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zoom RSS 釜山国際映画祭2017 受賞結果! 日本からも4部門受賞!

<<   作成日時 : 2017/10/22 21:49   >>

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 第22回釜山国際映画祭の各賞が発表されました。

 【ニュー・カレント部門】

 ◆ニュー・カレント賞(New Currents Award)
 ◎“After My Death(죄 많은 소녀)”(韓) 監督:Kim Uiseok(김의석)
 物語:ひとりの少女が行方不明になる。自殺したのではないかと推測されるが、遺書もなく、証拠も見つからない。Yeong-huiが、いなくなった少女と最後まで一緒にいたことがわかる。強引な推測で、Yeong-huiが少女を殺したのではないかと疑われる。彼女は否定するが、少し罪の意識は感じる。少女の母親がYeong-huiの尾行をし始める。友人も教師も警察までもが何も悪くないYeong-huiを疑い始める。みんな真実などどうでもよくて、誰かに罪を押しつけたいのだ。

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 ◎“Blockage”(イラン) 監督:Mohsen Gharaei
 物語:Ghasemは、一時雇用者で、テヘランで違法な屋台を取り締まる仕事をしている。彼は、気性が荒く、いつもトラブルを起こす。最近では、屋台のオーナーたちにつかまって、袖の下をつかまされ、勤めを辞めるチャンスを逃す。彼の計画は、妻の両親の遺産でトラックを買うことだったが、それは同じお金で両親の家から出たいと考えている妻と衝突する。ある日、彼は、屋台のオーナーのひとりと揉める。よく遅くにそのオーナーはGhasemの家に押しかけ、怪しげな要求をする。彼は、Ghasemの事務所までやってきて、訴えるぞとGhasemを脅迫する。Ghasemは、彼の後をつけて、取引し、すべての問題を解決する機会を見つけようとする。

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 ◆KNN Award
 ◎“End of Summer(西小河的夏天)”(中) 監督:Zhou Quan(周全)
 物語:1998年のワールドカップ以降、中国でもサッカーは人気だ。5年生のXiaoyangは、サッカーが好きで、学校のサッカー・チームに入りたいが、父親が許してくれない。勉強の方が大事だと言われてしまう。しかし、隣の老人は、Xiaoyangを励まし、助けてあげると言ってくれる。Xiaoyangの母親は、伝統的な中国のドラマの女優で、いつも忙しい。そうこうしているうちに、父親が、学校の臨時雇いの教師と衝突する。Xiaoyangは、怪しいところのある2人の後をつけて、自分の目で見ようとする。
 初監督作品。

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 ◆国際批評家連盟賞
 ◎“Last Child(살아남은 아이)”(韓) 監督:Shin Dongseok(신동석)
 物語:インテリア・ショップを経営する夫婦には、Eunchanというひとり息子がいたが、6か月前の旅行中に、友だちのGihyeonを助けようとして、死んでしまった。父親は、まだ息子を失ったことから立ち直れていない。ある日、彼は、Gihyeonが若者グループにいじめられているのを目撃する。彼は、Gihyeonを助けてあげようと決心し、Gihyeonにインテリアの仕事も教え始める。妻もGihyeonに心を開く。いつしか3人は家族のようになる。しかし、親しくなればなるほど、Gihyeonは罪の意識を感じる。耐えられなくなって、ついに彼はEunchanの死に関する真実を彼らに打ち明ける。

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 ◆男優&女優・オブ・ザ・イヤー(Actor & Actress of the Year)
 ◎Jeon Yeo-bin(전여빈) “After My Death”

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 【アジア映画の窓部門】

 ◆第1回キム・ジソク賞
 釜山国際映画祭のエグゼクティヴ・プログラマーで、2016年の6月より映画祭の副ディレクターだったキム・ジソクが、今年のカンヌ国際映画祭に参加していて、映画祭期間中に心臓発作により亡くなり、彼の功績を称えて、今回より設けられた。

 ◎“Malila: The Farewell Flower”(タイ) 監督:アヌチャー・ブンヤワッタナ(Anucha Boonyawatana)
 物語:シェーンは、美しい肉体をしているが、愛する人が、ひとりまたひとり、彼のもとから去っていく。ピッチは、シェーンを愛しているが、末期的な病気にかかる。彼の母親が魔女だと疑われて村人に焼き殺された時、ピッチはバンコクに逃げる。それから肺癌にかかっていることがわかり、苦しい治療を受けることになる。一方、シェーンは、結婚して、娘が生まれる。ある日、ニシキヘビが娘を殺し、それから彼は酒を飲むようになり、妻も彼から離れていく。ピッチは、治療を完全にやめ、故郷に帰って、最後の日々をシェーンと過ごすことにする。シェーンは、ピッチのために僧になる。愛は心を高鳴らせるが、仏に捧げる供物の花baisriのように儚い。美しく作られるためには、静謐さが求められる。
 『蒼ざめた時刻(とき)』のアヌチャー・ブンヤワッタナ監督最新作。

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 ◎『羊の木』“The Scythian Lamb”(日) 監督:吉田大八

 【フラッシュ・フォワード部門】

 ◆Busan Bank Award
 ◎“Pulse”(オーストラリア) 監督:Stevie Cruz-Martin
 物語:オリーは、障害を持つ10代のゲイの少年で、ストレートの親友であるルークとナットがデートを始めた時、打ちのめされて、孤独を味わう。病院に入院して、腰の手術を受けなければならなくなったことを知った時、彼は、もう一歩進めて、実験的な全身移植を受ける決意をする。美しい女性の肉体を手に入れたオリーは、これまでに経験したことがないような力と自由を得、自分が欲しいと望んでいたものをついに達成できると感じる。それは、報われる愛だ。
 CinefestOZ 2017出品。
 メルボルン・クィア映画祭2017出品。
 シドニー映画祭2017出品。

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 【韓国映画トゥデイ ヴィジョン部門】

 ◆Vision Director’s Award
 ◎“February(이월)”(韓) 監督:Kim Joonghyun(김중현)
 物語:Min-gyeongは、講義を盗み聞きして、公務員試験のための勉強をしている。いま彼女は、団子食堂でパートタイムの仕事をしているが、そこではつり銭をくすねている。父親の住まいにお金がかかり、維持費もまたお金がかかる。もうこれ以上延滞費を払うことはできない。寝る場所が必要になる。一時期ルームメイトだった大学生の友人Yeojinに会いに行く。彼女は、鬱病を患っていて、何度も自殺未遂をしている。幸福なYeojinは、Min-gyeongに大した権利はくれなかったが、とりあえず住むところは確保できた。長居はできないので、別の住まいを見つけなければならない。Min-gyeongは、ひとりの男性に助けてもらい、お金をもらってセックスをする。彼の息子のSeonghunは、Min-gyeongに母親になってほしいと考える。Min-gyeongも少しずつSeonghunに愛情を感じ始める。

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 ◎“Hit the Night(밤치기)”(韓) 監督:Jeong Gayoung(정가영)
 物語:Gayeongは、一度飲み屋で会ったJinhyeokに、シナリオのためのデータ調査を装って、会いに行く。おざなりな質問をして、彼女は彼にガールフレンドがいることを知るが気にしない。彼女は、彼にハードな質問をする。オナニーのこと、初めての性体験のこと。そして、自分の気持ちを明らかにする質問を投げつける。「私と寝ない? どう?」 Jinhyeokは答えない。Gayeongは、中断したところから質問を再開する。

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 ◆NETPAC賞
 ◎“February(이월)”(韓) 監督:Kim Joonghyun(김중현)

 ◆Citizen Critics’Award
 ◎“Possible Faces(얼굴들)”(韓) 監督:Lee Kanghyun(이강현)
 物語:Giseonは、高校で管理人として働いている。彼は、サッカー・チームのJinsuという生徒に興味を持ち始める。彼に質問する。「練習はどう?」「学校に問題はない?」 Giseonは、Jinsuの家まで訪ねていく。Giseonの元カノのHyejinは、今は定職に就いておらず、母親の小さなレストランを改装するのに忙しい。GiseonとHyejinの物語が、並行して描かれる。しばらくして2人は再会する。Giseonは、高校の仕事をやめていて、個人的なニュース・レターを書いている。デリバリーのドライバー、Hyeonsuの物語を書く。

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 ◆CGV Art-house Award
 ◎“Microhabitat(소공녀)”(韓) 監督:Jeon Gowoon(감독)
 物語:Misoは、31歳で、家政婦をして、1日に4万5千ウォン稼いでいる。生活での唯一の楽しみは、タバコと仕事の後の1杯のウィスキーだ。貧しいボーイフレンドは、ウェブ漫画家になる夢を見ている。裕福ではないが、彼女は満足していた。危機が訪れるまでは。新しい年の最初の日、タバコが一括で2千ウォンに値上げする。そんな値上げは、Misoのような日雇い労働をしている者には耐えられない。何かをあきらめなければならない。ウィスキーかタバコか。どちらも選べなかった彼女は、住まいをあきらめることにする。結局、彼女のような者には、ソウルの家賃は高すぎるのだ。持ち物を、バックパックと紙袋に詰め込んで、20代の時にバンドを組んでいた5人の友だちを探し始める。彼女は、友だちを探して、ソウル中をまわり、ノーマルな人々のノーマルな暮らしを目にする。

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 ◆男優&女優・オブ・ザ・イヤー(Actor & Actress of the Year)
 ◎Park Jong-hwan(박종환) “Hit the Night(밤치기)”(韓)(監督:Jeong Gayoung(정가영))

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 【短編部門】

 ◆Sonje Award
 ◎“A Hand-written Poster(대자보)”(韓/25min) 監督:Kwak Eunmi(곽은미)
 物語:教授が、手描きのポスターへの彼女に対する訴訟をファイルしていた時、大学生のHye-riが友人のMin-yeongに会いにクラブルームにやってくる。Min-yeongは、一緒にポスターを描いた相手だ。Hye-riは、彼女が新メンバーといるのを見て、内なる葛藤にとらわれる。

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 ◎“Madonna”(インドネシア/14min) 監督:Sinung Winahyoko
 物語:沖合で漁をしていて、MelatiとIlalangの兄弟は、強いホームシックと鬱に襲われて、数日間、重い気持ちで、同じことの繰り返しをして過ごす。Melatiは幼魚を逃がし、Ilalangは自分のセクシュアリティーについて実験をする。凶暴な暴力が彼らをいっそう近づけ、彼らは禁じられたものに導かれる。

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 【ドキュメンタリー部門】

 ◆Biff Mecenat Award
 ◎“Soseongri(소성리)”(韓) 監督:(박배일)
 今日、韓国の田舎の村でも、自然との調和の中に暮らし、農業を営んでいる人々は多くはない。彼らの生活は、都会の人々のそれとは違うけれども、だからといって害があるわけではない。ところが、そんな人々が暮らしているそばに政府はTHAADミサイル・システムの設置を決定する。THAADミサイル・システムの設置は覆せないし、村民の苦情は鎮められない。年輩の人々は、人間の生活がいかに壊れやすいか、戦場で経験している。この状況は受け入れられない。彼らは、朝鮮戦争を覚えている。長らく生きている人々は、生活は続いていくことを知っているし、頑固な闘いー平和な村での皮肉な闘いは日常の一部になっている。このドキュメンタリーの監督Park Baeilは、“Act through Media”のメンバーで数多くのドキュメンタリーを撮っている。本作におけるスローガンは、“Go, THAAD and Come, Peace!”である。

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 ◎『ニッポン国VS泉南石綿村』“Sennan Asbestos Disaster”(日) 監督:原一男

 ◆釜山シネフィル賞(Busan Cinephile Award)
 ◎“A Free Man”(独・日) 監督:アンドレアス・ハルトマン(Andreas Hartmann) [ドキュメンタリー・ショーケース部門]
 ケイは、バックパックとともに京都をうろつきまわっている22歳のホームレスだ。人は、理想と現実の間で闘う。このテーマはまだ特別なものだ。たとえ主役のキャラクターが特別に魅力的で、日本の社会が、組織や進歩に恭順を強いるステレオタイプのものだからだとしても。ケイは、子どもの頃、映画『トップガン』を観て、軍隊に魅了され、入隊した。しかし、本当の夢を探して、ドロップアウトした。彼は、両親の家の快適さから逃れて、社会から外れて生きる選択をしている。彼の自由の探求は、社会にとらわれている人々に彼らが忘れているものを思い出させる。彼は、夢を失う日に苦しみも終わるだろうと言う。彼が、「自由人」としての放浪を本当に終えて、「社会の一員」になることを嘆く人は多くはない。

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 【特別賞・名誉賞】

 ◆アジア・フィルムメーカー・オブ・ザ・イヤー(The Asian Filmmaker of the Year)
 ◎鈴木清順(1923-2017)

 ◆韓国シネマ賞(Korean Cinema Award)
 ◎Christoph Terhechte
 2001年よりベルリン国際映画祭コンペティション部門のヘッド。それに先立ってフォーラム部門のヘッドだった時代には韓国映画をヨーロッパの観客に積極的に紹介した。

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 ※受賞結果は、公式サイトにはアップされていないので、上記は、外部サイトからの二次情報ということになります。(受賞結果は、英語ページでは記載されていませんが、韓国語ページには発表されていたようです。)

 Daemyung Culture Wave Awardは、なくなってしまったようです。

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 今年の釜山国際映画祭の僧観客数は、19万2991人で、昨年の16万5149人より17%増加した。(ただし、一昨年の227,000には及ばなかった。)参加ゲストは、国内ゲスト2047人、海外ゲスト490人、シネフィル1112人、マーケット1583人で、合計5232人(単純参加者とプレスを除く)と報告されています。

 今回は、日本からの出品作の数が過去最多だったそうですが、『羊の木』、『ニッポン国VS泉南石綿村』、“A Free Man”、鈴木清順と4つも受賞者が出ました。

 【PHOTO GALLEY】

 ・ザ・イエロー・モンキー(『オトトキ』)

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 ・河P直美(『光』)

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 ・黒沢清(『散歩する侵略者』)

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 ・原一男(『ニッポン国VS泉南石綿村』“Sennan Asbestos Disaster”)

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 ・吉田大八、リリー・フランキー(『美しい星』)

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 ・山根貞男(鈴木清順 境界を越えた流れ者)

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 ・是枝裕和(Ten Years International Project Press Conference)

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 *当ブログ記事

 ・『三度目の殺人』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_33.html

 ・『君の膵臓をたべたい』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_27.html

 ・『あゝ、荒野』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_26.html

 ・『蝶の眠り』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_24.html

 ・『メアリと魔女の花』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_23.html

 ・『彼女がその名を知らない鳥たち』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_22.html

 ・『ナラタージュ』 in 釜山国際映画祭2017:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_21.html

 ・釜山国際映画祭2017 オープニング・セレモニー:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201710/article_17.html

 ・釜山国際映画祭2017 ラインナップその1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_21.html
 ・釜山国際映画祭2017 ラインナップその2:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201709/article_22.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年9月〜2018年1月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_31.html

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