観たかった映画がここにある、かも

画像
 『TOKYO BOOK MAP』『TOKYO RECORD MAP』といった本はありますが、『TOKYO CINEMA MAP』といった本はまだありません。ミニシアター・ガイド的な本やムックはいくつか出ていても、映画館以外の上映スペースやフィルム・アーカイブ、ビデオ・ライブラリーについて紹介してあったり、ビデオ・ショップまで網羅した本はまだ1冊も出版されていません。
 どこに行けば、どんな映画や映像資料があり、どんな作品が観られたり、借りられたり、買えたりするのかを1冊で示す本があればいいなあと思うんですが。

 欲しい本がないなら、自分で企画すればいい、というわけで、今回は、そういった本を作るためのベースとなるようなデータ集めてみました。

 まずは、第一弾として、上映スペースやフィルム・アーカイブについて。

 ①国立近代美術館フィルムセンター
 日本最大のフィルム・アーカイブ。収蔵作品の中から企画上映がなされたりもしますが、実際のところ作品数がどのくらいあって、何を基準にどんな作品が収集されていっているのかはよくわからりません(特に外国映画)。

 ②アテネ・フランセ文化センター
 約350本のサイレント時代のアメリカ映画を核としたフィルム・ライブラリーを持ち、随時企画上映しています。

 【所蔵作品】(企画上映からの推察)
 『愛は勝つ』『赤ちゃん教育』『雨』『嵐の孤児』『荒鷲』『アルプス颪』『暗黒街』『イェスタ・ベルリング物語(短縮版)』『偉大なるアンバーソン家』『イット』『イントレランス』『裏街の怪老窟』『売られし花嫁』『栄光』『M』『黄金狂時代』『恐ろしき一夜』『愚なる妻』『俺は善人だ』『怪人マブゼ博士』『蛎殼の王女』『風』『喝采』『活動役者』『吸血鬼』『吸血鬼ノスフェラトゥ』『極北のナヌーク』『キング・オヴ・キングス(短縮版)』『空中レヴュー時代』『群集』『下宿人』『結婚哲学』『幸福の谷』『曠野に叫ぶ』『国民の創生』『最後の人』『最後の命令』『裁かるるジャンヌ』『サンセット大通り』『サンライズ』『ジキル博士とハイド氏』『周遊する蒸気船』『審判』『スージーの真心』『素晴らしい哉人生』『世界の英雄』『世界の心』『タブー』『タルチュフ』『チート』『血と砂』『寵姫ズムルン』『散りゆく花』『月世界の女』『椿姫』『帝国ホテル』『デセプション』『殴られる彼奴』『嘆きの天使』『懐しの巴里』『涙の船唄』『日曜の人々』『ニーベルンゲン 第Ⅰ部 ジークフリートの死』『ニーベルンゲン 第Ⅱ部 クリームヒルトの復讐』『紐育の波止場』『熱砂の舞』『バグダッドの盗賊』『花嫁人形』『ハリケーン』『東への道(短縮版)』『ヒズ・ガール・フライデー』『緋文字』『ファウスト』『フォーゲレート城』『ベッスリアの女王』『ホーム・スイート・ホーム』『街の風景』『黙示録の四騎士』『陽気な巴里っ子』『喜びなき街』『淪落の女の日記』『ラ・ボエーム』……

 ③国際交流基金 アジアセンター・ライブラリー
 アジア諸国の、医術・文化・社会に関する、音楽テープ・CDを約1200本、ビデオ・テープを約100本収蔵。恐らく日本で市販されていないものも少なくないはず(しかもビデオは日本語字幕付き)。ここでしか観られない映画も多い。空いているブース(5つある)を使って、自由に視聴できます。

 【収蔵作品】
 タイの劇映画(『山の民』『クラスメイト』など19本)、
 インドネシアの劇映画(『ひと切れのパンの愛』『天使への手紙』など22本)、
 フィリピンの劇映画(『マニラ・光る爪』『カカバカバ・カ・バ?』など16本)、
 マレーシアの劇映画(『アリババ』など6本)、
 スリランカの劇映画(『ジャングルの村』など3本)、
 『サザン・ウインズ』。
 放送大学ビデオ教材<近現代の東南アジア>『タイ語』『カンボジア語』など、<世界の民族>、<大モンゴル>、<ひかりの地球シリーズ>、<世界の民族音楽体系>、『セパタクロー(入門編)』など。

 例えば、2001年に日本で初めて『少年義勇兵』が劇場公開されたタイの映画の巨匠ユッタナー・ムクダーサニット監督。彼の旧作が観たいと思った時、国際交流基金 アジアセンター・ライブラリーに来れば、『バー21の天使』『ナンプーは死んだ』『蝶と花』『赤い屋根』『勇者の道』と5本も観ることができます。

 追記:国際交流基金のライブラリーはアークヒルズに引越しをし、その際に、上記ビデオは観られなくなってしまいました。参考記事:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200803/article_9.html

 ④NHKアーカイブス 番組公開ライブラリー(川口・SKIPシティ・彩の国ビジュアルプラザ内)
 最大120人が、紅白歌合戦、大河ドラマ、子供向け番組等のNHKの過去の番組で公開可能なもの(2000本以上のハイビジョン番組、約200本のラジオ番組)と埼玉県の資料映像(動画・静止画10000点)を無料で視聴できます。視聴したい作品はブースから自由に選択可。1人~3人用、合わせて80ブース、最大120人視聴可。ただし1人1時間限り。

 ⑤川崎市民ミュージアム
 ニュース、テレビコマーシャル、ドキュメンタリー、川崎の記録、劇映画などの公開ソフトを、視聴ブース(1人用18席、3人用10席、5人用2席)で観ることができます。

 【分類】
 日本のニュース、地方の時代祭、ルーブル美術館、日曜美術館、その他の美術、世界の音楽、紀行番組、ドキュメンタリー、NHK特集、ビデオアート、わが町かわさき映像創作展、水俣とその世界、サイレント映画、生物、アメリカ優秀コマーシャル。

 【劇映画の収蔵作品】
 ヴィスコンティ5本、カルネ6本、ゴダール5本、デ・シーカ5本、パゾリーニ7本、ヒッチコック27本、フェリーニ12本、フォード15本、ベルイマン8本、ホークス12本、マル8本、ワイラー10本など。
 テープ破損で視聴不能になってしまうものが出てくるのが難。

 映画祭などで上映した作品でフィルムで収蔵しているものがあると思われますが、そういうものもビデオで観られるようになるといいですね。

 ⑥ACTミニシアター(休映中)
 『16ミリ・フィルム在庫1000本』と告知してレンタルも行なっていましたが、現実にACTが1000本のフィルムを所蔵していたとはちょっと考えにくい。一部作品を除き、レンタルの仲介をしていただけなのかもしれない。

 【所蔵作品】(上映作品からの推察)
 『暗殺者の家』『アンダルシアの犬』『イントレランス』『大いなる幻影』『オルフェ』『カビリアの夜』『カリガリ博士』『格子なき牢獄』『禁じられた遊び』『裁かるるジャンヌ』『ジークフリード』『自転車泥棒』『処女の泉』『ストライキ』『西部戦線異状なし』『世代』『戦艦ポチョムキン』『大列車強盗』『地下水道』<チャップリンの短編(移民、お仕事、悔悟、替玉、拳闘、失恋、醜女の深情、消防夫、スケート、掃除番、総理大臣、伯爵、冒険)>『月世界旅行』『どん底』『灰とダイヤモンド』『母』『フェリーニの監督ノート』『ふくろうの河』『舞踏会の手帖』『フリークス』『平和に生きる』『幕間』『無防備都市』『若者のすべて』……

 *関連記事その1
 *関連記事その2
 [INDEX]

 *この記事を見て、よくぞ調べた!と思ったら、人気ブログランキングにクリックしてください。

 *この記事を評価する

シネクラブ時代―アテネ・フランセ文化センター・トークセッション

この記事へのコメント