映画『カーズ』の元ネタは?

画像 この映画で私が気になったのは物語の構造です。
 すなわち、①主人公が華やかな世界からの突然のドロップ・アウトし、②ドロップ・アウトした先で自分を見つめ直し、そして③再起するというもの(パターン性・構造)で、同巧の作品としては『飛べないアヒル』とか『ファイティング・テンプテーションズ』なんかがすぐ思い浮かびます。『陽だまりのグラウンド』なんかもそうだったでしょうか。

 でも、もっと似てるのが根岸吉太郎さんの『雪に願うこと』です。どちらにもレースが関わっていて、ドロップ・アウト先で知り合った女性が自分の大好きな場所に主人公を連れて行くところまでそっくり。『雪に願うこと』はまず原作ありきであり、どちらかがどちらかのマネをしたということはありえないはずですから、2つの作品にそれぞれ影響を与えた先行作品がある、という可能性が考えられます。

 で、IMDbを調べてみると、『カーズ』の元ネタとして、『ドク・ハリウッド』が挙げてありました。「ビバリーヒルズを目指していたはずの美容整形外科医志望の主人公が標識を1つ見落としてしまったために南部の小さな町で診療所の医者をするハメになる」という物語は、確かに『カーズ』と似てないこともありません。『カーズ』に出てくるドク・ハドソンは、ロック・ハドソンのもじりであるのはすぐにわかりますが、ひょっとすると『ドク・ハリウッド』をももじっていたのかもしれません。でもまあ、これが『カーズ』と『雪に願うこと』双方の元ネタであるとはどうしても思えませんよね。それに、『ドク・ハリウッド』は、また、『バス停留所』あたりをも元ネタにしているのでしょうし。

 と、ここまで書いて、もうちょっと記事が膨らませられるまでブログにアップするのを待とうと思っていたのですが、再度IMDbを調べてみたら、『カーズ』と『ドク・ハリウッド』との関連性に関する記述が抹消されてしまっていました。ディズニーからの抗議を受けて消すハメになったのでしょうか? 気になるところです。

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この記事へのコメント

2006年07月18日 21:32
「ドク・ハリウッド」とは驚きです。マイケルJブーム時の映画でしたね~。見てないのでわかりませんが、地元のムスメとえー仲になって、外見よりも内面ってな映画なんでしょうか?
了見が狭いディズニーとの協力関係が切れてホントよかったです。

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