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zoom RSS 【イタリア映画最前線】 バーリ国際映画祭2018 受賞結果!

<<   作成日時 : 2018/05/03 13:50   >>

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 第9回バーリ国際映画祭(4月21日-28日)の各賞が発表になりました。

 バーリは、アドリア海に面したイタリアの港湾都市で、南イタリアではナポリ次ぐ経済の中心地であり、同地で開催される映画祭は、8日間で7万5千人を動員する大きな文化イベントになっています。

 この映画祭が、けっこう意欲的な映画祭であることはいろんな側面から窺われますが、

 ・映画祭と映画賞の折衷型の映画祭として、前年(過去1年)のイタリア映画に対して、各部門の最優秀者を選出する部門(長編イタリア映画部門)をも設けていること

 ・長編イタリア映画部門では、各部門にマリオ・モニチェリやトニーノ・グエッラ、アンナ・マニャーニ、アリダ・ヴァリ、エンニオ・モリコーネ、ジュゼッペ・ロトゥンノら、イタリア映画を代表する人物の名前を冠し、さらに、映画祭のメイン・イメージにフェリーニの自画像を採用していること

 ・映画祭が贈る名誉賞として、「フェデリコ・フェリーニ・プラチナム・アワード」を設けて、内外の映画人に授与し、その授賞式を会期中の名物イベントとしていること

 などが挙げられます。

 後発の映画祭が、カラーを出して、国内的にも国際的にも注目すべき映画祭になるのはなかなか難しいのですが、バーリ国際映画祭は、上記のような趣向(仕掛け)を通じて、イタリアを代表する新たな映画祭・映画賞の1つになりつつあるようです。

 コンペティション部門は、常設部門が減ったり、増えたりとまだちょっと安定しないところがありますが、長編作品、第1-2回監督作品というイタリア映画を対象とした2つのコンペティション部門と、インターナショナル作品のコンペティション部門という3部門がメインとなっています。

 コンペティション部門以外では、今回、
 ・Le Anteprime internazionali(インターナショナル・プレミア部門)(8作品)
 ・映画とアート(3作品)
 ・映画と医学(Cinema & medicina)(3作品)
 ・映画と音楽(Cinema & musica)(4作品)
 ・映画と科学(Cinema & scienza)(6作品、実はヴェルナー・ヘルツォーク特集)
 ・フランコ・クリスタルディ特集(Festival Franco Cristaldi)(26作品)
 ・マルコ・フェレーリ特集(Festival Vittorio Gassman)(29プログラム32作品)
 ・トリビュート;ディノ・リージ(1作品)
 ・マスタークラス
 『ニュー・シネマ・パラダイス』30周年、ヴィットリオ・タヴィアーニ追悼
 などのプログラムがありました。

 以前は、エットーレ・スコラが映画祭のプレジデントでしたが、彼が亡くなって、今回は、マルガレーテ・フォン・トロッタがプレジデントを任されています。

 今年の受賞結果は、以下の通りです。


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 【インターナショナル・パノラマ・コンペティション部門】(International Panorama)

 ・“Barley Fields on The Other Side of The Mountain”(英) 監督:Tian Tsering
 ・“Une Part D’Ombre”(ベルギー・スイス・仏) 監督:Samuel Tilman
 ・“Xolo”(伊) 監督:Giuseppe Valentino
 ・“Fortuna”(スイス・ベルギー) 監督:Germinal Roaux
 ・“Der Hauptmann (The Captain)”(独・ポーランド・仏) 監督:ロベルト・シュヴェンケ(Robert Schwentke)
 ・“Un Pas In Urma Serafimilor (One Step Behind the Seraphim)”(ルーマニア) 監督:Daniel Sandu
 ・“To Teleftaio Simeioma (The Last Note)”(ギリシャ) 監督:Pantelis Voulgaris
 ・“Charmøren (The Charmer)”(デンマーク・スウェーデン・仏) 監督:Milad Alami
 ・“Hva Vil Folk Si (What Will People Say/Cosa dirà la gente)”(ノルウェー・独・スウェーデン) 監督:Iram Haq
 ・“Den 12.Mann (The 12th Man)”(ノルウェー) 監督:ハラルド・ズワルト(Harald Zwart)
 ・“Voina Anny (Anna’s War)”(ロシア) 監督:Aleksej Fedorčenko
 ・“Vent du Nord (Northern Wind)”(仏・チュニジア・ベルギー) 監督:Walid Mattar

 ※小説家のGianrico Carofiglioを審査員長とし、30人の観客によって審査する。

 ◆監督賞
 ◎ロベルト・シュヴェンケ(Robert Schwentke) “Der Hauptmann (The Captain)”


 ◆男優賞
 ◎マックス・フーバッヒャー(Max Hubacher) “Der Hauptmann (The Captain)”

 ◆女優賞
 ◎Maria Mozhdah “Hva Vil Folk Si(What Will People Say)


 【長編イタリア映画部門】(ItaliaFilmFest, Lungometraggi in concorso)

 ※コンペティション部門ということになっていますが、事前に審査は済んでいて、受賞者も賞の授与の日も予め発表になっています。各受賞作以外の対象作品はありません(少なくとも発表されてはいません)。

 ◆プロデューサー賞/フランコ・クリスタルディ賞(Premio Franco Cristaldi per il miglior produttore)
 ◎ドメニコ・プロカッチ、マッテオ・ロヴェーレ 『いつだってやめられる−名誉学位』“Smetto quando voglio – Ad honorem”(伊)(監督:シドニー・シビリア(Sydney Sibilia))


 ◆監督賞/マリオ・モニチェリ賞(Premio Mario Monicelli per il miglior regista)
 ◎ジャンニ・アメリオ 『世情』“La tenerezza”(伊)


 ◆主演男優賞/ヴィットリオ・ガスマン賞(Premio Vittorio Gassman per il miglior attore protagonista)
 ◎レナート・カンペンティエリ(Renato Carpentieri) 『世情』“La tenerezza”


 ◆主演女優賞/アンナ・マニャーニ賞(Premio Anna Magnani per la migliore attrice protagonista)
 ◎ルチア・マシーノ(Lucia Mascino) “Amori che non sanno stare al mondo”(伊)(監督:フランチェスカ・コメンチーニ)


 ◆助演男優賞/アルベルト・ソルディ賞(Premio Alberto Sordi per il miglior attore non protagonista)
 ◎Roberto Del Gaudio “L’equilibrio”(伊)(監督:Vincenzo Marra)


 ◆助演女優賞/アリダ・ヴァリ賞(Premio Alida Valli per la migliore attrice non protagonista)
 ◎アンナ・ボナイウート(Anna Bonaiuto) “Napoli velata”(伊)(監督:フェルザン・オズペテク)


 ◆主題賞/トニーノ・グエッラ賞(Premio Tonino Guerra per il miglior soggetto)
 ◎マルコ・パテネッロ(Marco Pettenello)、アンドレア・セグレ(Andrea Segre) “L’ordine delle cose”(伊・仏)(監督:アンドレア・セグレ)

 ◆脚本賞/ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ賞(Premio Luciano Vincenzoni per la migliore sceneggiatura)
 ◎スザンナ・ニッキャレッリ(Susanna Nicchiarelli) “Nico, 1988”(伊・ベルギー)(監督:スザンナ・ニッキャレッリ)


 ◆撮影監督賞/ジュゼッペ・ロトゥンノ賞(Premio Giuseppe Rotunno per il miglior direttore della fotografia)
 ◎ファビオ・チャンケッティ(Fabio Cianchetti) “Dove non ho mai abitato”(伊)(監督:パオロ・フランキ(Paolo Franchi))

 ◆編集賞/ロベルト・ペルピニャーニ賞(Premio Roberto Perpignani per il
 ◎Leonardo Alberto Moschetta “Napoli velata”

 ◆美術賞/ダンテ・フェレッティ賞(Premio Dante Ferretti per il miglior scenografo)
 ◎Deniz Göktürk Kobanbay、Ivana Gargiulo “Napoli velata”


 ◆衣裳賞/ピエロ・トージ賞(Premio Piero Tosi per il miglior costumista)
 ◎マッシモ・カンティーニ・パリーニ(Massimo Cantini Parrini) “Riccardo va all’inferno”(伊)(監督:ロベルタ・トーレ(Roberta Torre))


 ◆音楽賞/エンニオ・モリコーネ賞(Premio Ennio Morricone per le migliori musiche)
 ◎ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィ(Pivio and Aldo De Scalzi) 『愛と銃弾』“Ammore e malavita”(伊)(監督:アントニオ&マルコ・マネッティ)


 ◆イノヴェーション&クリエイテイヴィティ賞/ Maria Pia Fusco賞(Maria Pia Fusco Award for innovation and creativity)
 ◎リオネッロ・チェリ(Lionello Cerri) 特別賞(special prize)


 【第1-2回監督作品部門】(Italiafilm Fest/Opere Prime O Seconde)

 ・『チャンブラにて』“A Ciambra”(伊・独・仏) 監督:ジョナス・カルピニャーノ(Jonas Carpignano)
 ・“Brutti e cattivi(Ugly Nasty People)”(伊・仏) 監督:Cosimo Gomez
 ・『純粋な心』“Cuori puri”(伊) 監督:ロベルト・デ・パオリス(Roberto De Paolis)
 ・“Gatta Cenerentola(Cinderella the Cat)”(伊) 監督:Alessandro Rak、Ivan Cappiello、Marino Guarnieri and Dario Sansone
 ・“Hannah”(伊・仏・ベルギー) 監督:アンドレア。パラオロ(Andrea Pallaoro)
 ・“Figlia mia(Daughter of Mine)”(伊・独・スイス) 監督:ラウラ・ビスプリ(Laura Bispuri)
 ・“Il contagio”(伊) 監督:マッテオ・ボトルーニョ(Matteo Botrugno)、ダニエレ・コルッチーニ(Daniele Coluccini)
 ・“La ragazza nella nebbia”(伊・独・仏) 監督:ドナート・カッリージ(Donato Carrisi)
 ・『侵入する女』“L’intrusa”(伊・スイス・仏) 監督:レオナルド・ディ・コスタンツォ(Leonardo Di Costanzo)
 ・『シチリアン・ゴースト・ストーリー』“Sicilian Ghost Story”(伊・仏・スイス) 監督:ファビオ・グラッサドニア(Fabio Grassadonia)、アントニオ・ピアッツァ(Antonio Piazza)
 ・『ティートとエイリアン』“Tito e gli alieni”(伊) 監督:パオラ・ランディ(Paola Randi)
 ・“Veleno”(伊) 監督:Diego Olivares

 ◆第1-2回作品 監督賞/エットーレ・スコラ賞(Premio Ettore Scola per il regista della migliore opera prima o seconda)
 ◎パオラ・ランディ(Paola Randi) 『ティートとエイリアン』“Tito e gli alieni”(伊)

 ◆主演男優賞/ガブリエーレ・フェルツェッティ賞(Premio Gabriele Ferzetti per il miglior attore protagonista)
 ◎ヴァレリオ・マスタンドレア 『ティートとエイリアン』“Tito e gli alieni”(伊)


 ◆主演女優賞/マリアンジェラ・メラート賞(Premio Mariangela Melato per il cinema per la migliore attrice protagonista)
 ◎ヴァレリア・ゴリーノ、アルバ・ロルヴァケル “Figlia mia(Daughter of Mine)”(伊・独・スイス)

 ◆Premio NuovoIMAIE
 ◎ラファエラ・ジョルダーノ(Raffaella Giordano) 『侵入する女』


 ◎シモーネ・リベラティ(Simone Liberati) 『純粋な心』


 【フェデリコ・フェリーニ・プラチナム・アワード】

 ◆“Federico Fellini Platinum Award for Cinematic Excellence”

 ◎ベルナルド・ベルトルッチ プレゼンター:ジュゼッペ・トルナトーレ


 ◎ヴィットリオ・ストラーロ


 ◎マリオ・マルトーネ


 ◎アントニオ・アルバネーゼ


 ◎ミカエラ・ラマゾッティ

 ◎ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ


 ◆“Federico Fellini Platinum Award for Artistic Excellence”

 ◎Pippo Baudo
 1936年生まれの、イタリアで最も有名なテレビ司会者のひとり。"Superpippo"と呼ばれ、Teatro Stabile di Cataniaのアーティスティック・ディレクターとプレジデントを務めている。サンレモ音楽祭の司会を13回任されている。


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 受賞作の中からいくつかの作品を簡単に紹介しておきます。

 ・“Der Hauptmann (The Captain)”(独・ポーランド・仏) 監督:ロベルト・シュヴェンケ(Robert Schwentke)
 物語:第二次世界大戦の末期、19歳の兵卒が、怒り、飢えて、大尉の制服を盗む。将校になりすました彼は、脱走兵たちのグループを集め、打倒ナチス・ドイツを通して、殺し、略奪する道を切り開く。
 『きみがぼくを見つけた日』『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』『ダイバージェントNEO』『ダイバージェントFINAL』などを手がけるロベルト・シュヴェンケ監督最新作。
 トロント国際映画祭2017 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 オフィシャル・セレクション出品。撮影賞受賞。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2017出品。20 Minutes of Audacity Prize、プレス賞スペシャル・メンション、ヤング審査員賞受賞。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 香港国際映画祭2018出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2018 国際批評家連盟賞受賞。
 ドイツ映画賞2018 音響デザイン賞受賞。作品賞、助演男優賞(アレクサンダー・フェーリング)、編集賞、音楽賞ノミネート。


 ・“Hva Vil Folk Si (What Will People Say/Cosa dirà la gente)”(ノルウェー・独・スウェーデン) 監督:Iram Haq
 物語:17歳のNishaは、二重生活を送っている。家に家族といる時は、完全にパキスタン人の娘だが、友だちと出かける時は、普通にノルウェーのティーンエージャーになる。Nishaがベッドにボーイフレンドといるのを父親に見つかった時、Nishaの2つの世界が容赦なく衝突する。両親は、Nishaを引きずり出して、パキスタンの親戚の家に預けることに決める。パキスタンではいままで通りというわけにはいかない。ここでは両親たちの文化に合わせなければならない。
 トロント国際映画祭2017 PLATFORM部門出品。
 CPH:PIX 2017出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2017出品。
 ムンバイ映画祭2017出品。
 AFIフェスト2017出品。観客賞New Auteurs部門受賞。
 レザルク・ヨーロッパ映画祭2017出品。観客賞、Femme de cinéma Sisley/Les Arcs Prize、ヤング審査員賞スペシャル・メンション受賞。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。
 ヨーテボリ国際映画祭2018出品。
 ダブリン国際映画祭2018出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2018出品。
 ウィスコンシン映画祭2018出品。


 ・『世情』“La tenerezza”(伊) 監督:ジャンニ・アメリオ
出演:レナート・カルペンティエリ、エリオ・ジェルマーノ、ミカエラ・ラマゾッティ、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、グレタ・スカッキ、Maria Nazionale、Enzo Casertano
 物語:ロレンツォは、70代の老人で、ナポリの中心部にある古いビルに住んでいる。彼は、自称「嘆かわしくも有名な弁護士」で、交通事故詐欺や保険金詐欺に人生のすべてを捧げている。彼には、2人の子どもがいるが、冷淡で自己中心的な性格も手伝って、子どもたちとは疎遠な関係になっていた。娘のエレナは、法廷でアラビア語の通訳をしていて、被告のニュアンスをとらえて、ウソを暴くのを得意としている。ロレンツォは、彼女が、母親に彼の浮気をばらしたせいで、母親の死期を早めたのではないかと疑っていた。息子のサヴェリオは、何もできないので、ロレンツォは彼のことを穀つぶしのように見なしていた。ロレンツォの愛情は、唯一、エレナがエジプトから連れてきた孫のフランチェスコに注がれていた。ロレンツォの住まいの向かいのフラットに、子連れの夫婦が引っ越してくる。妻のミカエラは快活で魅力があり、夫のファビオは、トリエステ出身の海軍のエンジニアだが、落ち着きがなく、時に子どもっぽいところがあった。ロレンツォは、これら一見完璧に見える家族に、自分自身の子どもには感じなかった何かを感じて、惹かれていく。ところが、恐ろしい悲劇が起こり、ロレンツォは、頑なに和解を拒んでいるエレナとの関係を見つめ直さなければならなくなる。
 Lorenzo Maroneの小説“The Temptation to be Happy”に基づく。ジャンニ・アメリオが老人を主人公とする物語を手がけるのは初めて。
 バーリ国際映画祭2017出品。
 イタリア・ゴールデングローブ賞2017 男優賞(レナート・カルペンティエリ)受賞。作品賞、女優賞(ミカエラ・ラマゾッティ)、脚本賞ノミネート。
 ナストロ・ダルジェント賞2017作品賞、監督賞、主演男優賞(レナート・カルペンティエリ)、撮影賞受賞。主演女優賞(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ミカエラ・ラマゾッティ)、美術賞、録音賞ノミネート。
 BFIロンドン映画祭2017 LOVE部門出品。
 ハイファ国際映画祭2017出品。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2018 主演男優賞(レナート・カルペンティエリ)受賞。作品賞、監督賞、助演男優賞(エリオ・ジェルマーノ)、助演女優賞(ミカエラ・ラマゾッティ)、脚色賞、美術賞、作曲賞ノミネート。


 ・“Napoli velata(Naples in Veils)”(伊) 監督:フェルザン・オズペテク
 出演:アレッサンドロ・ボルギ(Alessandro Borghi)、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ペッペ・バーラ(Peppe Barra)、アンナ・ボナウィート(Anna Bonaiuto)、マリア・ピア・カルゾーン(Maria Pia Calzone)、イザベラ・フェラーリ、ルイーザ・ラニエリ(Luisa Ranieri)
 物語:マジックと迷信と狂気と道理が共存する街ナポリ。検視官をしているアドリアナは、魅力的な叔母アデルの、貴族風のアパートで開かれたパーティーに参加して、そこで青い目の男性アンドレアと出会う。セクシーで巧みな彼に魅かれた彼女は、その夜を一緒に過ごす。2人は、次の日の午後、考古学美術館でデートの約束をしたが、アンドレアは姿を見せない。電話でも連絡が取れず、アドリアナは大いに失望する。ところが、殺人事件の犠牲者として運び込まれた死体を見て彼女はショックを受ける。それには、アンドレアであることを示すタトゥーがあったのだ。アンドレアは殺されたのか? それから、アドリアナは、アンドレアの亡霊を見るようになる。昼間の地下鉄で、あるいは、家の庭で。だが、何かが邪魔をして2人は会うことはできない。一方、警察も、アンドレアの携帯電話に残されたアドリアナの写真から、2人の関係を嗅ぎつける。まもなく「亡霊」は、長らく行方知れずだった双子の兄弟ルカとして姿を見せる。突然のルカの登場は、アンドレアの死を不確かなものにする。ルカとアンドレアは同一人物なのだろうか? それとも別人なのか?
 トリノ映画祭2017出品。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2018 撮影賞、美術賞受賞。監督賞、主演男優賞(アレッサンドロ・ボルギ)、主演女優賞(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)、助演男優賞(ペッペ・バーラ)、助演女優賞(アンナ・ボナウィート)、衣裳賞、メイキャップ賞、録音賞、作曲賞ノミネート。


 ・『ティートとエイリアン』“Tito e gli alieni(Little Tito and the Aliens)”(伊) 監督:パオラ・ランディ(Paola Randi)
 出演:ヴァレリオ・マスタンドレア、クレマンス・ポエジー(Clémence Poésy)
 物語:ティート・ビオンディは、科学者だが、妻を亡くして以来、エリア51近くのネバダ砂漠で、世界から隔離されたようにして暮らしている。アメリカ政府からトップ・シークレットのプロジェクトを任されているらしいが、実際のところは、カウチに座って、宇宙から届く音声を聞いているだけだ。彼と世界をつないでいるのは、エリアで唯一のダイナーで働くステラだけだ。そんな彼の許にナポリに住む兄からメッセージが届く。兄は死にかけていて、2人の子どもを預かってほしいというのだ。そして、アニタ(16)とティート(7)がやってくる。彼らは、光り輝く伝説のラスベガスを楽しみにしていたが、実際にたどりついたのは、頭のおかしい叔父が暮らし、エイリアンが住んでいると言われる奇妙で謎めいた場所だった。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2017 オフィシャル・セレクション出品。
 フロム・ローマ・トゥ・パリ・フェスティバル2018出品。
 イタリア映画祭2018出品。


 ・“Figlia mia(Daughter of Mine)”(伊・独・スイス) 監督:ラウラ・ビスプリ(Laura Bispuri)
 出演:ヴァレリア・ゴリーノ、アルバ・ロルヴァケル、Sara Casu、ウド・キアー
 物語:ひとりの娘が、2人の母親に引き裂かれる。一方は、愛情を持って娘を育てた母親であり、もう一方は、娘を生んだ母親で、娘を取り戻したくなったのだ。3人の女性は、根源的な感情と闘い、心の傷や切り離せない絆と向き合う。
 第2監督長編。
 ベルリン国際映画祭2018 コンペティション部門出品。
 香港国際映画祭2018 ヤング・シネマ・コンペティション部門出品。
 トライベッカ映画祭2018出品。


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 *当ブログ記事

 ・バーリ国際映画祭2017 受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201705/article_1.html
 ・バーリ国際映画祭2016 受賞結果: http://umikarahajimaru.at.webry.info/201604/article_16.html
 ・バーリ国際映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_19.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html

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