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zoom RSS ソフィア国際映画祭2018 受賞結果! 今年も注目作揃い!

<<   作成日時 : 2018/03/24 19:45   >>

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 第22回ソフィア国際映画祭(3月8日-17日)の受賞結果です。

 ソフィア国際映画祭は、1997年からブルガリアのソフィアで開かれている映画祭で、毎年200本以上の映画が上映されています。
 コンペティション部門には、初監督作品もしくは第2回監督作品を対象とするインターナショナル・コンペティションと、バルカン諸国の作品を対象とするバルカン・コンペティション、そして、ドキュメンタリー・コンペティションという3つがあります。

 ソフィア国際映画祭は、特集上映が非常に充実している映画祭で、常設部門として
 ・ガラ部門
 ・特別上映部門
 ・短編映画賞、ベスト・フェスティバル・ショーツ
 ・他の映画祭での受賞作品を上映する「グランプリ」部門
 ・ベテラン監督の新作を上映する「シネマ・トゥデイ-マスターズ」部門
 ・ブルガリアの新作を上映する「ニュー・ブルガリア長編作品」部門
 ・ブルガリアの新作ドキュメンタリーを上映する「ブルガリア・ドキュメンタリー・プレミア」部門
 ・国別の特集である「Focus on〜」部門
 ・バラエティー部門である「カレイドスコープ」部門
 ・政治に関する映画の特集「シネマ・ポリティカ」(6作品)、
 ・食に関する映画の特集「シネマ・グルメ」(5作品)
 ・ファッションに関する映画の特集「フィルム・アンド・ファッション」(1作品)
 ・スポーツに関する映画の特集(7作品)と今年は「The Ball」と題したサブ特集6作品
 ・音楽に関する映画の特集「ミュージック・ボックス」(今年は「ロック映画祭25年」と題した特集/4作品)
 があり、そのほか、毎回、ユニークなスペシャル・プログラムが組まれています。

 2018年のスペシャル・プログラムは、「1968-ブルガリア」(4作品)、「1968-フィルムズ・フロム・ドイツ」(7作品)、「1968-フランス・ヌーヴェル・ヴァーグ」(7作品)、「1968-チェコスロヴァキア・ヌーヴェル・ヴァーグ」(7作品)、「インタビューズ・ウィズ・オートグラフ」(6プログラム)、ヴィム・ヴェンダース(7作品)、アベル・フェラーラ(5作品)、セルゲイ・パラジャーノフ(5作品)、そして国別特集イスラエル(7作品)でした。

 本年度の受賞結果は以下の通り。

 【インターナショナル・コンペティション部門】

 ・“In Another Life”(英) 監督:Jason Wingard
 ・“Genesis(Genezis)”(ハンガリー) 監督:Árpád Bogdán
 ・“Silent Night(Cicha noc)”(ポーランド) 監督:Piotr Domalewski
 ・“Radiogram”(ブルガリア・ポーランド) 監督:Rouzie Hassanova
 ・“3/4”(ブルガリア・独) 監督:Ilian Metev
 ・“One Step Behind The Seraphim(Un Pas În Urma Serafimilor)”(ルーマニア) 監督:Daniel Sandu
 ・“Adam”(独・アイスランド・米・メキシコ) 監督:Maria Solrun
 ・“Para Aduma”(イスラエル) 監督:Tsivia Barkai
 ・“The Pigeon(Güvercin)”(トルコ) 監督:Banu Sıvacı
 ・“Blockage(Sade Ma'bar)”(イラン) 監督:Mohsen Gharaei
 ・“Yeva”(アルメニア・イラン) 監督:Anahid Abad
 ・“Facing The Wind(Con El Viento)”(西・アルゼンチン・仏) 監督:Meritxell Colell

 ※第1回監督作品または第2回監督作品が対象

 ※審査員:イルディゴ・エンエディ、ギオルギ・オヴァシュヴィリ(ジョージアの映画監督)、Ralitza Petrova(ブルガリアの映画監督)、Milan Maric(セルビアの映画監督)、Claudia Landsberger(アムステルダムの画家、脚本家、プロジェクト・ディヴェロプメント・コンサルタント)

 ◆グランプリ/ソフィア市賞("Sofia City Of Film" Grand Prix Award) 7 000 Euro
 ◎“3/4”(ブルガリア・独) 監督:Ilian Metev
 出演:Mila Mikhova、Niki Mashalov、Todor Velchev
 物語:若いピアニストのミラは、外国でのオーディションの準備をしている。弟のニキは、彼女の注意をそらそうとする。宇宙物理学者の父親トドールは、子どもたちの不安を処理できていないように見える。家族が一緒に過ごす最後の夏の物語。
 カンヌ国際映画祭2012 批評家週間に出品されて、Visionary Prizeを受賞した“Sofia's Last Ambulance”(2012)のIlian Metev監督の初のドラマ作品。
 ロカルノ国際映画祭2017 フィルムメイカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門出品。金豹賞受賞。
 トロント国際映画祭2017 DISCOVERY部門出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 Zabaltegi-Tabakalera部門出品。
 レイキャビク国際映画祭2017出品。
 ケルン映画祭2017出品。
 ゴールデン・ローズ映画祭2017 長編作品部門出品。監督賞受賞。
 CinEast映画祭2017出品。
 サンパウロ国際映画祭2017出品。
 ウィーン国際映画祭2017出品。
 ミンスク国際映画祭2017 ユース・オン・ザ・マーチ:長編コンペティション部門出品。Victor Turov Memorial Award for Best Film受賞。
 テッサロニキ国際映画祭2017出品。
 マル・デル・プラタ国際映画祭2017出品。
 Belfort Entrevues映画祭2017出品。
 IBAFF国際映画祭(西)2018出品。
 ニュー・ディレクターズ/ニュー・フィルムズ2018出品。


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 ◆審査員特別賞
 ◎“Genesis(Genezis)”(ハンガリー) 監督:Árpád Bogdán
 物語:酔った人種差別主義者たちがロマの村を襲い、火炎瓶を投げ、逃げ惑う家族を撃つ。9歳の少年Ricsiの母親が殺される。彼の父親は小さな犯罪で2年間刑務所に入っている。Ricsiは祖父母と暮らさなければならない。彼は傷つき、平和な子ども時代はもう戻らない。Virágは、高校生で、熱心なアーチェリーの選手だ。彼女は、ボーイフレンドのMisiがロマの村の襲撃に関わっているんじゃないかと疑うが、実際にその通りだったことがわかる。彼女は葛藤し、ある重大な決心をする。Hannaは、成功の道を歩んでいる弁護士で、Misiの弁護士に選ばれる。彼女は、道義的な疑問を覚え、これまでの自分の進んできた道を含め、人生を考え直してみなくてはならなくなる。
 2008年9月にハンガリー人のネオナチが、ロマの村を襲い、6人を殺した事件に基づく。
 11年ぶりの第2監督長編。
 ベルリン国際映画祭2018 パノラマ部門出品。

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 ◆監督賞
 ◎Banu Sıvacı “The Pigeon(Güvercin)”(トルコ)

 “The Pigeon(Güvercin)”(トルコ) 監督:Banu Sıvacı
 物語:トルコのアダナの郊外。ユスフは、姉と兄と一緒に暮らしている。住んでいる家の屋上で、彼は死んだ父が遺したハトの世話をしている。中でもMaverdiという名のメスのハトと彼は特別なつながりを感じている。そのライト・グレーのハトは、ハト小屋の中でアウトサイダーであり、ユスフと似ているのだ。ユスフは、ハトの世話以外、何も知らない。だが、兄は働いて金を稼げという。彼も、外に出て働き、現実の世界を知らなければならない。
 初監督長編。
 ベルリン国際映画祭2018 ジェネレーション14plus部門出品。

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 ◆審査員スペシャル・メンション
 ◎“Blockage(Sade Ma'bar)”(イラン) 監督:Mohsen Gharaei
 物語:Ghasemは、一時雇用者で、テヘランで違法な屋台を取り締まる仕事をしている。彼は、気性が荒く、いつもトラブルを起こす。最近では、屋台のオーナーたちにつかまって、袖の下をつかまされ、勤めを辞めるチャンスを逃す。彼の計画は、妻の両親の遺産でトラックを買うことだったが、それは同じお金で両親の家から出たいと考えている妻と衝突する。ある日、彼は、屋台のオーナーのひとりと揉める。よく遅くにそのオーナーはGhasemの家に押しかけ、怪しげな要求をする。彼は、Ghasemの事務所までやってきて、訴えるぞとGhasemを脅迫する。Ghasemは、彼の後をつけて、取引し、すべての問題を解決する機会を見つけようとする。
 ファジル映画祭2017出品。助演男優賞(Nader Fallah)、助演女優賞(Gity Ghasemi)、脚本賞、編集賞ノミネート。
 釜山国際映画祭2017 ニュー・カレント賞受賞。
 Sheed Persian 映画祭2017出品。
 トロント・シネイラン映画祭2017出品。
 ロッテルダム国際映画祭2018出品。


 ◆最優秀ブルガリア長編映画賞(The Award for Best Bulgarian Feature Film)
 ◎“3/4”(ブルガリア・独) 監督:Ilian Metev

 ◆ヤング審査員賞
 ◎“Genesis(Genezis)”(ハンガリー) 監督:Árpád Bogdán

 ◆観客賞
 ※インターナショナル・コンペティション部門、バルカン・コンペティション部門が対象
 ◎“Radiogram”(ブルガリア・ポーランド) 監督:Rouzie Hassanova
 物語:1971年。共産主義下のブルガリア。人々が組織的に抑圧されていた時代。ひとりの父親が、ロックンロールが大好きな息子のために、新しいラジオを買いに、約100km離れた町まで歩いてでかけていく。
 初監督長編。
 ハイファ国際映画祭2017出品。
 ゴールデン・ローズ映画祭2017 長編作品部門出品。デビュー賞受賞。

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 【短編部門】

 ◆ジェムソン賞/最優秀ブルガリア短編映画賞(Jameson Award For Best Bulgarian Short Film) 6 000 Euro
 ◎"The Transfiguration"(ブルガリア) 監督:Stephan Ganoff

 ◆スペシャル・メンション 1 000 Euro
 ◎“Shame”(ブルガリア) 監督:Petar Krumov

 【インターナショナル・ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞 1 000 Euro
 ◎“Miniature For Piano”(ブルガリア) 監督:Eldora Traykova
 ブルガリアの、4人のカントリー・ドクターたちの日常生活をとらえたドキュメンタリー。

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 【バルカン・コンペティション部門】

 ・“The Basics of Killing(Druzinica)”(スロヴェニア) 監督:Jan Cvitkovič
 ・“Ivan”(スロヴェニア) 監督:Janez Burger
 ・“A Brief Excursion(Kratki Izlet)”(クロアチア) 監督:Igor Bezinović
 ・“Catalina”(ポーランド・ボスニア ヘルツェゴビナ・クロアチア) 監督:Denijal Hasanović
 ・“Men Don't Cry(Muškarci Ne Plaču)”(ボスニア ヘルツェゴビナ・スロヴェニア・独・クロアチア) 監督:Alen Drljević
 ・“A Balkan Noir(En Balkan Noir)”(スウェーデン・モンテネグロ) 監督:Dražen Kuljanin
 ・“Secret Ingredient”(マケドニア) 監督:Gjorce Stavreski
 ・“Omnipresent”(ブルガリア) 監督:Ilian Djevelekov
 ・“Heights”(ブルガリア・マケドニア) 監督:Victor Bojinov
 ・“Touch Me Not(Nu Ma Atinge-Ma)”(ルーマニア・独・チェコ・ブルガリア・仏) 監督:Adina Pintilie
 ・“Meda or The Not So Bright Side of Things(Meda Sau Partea Nu Prea Fericită A Lucrurilor)”(ルーマニア) 監督:Emanuel Parvu
 ・“Son of Sofia”(ギリシャ・ブルガリア・仏) 監督:Elina Psykou
 ・『グレイン』“Grain”(トルコ・独・仏・スウェーデン・カタール) 監督:セミフ・カプランオール

 ※審査員:Andrei Plakhov(ロシアの映画批評家、映画史家)、Zaza Khalvashi(ジョージアの映画監督)、Yanko Terziev(ブルガリアの映画批評家、ジャーナリスト、TVプロデューサー、編集者)

 ◆最優秀バルカン映画賞(Domaine Boyar Award for Best Balkan Film) 1 000 Euro
 ◎“Heights(The Liberators)”(ブルガリア・マケドニア) 監督:Victor Bojinov
 物語:1870年代。ブルガリアは、480年にも及ぶオスマントルコの支配下にあった(1878年にオスマントルコが露土戦争に敗れて、大ブルガリア公国として独立する)。Dimitar Obshtiに率いられた革命グループは、列車強盗を成功させ、メンバーのGichoに特別な任務を与える。それは、修道士から革命の戦士になり、今日でも“The Apostle of Freedom”(自由の使徒)と呼ばれているヴァシル・レフスキーに密書を届けることだった。
 Milen Ruskovが、2011年に発表した小説の映画化。2時間50分。ブルガリア映画史上第2位の興行成績を記録した。

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 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Secret Ingredient”(マケドニア) 監督:Gjorce Stavreski
 物語:Veleの父親は癌を患っている。だが、Veleには高額な薬を買うことができない。Veleは、犯罪者からマリファナを盗み、それをケーキに入れて、父親に食べさせ、痛みを軽減させようとする。奇跡的に父親の病状はよくなる。一方、その結果、隣人たちから奇跡のケーキのレシピを教えろとせがまれ、犯罪者たちからはマリファナを返せと要求される。だが、最も厄介だったのは、父親に長生きする意味はあると説得することだった。
 テッサロニキ国際映画祭2017 出品。観客賞受賞。
 シネデイズ映画祭(マケドニア)2017出品。
 インディア国際映画祭2017出品。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2017出品。
 プネー国際映画祭2018出品。
 トロムソ国際映画祭2018出品。
 オーバーニュ国際映画祭(仏)2018出品。
 サンタバーバラ国際映画祭2018 出品。最優秀インターナショナル長編作品賞受賞。
 コスモラマ・トロンハイム映画祭2018出品。
 ベルガモ映画ミーティング2018出品。Ubi Banca Prize受賞。


 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Omnipresent”(ブルガリア) 監督:Ilian Djevelekov
 物語:Emilは、作家であり、広告会社でクリエイティヴ・チームのボスをしている。彼は、監視カメラを設置して、家族や友人、従業員を覗き見るのにはまっていく。それは、最初は、無邪気な趣味として始まったが、次第に力を乱用し、暴くべきではない秘密をも知るようになっていく。
 第2監督長編。
 ゴールデン・ローズ映画祭2017 長編作品部門出品。作品賞、男優賞(Velislav Pavlov)、女優賞(Teodora Duhovnikova)、批評家組合賞、ピープルズ・チョイス賞受賞。
 コットバス・ヤング・イースト・ヨーロッパ映画祭2017出品。


 ◆ブルガリア映画批評家組合賞(The Award of The Bulgarian Guild of Film Critics)
 ◎“Omnipresent”(ブルガリア) 監督:Ilian Djevelekov

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 ベルリン国際映画祭2018で金熊賞に輝いた“Touch Me Not(Nu Ma Atinge-Ma)”、東京国際映画祭2017のグランプリ『グレイン』、米国アカデミー賞2018 外国語映画賞ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の“Men Don't Cry(Muškarci Ne Plaču)”、ポーランドで高い評価を受けている“Silent Night(Cicha noc)”。
 こうした作品もあったのに、これらは無冠に終わり、賞を獲得したのは、これらとは別の作品ばかりでした。

 正直なところ、ソフィア国際映画祭のプレミア度は高くなくて、既にどこかで上映されて、賞を受賞している作品ばかりですが、悪くないラインナップです。昨年のラインナップもよかったし、ソフィア国際映画祭にはいいディレクター/プログラマーがいますね。

 中でも気になったのは、ハンガリー映画の“Genesis(Genezis)”とトルコ映画の“The Pigeon(Güvercin)”です。日本で劇場公開されるかどうかはわからないけど、何らかの形では紹介されるんじゃないかな。

 それにしても、『サウルの息子』、『心と体と』とハンガリー映画の健闘が目立ちます。近年では、コーネル・ムンドルッツォや『悪童日記』も。
 いま、ハンガリーの映画界で何かが起こっているのか?『サウルの息子』などの成功を受けて、ハンガリーの映画界がちょっと活性化しているだけなのか? 今年はネメシュ・ラースローの新作もあるはずだし、今後が楽しみですね。

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 *当ブログ記事

 ・ソフィア国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201703/article_37.html
 ・ソフィア国際映画祭2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201404/article_1.html
 ・ソフィア国際映画祭2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201305/article_29.html
 ・ソフィア国際映画祭2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201003/article_29.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2018年3月〜9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201803/article_33.html
 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年12月〜2018年3月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_47.html

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