海から始まる!?

アクセスカウンタ

zoom RSS 小津安二郎 『東京暮色』 4K DCP デジタル修復版ワールド・プレミア in ベルリン

<<   作成日時 : 2018/02/19 18:44   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 第68回ベルリン国際映画祭で、小津安二郎監督の『東京暮色』が、4K DCP デジタル修復版でワールド・プレミアされました。(2月17日)

画像

 【ベルリナーレ・クラシックス】
 ・『東京暮色』“Tokyo Twilight”(1957/日) 監督:小津安二郎 Presented by ヴィム・ヴェンダース [4K DCP デジタル修復版ワールド・プレミア]

 「Presented by ヴィム・ヴェンダース」となっていますが、この場合の「Presented」がどういう意味なのかは、説明がないのでよくわかりません。ヴェンダースが修復のために出資したとは思えないし、修復を手がけたのは松竹映像センター(Shochiku MediaWorX Inc.)であり、実際の作業をしたのはイマジカと東京現像所だし。ひょっとすると、ヴェンダースが修復作品の希望を出したりしている可能性もありますが、上映前に「ちょっとしたトーク」をすることを引き受けただけっていう可能性の方が高そうです。

 2月17日のワールド・プレミアでは、ヴェンダースと、コンペティション部門の審査員として映画祭に参加している坂本龍一のトークがありました。(今のところ、内容等は伝わっていません。)

画像

画像

 ※今回のベルリン国際映画祭では、ヴェンダースはいろいろと引き受けていて、
 2月16日には、『ベルリン・天使の詩』の4K DCP デジタル修復版ワールド・プレミアに参加
 2月17日には、2012年に設立したThe Wim Wenders Foundationによる修復作業に関して、60分の講演をしています(“A Work in Movement: The Restoration Works of the Wim Wenders Foundation”)。
 2月20日には、名誉金熊賞を受賞するウィレム・デフォーのためにスピーチをする予定になっています。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ベルリン国際映画祭では、クラシック部門を常設していて、小津作品も時々上映していますが、小津安二郎が「好みの映画監督」になったのは、おそらく2003年の小津安二郎生誕100年でベルリン国際映画祭でもレトロスペクティヴ(A retrospective for Yasujiro Ozu at the 2003 Berlin International Film Festival)が行なわれた時以降で、それはベルリン国際映画祭での初めての小津安二郎レトロスペクティヴでもあり、その時は複数の部門にわたって8作品が上映されています。

 ・『生まれてはみたけれど』(フォーラム部門)
 ・『浮草物語』(フォーラム部門)
 ・『晩春』(フォーラム部門)
 ・『麦秋』(フォーラム部門)
 ・『早春』(レトロスペクティヴ)
 ・『彼岸花』(レトロスペクティヴ)
 ・『お早う』(レトロスペクティヴ)
 ・『秋日和』(パノラマ部門)

 その後は、ちょっと間が空きますが、2013年以降、ベルリナーレ・クラシックス部門で修復作品が上映される常連の映画監督になっています。

 2013年:『東京物語』(デジタル修復版)
 2014年:『秋日和』(デジタル修復版)、『その夜の妻』
 2016年:『麦秋』(4K DCP デジタル修復版)
 2018年:『東京暮色』(4K DCP デジタル修復版)

 ※Wikipediaのドイツ語ページによると、1963年にも小津安二郎のレトロスペクティヴが行なわれたらしいのですが、映画祭のアーカイヴにも情報はなく、規模や上映作品、反響などはわかっていません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ちょっと気になるのは、今回、なぜ『東京暮色』だったのか、ということです。

 『東京暮色』は、小津安二郎最後の白黒映画で、山田五十鈴が唯一出演した小津作品としても知られる映画ですが、タイトルや白黒映画であることを別にしても、暗めの内容の作品で、ベルリン国際映画祭の作品紹介にも“This largely-unknown work is considered Ozu’s darkest post-war film.”とあります。

 *https://www.berlinale.de/en/programm/berlinale_programm/datenblatt.php?film_id=201802596#tab=filmStills

 小津作品の人気投票をしても、上位には上がって来ないはずの作品で、普通だったら修復作品の4番目には選ばないんじゃないかと思ったりします。だから、あえてのチョイス、なんでしょうか。
 やっぱりヴェンダースのセレクトなのかなあ。

画像

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 *この記事がなかなか参考になった!と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。
 ↓ ↓ ↓ ↓
 
 ↑ ↑ ↑ ↑
 クリックしてね!

 *当ブログ記事

 ・ベルリン国際映画祭2018 コンペティション部門ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201801/article_67.html
 ・ベルリン国際映画祭2018 コンペティション部門追加作品 +傾向と予想!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_18.html
 ・ベルリン国際映画祭2018 ベルリナーレ・スペシャル、パノラマ部門、フォーラム部門:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_33.html
 ・ベルリン国際映画祭2018 ジェネレーション部門、パースペクティヴ・ドイツ映画部門、短編コンペティション部門、NATIVe部門、カリナリー・シネマ部門、レトロスペクティヴ、クラシックス、オマージュ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_34.html

 ・ベルリン国際映画祭2018 日本映画上映スケジュール:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_35.html

 ・ベルリン国際映画祭2018 コンペティション部門 星取表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_37.html

 ・シューティング・スター2018:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_40.html

 ・『犬ヶ島』 in ベルリン国際映画祭2018:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_36.html
 ・『リバーズ・エッジ』 in ベルリン国際映画祭2018:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201802/article_38.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年12月〜2018年3月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201712/article_47.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
小津安二郎 『東京暮色』 4K DCP デジタル修復版ワールド・プレミア in ベルリン 海から始まる!?/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる