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zoom RSS 米国アカデミー名誉賞2017 授賞式!

<<   作成日時 : 2017/11/12 16:50   >>

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 米国アカデミー賞の第9回Governorsアワードの授賞式が行なわれました。(11月11日)

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 ◎アカデミー名誉賞:チャールズ・バーネット(Charles Burnett) プレゼンター:エヴァ・デュヴァルネ
 『グラス・シールド』(1994)、『ビューティフル・ウェディング』(1998)、『デビルズ・ファイヤー』(2003)などで知られる映画監督。73歳。
 黒人のアカデミー名誉賞受賞は、2002年のシドニー・ポワチエ、2011年のジェームズ・アール・ジョーンズ、2015年のスパイク・リーに続いて4人目。黒人監督では2人目。
 発表されているプロジェクトはあるが、今のところ制作からは10年離れている。

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 ◎アカデミー名誉賞:オーウェン・ロイズマン(Owen Roizman)
 撮影監督。『フレンチ・コネクション』(1971)、『エクソシスト』(1973)、『ネットワーク』(1976)、『トッツィー』(1982)、『ワイアット・アープ』(1994)と5回、米国アカデミー賞撮影賞にノミネートされているが受賞はしていない。80歳。
 米・撮影監督協会賞(ASC)には、[ワイアット・アープ]でノミネートされたことがあるが、受賞はしていない。1997年に生涯貢献賞受賞。
 1995年の『フレンチ・キス』を最後に、撮影監督からは離れている。

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 ◎アカデミー名誉賞:ドナルド・サザーランド プレゼンター:ジェニファー・ローレンス
 82歳。ゴールデン・グローブ賞には8回ノミネートされて(映画部門3回(主演2回、助演1回)、テレビ部門5回(主演1回、助演4回))、テレビ部門で助演男優賞を2回受賞している。米国アカデミー賞ではノミネートされたことがない。
 最新作は、パオロ・ヴィルズィ監督、ヘレン・ミレン共演の“The Leisure Seeker”。
 ジェームズ・グレイ監督の“Ad Astra”、ジム・ローチ監督の“Measure of a Man”、Ban Baron監督、ブリー・ラーソン主演の“Basmati Blues”、TVシリーズ“Trust”など、待機作も多い。

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 ◎アカデミー名誉賞:アニエス・ヴァルダ プレゼンター:アンジェリーナ・ジョリー
 89歳。米国アカデミー賞には、これまでノミネートされたことはない。外国語映画賞に選出されたこともない。
 2001年に名誉セザール賞、2010年にカンヌ国際映画祭黄金の馬車賞、2014年にロカルノ国際映画祭名誉金豹賞とヨーロッパ映画賞生涯貢献賞、2015年にカンヌ国際映画祭名誉パルムドール、2016年トロント国際映画祭ロジャー・エバート トリビュート受賞。
 最新作“Visages,Villages”は、今年のカンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門で上映されて、ドキュメンタリー賞受賞。
 ドキュメンタリー監督の名誉賞は、前回、フレデリック・ワイズマンが初受賞だったが、(アニエス・ヴァルダはドキュメンタリー専門の監督ではないが)それに続く受賞となった。
 2013年に“The Film Experience”という映画サイトが、「次にアカデミー名誉賞を獲るべき10人の女たち」(http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_7.html)というリストを発表していますが、そこから2013年にアンジェラ・ランズベリー、2014年にモーリン・オハラ、2015年にジーナ・ローランズが受賞し、1年休んで、今回またアニエス・ヴァルダが受賞しました。なかなか高い的中率です。

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 以上の4人は、9月6日に授与が発表されていますが、その後、10月27日に特別賞が発表されています。

 ◎特別賞(a special Oscar):“Carne y Arena (Virtually Present, Physically Invisible)”
 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥと撮影監督のエマニュエル・ルベツキが切り開いた、映像とパワフルなストーリーテリング体験に対して(in recognition of a visionary and powerful experience in storytelling)。

 ・“Carne y Arena”(米) 監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
 物語:移民と難民を巡る実話に基づく物語。対象と傍観者の皮相な境界は、曖昧にされて、結合し、個々人は、大きなスペースに歩いていき、難民たちのパーソナルな旅の断片を完璧に生きることになる。
 6分半。
 カンヌ国際映画祭2017でワールド・プレミアされ、現在は、ロサンゼルス・カウンティ美術館、プラダ財団 ミラノ Fondanzione Prada、トラテロルコ大学文化センター(メキシコシティー)で上映されています。
 すべてそういう指定になっているのかどうかはわかりませんが、プラダ財団 ミラノ Fondanzione Pradaでは、16歳未満は鑑賞禁止になっています。


 Governorsアワードで、「功労賞」的な賞ではない特別賞が贈られるのは、異例ですが、VR作品をアメリカの映画業界全体で盛り上げたいというAMPASの意思表示と考えればいいでしょうか。
 この特別賞に関してはAMPASのニュース欄には載っているものの、公式サイトのGovernorsアワードのページにはまだ載っておらず、「ニュース」を読んでも、授与されるのが作品に対してなのか、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥに対してなのか、よくわからなかったのですが、メディアが書いている記事を読むとアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥとエマニュエル・ルベツキが受賞対象者と見なされているようでした。
 ちなみに、授賞式で登壇したのは、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥだけでした。

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 【アカデミー名誉賞】

 アカデミー名誉賞(Academy Honorary Awards)というのは、現行のアカデミー賞ではカバーできない「映画における功績」を讃えるために設けられた賞で、元々は「特別賞」(Special Award)だったものが1948年にアカデミー名誉賞となり、現在まで続いています。

 ポイントは、いくつかあって―
 ・授与対象は、作品や団体であってもよく、作品にアカデミー名誉賞が贈られた一番最後は1955年には稲垣浩監督の『宮本武蔵』で、団体にアカデミー名誉賞が贈られた一番最後は1988年のイーストマン・コダックとカナダのNFB、となっています。

 ・「現行のアカデミー賞ではカバーできない」ということに関しては、カテゴリー的に、その後、アカデミー賞の正式な部門に昇格したものもあり、『宮本武蔵』までアカデミー名誉賞が贈られた8つの「作品」は、「外国語映画賞」というカテゴリーがなかった頃の「外国語映画賞」に当たり、『宮本武蔵』受賞の翌年に外国語映画賞が設けられ、それ以前の8作品も今では「外国語映画賞」受賞作という風に扱われています。
 1964年にはウィリアム・J・タトルに、1968年にはジョン・チェンバースに「アカデミー名誉賞」が贈られていますが、これは「メイキャップ賞」(現・メイキャップ&スタイリング賞)に当たるもので、その後、「メイキャップ賞」は1981年度からアカデミー賞の正式な部門に昇格しています。
 また、正式な部門に昇格しなかった「アカデミー名誉賞」もあり、1944年〜46年には「子役賞」(child actor/actress)に当たる賞として「アカデミー名誉賞」が授与されています。(1934、38、39、48、49、54、60年には、それぞれJuvenile Performanceに「アカデミー名誉賞」が贈られています。)

 ・「アカデミー名誉賞」の授与対象者は、基本的にはこれまでアカデミー賞の正式な部門の賞を受賞したことがない者に贈られる傾向があります。 ※追記

 ・アカデミー名誉賞には、1930-40年代の「子役賞」や、1989年の黒澤明から1999年のアンジェイ・ワイダまでの一連の外国人監督など、時代により流行があります。

 【参考】

 1.2016年度までで、アカデミー名誉賞を受賞した個人または団体は、160組あまりいますが、アカデミー賞の正式な部門で過去に受賞したことがあって、その後、アカデミー賞名誉賞を贈られた個人は22人います。

 アン・V・コーツ、ジャン=クロード・カリエール、宮崎駿、ディック・スミス、ロバート・レッドフォード、シドニー・ポワチエ、ジャック・カーディフ、エリア・カザン、チャック・ジョーンズ、ソフィア・ローレン、ジェームズ・スチュアート、ハル・ローチ、アレック・ギネス、ローレンス・オリヴィエ、メアリー・ピックフォード、オーソン・ウェルズ、アーサー・フリード、ゲイリー・クーパー、チャールズ・ブラケット、Pete Smith、ウィリアム・キャメロン・メンジース、マック・セネット

 これらの受賞者は、単に1つのジャンルにとどまらない幅広い活動をして、映画界に多大な貢献をしたと認められた映画人がほとんどであるようです。

 過去には―
 チャールズ・ブラケットは、脚本賞を受賞してから3年後にアカデミー名誉賞を受賞
 アーサー・フリードは、作品賞を受賞してから8年後にアカデミー名誉賞を受賞
 ウォルト・ディズニーは、正式の部門賞を受賞した前後あるいは同じ年にアカデミー名誉賞を受賞

 ということもありましたが、現在では、20年以上のインターバルが置かれることが普通で、

 ディック・スミスは、1985年にメイキャップ賞を受賞して、26年後の2011年にアカデミー名誉賞を受賞
 ロバート・レッドフォードは、1981年に監督賞を受賞して、20年後の2001年にアカデミー名誉賞を受賞
 アレック・ギネスは、1958年に主演男優賞を受賞して、21年後の1979年にアカデミー名誉賞を受賞

 という風になっています。

 2.アカデミー名誉賞は、それまでにアカデミー賞と縁がなかった人に贈られる傾向がありますが、アカデミー名誉賞を贈られた後で、アカデミー賞受賞を果たしている人も9人います。

 ポール・ニューマン、ヘンリー・フォンダ、チャールズ・チャップリン、ジェローム・ロビンス、セシル・B・デミル、ハロルド・ラッセル、ネイサン・レヴィンソン、ウォルト・ディズニー、W・ハワード・グリーン

 このうち、ジェローム・ロビンスとハロルド・ラッセルとウォルト・ディズニーは、同一年度にアカデミー名誉賞とアカデミー賞を受賞していて、ポール・ニューマンとヘンリー・フォンダとチャールズ・チャップリンは、アカデミー名誉賞を受賞した翌年にアカデミー賞を受賞しています。

 アカデミー名誉賞を受賞した後で、正式部門でノミネーションを受けた人はもっとたくさんいます。

 3.これまでにアカデミー名誉賞を2度以上受賞した人は8人います。

 ミッキー・ルーニー、ローレンス・オリヴィエ、チャールズ・チャップリン、ボブ・ホープ、ジーン・ハーショルト、ウォルター・ウェンジャー、ウォルト・ディズニー、W・ハワード・グリーン

 このうちで、アカデミー名誉賞最多受賞はボブ・ホープの4回で、複数回受賞した最後の受賞者は1982年のミッキー・ルーニーです。

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 【登壇者】

 ・アンジェリーナ・ジョリー

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 ・エヴァ・デュヴァルネ

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 ・キンバリー・ピアース

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 ・コリン・ファレル

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 ・ジェシカ・チャステイン

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 ・ジェニファー・ローレンス

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 ・シャレーエ

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 ・ショーン・ベイカー

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 ・スティーヴン・スピルバーグ

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 ・ダスティン・ホフマン

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 ・テッサ・トンプソン、チャドウィック・ボーズマン

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 ・ローレンス・カスダン

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 ・米国アカデミー名誉賞2017 授賞式 出席者 【PHOTO】:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201711/article_21.html

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 *当ブログ記事

 ・米国アカデミー Governorsアワード2017 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_16.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2016 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201609/article_4.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2016 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_21.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2016 授賞式 出席者【PHOTO】:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201611/article_23.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2015 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201511/article_16.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2014 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201411/article_6.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2013 発表:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_12.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2013 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201311/article_27.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2012 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201212/article_7.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2011 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201112/article_4.html
 ・米国アカデミー Governorsアワード2010 授賞式:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201011/article_22.html

 ・次にアカデミー名誉賞を贈るべき10人の女たち2013:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201307/article_7.html

 ・米国アカデミー賞に一度もノミネートされたことがない俳優40人:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201312/article_76.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月〜2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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