遠くて、近い、ニュージーランド&ニュージーランド映画

 日本で初めての「ニュージーランド映画祭」(5月11日~14日@六本木オリベホール)開催を祝して、日本で公開されたニュージーランド映画をリストアップしてみました(残念ながら、映画祭のパンフにはこうしたデータは記載されていなかったので)。

 参考にしたデータベースはIMDbと“The TimeOut FILM Guide”で、日本未公開作の中からも目ぼしいニュージーランド映画をいくつかピックアップしてあります(原題にて表記)。

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 ◆ニュージーランド映画の30年
 *ニュージーランド・フィルム・コミッションができたのが、27年前(以降、目に見えて映画製作が盛んになったようです)。

 1977年

 ・テロリストたちの夜/自由への挽歌(監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:サム・ニール、ウォーレン・オーツ、バーナード・カーンズ)[NZ](V)

 ・“Dagg Day Afternoon”(監督:ジョン・クラーク、ジョフ・マーフィー 出演:ジョン・クラーク、デレク・ペイン、マイケル・ウィルソン)[NZ]

 ・“Wild Man”(監督:ジョフ・マーフィー 出演:ブルーノ・ローレンス、イアン・ワトキン、トニー・ベイリー)[NZ]

 1978年

 ・“Angel Mine”(監督:デイヴィッド・ブリス 出演:デレク・ウォード、ジェニファー・レッドフォード)[NZ]

 1980年

 ・“Beyond Reasonable Doubt”(監督:John Laing 出演:デイヴィッド・ヘミングス、ジョン・ハーグレイブス、トニー・ベイリー)[NZ]

 ・“Lincoln Country Incident”(監督:トニー・ブリッテンデン 出演:シェーン・シムズ、コーネリア・シャープ、ディヴィッド・ライト)[NZ]

 1981年

 ・明日なき疾走(監督:ジョフ・マーフィー 出演:トム・バリー、ケリー・ジョンソン、クレア・オバーマン)[NZ](V)

 ・スマッシュ・パレス 孤独な暴走(監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:ブルーノ・ローレンス、アンナ・ジェイミソン、キース・アバーデイン)[NZ](V)

 ・“Pictures”(監督:マイケル・ブラック 出演:ケヴィン・J・ウィルソン、ピーター・ヴェア=ジョーンズ、ヘレン・モールダー)[NZ]

 ・“Race for the Yankee Zephyr”(監督:デイヴィッド・ヘミングス 出演:ケン・ウォール、レスリー・アン・ウォーレン、ドナルド・プレサンス)[豪・NZ・米]

 ・“Bad Blood”(監督:マイク・ニューウェル 出演:ジャック・トンプソン、キャロル・バーンズ)[NZ・英]

 1982年

 ・バトルトラック(監督:ハーレー・コクリス 出演:マイケル・ベック、アニー・マッケンロー、ジェームズ・ウェインライト)[NZ]

 ・“The Scarecrow”(監督:サム・フィルベリー 出演:ジョン・キャラダイン、トレイシー・マン、ジョナサン・スミス)[NZ]

 1983年

 ・UTU(ウツ)/復讐(監督:ジョフ・マーフィー 出演:アンザック・ウォレス、ブルーノ・ローレンス、ティム・エリオット)[NZ](V)

 ・キャプテン・ブーリーの冒険(監督:フェルディナンド・フェアファックス 出演:トミー・リー・ジョーンズ、マイケル・オキーフ、マックス・フィリップス)[米・NZ](V)

 ・“Patu!”(監督:Merata Mita ドキュメンタリー)[NZ]

 ・“The Lost Tribe”(監督:John Laing 出演: John Bach、Darien Takle、Don Selwyn、Martyn Sanderson)[NZ]

 1984年

 ・マイドク いかにしてマイケルはドクター・ハウエル と改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか(監督:デイヴィッド・ブライス 出演:マイケル・ハースト、マーガレット・ビンターズ、ゲイリー・デイ)[NZ]

 ・ビジル(監督:ヴィンセント・ウォード 出演: ビル・カー、フィオナ・ケイ、ゴードン・シールズ)[NZ]

 ・バウンティ/愛と反乱の航海(監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:メル・ギブソン、アンソニー・ホプキンス、ローレンス・オリヴィエ)[英・豪・米・NZ・伊]

 ・コンスタンス 魅せられて(監督:ブルース・モリスン 出演:ドノフ・リーズ、シェーン・ブライアント、グラハム・ハーヴェイ)[NZ] (V)

 ・“Came a Hot Friday”(監督:Ian Mune 出演:ピーター・ブランド、フィリップ・ゴードン、ビリー・T・ジャイムス)[NZ]

 ・“Other Halves”(監督:John Laing 出演:リサ・ハロー、マーク・ピリシ、フレイザー・スティーヴン=スミス)[NZ]

 ・“Trial Run”(監督:メラニー・リード 出演:アーニー・ホウィットル、ジュディス・ギブソン、クリストファー・ブラウン)[NZ]

 1985年

 ・シェイカーラン(監督:ブルース・モリスン 出演:クリフ・ロバートソン、レイフ・ギャレット、リサ・ハロー)[NZ]

 ・マンスフィールドの追憶 孤独な果実(監督:ジョン・リード 出演:ジョン・ギールグッド、ジェーン・バーキン)[NZ] (V)

 ・クワイエット・アース(監督:ジョフ・マーフィー 出演:ピート・スミス、ブルーノ・ローレンス、アリソン・ルートレッジ)[NZ] (V)

 ・“Mr Wrong”(監督:ゲイリーン・プレストン 出演:ヘザー・ボルトン、デイヴィッド・レッチ、マーガレット・アンバース)[NZ]

 ・“Dangerous Orphans”(監督:John Laing 出演:ピーター・スティーヴンス、ジェニファー・ウォード=リーランド、ロス・ガーヴェン)[NZ]

 ・“Sylvia”(監督:マイケル・ファース 出演:エレノア・ディヴィッド、ナイジェル・テリー、トム・ウィルキンソン)[NZ]

 1986年

 ・ヴィクトリア(監督:マイケル・ラフリン 出演:ジョディ・フォスター、ジョン・リスゴー、マイケル・マーフィ、ダン・シェール、ハリー・アンドリュース)[英・NZ・豪] (V)

 ・“Arriving Tuesday”(監督:Richard Riddiford 出演:ジュディ・マッキントッシュ、ピーター・ヘイデン)[NZ])

 1987年

 ・バッド・テイスト(監督:ピーター・ジャクソン 出演:テリー・ポッター、ピート・オハーン、クレイグ・スミス、マイク・ミネット、ピーター・ジャクソン)[NZ]  DVD

 ・スターライトホテル(監督:サム・ピルスバリー 出演:グリアー・ロブソン、ピーター・フィルプス、マーシャル・ナピア)[NZ]

 ・“Footrot Flats: The Dog's Tale”(監督:マーレイ・ボール アニメーション)[豪・NZ]

 1988年

 ・ウィザード(監督:ヴィンセント・ウォード 出演:ブルース・リヨン、クリス・ヘイウッド、ハーミッシュ・マクファーレン)[NZ・豪]

 ・“A Soldier's Tale”(監督:ラリー・パー 出演:ガブリエル・バーン、マリアンヌ・バスラー、ポール・ワイアット、ジャッジ・ラインホールド)[NZ]

 ・“Never Say Die”(監督:ジョフ・マーフィー 出演:テムエラ・モリソン、Lisa Eilbacher、George Wendt)[NZ]

 1989年

 ・ミート・ザ・フィーブルズ 怒りのヒポポタマス(監督:ピーター・ジャクソン 出演:ダニー・マルヘロン)[NZ]  DVD

 ・それ行け! BOW-WOW-WOW(監督:グレゴア・ニコラス 出演:ウィリアム・ブランド、アロソン・ブルース、ジュディス・ギブソン、デイヴィッド・リッチ)[NZ] (V)

 1990年

 ・エンジェル・アット・マイ・テーブル(監督:ジェーン・カンピオン 出演: ケリー・フォックス、アレクシア・キオーグ、カレン・ファーガソン、アイリス・チューン、K・J・ウィルソン)[NZ]  DVD

 ・“Ruby and Rata”(監督:ゲイリーン・プレストン 出演:イヴォンヌ・ローリー、ヴァネッサ・レア、Lee Metekingi)[NZ]

 1991年

 ・ノーサイド 25年目のスクラム(監督:アラン・クレイトン 出演:ジョン・バック/トニー・バリー、ロイ・ビリング、アリソン・ブルース、ロバート・ブルース、テレンス・クーパー、ウィンザー・デイヴィス)[NZ]

 ・“My Grandfather Is a Vampire”(監督:デイヴィッド・ブライス 出演: Al Lewis、Justin Gocke、Milan Borich、Pat EvisonNoel Appleby、David Weatherley)[NZ]

 1992年

 ・ブレインデッド(監督:ピーター・ジャクソン 出演:ティモシー・バルム、ダイアナ・ペニャルバール、エリザベス・ムーディ、イアン・ワトキンス)[NZ]  DVD

 ・“Crush”(監督:アリソン・マクリーン 出演:マーシャ・ゲイ・ハーデン、ドノー・リース、ケイトリン・ボスレイ)[NZ]

 ・“The End of the Golden Weather”(監督:Ian Mune 出演:スティーヴン・フルフォード、スティーヴン・パップス、ポール・ギティンス)[NZ]

 ・“Absent Without Leave”(監督:John Laing 出演:クレイグ・マクラクラン、カトリシア・ホッブズ、ジュディー・ダグラス)[NZ・米]

 1994年

 ・ワンス・ウォリアーズ(監督:リー・タマホリ 出演:レナ・オーウェン、テムエラ・モリソン、ママエンガロア・カーベル、ジュリアン・アラハンガ)[NZ]

 ・乙女の祈り(監督:ピーター・ジャクソン 出演:メラニー・リンスキー、ケイト・ウィンスレット、サラ・パース、ダイアナ・ケント、クライヴ・メリソン)[NZ・米]  DVD

 ・“Bread & Roses”(監督:ゲイリーン・プレストン 出演:ジュヌビエーブ・ピコット、ミック・ローズ、ペリー・ピアシー)[NZ]

 1995年

 ・“Cinema of Unease: A Personal Journey by Sam Neill”(監督:サム・ニール、Judy Rymer ナレーション:サム・ニール)[英・NZ]

 ・“War Stories”(監督:ゲイリーン・プレストン ドキュメンタリー)[NZ]

 1996年

 ・コリン・マッケンジー/もうひとりのグリフィス(監督:ピーター・ジャクソン、コスタ・ボーテス 出演:サム・ニール、ピーター・ジャクソン、ハーヴェイ・ウェインスタイン)[NZ]

 ・“Broken English”(監督:グレゴール・ニコラス 出演:Rade SerbedzijaAleksandra Vujcic、Julian Arahanga、Marton Csokas、Madeline McNamara、Jing Zhao、Li Yang)[NZ]

 1997年

 ・トップレス(監督:ハリー・シンクレア 出演:ダニエル・コーマック、イアン・ヒューズ、ジョエル・トベック、ウィラ・オニール、シンパル・レリシ、アンドリュー・ビンズ)[NZ]

 ・アグリ(監督:スコット・レイノルズ 出演: パオロ・ロトンド、レベッカ・ホッブス、ジェニファー・ワード・リーランド、ロイ・ワード)[NZ](V)

 ・“Memory & Desire”(監督:ニキ・カーロ 出演:Norman Forsey、John Hancox)[NZ]

 1998年

 ・“When Love Comes”(監督:ガース・マックスウェル 出演:レナ・オーウェン、ディーン・オゴーマン、サイモン・プラスト)[NZ]

 1999年

 ・“The Lunatics' Ball”(監督:マイケル・ソープ 出演:サラ・アッシュワース、マイケル・デイリー、ジェーン・アーウィン)[NZ]

 2000年

 ・デモンズ2001(監督:グレン・スタンドリング 出演:カール・アーバン、ケイティ・ウルフ、ジョナソン・ヘンドリー、サリー・ストックウェル、トニー・マッキーバー)[NZ]  DVD

 ・ミルクのお値段(監督:ハリー・シンクレア 出演:ダニエル・コーマック、カール・アーバン、ウィラ・オニール、マイケル・ローレンス、ランジ・モツ)[NZ] DVD

 ・STICKMEN スティックメン(監督:ハーミッシュ・ロスウェル 出演:ロビー・マガシヴァ、パオロ・ロトンド、スコット・ウィリス)[NZ] DVD

 ・“The Shirt”(監督:John Laing 出演:ティモシー・バートレット、ロス・ビーヴァン、スティーヴン・ブレッドヒル)[NZ]

 2001年

 ・ロード・オブ・ザ・リング(監督:ピーター・ジャクソン 出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、ジョン・リス=デイヴィス、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、クリストファー・リー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ショーン・ビーン、アンディ・サーキス)[米・NZ] DVD

 ・レイン(監督:クリスティン・ジェフ 出演:アリシア・フルフォード=ワイツビキ、サラ・ピヤーズ、マートン・ソーカス)[NZ] (ニュージーランド映画祭2006

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 ・“Blerta Revisited”(監督:ジョフ・マーフィー ドキュメンタリー 出演:ブルーノ・ローレンス、イアン・ワトキン)[NZ]

 2002年

 ・ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(監督:ピーター・ジャクソン 出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、ジョン・リス=デイヴィス、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、クリストファー・リー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ショーン・ビーン、アンディ・サーキス、ミランダ・オットー、カール・アーバン)[米・NZ] DVD

 ・猫は、なんでも知っている(監督:ハリー・シンクレア 出演: ディーン・オゴーマン、ケイト・エリオット、マリサ・ストット、マイケル・ローレンス、ジュヌヴィエーヴ・マクリーン、ピーター・フィーニー、クイントン・ヒータ、ミリアマ・スミス、キム・ミハリス)[NZ]

 ・“Beautiful”(監督:アダム・スティーヴンス 出演:ティム・ゴードン、ジェイソン・ホイト、マイケル・ナッシュ)[NZ・米]

 2003年

 ・ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(監督:ピーター・ジャクソン 出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、ジョン・リス=デイヴィス、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、ヒューゴ・ウィーヴィング、ショーン・ビーン、アンディ・サーキス、ミランダ・オットー、カール・アーバン)[米・NZ] DVD

 ・クジラの島の少女(監督:ニキ・カーロ 出演:ケイシャ・キャッスル・ヒューズ、ラウィリ・パラテーン、ヴィッキー・ホートン、クリフ・カーティス、グラント・ロア、マナ・タウマウヌ、ティロン・ホワイト、タウプア・ワカタカ・ブライトウェル、テニア・マクラッチー・ミタ、レイチェル・ハウス)[NZ] DVD

 ・見知らぬ他人(監督:ゲイリーン・プレストン 出演:サム・ニール、レイチェル・ブレイク、ジョエル・トベック)[NZ] (ニュージーランド映画祭2006

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 ・“The Locals”(監督:グレッグ・ペイジ 出演:ジョン・ベイカー、ドウェイン・キャメロン、ケイト・エリオット)[NZ]

 2004年

 ・ナンバー2(監督:トア・フレイザー 出演:ルビー・デイ、ゼビア・ホラン、タウンガロア・エミール、ミア・ブレイク)[NZ] (ニュージーランド映画祭2006

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 ・父の私室で(監督:ブラッド・マックガン 出演:マシュー・マクファディン、エミリー・バークレイ、ミランダ・オットー、ジョディ・リマー)[NZ・英] (ニュージーランド映画祭2006

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 ・田舎町のポンコツ車レース(監督:フロリアン・ハビクト ドキュメンタリー)[NZ] (ニュージーランド映画祭2006

 ・“Flatmates Wanted”(監督:ゲイリー・デイヴィス 出演:ルーク・ハッチング、ニック・ブロードハースト、クリス・イェーツ)[NZ]

 ・“Fracture”(監督:ラリー・パー 出演:ケイト・エリオット、ジャレッド・ターナー、キム・リー)[NZ]

 ・“Spooked”(監督:ジョフ・マーフィー 出演:クリフ・カーティス、クリストファー・ホッブス、アンドレア・ケランド)[NZ]

 2005年

 ・キング・コング(監督:ピーター・ジャクソン 出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、 エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、コリン・ハンクス、ジェイミー・ベル、エヴァン・パーク、カイル・チャンドラー、アンディ・サーキス)[米・NZ] DVD

 ・ブギーマン(監督:スティーブン・ケイ 出演:バリー・ワトソン、エミリー・デシャネル)[米・NZ・独]

 ・リバー・クイーン(監督:ヴィンセント・ウォード 出演:サマンサ・モートン、キーファー・サザーランド、テムエラ・モリソン、クリフ・カーティス)[NZ・英](ニュージーランド映画祭2006

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 ・バナナのように……(監督:ロザンヌ・リェン ドキュメンタリー) (ニュージーランド映画祭2006)[NZ]

 ・“The World's Fastest Indian”(監督:ロジャー・ドナルドソン 出演:アンソニー・ホプキンス、Saginaw Grant、ダイアン・ラッド)[NZ・米]

 ・“Memories of Tomorrow”(監督:Amit Tripuraneni 出演:Rachel Gilchrist、Rebecca Mallitte、Andries Mentz、Tim Schijff、Andy Sophocleous)[NZ]

 ・“Amando a Maradona”(監督:Javier Vázquez ドキュメンタリー 出演:デイエゴ・アルマンド・マラドーナ)[アルゼンチン・NZ]

 ・“The Big White”(監督:Mark Mylod 出演:ロビン・ウィリアムス、ホリー・ハンター、ジョヴァンニ・リビシ)[独・加・NZ・米]

 2006年

 ・“Perfect Creature”(監督:グレン・スタンドリング 出演:ダグレイ・スコット、サフロン・バロウズ、レオ・グレゴリー、スコット・ウィルス)[NZ・英]

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 ◆ニュージーランドの映画監督

 今となっては、ニュージーランドの監督と言えば、まずピーター・ジャクソンであり、それ以前にニュージーランドに有名な監督なんていたかなあという感じですが、実力があり、国際的にも活躍する映画監督が何人かいます。

 ①ロジャー・ドナルドソン 1943年オーストラリア生まれ。80年代半ばからハリウッドに呼ばれ、ニュージーランド映画界→ハリウッドという流れの先鞭をつける。『追いつめられて』『キャデラック・マン』『スピーシーズ』『ダンテズ・ピーク』『13デイズ』『リクルート』などの監督をし、ハリウッドで大成功を収める。

 ②ジョフ・マーフィー 1939年ウェリントン生まれ。1988年の『ヤングガン2』以降、ハリウッドで活躍。『フリージャック』『ラスト・アウトロー』などを手がける。ロジャー・ドナルドソン監督の『ダンテズ・ピーク』では製作補を務める。

 ③ヴィンセント・ウォード 1956年ニュージーランド・ワイラババ生まれ。90年代以降、『心の地図』など国際プロジェクトに関わるようになり、『ラスト・サムライ』では製作総指揮を担当している。監督作品としては、他に『奇蹟の輝き』など。

 これらの監督に続くのが、④ピーター・ジャクソン(1961年ニュージーランド・Pukerua Bay生まれ)であり、⑤ハリー・シンクレア(1959年オークランド生まれ)ということになります。

 ⑥ジェーン・カンピオンも1954年ウェリントン生まれですが、ニュージーランドで製作したのは『エンジェル・アット・マイ・テーブル』だけです。

 『ロード・オブ・ザ・リング』(アメリカとの共同製作)の成功以後、ニュージーランド映画界は活気づいているそうですが(だから今回のような映画祭も開催されることになったということでしょう)、近年①~③の監督がいずれも母国での映画製作を再開させているんですが、そのこともニュージーランド映画界活況の証拠と言えるかもしれません。

 ニュージーランドでの監督デビュー後、早々にハリウッドに渡った監督には、以下の2名がいます。

 ⑦リー・タマホリ(1950年ウェリントン生まれ) ハリウッドでの監督作は、『狼たちの街』『ザ・ワイルド』『スパイダー』『007/ダイ・アナザー・デイ』『トリプルX ネクスト・レベル』。

 ⑧ニキ・カーロ(1967年ウェリントン生まれ) シャーリーズ・セロン主演『スタンドアップ』。

 グウィネス・パルトロウ主演の『シルヴィア』を撮った⑨クリスティン・ジェフ(1963年ニュージーランド・ロウワー ハット生まれ)も実力が買われてハリウッドに招かれた口で、今回の映画祭ではデビュー作である『レイン』がラインナップに入っています。

 ジェーン・カンピオン、ニキ・カーロ、クリスティン・ジェフと最近は女性監督の活躍が目立ちます。

 『シュレック』や『ナルニア国物語』の監督⑩アンドリュー・アダムソンもニュージーランド出身(1966年オークランド生まれ)ですが、最初からハリウッドでキャリアをスタートさせています。そのほか、『ガタカ』『シモーヌ』『ロード・オブ・ウォー』の⑪アンドリュー・ニコルもニュージーランド出身(1964年生まれ)です。

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 ◆ニュージーランド出身の俳優

 ・サム・ニール 1947年生まれ。厳密には軍人であった父の任地であった北アイルランドで生まれる。早い時期から国際的に活躍。今回の映画祭のラインアップに入っている『見知らぬ他人』は久々のニュージーランド映画。

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 ・ラッセル・クロウ 1964年ウェリントン生まれ。早い時期からオーストラリアで活躍。

 ・テムエラ・モリソン 1960年Rotorua生まれ。名前まで知っている人は少ないかもしれませんが、印象に残る顔をしています。『ワンス・ウォリアーズ』『D.N.A.』『スピード2』『スター・ウォーズ エピソード2』『スター・ウォーズ エピソード3』など。今回の映画祭では『リバー・クイーン』に出演。

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 ・クリフ・カーティス 1968年Rotorua生まれ。テムエラ・モリソンと同郷で同じくマオリ族出身。強面のテムエラ・モリソンよりも、やさしい感じがする彼の方が売れっ子、かも。『ワンス・ウォリアーズ』『6デイズ7ナイツ』『スリー・キングス』『インサイダー』『ブロウ』『トレーニング・デイ』『マジェスティック』『コラテラル・ダメージ』『クジラの島の少女』『リバー・クイーン』など。

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 ・カール・アーバン 1972年ウェリントン生まれ。『ミルクのお値段』『デモンズ2001』『ゴーストシップ』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』『ボーン・スプレマシー』『リディック』『DOOM ドゥ-ム』など。

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 ・ケリー・フォックス 1966年ウェリントン生まれ。『エンジェル・アット・マイ・テーブル』『シャロウ・グレイブ』『ウェルカム・トゥ・サラエボ』『インティマシー/親密』など。

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 比較的有名なところでは以上でしょうか。ニュージーランドとオーストラリアは、印象が似ているし、人の行き来が激しいので誰がどこの出身かわからなくなったりしますが、ジェフリー・ラッシュ、ヒース・レジャー、ヒュー・ジャックマン、ジュディ・デイヴィス、ミランダ・オットーはオーストラリア生まれ。ナオミ・ワッツはイギリス生まれで、演技を学んだのがオーストラリア。そのほか、ピーター・ジャクソンでおなじみのアンディ・サーキスはロンドン生まれ、ハリー・シンクレア作品常連のダニエル・コーマックもロンドン生まれ、ニュージーランドにもエージェントを持つアンナ・パキンはカナダのウィニペグ生まれ、です。

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 ◆ニュージーランドで撮影された映画

ニュージーランドで製作された映画以外でも、ニュージーランドをロケ地として撮影に使った映画はたくさんあるようです。『アナコンダ2』『エンドレス・サマー』『オールド・ボーイ』『グース』『ステルス』『戦場のメリークリスマス』『夏服のイヴ』『ナルニア国物語』『ピアノ・レッスン』『日蔭のふたり』『ピーター・パン』(2003)『ミッドナイト・ラン』『ラスト・サムライ』『レジェンド・オブ・ゾロ』『ロスト・ワールド』など。

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 ◆ニュージーランド映画ってどんな映画?

 『プリシラ』や『シャイン』などオーストラリア映画が脚光を浴びた時、オーストラリア映画は、ちょっとヘンな映画としてとらえられたところがありましたが、ニュージーランド映画にも、ちょっとヘンだったり、グロテスクだったりするところがあります(その最右翼がピーター・ジャクソン)。

 ニュージーランド映画の特徴は、おそらくニュージーランドの辺境性(地理的辺境性と、映画の先進国であるイギリスやアメリカが遥かに多く、その前に、隣国であるオーストラリア(映画界)がどーんと立ちはだかっていること)と無関係ではないと思われます。何か特殊なもの、特異なもの、あるいは高度に土着的なもので対抗しないとアメリカ映画やイギリス映画、オーストラリア映画には太刀打ちできないから、自然とそうなったということでしょうか。

 東南アジアやニューギニア、フィジーなどを経て、渡ってきた祖先の魂を受け継いだ「マオリ文化」の影響もあってか、作品に一種独特なニュアンスや精神性が感じられるものも多い。

 全体的には、スリラーやホラー系が若干多め。

 最大の貿易相手国はオーストラリアで、映画人の交流も熱心に行なわれているのですが、自分たちはオーストラリアとは違うんだという意識も強い。それは、日本人が中国人や韓国人と間違えられてあまりいい気がしないのとはもう少し違う、近親憎悪のような愛憎半ばする感情のようです。
 映画『見知らぬ他人』には外国帰りの主人公が英国訛りを指摘されて、「オーストラリア訛りよりいいだろう」と自嘲気味に言うシーンがあります。

 *調べてみたところでは、近年、短編で認められて長編デビューする監督が増え(そういうシステムが整えられたということ?)、また、国際的な映画製作プロジェクトに関わることも増えて、ニュージーランド映画界の底力をアピールしているようです。やっぱり、今、ニュージーランド映画界にニューウェーブが来ている、ということでしょうか。

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 *参考になるサイトはこちら→「NZdaisuki.com~映画で旅するニュージーランド

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この記事へのコメント

2006年05月13日 17:17
こんにちは~!
ごぶさたしてます♪このたびはTBありがとうございました!
早速来てみれば、さすが~ですね(*^_^*)
詳しく載っていて大変勉強になりました。意外と知らなかった事がたくさん。(^^ゞ
確かにそういわれてみると、スリラーというか変な作品多いですね。笑
やはりマオリ文化というものの影響でしょうか…
いくつか見た作品のレビューを書きましたんでお暇があったらお越しください♪
またこちらにも遊びにきま~す!
umikarahajimaru
2006年05月13日 22:10
charlotteさま
コメントありがとうございました。ニュージーランド映画、どうやら一緒に観ていたみたいですねえ(笑)。
ところで、最近日本で劇場公開される映画って、泣けるか、刺激性が強いものか、強烈な作家性で押してくるものか、この3つしかないので、今回上映されるような、「確かな実力に裏打ちされてはいても一見地味な作品」て実は観る機会はあんまりないんですよね。私はけっこう楽しみました。
下世話な話をすると、この映画祭、1回券が前売りで800円、当日で1000円なわけですが、1本のフィルムを輸入して字幕をつけるのに約20万円かかるとすると、どう計算しても1作品2回上映では元が取れません。そのほかに、ホールを押さえたり、広告したり、ゲストを呼んだりするのにもお金がかかります。すべてニュージーランド映画PRのために採算度外視でやられているみたいですね(東京以外でも上映するのかどうかは知りませんけど)。そう考えると……なんだか、たまりませんねえ。全作品観たくなっちゃいます。
2006年05月14日 01:55
はじめまして。このたびは、TBありがとうございます。すごい情報量でビックリしました。私が知らないことだらけで、とても勉強になりました。
この映画祭を知って、すぐに4回券¥2,800を購入しました。かなりお得で、採算度外視なのが分りました。会場に行ってみて、もっと混んでいたらなぁ、って思いましたが、空いている中で十分に堪能させてもらえ、大満足のイベントでした。
2006年05月17日 23:56
こんばんわ、はじめまして。TBありがとうございました。普通の日記用ブログなので、大した事書いてなくて恐縮しています。
私のほうからもTBさせていただきますね。
私は、仕事の都合で1作品しか見られなかったのですが、とても良質な作品だったので、とてもいい時間を過ごすことが出来ましたし、ニュージーランド映画にとても興味がわきました。これからも見られるチャンスがあるといいなー、と思っています。
2006年05月19日 12:46
こんにちはー。
いやいや、こちらの記事は例によってとっても役にたちましたよー。
一気にニュー時ランド映画通になった気分です♪
こーんなにいろいろあったんですねー。

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