海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS ハン・ヨルムのすべて!?

<<   作成日時 : 2006/09/12 08:26   >>

トラックバック 2 / コメント 4

画像 検索していて見つけたこのビジュアル。映画『サマリア』のポスターの1つなんですが、ちょっとドキッともし、見てはいけないものを見てしまったような感じがします。
 下着のCMでもこの程度の露出は珍しくはないはずなのに、直視してはいけないような印象を持ってしまうのは、なぜでしょうか。理性をかなぐり捨てた男の性的欲望や支配欲が仄見えるから?
 一方で、半分しか顔を見せないこの女性の笑みの妖しさったらありません。こちらからは顔が見えない男が恐らく欲望にかられて我を忘れているであろうのに対して、彼女の方はいたって冷静で、むしゃぶりついてくる男の欲望をさらっと受け止めた上で、母が子どもに対するかのようにあやしているようにも見えます。おそらく年齢的な逆転もあって、彼女の方がかなり若いはずなのに、男の方が子どもっぽく見え、彼女の方が老成して見えます。男の左手の薬指には指輪がはまっているのが見えますから、彼女はおそらく既婚の男を相手にしているということなのでしょう。そうしたことが直感的に伝わって、見る者にインモラル感を与えてしまう、ということなのかもしれません。
 少女の中に娼婦性を感じると言ってしまうと、かなり類型化してしまうようにも感じますが、このポスターを見るとどうしてもそんな言葉を思い浮かべてしまいます。

 役を離れた本人がどういうキャラクターなのかは知る由もありませんが、このポスターの女優ハン・ヨルムの魅力は、まさに少女的な部分と娼婦的な部分を同居させているように見えることで、それがこのポスターにはよく表われています。これに比べると日本版のポスターはずいぶんやさしかったですね。

 映画『サマリア』の中での彼女の早々の退場は、大きな喪失感ともなって、それがあの物語を動かしていくモチベーションを作り出していました。主演のクァク・チミンも悪くはありませんでしたが、もっと見ていたいと思わせるのはハン・ヨルムの方。監督キム・ギドクもそう考えたようで、新作『弓』で再び彼女を起用しています。公式にはどういうことになっているかは知りませんが、これは彼女のために書かれた物語であると考えてよさそうです。
 『弓』での彼女は、『サマリア』より1歳年をとっているはずでありながら、こんなに子どもっぽかったっけと思わせなくもありませんでしたが、少女の中に生起するさまざまな感情(老人に対する篤い信頼や子どもっぽい好奇心、裏切られたという怒り、また逆に裏切ってしまったという悲しみ、そして許し……)を見事に表現していたと思われます。
 老人を監督キム・ギドク本人に、少女をハン・ヨルム本人に重ね合わせたいという欲望には抗いがたく、この物語の結末も、キム・ギドクが彼女を自分の懐の中から巣立たてやったのだ、と言ってみたくなります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『サマリア』でハン・ヨルムに注目して以来、彼女のことを調べてみたいと思っていたのですが、『サマリア』と『弓』で2度も来日していながら、彼女がどういう人間であるのかということはこれまであまり情報がありませんでした。『弓』で来日した時のインタービューがポツポツ出始めて、少しずついろんなことがわかり始めていますが……。

 そこで、今回は、女優ハン・ヨルムについて、現時点でわかることをまとめてみました。

 調べ始めて、すぐに見つけることができるのが、日韓の若手女性を調べていくと必ずここに行き当たることになるサイト「kuma lyaの情報局X」(http://kumalya.blog20.fc2.com/blog-entry-276.html#more)。ここでは既に2度に亘って彼女に関する情報がまとめられていました(しかも最初の記事には私が上で紹介したのと同じポスターがアップされています)。
 な〜るほど、さすが! で、これをベースにして調べていこうと思うと、なかなかこれ以上の情報は集まらないんですね。
 同じことしか書かない、書けないのであればわざわざ改めてここで書く意味がないし、もう少し彼女に関する情報が欲しい。欧米の女優であれば、いろんなサイトを見ていけばある程度の情報が集まるんですが、韓国人女優となるとそれもできません。

 で、考えあぐねた結果、思いついたのが、Web翻訳の利用です。電子辞書は、文章になると、まだあんまり使えないというのは英語版でわかっていますから、韓国語でもおそらく満足のいく成果は期待できません。でもダメで元々という気持ちで、「エキサイト翻訳」(http://www.excite.co.jp/world/korean/)を使ってみると、かなりメチャクチャな訳文ながら、いわんとするところはなんとなくわかってきます。う〜ん、面白い!ハマってしまいそう。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ハン・ヨルム

 【プロフィール】
1983年10月25日生まれ。
 2001年、高3の時にソウルのミョンドンで雑誌記者にスカウトされ、モデル活動を始める。CM、インターネットドラマ(daum)、テレビドラマのミニシリーズを経て、キム・ギドク監督の映画『サマリア』(2004)のオーディションに合格して映画デビュー。幼く見えますが、『サマリア』の時は既に20歳を超えていました。かなりの映画好きでもあるらしく、キム・ギドク作品のファンで、「幼稚なコメディー映画は嫌い」だとか。
 キム・ギドク監督とはその後『弓』(2005)で再び組んでいます。最新作はイ・ギュハン、クォン・ミン共演の『太陽の裏側』(ユン・ヨンホ監督)。
 本名は、ソ・ミンジョンですが、『サマリア』から現在の名前ハン・ヨルム(真夏)に変えるています。
 高校卒業後は、モデル業・女優業と併行して、金浦大学で衣装デザインを学んでいます。

 身長:163cm 体重:40kg 血液型:A型

 家族構成:1男 1女の長女

 よく読む雑誌:映画雑誌

 得意なこと:표정연기(「表情」の「延期」?)

 好きな食べ物:トンカツ、酢豚、寿司、韓国料理

 ほかに、インタビューでは、「年上の男性が好き、やさしいから」とも答えています。

 【モデル・CM時代】
 Ceci(女性ファッション誌)、Kiki(女性ファッション誌)、Cindy the Perky(女性ファション誌)  参考サイト:KOREA DEPART:http://www.koreadepart.com/

 새한렌즈(世韓レンズ?)、 SK エンクリーン(ガソリンスタンド)、ドド(化粧品・美容)、コリアナ化粧品、TTL ting(SKテレコム 18歳以下限定の携帯電話料金プラン)

 【フィルモグラフィー】

 2002年
 『ニューノンストップ4 』(TV/MBC) / New Nonstop4 DVD
 公式HP:http://www.imbc.com/broad/tv/ent/nonstop4/index.html
 小さな役のようです。

 2003年
 『サンドゥ、 学校へ行こう! 』(TV/KBS) DVD
 *サンテレビ:http://www.sun-tv.co.jp/sangdoo/index.html
 *MXテレビ:http://www.mxtv.co.jp/sangdoo/index.html
 ピ(RAIN)主演のドラマで、上の2つのサイトに詳しい紹介があります。こちらもハン・ヨルムは小さな役らしく、“CAST”に紹介はありません。

 『きちんと暮しなさい』(똑바로 살아라)(TV/SBS)

 2004年
 『サマリア』 / Samaria  DVD
 *援助交際をする女子高生チェ・ヨン役

画像

 2005年
 『弓』/ The Bow
 *老人にさらわれるか、拾われるかして、船に連れてこられ、老人と組んで弓占いをしている少女。

画像

 2006年
 『太陽の裏面』/The Other Side Of The Sun
 *高校生ホストをする主人公(イ・ギュハン)のガールフレンド役で、彼の心の痛みを知り、暖かく見守る女。ハン・ヨルムは「平凡なキャラクターなので、かえって難しい」と発言。2006年10月の釜山国際映画祭でのプレミアを目指して制作が進められていましたが、9月現在、釜山国際映画祭のラインナップには入っていない模様です。

 *どうもソ・ミンジョン(서민정)だと、同世代に同姓同名の女の子がいるらしいので、ハン・ヨルムに改名したようです。データベースによっては、『ジェニ、ジュノ』という2005年の作品を彼女のフィルモグラフィーに付け加えているものがありますが、これは間違いのようです。
 ちなみに、ハン・ヨルム(한여름)は、「真夏」を指す単語と全く同じなので、「한여름」で検索すると、たくさんの「真夏」がひっかかってきてしまいます。

 ハン・ヨルム自身の、最も好きな作品は『サマリア』、最も嫌いな作品は『きちんと暮らしなさい』。『サマリア』を知ってしまうと、『サマリア』以前のテレビ・ドラマは確かにかなり幼稚な作品に見えてしまいます(ま、ビジュアルから受ける印象からの判断だけであって、私はこれらのテレビ・ドラマの本編は見てないので、実際にはどんな内容・雰囲気なのかはわかりませんが)。

 【画像】

 「Han Cinema」:http://www.hancinema.net/korean_Han_Yeo-reum.php

 「nkino」:http://www.nkino.com/people/people.asp?id=32846

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ◆来日レポート

 ・CINEMA COMIN’ SOON:http://www.cs-tv.net/blog/000761.html
 たぶん来日インタビューでは最も早くネット上に公開されたもの。

 ・竹橋シネコン:http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/news/20060906org00m200027000c.html
 どんな女優になりたいかと訊かれて、2本の映画を挙げています。

 ・Yahoo! Japan オークション 「スターのお宝GET エンタゲット!」:http://auctions.yahoo.co.jp/html/entget/200607/yumi/index.html
 9月13日〜10月3日、ハン・ヨルムのサイン入りポスター、プレスシート等のオークション開催。
 インタビューでは憧れの女優さんの名前を4人挙げています。また「少女は老人を愛していなかったと思う」ときっぱり。

 ・ハリウッド・チャンネル:http://www.hollywood-ch.com/report/interview_yumi.html
 共演の俳優についても答えています。

 ・Bunkamura ル・シネマ:http://210.150.126.198/shokai/cinema/news/news04.html
 ル・シネマ内のポスターに書かれてある彼女のメッセージの意味が明かされています。

 ◆その他のレポート

 ・livedoor KOREA 「釜山での野外挨拶」:http://korea.livedoor.com/news/news_view.html?serial=256
 「機会があったら、またキム・ギドク作品に出たい」

 ・「韓流Now!」:http://www.hanryu.tv/star/news/2nd/200607041715131120.php3

 ・コリアムービーナウ 「映画『太陽の裏側』記者会見」:http://travel.innolife.net/innoreport/list.php?ac_id=2&ai_id=779

 ◆参考サイト

 ・「Dear Mai Blog」(韓国語):http://dearmai.tistory.com/tag/%EC%84%9C%EB%AF%BC%EC%A0%95

 ・YTN STAR 「映画『太陽の裏側』会見」(韓国語):http://www.hanryu.tv/star/news/2nd/200607041715131120.php3

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 *応援よろしくお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
 物語のラストに関して述べています。気になる方は読まない方がよろしいかも。 ...続きを見る
とにかく、映画好きなもので。
2006/09/23 19:27
#62.弓
キム・ギドク作品は、それぞれの持つ映像美のおかげで、その予告まで、ありありと覚えているものが多い。『サマリア』も、あの予告だけで、「なんと美しい映像だろう」、と心が躍ったのを覚えている。そして、この『弓』も、以下のシーン↓が、あまりに美しくて。・・・上映.... ...続きを見る
レザボアCATs
2007/04/23 20:42

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ハン・ヨルムさんの記事、読ませていただきましたがこれほど詳しいのは日本語では見たことがありません。
とても興味深かったです。

>こちらで既にまとめられてるかと思って
鋭いところを突いてます(笑)。
真木よう子さん主演ということで『ベロニカは死ぬことにした』も劇場に観に行きましたし、カテゴリーを作ろうとしたこともありました。
ですが、そのとき忙しくて作らなかったのでそのままになっています。
新人さんと違って、彼女ぐらいになるとカテゴリー化にはタイミングと私のモチベーションの勢いとの一致が必要なようです。
kuma_lya
URL
2006/09/12 23:42
kuma_lyaさま
コメントありがとうございました。
Web翻訳は意外と使えたので、情報収集の幅が広がってしまいそうですね。まあ、無料で使えるのはメジャーな言語だけですけど。
女優ネタは、kuma_lyaさんを驚かすくらいじゃないと書く意味がないので(笑)、そういうつもりで頑張って記事を書いていきたいと思います。
umikarahajimaru
2006/09/13 02:51
今作はキム・ギドク作品の中でも好きな1作です。私のホスト?大家?も家にこのポスターと、もう1種類、ホワイト・ヴァージョン(多分、DVDジャケットで使われているもの)を飾っています。
最初、彼の作品は好きじゃなかったのですが、1度観るとそこからどんどんはまっていってしまって、今では彼の大ファンです。
Toronto国際映画祭にも彼の作品、確か‘Time' ってタイトルだったと思うのですが来ていました。観たかったのですが学校の関係でスケジュールが合わず残念することに・・・。
日本では‘弓' が公開中 or 間近のはず。こちらも観たかったな・・・。多分、一時帰国中のDVD鑑賞になると思います。私の韓国人ハウスメイトによると彼の古い作品になるようですね。
もっと彼の作品が観たい!!
Mico
2006/09/16 00:52
Micoさま
コメントありがとうございます。
『弓』は“Time”の1つ前の作品ですね。
日本のあるエンタメ・ニュースでは、「トロントで、ポン・ジュノ対キム・ギドクが対決」と報道しているものがありました。全然セレクションが違うのにね。
ところで、キム・ギドクは『悪い男』で来日した際、映画の中の主人公のように取材に来た女性記者にいきなりキスまくっていたんだそうです。「あなたに出会えたことがうれしくて、この機会を逃したくなかった」とかなんとか言って。
キム・ギドクはトロントには行ったのでしょうか。そしてキスは?
umikarahajimaru
2006/09/16 06:16

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ハン・ヨルムのすべて!? 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる