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zoom RSS フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭2017 受賞結果 日本からは9本上映

<<   作成日時 : 2017/11/21 00:04   >>

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 第27回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭(10月9日-19日)の受賞結果です。

 【フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭】

 フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭(Film fra Sør (Films from the South))は、1991年からノルウェーのオスロで開催されている映画祭で、元々はオスロ大学の映画クラブの上映会が母体でしたが、現在では3万人以上の観客を動員するノルウェー最大の映画祭に成長しています。
 「フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭」の「サウス」とは、ノルウェーより南方、つまり、ヨーロッパと北米を除く三大陸(アジア、アフリカ、中南米)のことで、三大陸から出品された、100本近い映画を上映しています。

 コンペティション部門としては、インターナショナル・コンペティション部門(メイン・コンペティション部門)とドック・サウスというドキュメンタリーのコンペティション部門がありますが、基本的にはそれぞれ最優秀作品1本を選ぶだけという、ごくシンプルなものです。
 インターナショナル・コンペティション部門では、1997年に『ユメの銀河』、2012年に『おおかみこどもの雨と雪』、2016年に『海よりもまだ深く』が最優秀作品賞であるThe Silver Mirrorを受賞し、2016年には『となりのトトロ』が観客賞を受賞しています。その他の受賞作品には、『アモーレス・ペロス』、『少女の髪どめ』、『愛より強く』、『リンリンの電影日記』、『キャラメル』、『子供の情景』、“City of Life and Death(南京!南京!)”、『ハウスメイド』、『リアリティのダンス』、“Gett: The Trial of Viviane Amsalem”、『火の山のマリア』などがあります。

 本年度のプログラムには、ナイジェリア(5作品)、コロンビア(5作品)、ラテンアメリカ、アフリカ、アジア、中東といった地域別の特集のほか、ディレクターズ・スペシャル・ポートレート、クリティカル・ルーム、Mangapolis(日本のアニメーション4作品+『Have a Nice Day』)、キッズ・コーナーという部門が設けられ、ディレクターズ・スペシャル・ポートレートでは、モハマド・ラスロフ監督作品3作品、Annemarie Jacir監督作品3作品、Anahí Berneri監督作品3作品、ディエゴ・レルマン監督作品3作品といった特集が組まれています。

 本年度の受賞結果は以下の通りです。

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 【メイン・コンペティション部門】

 ※審査員:Vanja Ødegård(, festival leader of Oslo/Fusion国際映画祭のフェスティバル・リーダー)、Kaveh Tehrani(ノルウェー・イランのフィルムメイカー)、Marte Vold(ノルウェーの映画監督、撮影監督)

 ◆グランプリ/The Silver Mirror for best film 35.000 NOK
 ◎“Araby(Arábia)”(ブラジル) 監督:João Dumans、Affonso Uchoa
 物語:アンドレは、鉱物産業で栄えるブラジルの町オウロ・プラットの、古いアルミニウム工場近くで育った。工場で痛ましい事故が起こった後、アンドレは、亡くなった工場労働者クリスティアーノの家に向かう。死者のために衣類をクリーニングした後で、彼は、クリスティアーノが20年間綴っていた日記を見つける。現在のブラジルの繁栄があるのは、こうしたクリスティアーノのような労働者が、虐げられながらも、重労働と貧乏に耐えたおかげなのだ。アンドレは、クリスティアーノの日記を読み始める。旅、放浪生活、恋愛、友情といったものが、やってきては、過ぎ去っていく。ほとんどチャンスらしいチャンスを与えられることもなかったクリスティアーノと、彼が出会った一匹狼や幸運を求める人々の物語。
 ロッテルダム国際映画祭2017 タイガー・アワード コンペティション部門出品。
 カルタヘナ国際映画祭2017出品。
 ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭2017 インターナショナル・オフィシャル・コンペティション部門出品。スペシャル・メンション受賞。
 インディーリスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭2017 インターナショナル・コンペティション 長編部門出品。審査員特別賞受賞。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 アナザー・ビュー部門出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017出品。
 ニュージーランド国際映画祭2017出品。
 ニュー・ホライズン映画祭2017出品。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 ホライズンズ・ラティーノ部門出品。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2017出品。
 ゲント国際映画祭2017出品。
 BFIロンドン映画祭2017 Journey部門出品。
 ウィーン国際映画祭2017出品。
 テッサロニキ国際映画祭2017出品。
 リュブリャナ国際映画祭2017出品。


 ◆オナラブル・メンション(Honorable mention)
 ◎“Good Manners(As Boas Maneiras)”(ブラジル・仏) 監督:Juliana Rojas、マルコ・デュトラ(Marco Dutra)
 出演:Isabél Zuaa、マルジョリエ・エスチアーノ(Marjorie Estiano)、Miguel Lobo、Cida Moreira、Andrea Marquee
 物語:クララは、サンパウロ郊外からやってきた若いナースで、リッチでミステリアスな女性アナに、生まれ来る赤ん坊の乳母として雇われ、ダウンタウンにあるアナの家に引っ越してくる。いろいろ奇妙なことがあったが、それでも2人は強い絆で結ばれる。そして、満月の夜、アナの叫びが響き渡る。赤ん坊はアナの腹を引き裂いて生まれ、アナは死んでしまう。赤ん坊はウェアウルフだったのだ。愛のため、クララは自分の仕事を全うしようとする。彼女は、赤ん坊を自分の家に連れ帰り、自分の息子として育てる。時が経つにつれ、子どもの非人間的な特性を目にするようになる。それでも彼女は子どもを隠し続けなければならない。なぜなら、子どもの父親が子どもを取返しにくるかもしれなかったから。
 『空の沈黙』のマルコ・ドゥトラ監督最新作。
 ロカルノ国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 L'Etrangeフェスティバル2017出品。観客賞受賞。
 Maskoonファンタスティック映画祭(レバノン)2017出品。
 Pacific Meridian映画祭(ウラジオストク)2017出品。
 アテネ国際映画祭2017出品。
 ファンタスティック・フェスト2017 スペシャル・メンション受賞。
 ビアリッツ国際ラテンアメリカ映画祭2017 審査員スペシャル・メンション受賞。
 CPH:PIX 2017出品。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 ハイファ国際映画祭2017出品。
 BFIロンドン映画祭2017 オフィシャル・コンペティション部門出品。
 リオ・デ・ジャネイロ国際映画祭2017出品。作品賞、助演女優賞(マルジョリエ・エスチアーノ)、撮影賞、国際批評家連盟賞、FELIX賞作品賞受賞。
 シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭2017 ファンタスティック・コンペティション部門出品。José Luis Guarner批評家賞、ブラッド・ウィンドウ賞 スペシャル・メンション 女優賞(Isabél Zuaa)受賞。
 釜山国際映画祭2017 ワールド・シネマ部門出品。
 サンパウロ国際映画祭2017出品。
 Janela レシフェ国際映画祭(ブラジル)2017出品。
 パノラマCoisa国際映画祭(ブラジル)2017出品。
 コルカタ国際映画祭2017出品。
 AFIフェスト2017出品。
 Gostoso映画祭(ブラジル)2017出品。
 Cineuropa映画祭(西)2017出品。
 ナント3大陸映画祭2017出品。
 ラテンアメリカNuevo Cine国際映画祭(キューバ)2017出品。
 マカオ国際映画祭2017出品。


 [その他のエントリー作品]
 ・“Wajib”(パレスチナ・仏・独・コロンビア・ノルウェー・カタール・UAE) 監督:Annemarie Jacir
 ・“More”(トルコ) 監督:Onur Saylak
 ・“A Man of Integrity”(イラン) 監督:モハマド・ラスロフ
 ・『三度目の殺人』“The Third Murder”(日) 監督:是枝裕和
 ・“April's Daughter”(メキシコ) 監督:ミシェル・フランコ
 ・“Killing Jesus”(コロンビア・アルゼンチン) 監督:Laura Mora Ortega
 ・“La Familia”(ベネズエラ・チリ・ノルウェー) 監督:Gustavo Rondón Córdova
 ・『家族のように』“A Sort of Family”(アルゼンチン・ブラジル・仏・ポーランド) 監督:ディエゴ・レルマン
 ・“Alanis”(アルゼンチン) 監督:Anahí Berneri
 ・『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』“Neruda”(チリ・アルゼンチン・仏・西・米) 監督:パブロ・ラライン
 ・『ナチュラルウーマン』“A Fantastic Woman”(チリ・独・米) 監督:セバスティアン・レリオ
 ・“Wùlu”(仏・セネガル) 監督:Daouda Coulibaly

 【ドック・サウス部門】(The Dok:South)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞/The Doc:South Award for best documentary 10.000 NOK
 ◎“The Apology”(カナダ) 監督:ティファニー・ション(Tiffany Hsiung)
 日本軍によって、従軍慰安婦とされた3人の女性をピックアップする。フィリピンのAdelaは、死ぬまで夫に自分の過去を話せなかったことを後悔している。中国のCaoは、悲劇を乗り越え、養女をもらい、誰の援助も受けずに育て上げた。韓国のGilは、アジアを旅して、自分の物語や女性たちに対して行なわれた戦争犯罪について語っている。
 HotDocsカナディアン国際ドキュメンタリー映画祭2016 観客賞第2位。
 釜山国際映画祭2017 ドキュメンタリー・ショーケース出品。釜山シネフィル賞受賞。
 コーク国際映画祭2016 観客賞受賞。
 インド国際映画祭2016 ICFT-UNESCO Fellini Award スペシャル・メンション受賞。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 ウェスト・レイク国際ドキュメンタリー映画祭2017出品。

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 ◆オナラブル・メンション(Honorable mention)
 ◎“The Grown Ups(Los Niños)”(チリ・オランダ・仏) 監督:Maite Alberdi
 Anita、Andrés、Rita、Ricardoは、ダウン症を抱えていて、ダウン症を持つ人のためのチリの学校のクラスに40年通っている。50歳近い彼らにとって、家賃を払えるような仕事を持ち、親の支配から離れ、独立して、結婚し、子どもを持つことが夢であり、願望である。AnitaとAndrésは愛し合っていて、必死にプライバシーを求めているが、ともに老いた両親と暮らしているので叶えられずにいる。親からも当局からも結婚は許されていないが、彼らは結婚を計画している。ある日、Andrésは、クラスに厳しい感情を巻き起こすようなニュースをもたらす。
 監督のMaite Alberdiは、偏見なく彼らに接し、ダウン症を持つ人々がいかに行動し、自分を表現するか、そして、彼らが家族や社会によっていかに無能力者をして扱われているかを正直に描いていく。彼らは、自己決断やセクシュアリティー、ライフスタイルの面でいかに制約されているかを理解するにつれ、フラストレーションを募らせていく。
 アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2016出品。
 カタルヘナ国際映画祭2017出品。
 True/False映画祭2017出品。
 マイアミ国際映画祭2017出品。
 クリーヴランド国際映画祭2017出品。
 フル・フレームドキュメンタリー映画祭2017出品。
 Docs Against Gravity映画祭2017出品。
 シアトル国際映画祭2017出品。
 シドニー映画祭2017出品。
 ヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭2017出品。
 Docモンテビデオ2017出品。
 EBSドキュメンタリー映画祭2017出品。
 レイキャビク国際映画祭2017出品。
 BFIロンドン映画祭2017 LOVE部門出品。
 Women Make Waves映画祭(台湾国際女性影展)2017出品。

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 【その他の賞】

 ◆観客賞(Audience Award)
 “In the Fade(Aus Dem Nichts)”(独・仏) 監督:ファティ・アキン
 出演:ダイアン・クルーガー、ヌーマン・アチャル(Numan Acar)、Jessica McIntyre、Ulrich Brandhoff、Siir Eloglu
 物語:カーチャは、クルド人のNuri Sekerciと結婚して、5歳の息子がいる。住んでいるのはハンブルクだ。彼女は、学生時代に彼から大麻を買って、出会った。彼の両親も彼女の両親も反対したが、彼がまだ刑務所にいる時に2人は結婚した。ロッコが生まれてから、Nuriは、麻薬の密売をやめ、服役中から経営の仕事を学び、今、ハンブルクで、翻訳と税の事務所で働いている。彼女は、午後、夫の事務所で息子を降ろした。カーチャは夕方に戻ってきて、道路が封鎖されているのを見つける。警察官は、釘爆弾で男性と子どもが殺されたと言う。DNA検査によって、殺されたのは夫と息子であることがわかる。攻撃直後、カーチャは、現場でブロンドの女性を見かけた。そのバイクは新しかったけれども、バイクはレールにつないでなかった。バイクの籠には、黒い小包が入っていた。カーチャは、見たものを警察に話す。しかし、捜査は麻薬取引に対する復讐という線から離れない。彼女は、夫の背後に攻撃されるような何かがあったのかと疑う。警察は2人の容疑者を逮捕する。アンドレとエッダ。国際的なネットワークに絡むネオ・ナチのカップルで、隙のない証拠により、2人の殺人の起訴が行なわれるという。裁判所での公判で、科学的な専門家が、恐ろしい爆弾の詳細について説明する。カーチャの側には弁護士のDanilo Favaがついた。カーチャは、アンドレの父親に会った。アンドレの父親は、息子の行為を信じていない。彼は、カーチャをコーヒーとケーキに誘う。息子の描いた絵と浴室の海賊船の小さなプラスチックの碇が、彼女に息子と夫を思い出させる。彼女の絶望は深く、このままでは生きていくことができない。しかし、彼女は、正義と復讐のために立ち上がる決心をする。
 ダイアン・クルーガーが、母国語であるドイツ語の映画に出演するのはこれが初めて。
 脚本は、前作『50年後のボクたちは』(2016)でも組んだHark Bohmとともに書き上げた。
 カンヌ国際映画祭2017コンペティション部門出品。女優賞(ダイアン・クルーガー)受賞。
 シドニー映画祭2017出品。
 モスクワ国際映画祭2017Masters部門出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017ホライズンズ部門出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017出品。
 オデッサ国際映画祭2017フェスティバル・オブ・フェスティバルズ部門出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2017出品。
 サラエボ映画祭2017オープン・エアー部門出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション。
 トロント国際映画祭2017 SPECIAL PRESENTATIONS部門出品。
 ベルゲン国際映画祭2017出品。
 バンクーバー国際映画祭2017出品。
 ハンプトンズ国際映画祭2017出品。
 釜山国際映画祭2017ワールド・シネマ部門出品。
 ミル・ヴァレー映画祭2017出品。
 シカゴ国際映画祭2017出品。
 ミドルバーグ映画祭2017出品。
 フィラデルフィア映画祭2017出品。
 フィルムコロンビア・フェスティバル2017出品。
 テッサロニキ国際映画祭2017出品。
 デンバー国際映画祭2017出品。
 AFIフェスト2017出品。
 リュブリャナ国際映画祭2017出品。
 バンビ・メディア賞2017 審査員特別賞受賞(ファティ・アキン、ダイアン・クルーガー)。
 米国アカデミー賞2018 外国語映画賞 ドイツ代表。


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 日本からはメイン・コンペティション部門で上映された『三度目の殺人』のほか、以下のような作品が上映されています。

 ・『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』“Ancien and the Magic Tablet” 監督:神山健治
 ・『アンチポルノ』“Antiporno” 監督:園子温
 ・『彼らが本気で編むときは、』“Close-Knit” 監督:荻上直子
 ・『ラーメンヘッズ』“Ramen Heads” 監督:重乃康紀
 ・『山賊の娘ローニャ』“Ronja, the Robber's Daughter” 監督:宮崎吾朗
 ・『猫の恩返し』“The Cat Returns” 監督:森田宏幸
 ・『東京ヴァンパイアホテル』“Tokyo Vampire Hotel” 監督:園子温
 ・『風に濡れた女』“Wet Woman in the Wind” 監督:塩田明彦

 そのほか“Caniba”(仏)(監督:ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー、ヴェレナ・パラヴェル)も上映されています。

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 *当ブログ記事

 ・フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_37.html
 ・フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_21.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月〜2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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