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zoom RSS レッチェ・ヨーロッパ映画祭2018 受賞結果

<<   作成日時 : 2018/05/02 15:44   >>

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 南イタリアのレッチェ(地図でいうと靴底あたりに位置する都市)で開催されていた第19回レッチェ・ヨーロッパ映画祭(Festival del Cinema Europeo)(4月9日-14日)の受賞結果です。

 プログラムは、ざっくり言うと、ヨーロッパ産の、イタリア未公開のクオリティー・フィルム(のコンペティション)と、ドキュメンタリーやコメディー、イタリアの短編映画と若手監督の初監督作品、および、俳優や監督のレトロスペクティヴ、という構成になっています。

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 【ゴールデン・オリーヴ・ツリー・コンペティション部門】(ヨーロッパ・コンペティション部門改め)

 ・“The Party’s Over(La Fête est finie)”(仏) 監督:Marie Garel-Weiss
 ・“Cobain”(オランダ・ベルギー・独) 監督:ナヌーク・レオポルド(Nanouk Leopold)
 ・“Beyond Words(Pomiedzy slowami)”(オランダ・ポーランド) 監督:Urszula Antoniak
 ・“Agape”(クロアチア) 監督:Branko Schmidt
 ・“3/4 Three Quarters”(ブルガリア・独) 監督:Ilian Metev
 ・“Pororoca”(ルーマニア・仏) 監督:Constantin Popescu
 ・“Darling”(デンマーク) 監督:Birgitte Stærmose
 ・“Disappearance(Verdwijnen)”(ノルウェー・オランダ) 監督:バウデウェイン・コーレ(Boudewijn Koole)
 ・“Scary Mother(Sashishi Ded)”(ジョージア・エストニア) 監督:Ana Urushadze
 ・“Yellow Heat(Sarı Sıcak)”(トルコ) 監督:Fikret Reyhan

 ※審査員:Beki Probst(ヨーロッパ・フィルム・マーケットのプレジデント/審査員長)、Eleni Androutsopoulou(テッサロニキ国際映画祭プログラマー)、アドリアナ・チィエサ・ディ・パルマ(Adriana Chiesa Di Palma:プロデューサー、配給者)、Antonella Gaeta(映画ジャーナリスト、脚本家)、Dubravka Lakić(映画批評家)

 ◆グランプリ/ゴールデン・オリーブ賞(“Cristina Soldano Award for Best Film” Golden Olive Tree)
 ◎“The Party’s Over(La Fête est finie)”(仏) 監督:Marie Garel-Weiss
 出演:Clémence Boisnard、Marie Denarnaud、Zita Hanrot
 物語:Célesteは、14歳で麻薬にはまり、路上生活者になり、19歳でリハビリ施設に放り込まれた。彼女は、そこで26歳のSihemと出会う。Sihemも重い中毒患者で、子どもをなくしたことで中毒をこじらせていた。2人は、最初、施設のルールをバカにするところから意気投合し、麻薬への欲望を募らせた時に互いに支え合い、過去の経験を分かち合うようになる。2人の関係を知った医者は、このままの関係を続けさせていたら、中毒に逆戻りする危険があると考える。また、面会に来たCélesteの母親は、「あなたが死んでくれていたら、これ以上悪くなることもなかったのに」とつぶやく。2人が退所させられそうになった時、彼らは本物の世界と誘惑に直面して、自分で残る決心をする。そこから麻薬を抜く闘い、自由と生きるための闘いが始まる。
 St Jean de Luz国際映画祭2017出品。女優賞(Clémence Boisnard、Zita Hanrot)、観客賞受賞。
 Sarlat映画祭2017出品。女優賞(Clémence Boisnard、Zita Hanrot)、観客賞受賞。

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 ◆脚本賞(Premio per la Migliore Sceneggiatura)
 ◎Stienette Bosklopper “Cobain”(オランダ・ベルギー・独)

 “Cobain”(オランダ・ベルギー・独) 監督:ナヌーク・レオポルド(Nanouk Leopold)
 出演:Bas Keizer、Naomi Velissariou、ヴィム・オプブルック(Wim Opbrouck)、Dana Marineci、コスミナ・ストラタン(Cosmina Stratan)、Sofia Dossantos、Maria Kraakman、Maartje van de Wetering、Thomas Ryckewaert、Ward Weemhoff
 物語:15歳のCobainは、ひどい生活を送っていたが、心までは汚れておらず、母親のMiaを助けようとしていた。Miaは、妊娠していたのにも拘わらず、生活を改めようとしなかったので、2人はケンカして離れ離れになる。Cobainは、Miaの元カレであるWickmayerと再会し、一緒に暮らし始める。Wickmayerは、若い外国人女性を使って、売春の手引きをしていた。Cobainは、彼らと生活し、支え合っていくうちに、成長していく。Miaが再びCobainを頼ってきた時、Wickmayerは、彼女を追い出すが、CobainはMiaの状況がさらに悪くなっているのを知って、彼女を助けようとする。
 ベルリン国際映画祭2018 ジェネレーション14plus部門出品。

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 ◆撮影賞(Premio per la Migliore Fotografia)
 ◎Marton Miklauzic “Yellow Heat(Sarı Sıcak)”(トルコ)

 “Yellow Heat(Sarı Sıcak)”(トルコ) 監督:Fikret Reyhan
 物語:急激な工業化の波が押し寄せて、伝統的な農業を営んでいた移民一家は、借金でクビがまわらなくなる。息子のイブラヒムは、自分の未来を夢見て、自分の道を進もうと決める。ところが、封建的な家族環境や地域の無慈悲なシステムによって、夢を現実にすることが容易ではないことがわかってくる。イブラヒムの行動は、彼と家族に思わぬ結果をもたらす。
 イスタンブール国際映画祭2017ナショナル・チューリップ・コンペティション部門出品。作品賞、男優賞(Aytaç Uşun)、撮影賞、編集賞受賞。
 モスクワ国際映画祭2017 コンペティション部門出品。監督賞受賞。
 Rodeチューリップ映画祭2017出品。監督賞受賞。
 Forum of European Cinema Lodz 2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 マラティヤ国際映画祭(トルコ)2017出品。監督賞、助演男優賞(メフメット・オズキュル)、脚本賞、編集賞受賞。作品賞ノミネート。
 ボスフォラス映画祭2017出品。撮影賞受賞。
 ダッカ国際映画祭2018出品。
 トルコ映画批評家協会賞2018 主演男優賞(Aytaç Uşun)受賞。作品賞、監督賞、助演男優賞(メフメット・オズキュル)、脚本賞、撮影賞、編集賞ノミネート。


 ◆審査員特別賞(Premio Speciale della Giuria)
 ◎“Disappearance(Verdwijnen)”(ノルウェー・オランダ) 監督:バウデウェイン・コーレ(Boudewijn Koole)
 物語:Roosは、世界を飛び回るノルウェー人フォトジャーナリストで、年に一度の帰郷を果たす。彼女の母親Louiseは、有名な元コンサート・ピアニストで、彼女が住んでいる場所のように冷たく、2人の関係は疎遠になっていた。今回がいつもと違うのは、悪いニュースがあるからだった。彼女は、13歳の異父弟の助けと、自らの熱意によって、2人の関係性を癒し、先に進もうとする。
 『君がくれた翼』のバウデウェイン・コーレ監督最新作。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 オランダ映画祭2017出品。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 シカゴ国際映画祭2017出品。
 ノルウェー国際映画祭ハウゲスン2017出品。
 オステンデ映画祭2017出品。
 リューベック・ノルディック・フィルム・デイズ2017出品。Interfilm Church Prize受賞。
 コルカタ国際映画祭2017出品。
 Scanorama映画祭ヴィリニュス2017出品。
 カイロ国際映画祭2017出品。芸術貢献賞受賞。


 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Scary Mother(Sashishi Ded)”(ジョージア・エストニア) 監督:Ana Urushadze
 出演:Nata Murvanidze、Ramaz Ioseliani、Dimitri Tatishvili、アフタンディル・マハラゼ(Avtandil Makharadze)
 物語:50歳の主婦マナナは、ジレンマと闘っている。家族生活を選ぶか、それとも、長年抑えつけてきた書くことへの情熱を選ぶか。彼女は、情熱に身を任せることに決め、執筆活動に飛び込む。
 ロカルノ国際映画祭2017 フィルムメイカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。第1回作品賞、Cinema & Gioventù Jury受賞。
 サラエボ映画祭2017 長編コンペティション部門出品。最優秀作品賞、Cineuropa Nagrada受賞。
 El Gouna映画祭2017出品。作品賞、エジプト映画批評家協会賞受賞。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 ムンバイ映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 シカゴ国際映画祭2017 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。
 アンタルヤ国際映画祭2017出品。ユース審査員賞受賞。
 ヒホン国際映画祭2017 監督賞、撮影賞、ユース審査員賞受賞。
 ピンヤオ国際映画祭2017 ベスト・オブ・フェスト部門出品。
 アジア太平洋スクリーン・アワード2017 女優賞(Nata Murvanidze)、審査員グランプリ2017受賞。監督賞、撮影賞ノミネート。
 トビリシ国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。作品賞、審査員特別賞受賞。
 米国アカデミー賞2018 外国語映画賞 ジョージア代表。


 ◆ヨーロッパ俳優賞(Premio SNGCI per il Migliore Attore Europeo)
 ◎ゴラン・ボグダン(Goran Bogdan) “Agape”

 “Agape”(クロアチア) 監督:Branko Schmidt
 物語:Miranは、子どもたちの堅信礼のための準備をしていた。その中には、寮に住むGoranもいて。彼はMiranのお気に入りだった。Miranは、Goranにお菓子を買い与え、彼をバイクの後ろに乗せたりしてやっていた。寮の子どもたちの何人かが、Goranは司祭と性的な関係にあると中傷して、彼にリンチを加え、病院送りにした。寮にGabrijelという新入生が入ってくる。彼は、美しく、賢く、自信に満ちて、たちまち司祭のお気に入りになり、司祭はGoranのことを忘れてしまった。司祭の妹のDanicaは、家事を手伝っていて、GoranやGabrijelの面倒も見ていた。彼女は、Goranにお菓子を買うお金をくれたが、Goranは、自分の沈黙をお金で買われたように思って怒り、寮のカウンセラーに司祭との性的関係のことを打ち明けた。
 プーラ映画祭2017クロアチア・プログラム出品。編集賞受賞。
 サラエボ映画祭2017出品。
 FEST国際映画祭(ベオグラード国際映画祭)2018出品。

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 ◆Cineuropa賞
 ◎“The Party’s Over(La Fête est finie)”(仏) 監督:Marie Garel-Weiss

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 ◆Agiscuola Award
 ※レッチェの高校生審査員によって選ばれる。
 ◎“The Party’s Over(La Fête est finie)”(仏) 監督:Marie Garel-Weiss

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 ◆観客賞
 ◎“Disappearance(Verdwijnen)”(ノルウェー・オランダ) 監督:バウデウェイン・コーレ(Boudewijn Koole)

 【短編映画部門】

 【Puglia Show】
 ※プッリャ州出身の35歳以下のフィルムメイカーを対象とする短編コンペティション。

 ◆The National Short Film Centre Award/The Augustus Color Award
 ◎“Fine d’estate”(伊/19min) 監督:Paolo Strippoli

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 ◆Puglia Show Special Mention
 ◎“Piccole italiane”(伊/18min) 監督:Letizia Lamartire

 ◆The Unisalento Award
 ※大学映画クラブの学生審査員によって選ばれる。
 ◎“Fine d’estate”(伊/19min) 監督:Paolo Strippoli

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 ◆The Rai Cinema Channel 3000 Euro Prize
 ◎“L’uomo proibito”(伊/19min) 監督:Tiziano Russo

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 【The Emidio Greco Award】
 ※フィルムメイカーEmidio Grecoを偲んで、Grecoファミリーによって選ばれる。35歳以下の監督の短編映画賞
 ◎“Denise”(伊/15min) 監督:Rossella Inglese

 【マリオ・ヴェルドーネ賞】

 ◆マリオ・ヴェルドーネ賞(Mario Verdone Award)
 ※映画史家、批評家、エッセイストのマリオ・ヴェルドーネにちなんだ賞で、40歳以下の初監督の作品に贈られる。
 ◎ロベルト・デ・パオリス(Roberto De Paolis) 『純粋な心』“Pure Hearts(Cuori Puri)”(伊)

 『純粋な心』“Pure Hearts(Cuori Puri)”(伊) 監督:ロベルト・デ・パオリス(Roberto De Paolis)
 物語:アニェーゼは、17歳で、母親と一緒に暮らしている。厳格だが、献身的で、定期的に教会に通っている。そして結婚するまでは純潔を守ろうと決めていた。ステファノは、25歳で、気性は暴力的で、これまでも問題を起こしてきていた。今は、ジプシー・キャンプの境界にある駐車場で管理人をしている。2人は、思いがけない出会いをして、純粋に惹かれ合う。彼らが初めて愛し合った時、アニェーゼの純粋な幻想はバラバラにされる。彼女は、理想を裏切られたという思いを経験し、罪を消してしまいたいという気持ちから究極の決断をする。
 初監督長編。
 シヴィリア映画祭2017出品。女優賞(セレーネ・カラマッツア)受賞。
 カンヌ国際映画祭2017 監督週間出品。
 ミュンヘン映画祭2017 One-Future-Prize 最優秀作品賞受賞。
 ナストロ・ダルジェント賞2017 Graziella Bonacchi’新人女優賞(Simone Liberati)受賞。助演男優賞(エドアルド・ペッシェ)、助演女優賞(バルボラ・ボブローヴァ)、新人監督賞ノミネート。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2018 新人監督賞ノミネート。
 イタリア映画祭2018出品。


 ◆マリオ・ヴェルドーネ賞特別表彰(Special Recognition)
 ◎Andrea De Sica “Children of the Night(I figli della notte)”(伊・ベルギー)

 “Children of the Night(I figli della notte)”(伊・ベルギー) 監督:Andrea De Sica
 物語:ジュリオは、裕福な家の出の17歳の青年で、高級な寄宿学校で勉強していた。そこは、アルプスの中にひっそりと隠れた学校で、未来のリーダーを育てることを目的としていて、見た目は高級だが、自由はなかった。インターネットは禁止だし、電話は1日30分しか使えなかった。最悪なのは上級生によるいじめがあることで、それは大人たちには見過ごされていた。ジュリオは、スクールメイトのエドアルドのおかげもあって、学校生活をやり抜くことができていた。2人は、夜、刑務所のような学校を抜け出して、森の中にあるナイトクラブに通い、そこで若い娼婦のエレナと会っていた。ところが、この逸脱行為は、実際にはトレーニング・パッケージの中に組み込まれていて、彼らが夜に抜け出していることもナイトクラブに通っていることも校長や学校のスタッフに筒抜けなのであった。
 トリノ映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭2017 「第七軌道」コンペティション部門出品。
 バーリ国際映画祭2017 第1-2回監督作品部門出品。
 ナストロ・ダルジェント賞2017 新人監督賞、ビラーギ賞スペシャル・メンション(Vincenzo Crea)受賞。美術賞ノミネート。
 レインダンス映画祭2017 ディスカバリー賞ノミネート。
 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2018 新人監督賞ノミネート。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆キャリア貢献賞(The Golden Olive Tree Award for Career Achievement)
 ◎イルディコー・エニェディー

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 ◎マイケル・ウィンターボトム

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 ◆プロタゴニスト・オブ・イタリアン・シネ
 ◎ジャスミン・トリンカ

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 ◎キム・ロッシ・スチュアート

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 上映作品のほとんどは、既にどこかで上映されたり、受賞したりしている作品ばかりですが、「作品紹介」が初めてという作品もいくつかあります。それらも他の作品と同様のクオリティーがあるなら、まだまだこれから期待しちゃっていいのかなと思ったりもしますが、どうでしょうか。

 それでも今のところ日本での公開/上映が未定の作品ばかりですが、年内に何本かは紹介されるかな。

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 *当ブログ記事

 ・レッチェ・ヨーロッパ映画祭2017 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201704/article_16.html
 ・レッチェ・ヨーロッパ映画祭2014 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201405/article_10.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html

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