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zoom RSS ワルシャワ国際映画祭2017 受賞結果! アジア勢も健闘!

<<   作成日時 : 2017/10/25 20:32   >>

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 第33回ワルシャワ国際映画祭(10月13日-22日)の受賞結果です。

 【ワルシャワ国際映画祭】

 ワルシャワ国際映画祭は、東京国際映画祭と同じく、1985年にスタートした映画祭で、ワルシャワ国際映画祭が1991年に「映画週間」から「映画祭」になり、さらに2000年に「国際映画祭」になったのに対し、東京国際映画祭は、1991年以降、隔年開催から毎年開催に変わったというような違いはありますが、両者は、映画祭の歴史、開催時期、規模、作品のチョイスから見て、とてもよく似たポジションにあります。

 「作品のチョイス」でいえば、ワルシャワで上映され、受賞を果たした『迷子の警察音楽隊』や『ソフィアの夜明け』などが、その数日後に、東京で上映されて、受賞を重ねるといったケースもありました。
 (そういうことが続いたためか、近年は、意識して、上映作品が重ならないようにしているようにも見えます。)

 また、2つの映画祭は、ともに、国際映画製作者連盟(FIAPF)が定める「コンペティティヴ長編映画祭」に後発の映画祭として加わった数少ない映画祭でもあります。(80年代以降に創設された映画祭の中で「コンペティティヴ長編映画祭」に加えられたのは、あとは上海国際映画祭あるだけです。)

 ワルシャワ国際映画祭は、ヨーロッパ映画の比重が高く、東京国際映画祭は、アジア映画の比重が高いといった傾向性はありますが、東京国際映画祭で組めたかもしれないラインナップをワルシャワ国際映画祭が組み、ワルシャワ国際映画祭が組めたかもしれないラインナップを東京国際映画祭が組んでいる、という見方をすることもできます。(2つあったメインのコンペティション部門を東京が1つにまとめてしまったのに対し、ワルシャワはまだそれを続けているという違いはありますが。)

 近年は、両映画祭ともに、より独自のカラーを出そうと模索しているようで、ワルシャワ国際映画祭の場合は、ドキュメンタリーと短編に力を入れているようです。

 ワルシャワ国際映画祭の今年の受賞結果は、以下の通りです。

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 【インターナショナル・コンペティション部門】

 ※審査員:Claudia Landsberger(オランダのBaseWorx For Filmのエグゼクティヴ・パートナー)、Jan Hryniak(ポーランドの映画監督)、Denis Ivanov(ウクライナのプロデューサー、オデッサ国際映画祭の創立者)、エラン・リクリス、Ivica Zubak(スウェーデン/クロアチアの映画監督、脚本家、プロデューサー、男優)

 ◆ワルシャワ・グランプリ(Warsaw Grand Prix)
 ◎“To Kill A Watermelon(殺瓜)”(中) 監督:Zehao Gao(高則豪) [インターナショナル・プレミア]
 物語:残虐な人殺しが落として行った紙幣が、貧しく単純な農夫の人生をいかにして変えるかという物語。Cao Chenは、覚えている限りずっと、地元の村のボスに搾取されている。夏、村のボスは自分の車にまたスイカを積んで、お金も払わずに去る。それからミラクルが起こる。ひとりのオートバイ乗りがChenの小屋に止まり、去る時、何枚かの紙幣を落としていく。Chenが、それを返そうと彼を追った時、一台のSUVがコントロールを失って、Chenの小屋に衝突する。オートバイ乗りを追いかけたことが、Chenの命を救ったのだ。Chenは小屋を壊された補償金も手に入れる。まもなく警察がやってきて、オートバイ乗りを追う。Chenは彼らを正しい方向に導く。彼nは、田舎の英雄になって、報酬として多額のお金をもらう。これらの出来事は、思いもかけず、Chenを変える。
 FIRST国際映画祭(西寧)2017出品。
 モントリオール世界映画祭2017 中国映画祭出品。



 ◆監督賞
 ◎Joan Chemla “If You Saw His Heart(Si tu voyais son coeur)”(仏) [ポーランド・プレミア]

 “If You Saw His Heart(Si tu voyais son coeur)”(仏) 監督:Joan Chemla
 出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、マリーヌ・ヴァクト(Marine Vacth)、ナウエル・ペレ・ビスカヤー(Nahuel Pérez Biscayart)
 物語:親友が死んだ後、ダニエルは、見捨てられたような気持ちや壊れた心を抱えて、閉鎖的なコミュニティーを飛び出し、ホテルに逃げ込む。そして、犯罪へと漂流する。彼が、思いがけず、陽の光を浴びたように、活力を取り戻したのは、フランシーヌとの出会いがきっかけだった。
 キューバの小説家Guillermo Rosalesの小説“Halfway House”(1987)に基づく。
 初監督長編。
 トロント国際映画祭2017 PLATFORM部門出品。
 ストックホルム国際映画祭2017出品。



 ◆審査員特別賞 男優賞
 ◎アレーン・ディゾン(Allen Dizon)、Angelie Sanoy “The Bomb”(フィリピン)(監督:ラルストン・ジョバー(Ralston Gonzales Jover)) [ワールド・プレミア]

 “The Bomb(Bomba)”(フィリピン) 監督:ラルストン・ジョバー(Ralston Gonzales Jover)
 物語:Pipoは40代である。何とか生きていくために、彼は、最悪でハードな仕事をしている。アーバン・ジャングルでの生活は、耳が不自由だということで、さらに困難になっている。彼は、自分自身と10代の愛するCyrilの面倒を見なければならない。Cyrilと仕事は、彼に残されたすべてだ。彼は、毎日、怒りっぽい雇い主と闘っている。さらにBenとも闘わなければならない。Benは幼なじみで、娘のCyrilを取り戻そうとしている。Pipoは、覚えている限りずっと抑えつけられている。彼は、時限爆弾だ。近頃の出来事からすれば、その爆弾はいまにも爆発しそうだ……。
 ラルストン・ジョバーは、2016年のモスクワ国際映画祭に『もや』“Haze(Hamog)”を出品して、女優賞とロシア映画批評家審査員賞 The Diplomaを受賞し、今年のモントリオール世界映画祭のフォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に“Strands of Gray ( Hiblang Abo )”を出品している。



 ◆エキュメニカル審査員賞
 ◎“Beyond Words(Pomiędzy słowami)”(ポーランド・オランダ) 監督:Urszula Antoniak

 ・“Beyond Words(Pomiędzy słowami)”(オランダ・ポーランド) 監督:Urszula Antoniak
 物語:Michaelは、ドイツ人に見えるくらい流暢にドイツ語を話すが、ポーランド生まれ、ベルリン育ちの28歳の弁護士である。彼は、行動やマナーから、ボスであり、親友である36歳のFranzに似ていた。金曜日の朝、彼は、ドイツからポーランドに引っ越して、ドイツ人の最上級からポーランド人になり、名前もMichałekに変わった。その後、長らく行方不明で、死んだと思っていた黒人詩人の父親Stanisławが目の前に現れて、父親に関する難民事件を担当することになる。Michałekが、Stanisławに会うのは初めてで、2人を結びつけている唯一のつながりはポーランドであり、それはMichałekが意図的に関係を断った国だった。 2人は、週末を越えて、関係性を深めていくが、記憶とウソによって、父親の求めているものと息子が期待しているものの間にズレが生じる。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 グディニャ映画祭2017 メイン・コンペティション部門出品。撮影監督賞、録音賞受賞。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 オフィシャル・セレクション出品。



 ◆スペシャル・メンション
 ◎“The Miner(Rudar)”(スロヴェニア・クロアチア) 監督:Hanna Slak [インターナショナル・プレミア]
 物語:2009年、スロヴェニア。Alijaは、ボスニア人移民労働者で、30年間、鉱山労働者として働いてきた。ところが、危機により、炭鉱労働者は職を失う。Alijaは、廃鉱のチェックをすべく派遣される。彼の仕事は、マネジメントが会社を売る前に、鉱山が空っぽであることをさっさと確認することだった。しかし、彼は、鉱山で、第二次世界大戦以降に処刑が行なわれた隠された証拠を発見してしまう。彼は、掘るのをやめて、鉱山は空っぽだと報告するように言われるが、仕事を続ける。Alijaは、数千人の犠牲者を発見し、警察に知らせる。死者の中には女性も多く、その中には、市民や行方不明者もいた。Alijaの妹も、1995年のボスニアの虐殺で行方不明になっている。犠牲者は掘り出して、身元確認をし、埋葬し直すべきではないか。しかし、そうすべきだという意見は出てこない。鉱山は、第二次世界大戦の墓なのだと宣言され、犠牲者の埋葬は行なわれない。Alijaは、仕事を失い、威厳を見失わないように堪える。そして、正しいことをしようと決心する。
 米国アカデミー賞2018外国語映画賞スロヴェニア代表。



 [その他のエントリー作品]
 ・“2557”(独) 監督:Roderick Warich [ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Be Prepared(Czuwaj)”(ポーランド) 監督:Robert Gliński
 ・“Once Upon a Time in November(Pewnego razu w listopadzie...)”(ポーランド) 監督:アンジェイ・ヤキモフスキ(Andrzej Jakimowski) [ワールド・プレミア]
 ・“The Anniversary”(ルーマニア) 監督:Dan Chisu [インターナショナル・プレミア]
 ・“A Balkan Noir”(スウェーデン・モンテネグロ) 監督:Dražen Kuljanin [ワールド・プレミア]
 ・“Sella Turcica”(ロシア) 監督:Yusup Razykov [インターナショナル・プレミア]
 ・“The Confession”(ジョージア・エストニア) 監督:ザザ・ウルシャゼ(Zaza Urushadze) [ワールド・プレミア]
 ・“Sideway”(トルコ・ギリシャ・仏) 監督:Tayfun Pirselimoğlu [ワールド・プレミア]
 ・“Boarding Pass”(イラン) 監督:Mehdi Rahmani [ワールド・プレミア]
 ・“Of Skin and Men”(仏・チュニジア) 監督:Mehdi Ben Attia [ワールド・プレミア]

 【1-2コンペティション部門】

 ※審査員:Agnieszka Dziedzic(ポーランドのプロデューサー)、Julia Solomonoff(アメリカの監督、女優、プロデューサー)、Laurent Teyssier(フランスの映画監督、脚本家、撮影監督、編集技師)

 ◆最優秀作品賞
 ◎“The Charmer”(デンマーク) 監督:Milad Alami [東欧プレミア]
 物語:Esmailは、若いイラン人で、デンマークで暮らすのを助けてくれるような女性たちに会いたいと考えている。時間が流れ、彼は恋をし、過去に追いつかれてしまう。人種と階級とよりよい生活への闘いの物語。
 第2監督長編。
 サンセバスチャン国際映画祭2017 ニュー・ディレクターズ部門出品。
 シカゴ国際映画祭2017 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門出品。



 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Find This Dumb Little Bitch And Throw Her Into The River(Vind die domme trut en gooi haar in de rivier)”(オランダ) 監督:Ben Brand [ワールド・プレミア]
 物語:15歳のRemcoは、父と13歳の妹のLizzyと一緒に、非合法に輸入された子犬の販売をしている。ある日、彼はLizzyが子犬を川に捨てるところをビデオに撮り、それをインターネットにアップロードしてしまう。それは瞬く間に視聴されて広まり、世界中から怒りの波が押し寄せる。そして、信じられないような結果をもたらす。
 2010年に実際にあった出来事に基づく。タイトルは、少女を見つけて、殺せと、怒った人々によって、実際にネットにあげられた記事から取られている。



 [その他のエントリー作品]
 ・“Julia Ist”(西) 監督:Elena Martín [インターナショナル・プレミア]
 ・“Chateau”(仏) 監督:Modi Barry [東欧プレミア]
 ・“Manhood”(ハンガリー) 監督:Peter Politzer [ワールド・プレミア]
 ・“The Man with the Magic Box(Człowiek z magicznym pudełkiem)”(ポーランド) 監督:Bodo Kox
 ・“Catalina”(ポーランド・ボスニア ヘルツェゴビナ・クロアチア) 監督:Denijal Hasanović
 ・“Daybreak”(アルバニア・ギリシャ) 監督:Gentian Koçi [ポーランド・プレミア]
 ・“A Horrible Woman”(デンマーク) 監督:クリスチャン・タフドルップ(Christian Tafdrup) [インターナショナル・プレミア]
 ・“The Seeds of Violence”(韓) 監督:Taegue Lim [東欧プレミア]
 ・“The Watchman”(ドミニカ・プエルトリコ・ブラジル) 監督:Alejandro Andújar [ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Keyla”(コロンビア) 監督:Viviana Gómez Echeverry [ヨーロッパ・プレミア]
 ・“Medea”(コスタリカ・チリ・アルゼンチン) 監督:Alexandra Latishev [東欧プレミア]
 ・“Killing Jesus”(コロンビア・アルゼンチン) 監督:Laura Mora [東欧プレミア]
 ・“Harpoon”(アルゼンチン・ベネズエラ) 監督:Tom Espinoza [ワールド・プレミア]
 ・“Little White Lie”(チリ) 監督:Tomás Alzamora [ヨーロッパ・プレミア]

 【ドキュメンタリー・コンペティション部門】

 ※審査員:Volia Chajkouskaya(ベラルーシのドキュメンタリーのプロデューサー、監督)、Anna Zamecka(ポーランドの映画監督、脚本家、プロデューサー)、Jude Ratnam(スリランカの監督、社会活動家)

 ◆最優秀ドキュメンタリー賞
 ◎“Wonderful Losers: A Different World”(リトアニア・ラトヴィア・伊・ベルギー) 監督:アルーナス・マテーリス(Arūnas Matelis)
 われわれの多くにとって、レースに参加しているサイクリストは、単なる敗者たちである。彼らは、ウォーター・キャリアーとか、ドメスティークとか、gregariosとか、プロフェッショナル・サイクリングのサンチョ・パンサとか呼ばれる。彼らが、個人的な勝利を味わうことは滅多にない。彼らは、チームメイトを勝利に導くために、犠牲になるのだ。撮影クルーは、ケガをしたサイクリストがまわりをひしめく小さな救護車に乗って、医者のチームと一緒に驚くべきレースの世界を観察する。レースにおけるメディカル・チームの存在は、戦場の最前線にいるそれを思い出させる。サイクリストたちはクラッシュし、起き上がり、また走り出す。こうしたカオスの中で、多くの驚くべきことが起こる。本作では、素晴らしき敗者たち、本物の戦士であり、プロフェッショナル・サイクリングにおける騎士であり、修道士たちの、これまで語られなかった世界が明らかになる。



 ◆ヤング国際批評家連盟賞
 ◎“Hugo”(ポーランド) 監督:Wojciech Klimala [ワールド・プレミア]
 Zdzislaw Misiakは、Dzidekとして知られていた遊園地のキングだったが、今は引退している。娘が死んだ後、7歳になる孫のHugoがやってきて、バラックの向こうにある一軒の家に同居することになった。すぐそばに遊園地がある魅力的な環境の中で、祖父と孫の絆は深まっていく。彼らは、助け合って、悲劇的な喪失によってできた傷を癒していく。だが、これは長続きしない。彼らは、システムによって見つけられ、Dzidekランドの平和は妨げられる。
 釜山国際映画祭2017 ドキュメンタリー・ショーケース部門出品。


 【フリー・スピリット・コンペティション部門】

 ※審査員:ハナ・ユシッチ、Tomasz Gąssowski(ポーランドのジャズ・ミュージシャン、作曲家、映画監督)、Lukas Rinner(オーストリアの監督、プロデューサー)

 ◆フリー・スピリット賞
 ◎“The Rules for Everything”(ノルウェー) 監督:Kim Hiorthøy
 物語:10歳の時、Stormの父親は失踪した。母親は、東欧のグルと一緒に暮らして、教育映画を作り始めた。彼女は、世界が1つになるようなルール作りをしなければならない。世界が完全にカオスになってしまってはいけない。
 アマンダ賞2017 助演女優賞(Sarah Francesca Brænne)、撮影賞受賞。監督賞、主演女優賞(Tindra Hillestad Pack)、美術賞、音楽賞ノミネート。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“Highway 318(318号公路)”(中) 監督:Yunxing Nie(聶運興)
 物語:318号公路は、中国とチベットを結ぶ道路で、5000キロ以上の長さがあり、世界で最も風光明媚なルートの1つである。中国人Xiaojiaは、ある日、チベットからやってきたSuonaと出会う。2人は、違う理由で長い旅をしているが、1つの共通点があった。それは、旅を通して、過去の過ちを償おうと考えていることだ。孤独、恐れ、良心のとがめと闘いながら、彼らは心の平安を得たいと望んでいる。2人は、果てしない谷や雪深い山を旅して、親しくなり、内なる旅、人生における瞑想へと入り込んでいく。けわしく、ミステリアスで、驚くべき318号公路は、償いへの道となる。


 ◆NETPAC賞
 ◎『アウト・オブ・フレーム』“Out of Frame(片甲不留)”(中) 監督:ウィリアム・クォック(Wai Lun Kwok) [ヨーロッパ・プレミア]
 物語:タンは、中国の現代アーティストである。長年にわたって、黒いキャンバスに黒い絵の具を吹きつける「ブラック・ペインティング」で作品を制作してきた。物語は、タンが住んでいたアーティスト村が、当局によって強制的に取り壊されたところから始まる。彼自信も、「法律の執行妨害」によって警察に拘留された。結果的に、彼と妻と娘は、新しいアーティスト村、イースト・ヴィレッジに引っ越さなければならなくなる。ここでの生活は容易ではない。数千というアーティストたちが、同じ条件の下で、生きて行こうとしている。タンは、自分の肉体と血を使って、作品を制作しようとする。それは、すべての暴力と抑圧に対する彼なりの抗議の表現である。
 北京近郊の芸術村「宋荘」が、政府にとって不都合な絵の展覧会を開いたという理由で、当局に監視下に置かれたという出来事にインスパイアされて制作された作品。
 香港インディペンデント映画祭(香港獨立電影節)2017出品。
 日本・香港インディペンデント映画祭2017出品。
 福岡アジア映画祭2017出品。福岡グランプリ受賞。
 南方影展(台湾)2017出品。


 【短編コンペティション部門】

 ※審査員:Agnieszka Elbanowska(ポーランドの監督、編集技師、リポーター、フォトジャーナリスト)、Niki Lindroth von Bahr(スウェーデンのアーティスト、アニメーション監督)、Rich Warren(エンカウンター短編&アニメーション映画祭のディレクター)

 ◆短編グランプリ(Short Grand Prix)
 ◎“May Day”(ベルギー/22min) 監督:Olivier Magis、Fedrik De Beul
 物語:ティエリーのリビング・ルームに人々が集まる。彼らは知り合いではないが、共通の夢を持っている。


 ◆スペシャル・メンション
 ◎“I Will Always Love You, Conny”(スウェーデン/31min) 監督:アマンダ・シェーネル(Amanda Kernell)
 物語:スウェーデン北部の忘れられた小さな村。20歳のコニーは、ジップアップ・パーカーを着て、マイナス30度の屋外を歩き回っている。彼は、誰にも歓迎されておらず、全村民に嫌われているように見える。昨日、彼は、ガールフレンドが彼らの赤ん坊を連れてきて、パニックになり、逃げだしてしまった。しかし、今では後悔して、戻りたいと思っている。どうすれば、彼女に許してもらえるだろうか。
 ヨーテボリ国際映画祭2017出品。


 ◆短編実写作品賞(Best Live Action Short)
 ◎“Offstage”(ルーマニア/25min) 監督:Andrei Huțuleac
 物語:マリアは、舞台監督をしているが、うまくいっていない。彼女にも夢がある。ひとり息子をどうしても偉大な俳優にしたかったが、失敗した。それは、明らかに彼に才能がなかったからだ。彼女は、有名なルーマニア人の俳優を誘拐するという暴挙に出る。
 『ゼロの未来』などにも出演している俳優Andrei Huțuleacの初監督短編。
 トランシルヴァニア国際映画祭2017 ルーマニア・デイズ短編部門 スペシャル・メンション受賞。
 モントリオール世界映画祭2017 ワールド・コンペティション 短編部門出品。


 ◆短編アニメーション賞(Best Animated Short)
 ◎“Weekends”(米/15min) 監督:Trevor Jimenez
 物語:1980年代のトロント。少年は、最近、両親が離婚して、双方の家を行ったり来たりしている。ドメスティックな現実とシュールな夢のミックス。
 『ファインディング・ドリー』のストーリーボード・アーティストとしてアニー賞にノミネートされたり、短編“Key Lime Pie”(2007/カナダ)をアヌシー国際アニメーションフェスティバルに出品したりしているTrevor Jimenezの最新監督短編。台詞なし。


 ◆短編ドキュメンタリー賞(Best Documentary Short)
 ◎“How to become a Pope(Jak zostać papieżem?)”(ポーランド/16min) 監督:Justyna Mytnik
 ローマ法王になりたいと考える10歳の少年のハート・ウォーミングなコメディー。


 【その他の賞】

 ◆国際批評家連盟賞 東欧からのデビュー作品賞(FIPRESCI Award for Best Debut from Eastern Europe)
 ◎“Nina”(スロヴァキア・チェコ) 監督:Juraj Lehotský [ポーランド・プレミア][ディスカバリー部門]
 物語:ニナは、12歳の少女。今、両親が離婚しようとしていて、彼女の世界はバラバラになりそうになっている。今まで彼女を強力に支えてくれた2人はもうコミュニケーションをとろうとはしない。ニナは、口論する2人をながめやることしかできない。彼女の生活で、ただ1つ核になっているのは、水泳コンテストだった。水泳コンテストへの参加が危うくなった時、彼女は大胆な行動を取る。
 “Zázrak(Miracle)”(2013)のJuraj Lehotský監督の第2監督長編。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 イースト・オブ・ウェスト コンペティション部門出品。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 【観客賞】

 ◆長編フィクション部門(Fiction Feature Films category)
 1.“A Hustler’s Diary”(スウェーデン) 監督:Ivica Zubak [ディスカバリー部門][ポーランド・プレミア]
 2.“Cruise(Rejs)”(1970/ポーランド) 監督:Marek Piwowski [クラシックス・フロム・ポーランド部門]
 3.“Djam”(仏・ギリシャ・トルコ) 監督:トニー・ガトリフ [特別上映部門][ポーランド・プレミア]

 “A Hustler’s Diary(Måste gitt)”(スウェーデン) 監督:Ivica Zubak
 物語:Melinは、25歳で、ストックホルムの郊外に暮らしている。彼には、明文化されていないルールがあり、犯罪に染まった生活をしているが、本当は役者になりたいと思っている。彼は、人よりも見、人よりも感じる。それ以上に、それらを言葉にする才能を持っている。彼は、経験したことを逐一日記に書いている。見たもの、行った場所、会った人を細かく書きつけている。それは優れた文学作品のようだ。だが、これがもし警察の手に渡ったら、仲間の半数が刑務所に入れられてしまうだろう。敵に渡ったら、最悪なことになるに違いない。だが、ある日、日記が紛失する。拾ったのはLena Endreで、彼女はこれを素晴らしいと感じ、出版したいと考える。
 第2監督長編。
 ロッテルダム国際映画祭2017出品。
 ミュンヘン映画祭2017出品。
 ヘルシンキ国際映画祭2017出品。


 ◆長編ドキュメンタリー部門(Documentary Feature Films category)
 1.“AlphaGo”(米) 監督:Greg Kohs [ドキュメンタリー・コンペティション部門][ポーランド・プレミア]
 2.“Blue”(オーストラリア) 監督:Karina Holden [ドキュメンタリー・コンペティション部門][ヨーロッパ・プレミア]
 3.“Hugo”(ポーランド) 監督:Wojciech Klimala [ドキュメンタリー・コンペティション部門][ワールド・プレミア]

 “AlphaGo”(米) 監督:Greg Kohs
 囲碁は、究極のゲームで、決して人工知能では、その最高レベルには到達できないと考えられていた。ところが、2016年に、GoogleのDeepMindチームがAIプログラムAlphaGoを開発し、世界最強の棋士と考えられていた韓国のイ・セドルに挑戦する。本作では、DeepMindチームを追い、AJのテクノロジーがいかに迅速に開発を進めて、限界をクリアしていくかをとらえ、人間の知性が成し遂げることの多くを、将来、AIが達成する可能性を示していく。
 トライベッカ映画祭2017出品。
 トラヴァース・シティー映画祭2017 Knowledge is Power Science Prize受賞。
 BFIロンドン映画祭2017 Create部門出品。
 クリティクス・チョイス・アワード2017 ドキュメンタリー部門 スポーツ・ドキュメンタリー賞ノミネート。


 ◆短編映画部門(Short Films category)
 1.“American Dream(Amerykański sen)”(ポーランド/26min) 監督:Marek Skrzecz [Best Shorts from Poland 2017部門]
 2.“The Burden”(スウェーデン/14min) 監督:Niki Lindroth von Bahr [Short Special Screening:Animated Madness!部門]
 3.“Scrambled”(オランダ/7min) 監督:Bastiaan Schravendeel [Family Cinema Weekend-Shorts for Kids部門]

 “American Dream(Amerykański sen)”(ポーランド/26min) 監督:Marek Skrzecz
 Szymonは、シレジア地方の小さな町に住むティーンエイジャーだが、未来に対する見通しがなく、アメリカのレスラーになろうと決める。
 Kameralne Lato 2017 グランプリ“ZŁOTY ŁUCZNIK”受賞。


 ◆児童映画部門(Films for Children)
 1.“The Big Bad Fox and Other Tales”(仏) 監督:バンジャマン・レネール [ファミリー・シネマ・ウィークエンド部門][ポーランド・プレミア]
 2.“Lila’s Book”(コロンビア) 監督:Marcela Rincon Gonzalez [ファミリー・シネマ・ウィークエンド部門][ヨーロッパ・プレミア]
 3.“Queen of Niendorf”(独) 監督:Joya Thome [ファミリー・シネマ・ウィークエンド部門][ポーランド・プレミア]

 “The Big Bad Fox and Other Tales(Le Grand Méchant Renard et autres contes...)”(仏) 監督:バンジャマン・レネール
 物語:バンジャマン・レネールのコミック3話のアニメーション化。
 “A Baby to Deliver”:ウサギとアヒルとブタが、人間の子どもを親元に運ぶというコウノトリの仕事を任せられる。
 “The Big Bad Fox”:頭のよくないキツネが、ニワトリをつかまえようとして、卵を盗もうとしたオオカミに説得される。
 “The Perfect Christmas”:ウサギとアヒルが、誤ってサンタクロースを殺してしまったと勘違いする。
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2017 上映イベントにて上映。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。
 BFIロンドン映画祭2017 Family部門出品。
 リーズ国際映画祭2017出品。
 台湾・金馬奨映画祭2017出品。


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 *当ブログ記事

 ・ワルシャワ国際映画祭2016 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201610/article_33.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2013 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201309/article_47.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2013 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201310/article_32.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2012 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201209/article_34.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2012 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201210/article_29.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2010 ラインナップ:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_4.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2010 受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201010/article_30.html
 ・ワルシャワ国際映画祭2009 ラインナップ&受賞結果:http://umikarahajimaru.at.webry.info/200911/article_9.html

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