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zoom RSS 米国アカデミー賞2018 短編ドキュメンタリー賞ショートリスト10作品発表!

<<   作成日時 : 2017/12/08 17:59   >>

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 第90回米国アカデミー賞 短編ドキュメンタリー賞ショートリスト10作品が発表になりました。(12月5日)

 ※発表は、例年と比べて、約40日遅くなっています。

 ・“Edith+Eddie”(英/29min) 監督:Laura Checkoway [Heart is Red and Kartemquin Films]
 イーディスとエディーは、96歳と95歳というアメリカでも最年長の異人種間カップルである。彼らのラヴ・ストーリーは、2人を引き裂こうとする家族の争いによって、邪魔される。
 True/False映画祭2017出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 モントクレア映画祭2017出品。観客賞受賞。
 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭2017 短編ドキュメンタリー賞スペシャル・メンション受賞。
 パームスプリングス国際短編映画祭2017出品。最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
 ロードアイランド国際映画祭2017出品。Flickers' Youth Film Jury Award受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2017 短編ドキュメンタリー賞受賞。
 Camerimage 2017 短編ドキュメンタリー・コンペティション部門出品。
 IDAアワード2017 短編部門ノミネート。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 短編ドキュメンタリー賞ノミネート。


 ・“Ten Meter Tower(Hopptornet)”(スウェーデン/17min) 監督:Maximilien Van Aertryck & Axel Danielson [Plattform Produktion]
 プールの10mの飛び込み台。上まで登って、飛び込もうかどうしようか、悩む人々の姿を映す。飛び込めない人々。悩んだ末に思い切って飛び込む人。一度降りかけて、やっぱり飛び込もうと決断する人。2人で登って、順に飛び込むカップル。2人のうち1人は飛び込んだが、もう1人は飛び込めなかったり。
 ヨーテボリ国際映画祭2016出品。
 ベルリン国際映画祭2016 短編コンペティション部門出品。
 Tempoドキュメンタリー映画祭2016出品。
 香港国際映画祭2016出品。
 クラクフ映画祭2016出品。
 サンダンス映画祭2017出品。
 エンカウンター短編&アニメーション映画祭2017 ヨーロッパ・ライヴアクション賞受賞。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 短編ドキュメンタリー賞ノミネート。
 *本編動画:https://www.nytimes.com/video/opinion/100000004882589/ten-meter-tower.html


 ・“Kayayo – The Living Shopping Baskets”(ノルウェイ/33min) 監督:Mari Bakke Riise [Integral Film]
 ガーナの首都では、6歳以上の少女たち1万人が、生きるショッピング・カート、いわゆるKayayoとして働いている。彼らは、頭の上に130〜220ポンドの荷を乗せて運び、わずかな手間賃を稼ぐ。その中には生きていくために娼婦になる者もいる。本作では、8歳の少女Bamunuにカメラを向ける。彼女は、2年前に、家計を支えるためにKayayoになり、2年の間、家族には会っていない。撮影クルーは、マーケットでの厳しい生活を追い、彼女の帰郷と、そこで待っているものをとらえる。
 ビッグ・スカイ・ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 ネバダ女性映画祭2017出品。
 パームスプリングス国際短編映画祭2017出品。
 メキシコシティー国際児童映画祭2017出品。ドキュメンタリー賞受賞。
 ジンバブエ国際映画祭2017出品。最優秀アフリカン・ドキュメンタリー賞受賞。
 Tynset国際映画祭2017出品。
 スカンジナビアン国際映画祭2017 最優秀短編ドキュメンタリー賞受賞。

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 ・“116 Cameras”(米・英/16min) 監督:Davina Pardo [Birdling Films]
 エヴァ・シュロス(Eva Schloss)(1929- )は、アンネ・フランクの義姉で(といっても、アンネ・フランクと面識があるわけではなくて、1953年にエヴァの母親がアンネ・フランクの父親と再婚したため、義姉になった。エヴァは、その後、アンネ・フランク・トラストUKの共同設立者になっている)、アウシュヴィッツからの生還者である。彼女は、自分のホロコーストの体験談を次の世代へと語り継ぐために、自分の話をインタラクティヴなホログラムに録って残すという新しいプロジェクトに参加する。
 ※本作と直接の関係はないが、エヴァ・シュロスの著書『エヴァの震える朝 15歳の少女が生き抜いたアウシュヴィッツ』が2018年1月に朝日新聞文庫から発売予定。(2000年に新宿書房から刊行された『エヴァの時代―アウシュヴィッツを生きた少女』の改題なのかな。)2016年には、ETV特集 「エヴァの長い旅〜娘に遺(のこ)すホロコーストの記憶〜」という番組が放映されています。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 AFI Docs 2017出品。
 フロリダ映画祭2017出品。
 モントクレア映画祭2017出品。
 カムデン国際映画祭2017出品。
 トロント・ジューイッシュ映画祭2017出品。
 ホットスプリングス・ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 セントルイス国際映画祭2017出品。
 オーク・クリフ映画祭2017出品。
 サンフランシスコ・ジューイッシュ映画祭2017出品。最優秀短編ドキュメンタリー賞受賞。
 Docutah国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。短編部門観客賞受賞。
 ハンプトンズ国際映画祭2017出品。
 サンタフェ・インディペンデント映画祭2017出品。
 デンバー映画祭2017出品。
 ボストン・ジュイーッシュ映画祭2017出品。
 The New York TimesのOp-Docsで視聴可。
 *本編動画:https://www.nytimes.com/video/opinion/100000005201010/116-cameras.html

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 ・“Alone”(米/13min) 監督:Garrett Bradley [The New York Times]
 ニューオリンズのシングルマザーAlone Wattsは、フィアンセが投獄されて、自分たちの結婚式を計画通りにやるかどうか決断しなければならない。
 Alone Wattsの目を通して描かれる大量投獄と、現在ブラック・アフリカン一家の肖像。
 The New York TimesのOp-Docsの1篇。
 サンダンス映画祭2017 短編審査員賞 ノン・フィクション部門(The Short Film Jury Award: Non-fiction)受賞。
 *本編動画:https://www.nytimes.com/2017/02/14/opinion/alone.html

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 ・“Heaven Is a Traffic Jam on the 405”(米/40min) 監督:Frank Stiefel [Stiefel & Co.]
 Mindy Alperは、ロサンゼルスのトップ・ギャラリーの1つで個展を開くような56歳のすぐれたアーティストだが、急性不安、精神障害、重症の鬱病を患って、精神病院で電気ショック療法を受け、話すことができなくなって10年経つ。彼女の唯一のコミュニケーションの手段は、一貫していて、超越的な自己意識(hyper self awareness)を用いて、絵画や彫刻を作り出すことで、それらからは彼女のパワフルな精神の明解さを読み取ることができる。作品やインタビューを通して、彼女は、闇と孤独から抜け出して、愛と信頼と笑いのある人生に至ったことを教えてくれる。
 タイトルにある405は、ロサンゼルスと北部郊外を結びつけているハイウェイのことで、それは、統計的に世界で最も混雑する道路で、通勤者たちからは嫌われている。タイトルはMindyからの引用で、われわれとは人生に対して異なる見方を持っている彼女を表わしている。
 オースティン映画祭2016 短編ドキュメンタリー賞、Hiscox Courage賞、観客賞受賞。
 セドナ国際映画祭2017出品。
 フル・フレーム・ドキュメンタリー映画祭2017 短編ドキュメンタリー賞、観客賞短編ドキュメンタリー部門受賞。
 フロリダ映画祭2017出品。
 Julien Dubuque国際映画祭2017出品。
 Docutah国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。アーティスティック・インスピレーション賞受賞。
 ホットスプリングス・ドキュメンタリー映画祭2017出品。
 IDAアワード2017 短編部門ノミネート。

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 ・“Heroin(e)”(米/39min) 監督:Elaine McMillion Sheldon [A Netflix Original Documentary in association with The Center for Investigative Reporting, A Requisite Media Production]
 ウェスト・バージニアのハンティントンは、かつては工業が盛んだったが、今では麻薬蔓延の中心地のようになっていて、麻薬の過剰摂取は国平均の10倍にまでなり、ヘロインの洪水によって、中毒と無法化と貧困という悪循環を引き起こしている。そんな中、フィルムメイカーのElaine McMillion Sheldonは、麻薬と闘う3人の女性の姿を見せる。消防署長のJan Raderは、麻薬の過剰摂取者の再起に日々の大半を使っている。裁判官のPatricia Kellerは、麻薬裁判を統括して、法律に沿いながらも被告に対して思いやりを示し、Brown Bag MinistryのNecia Freemanは、麻薬のために体を売る女性たちに食事を与えている。彼らは、麻薬のためにバラバラに引き裂かれようとしているコミュニティーの1つの希望だ。
 Netflixのオリジナル短編ドキュメンタリー。
 テルライド映画祭2017出品。
 シネマ・アイ・オナーズ2018 短編ドキュメンタリー賞ノミネート。

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 ・“Knife Skills”(米/40min) 監督:トーマス・F・レノン(Thomas Lennon) [TFL Films]
 クリーヴランドのエドウィンのレストランのオープニング。よだれの出そうな料理が行き交い、難解なフランス語が飛び交う中、従業員の3人の男女は、刑務所から出所したばかりで、調理したことも、給仕したこともなければ、準備するにも2か月もかけられなかった。驚くべきは、創業者も刑務所に入っていたことだ。彼らは、何かを証明しようとしていて、新しい生活を立ち上げようともがき、自分たちもその一部である野心的なレストラン同様に、プレッシャーとリスクを感じながら、成功に向けて努力している。
 1996年に“The Battle Over Citizen Kane”(1996)、2007年に『中国エイズ孤児の村』“The Blood of Yingzhou District”(2006)、2011年に“The Warriors of Qiugang”(2010)と、3回米国アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞にノミネートされて、『中国エイズ孤児の村』で受賞しているトーマス・F・レノン監督の最新作。
 トラヴァース・シティ映画祭2017出品。短編ドキュメンタリー部門観客賞受賞。

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 ・“Ram Dass, Going Home”(米/31min) 監督:Derek Peck [Further Pictures]
 ラム・ダス(1931- )は、60年代と70年代のカウンターカルチャー運動の中で最も重要な人物のひとりで、当時のサイケデリックなムーヴメント(ドラッグによってハイな状態になろうとする)とスピリチュアルなムーヴメント(普遍的な精神性を求める)のパイオニアだった。彼は、また、71年に刊行した『ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本』の著者であり、死と死に向かうことへの自覚(death-and-dying awareness)を追求した率直な提唱者(outspoken advocate)でもあった。今、彼は、80代後半になり、マウイに住んで、人生の終わりを迎えようとしている。20年前、彼は人生を変えるような発作を患って、スピリチュアルな修行を深め、死への準備を進めている。本作は、生と死とソウルの旅「ホーム」に関するリリカルなメディエーションである。
 The Martha’s Vineyard映画祭2017出品。
 マウイ映画祭2017出品。
 Marfa映画祭2017出品。
 Crested Butte映画祭2017出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2017出品。
 ウッドストック映画祭2017出品。
 バイロン・ベイ映画祭2017出品。

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 ・“Traffic Stop”(米/30min) 監督:Kate Davis 、製作:デイヴィッド・ハイルボナー(David Heilbroner) [Q-Ball Productions]
 オースティン出身の26歳のアフリカン・アメリカンの教師Breaion Kingは、型通りの交通違反で車を止められ、それがエスカレートして、大げさな逮捕劇へと発展する。警察の車載カメラは、警官がKingを車から引きずり出し、繰り返し地面にたたきつけ、手錠をかける様子をとらえる。警察へと護送するパトカーの中で、彼女はアメリカにおける人種や警察について言葉を交わす。並行して、車載カメラのフッテージで、Kingの日常生活が映し出され、この不安な状況に追い込まれた女性の、より詳しい人物像が示される。

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 異人種間カップル、プールの高飛び込み、ガーナの児童労働、ホロコースト、黒人の大量投獄、精神病と闘うアーティスト、麻薬の蔓延、再起を賭ける元受刑者、ラム・ダス、警察による人種差別。
 ノミネート&受賞経験者が1人。

 現在、ネット上で視聴可能な作品が、“Ten Meter Tower(Hopptornet)”、“116 Cameras”、“Alone”と3本あります。

 ざっと調べてみた限りで、上記10本の中で有望そうなのは―
 ・“Edith+Eddie”
 ・“Kayayo – The Living Shopping Baskets”
 ・“116 Cameras”
 あたりでしょうか。

 最大公約数的に支持を得そうだと思えるのは、“Kayayo – The Living Shopping Baskets”ですが、だからと言って決定的な決め手があるわけではありません。

 ノミネーションには、あと2本必要ですが、“Alone”や“Heroin(e)”、“Knife Skills”、“Traffic Stop”など、どれが選ばれても不思議ではありません。

 “Ten Meter Tower(Hopptornet)”は、日本のバラエティー番組でもやっていたような、プールの高飛び込みに挑戦する作品で、参加者それぞれの人間性が垣間見えて、面白いといえば面白いですが、ちょっと間違うと大けがしてしまうチャレンジだし、見えている以上の内容があるわけでもなくて、そもそも「ドキュメンタリー」賞の対象になるような作品なのかと思ったりもします。ただし、いろんな作品を入れるという目的で、ノミネートされる可能性もあるかもしれません。

 まあ、どういう基準で上記10本が選ばれたのか、わからないようなところもあり、
 国際映画祭で人気が高かった
 ・“The Rabbit Hunt”(米) 監督:Patrick Bresnan
 ・“Fish Story”(英) 監督:Charlie Lyne
 が、ショートリストにも選ばれないということが意外だったりもしました。

 “The Rabbit Hunt”は、おそらく2017年で最も受賞を重ねた短編ドキュメンタリーだったはずですが、なぜか落とされてしまいました。内容面で誰かに嫌われたのかな?
 短編アニメーション賞でも2017年で最も受賞を重ねた作品が落とされているので、本年度の米国アカデミー賞は、ちょっとおかしいんじゃないかという気がしますね。今はまだそんな気がするというだけですが。

 前回は、学生アカデミー賞からノミネーションに進んだ作品がありましたが、今回は、ショートリストには1本も選ばれませんでした。

 ノミネーションの発表は、2018年1月23日です。

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー賞2017 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_43.html

 ・米国アカデミー賞2016 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201510/article_28.html

 ・米国アカデミー賞2015 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201410/article_15.html

 ・米国アカデミー賞2014 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_23.html

 ・米国アカデミー賞2013 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_18.html

 ・米国アカデミー賞2012 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201111/article_11.html

 ・米国アカデミー賞2011 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_25.html

 ・米国アカデミー賞2010 短編ドキュメンタリー賞 ショートリスト:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200910/article_8.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月〜2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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