、短編群1および『アリス』も日本コロムビアから出るようになるのかもしれません。『ファウスト』も2004年以降、日本での上映が途絶えているようです。
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この記事へのコメント
自分はにとってははじめてのシュバンクマイエル作品でした。
今ってなんだか立て続けにこの監督作品がかけられていますね。気になってしまいます。
よくまとめてくださりありがとうございます。
TB失礼いたします。
コメント&TBありがとうございました。