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zoom RSS ロサンゼルス映画批評家協会賞2017 受賞結果!

<<   作成日時 : 2017/12/04 08:26   >>

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 第43回ロサンゼルス映画批評家協会賞が発表になりました。(12月3日)

 【ロサンゼルス映画批評家協会賞】(LAFCA:Los Angeles Film Critics Association)

 ロサンゼルス映画批評家協会賞は、ハリウッドのお膝元でありながら、ハリウッド映画に全く背を向けた映画賞で、インディーズ寄りのセレクションになるならまだしも、外国映画をやたらと選んでしまうという、アメリカの映画賞らしからぬ“個性的な”映画賞になっています(いったいアメリカ映画についてどう思ってるんだって感じですが)。
 設立は1975年で、歴史もあり、1980年前後には『クレーマー、クレーマー』とか『E.T.』とか『アマデウス』とか、アカデミー賞と変わらないような作品を選んでいたのですが、どうも1985年に『未来世紀ブラジル』を選んだあたりから、「わが道を行く」ようになり、依然としてアカデミー賞の重要な前哨戦の1つと見なされながら、結果としてはアカデミー賞とはあまり重ならない映画賞として、現在に至っています(それでも『許されざる者』や『シンドラーのリスト』など、どうしても外せない年もあるようです)。
 2001年以降に作品賞を受賞した作品を見てもそれは歴然で、『イン・ザ・ベッドルーム』『アバウト・シュミット』『アメリカン・スプレンダー』『サイドウェイ』『ブロークバック・マウンテン』『硫黄島からの手紙』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『愛、アムール』『her/世界でひとつの彼女』といった作品をベスト作品に選んで、「他の映画賞とは違う」というところを見せています(『サイドウェイ』なんか5部門受賞で最多賞受賞作品になってしまったりしています)。
 アカデミー賞でも、外国語映画賞部門以外の部門に、外国映画がノミネートされて、「なぜこれがここに?」と思ったりすることもありますが、ひょっとすると、こういうところに、逆に、ロサンゼルス映画批評家協会賞がアカデミー賞に与えている影響を見て取ることができる、ということもできるかもしれません。

 設立年:1975 会員数:61
 公式サイト:http://www.lafca.net/
 Wikipedia(英語):http://en.wikipedia.org/wiki/Los_Angeles_Film_Critics_Association
 Wikipedia(日本語):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9%95%E5%AE%B6%E5%8D%94%E4%BC%9A%E8%B3%9E

 2016年の作品賞は『ムーンライト』、2015年の作品賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、2014年の作品賞は『6才のボクが、大人になるまで。』、2013年は『ゼロ・グラビティ』、2012年は『愛、アムール』、2011年は『ファミリー・ツリー』。

 今年の受賞結果は以下の通りです。

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 ◆作品賞
 ◎“Call Me by Your Name”(伊・仏・ブラジル・米) 監督:ルカ・グァダニーノ
 次点:“The Florida Project” 監督:ショーン・ベイカー

 ◆監督賞
 ◎ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』
 ◎ルカ・グァダニーノ “Call Me by Your Name”

 ◆主演男優賞
 ◎ティモシー・シャラメ “Call Me by Your Name”
 次点:ジェームズ・フランコ “The Disaster Artist”(監督:ジェームズ・フランコ)

 ◆主演女優賞
 ◎サリー・ホーキンス 『シェイプ・オブ・ウォーター』
 次点:フランシス・マクドーマンド 『スリー・ビルボード』

 ◆助演男優賞
 ◎ウィレム・デフォー “The Florida Project”(監督:ショーン・ベイカー)
 次点:サム・ロックウェル 『スリー・ビルボード』

 ◆助演女優賞
 ◎ローリー・メトカーフ “Lady Bird”(監督:グレタ・ガーウィグ)
 次点:メアリー・J・ブライジ 『マッドバウンド 哀しき友情』

 ◆脚本賞
 ◎ジョーダン・ピール 『ゲット・アウト』
 次点:マーティン・マクドナー 『スリー・ビルボード』

 ◆撮影賞
 ◎ダン・ローストセン(Dan Laustsen) 『シェイプ・オブ・ウォーター』
 次点:ロジャー・ディーキンス 『ブレードランナー 2049』

 ◆編集賞
 ◎リー・スミス(Lee Smith) 『ダンケルク』
 次点:タチアナ・S・リーゲル(Tatiana S. Riegel) “I, Tonya”

 ◆美術賞(Best Production Design)
 ◎デニス・ガスナー(Dennis Gassner) 『ブレードランナー 2049』
 次点:ポール・D・オースタベリー(Paul D. Austerberry) 『シェイプ・オブ・ウォーター』

 ◆作曲賞(Best Music Score)
 ◎ジョニー・グリーンウッド “Phantom Thread”
 次点:アレクサンドル・デプラ 『シェイプ・オブ・ウォーター』

 ◆ドキュメンタリー賞(Best Documentary/Non-Fiction)
 ◎“Faces Places(Visages,Villages)”(仏) 監督:アニエス・ヴァルダ& JR
 次点:“Jane” 監督:ブレット・モーゲン(Brett Morgen)

 ◆アニメーション賞
 ◎“The Breadwinner”(アイルランド・カナダ・ルクセンブルク) 監督:ノラ・トゥーミー(Nora Twomey)
 次点:『リメンバー・ミー』 監督:リー・アンクリッチ 共同監督:エイドリアン・モリーナ

 ◆外国語映画賞
 ◎“BPM (Beats Per Minute)(120 Battements Par Minute)”(仏) 監督:ロバン・カンピヨ
 ◎“Loveless(Нелюбовь/Nelyubov)”(ロシア・ベルギー・独・仏) 監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

 ◆インディペンデント/実験映画/ビデオ賞(Douglas Edwards Experimental Film)
 ◎“Purge This Land”(米) 監督:Lee Anne Schmitt
 奴隷制度廃止論者ジョン・ブラウン(1800-1859)に関するエッセイ・フィルム。ジョン・ブラウンは、奴隷制度擁護派に対しては、平和主義的な抵抗ではなく、武力的な行動を取るべきだと唱えた人物で、運動の手段として、アメリカで初めて「反乱」を提唱した人物として知られる。1859年、バージニア州(現・ウェスト・バージニア州)ハーパーズ・フェリーにあった連邦政府の武器庫を襲撃し、奴隷たちを武装させようとしたが、失敗。反逆罪で絞首刑に処せられた。ブラウンの行動が、アメリカ南北の緊張を高め、南北戦争に導いたと考えられている。多くの著名な作家たちがブラウンのことを褒め称え、南北戦争中、「ジョン・ブラウンの遺骸(John Brown's Body)」という歌が、北軍の行進曲として使われた。
 本作のタイトルは、1859年にジョン・ブラウンが書いた手紙から取られている。'I...am now quite certain that the crimes of this guilty land will never be purged away but with blood.'(私は、いま、この罪深き土地の犯罪は、血を流すことによってしか浄化されないと完全に確信している。)
 CPH:DOX 2017 NEW:VISION部門出品。
 Open Cityドキュメンタリー映画祭(ロンドン)2017 審査員大賞受賞。
 Docリスボア/リスボン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭(チェコ)2017出品。

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 ◆ニュー・ジェネレーション賞(New Generation Prize)
 ◎グレタ・ガーウィグ

 ◆キャリア貢献賞(Career Achievement Award)
 ◎マックス・フォン・シドー

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 毎回、けっこう意表を突いたチョイスをしてくるロサンゼルス映画批評家協会賞ですが、今回は、必ずしもそれぞれの部門の本命ではないにしても、ほとんどは想定の範囲内に収まりました。
 もうちょっと驚かせてくれてもいいのにというくらいですね。

 かといって、これが米国アカデミー賞2018を占うかというと、やっぱりそんなこともないわけで、
 前回の場合だと、わずか15部門くらいの中で、米国アカデミー賞と一致したのは3部門あり(作品賞、助演男優賞、作曲賞)、次点が一致したのが、6部門でした(監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、ドキュメンタリー賞)。
 前々回だと、米国アカデミー賞と一致したのは5部門あり(作品賞、(助演女優賞)、脚本賞、美術賞、ドキュメンタリー賞)、次点が一致したのが、4部門でした(助演男優賞、編集賞、作曲賞、アニメーション賞)。

 今回も、次点も併せて、10部門弱の部門で一致する、というところでしょうか。

 授賞式は、2018年1月12日です。

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 *当ブログ記事

 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2016:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201612/article_13.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2015:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201512/article_15.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2014:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201412/article_15.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_19.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2012:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_20.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2011:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_17.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2010:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201012/article_20.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2009:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200912/article_23.html
 ・ロサンゼルス映画批評家協会賞2008:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200812/article_16.html

 ・全米の映画批評家協会系映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201101/article_2.html

 ・全米の映画賞について調べてみました:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201001/article_45.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月〜2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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