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zoom RSS ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション その2

<<   作成日時 : 2017/08/24 00:35   >>

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 【第30回ヨーロッパ映画賞 オフィシャル・セレクション(続き)】

 ・“A Jew Must Die(Un Juif Pour L'exemple)”(スイス) 監督:Jacob Berger
 出演:ブルーノ・ガンツ、アンドレ・ウィルム(André Wilms)、Steven Matthews、エリナ・レーヴェンソン(Elina Löwensohn)、Aurélien Patouillard、Paul Laurent、Baptiste Coustenoble
 物語:1942年4月。パイェルヌにあるスイスの小さな町。戦争は、ここにはまだ及んでいなかった。だが、地元の経済は弱く、人々は不満を抱えていた。カフェに、悪意を持った男たちが集まる。ガレージのオーナー、Fernand Ischiと彼の仲間は、ナチに忠誠を誓っていて、アドルフ・ヒトラーに注目してもらうのを夢見ていた。4月16日には、地元で畜牛フェアが開かれる予定になっている。そこには、仲買人のArthur Blochも来るはずだ。一党は、ユダヤ人のサンプルとして彼に目をつける。
 ロカルノ国際映画祭2016 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 スイス映画賞2017 主演男優賞(ブルーノ・ガンツ)受賞。作品賞、脚本賞ノミネート。


 ・“In Times of Fading Light(In Zeiten Des Abnehmenden Lichts)”(独) 監督:Matti Geschonneck
 物語:1989年早秋の東ベルリン。Wilhelm Powileitは、ゆるやかに笑い、ストイックな無関心さで90歳の誕生日を迎えている。これまでほとんどのものを見てきた。過去75年間、忠実な共産主義者として、ナチス・ドイツから逃げ、メキシコで亡命者として暮らした。彼のまま息子Kurtは、反革命の疑惑を持たれて、モスクワで逮捕された。東ドイツに帰った後は、西側からの移住者という理由で、東ドイツ社会統一党における党籍に制約が設けられた。しかし、いま、Young Pioneersは彼にセレナーデを歌い、メダルで祝福してくれる。Wilhelmは、より良い世界への理想はただの夢想にほかならず、先年の高い希望は官僚や恐怖によって窒息死させられた、ということは否定するが、その一方で、若い世代は国を離れていっている。彼の家族にも亀裂は現れ、修復はできそうにない……。
 ベルリン国際映画祭2017 ベルリナーレ・スペシャル部門出品。
 ドイツ映画賞2017 主演男優賞(ブルーノ・ガンツ)ノミネート。


 ・“Return To Montauk”(独・仏・アイルランド) 監督:フォルカー・シュレンドルフ
 出演:ステラン・スカルスガルド、ニーナ・ホス、Susanne Wolff、ニエル・アレストリュプ
 物語:小説家のマックスは、新刊のプロモーションにためにニューヨークに来ている。妻のクララは、リリース向けて先に出発している。彼の小説は、17年前にここで経験した、失敗に終わった恋について書いていた。彼は、ほとんど偶然からレベッカと出会う。彼女は、20年前に東ドイツからニューヨークにやってきて、今は弁護士として成功していた。彼らは、週末をロングアイランドにあるモントークで一緒に過ごす約束をする。
 スイスの小説家マックス・フリッシュの小説“Montauk”(1975)の映画化。“Montauk”は、マックス・フリッシュが直前に経験した若い女性との情事を中心に、母の死のこと、自らのインポテンツ、3人の女性の4回の中絶のことなどを赤裸々に描いた小説で、自分の不倫を描いたために、実生活で離婚に追い込まれることになった。フォルカー・シュレンドルフによる、マックス・フリッシュの小説の映画化は、『ボイジャー』(1991)に続き、2度目。
 ベルリン国際映画祭2017 コンペティション部門出品。


 ・“Stefan Zweig - Farewell To Europe(Vor Der Morgenröte)”(独・オーストリア・仏) 監督:マリア・シュラーダー
 物語:オーストリアのユダヤ系作家・評論家のシュテファン・ツヴァイク(1881-1942)の晩年、1936年から、亡くなる1942年までを描く。ツヴァイクは、反ユダヤ主義が強まってきたザルツブルクを離れ、1934年にイギリスへ亡命し、1940年にアメリカへ、そして1941年にブラジルへと移住する。彼は、世界各地で、PENでの活動を通して、反戦平和を訴えるが、戦争を推し進めるヒトラーのドイツに対しては、無力だった。自分は、ナチスを逃れても、友人たちの何人かは、ヨーロッパにとどまらなければならず、そんな友人たちを自分は助けることができない。世界各地を転々として、どこでも歓待されるが、故郷へ帰ることはできず、一か所にとどまることもできない。絶望した彼は、2番目の妻ロッテとともに薬物摂取によって自殺するという道を選択する。地元ブラジルのペトロポリスの警察が夫妻の自殺を捜査する。友人や知人が集まってきて、作家でジャーナリストのErnst Federが、彼に対する弔辞を読み上げる。
 ドイツ映画賞2016 監督賞、助演女優賞(バーバラ・スコーヴァ)ノミネート。
 ロカルノ国際映画祭2016 ピアッツァ・グランデ部門出品。
 米国アカデミー賞2017 外国語映画賞 オーストリア代表。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 バイエルン映画賞2017 監督賞受賞。
 ニューヨーク・ジューイッシュ映画祭2017出品。
 オーストリア映画賞2017 メイキャップ賞受賞。主演男優賞(Josef Hader)ノミネート。
 ドイツ映画批評家協会賞2017 男優賞(Josef Hader)、撮影賞受賞。作品賞、女優賞(Aenne Schwarz)、脚本賞ノミネート。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 ジュピター賞2017男優賞(Josef Hader)ノミネート。


 ・“Wild Mouse(Wilde Maus)”(オーストリア) 監督:Josef Hader
 出演:Josef Hader、Pia Hierzegger、Georg Friedrich、Jörg Hartmann、デニス・モシットー(Denis Moschitto)
 物語:ゲオルクは、ウィーンの新聞で音楽批評をしていたが、50歳の時にクビになる。年の離れた妻は、子どもを欲しがっていて、彼女には失業したことを打ち明けることができない。その代わり、彼は仕事を奪ったボスへの復讐を企み、学生時代の古い友人で、同じく失業中のエリッヒとともにプラーター公園のローラーコースターの修復を始める。
 オーストリアの俳優Josef Haderの初監督作品で、自ら主演もしている。
 第1回作品。
 ベルリン国際映画祭2017 コンペティション部門出品。
 シドニー映画祭2017出品。


 ・“Jupiter's Moon(Jupiter Holdja)”(ハンガリー・独) 監督:コーネル・ムンドルッツォ
 出演:メラーブ・ニニッゼ(Merab Ninidze)、ギェルギ・ツェルハルミ(György Cserhalmi)、モニカ・バルシャイ(Mónika Balsai)、Zsombor Jéger
 物語:近未来のヨーロッパ。17歳のアリエルは、ハンガリーに不法入国しようとして、見つかり、警官に発砲されて、負傷する。ところが、その結果、彼は、天使のように空中浮遊する能力を得る。難民キャンプの医師Sternは、アリエルを診断して、自分の興味から、彼の能力を使って難民キャンプを脱出しようと考える。そんな2人を難民キャンプの所長が追跡する……。
 カンヌ国際映画祭2017 コンペティション部門出品。
 シドニー映画祭2017出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017ホライズンズ部門出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2017出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 サラエボ映画祭2017 イン・フォーカス部門出品。
 ノルウェー国際映画祭2017出品。


 ・“On Body And Soul(Testről És Lélekről)”(ハンガリー) 監督:イルディゴ・エンエディ(Ildikó Enyedi)
 出演:Géza Morcsányi、Alexandra Borbély、Zoltán Schneider
 物語:肉体と精神。目覚めている時と眠っている時。マリアは、何年もの間、会ったこともない同じ男性の夢を見る。ある日、彼女は、現実世界で、夢の中で会っていた男性と出会う。
 主演女優のAlexandra Borbélyは、舞台女優で、これが映画初主演。主演男優のGéza Morcsányiは新人。
 イルディゴ・エンエディの、18年ぶりの監督長編。
 ベルリン国際映画祭2017 コンペティション部門出品。金熊賞、国際批評家連盟賞、エキュメニカル審査員賞、ベルリナー・モルゲンポスト紙読者審査員賞受賞。
 香港国際映画祭2017出品。
 全州国際映画祭2017出品。
 シドニー映画祭2017 作品賞受賞。
 モスクワ国際映画祭2017 Euphoria of the fringes部門出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017出品。
 オデッサ国際映画祭2017 フェスティバル・オブ・フェスティバルズ部門出品。
 サラエボ映画祭2017 イン・フォーカス部門出品。


 ・『残像』“Afterimage(Powidoki)”(ポーランド) 監督:アンジェイ・ワイダ

 ・『最後の家族』“The Last Family(Ostatnia Rodzina)”(ポーランド) 監督:ヤン・P・マトゥシンスキ(Jan P. Matuszyński)
 物語:ズジスワフ・ベクシンスキー(Zdzisław Beksiński:1929-2005)は、ポーランドのシュールレアリストの画家で、ポスト黙示録的な作品でよく知られている。腐敗していく肉体を描いたり、ハードコアSMの世界に空想を遊ばせたりする一方、クモが苦手だったり、病気の母親の面倒を見たりもした。彼の息子Tomaszは、カルト的な人気を誇るラジオDJで、モンティ・パイソンのポーランド語訳を手がけていたりしていたが、神経症で、自殺癖があった。妻のZofia Beksińskaは、敬虔なカトリックで、エキセントリックな夫と息子に耐え、家族をまとめる役割を果たしていた。夫妻が、息子の自傷行為をやめさせようとした時、彼らの生活は、ペインティングと、一連の臨死体験と、葬儀と、次々と流行りが移り変わるダンス・ミュージックによって、彩られていた。
 妻のZofia Beksińskaは、敬虔なカトリックで、エキセントリックな夫と息子に耐え、家族をまとめる役割を果たしていた。そんなZofiaは、1998年に亡くなり、息子Tomaszは1999年に鬱病により自殺した。ベクシンスキーは、なかなか息子の死を乗り越えることができなかった。そして2005年に彼は2人の若者によって惨殺された。借金の頼みを断ったためだという。
 映画は、1977年から2005年にわたるベクシンスキー一家の歴史をたどる。
 ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。男優賞受賞(アンジェイ・セヴェリン)。
 ヘルシンキ国際映画祭2016出品。
 レイキャビク国際映画祭2016 イン・フォーカス:ポーランド部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016 インターナショナル長編コンペティション部門出品。
 CPH:PIX2016 ニュー・タレント・Grand Pix部門出品。
 グディニャ映画祭2016 メイン・コンペティション部門出品。グランプリ(The Grand Prix/The Golden Lions Award)、主演男優賞(アンジェイ・セヴェリン)、主演女優賞(Aleksandra Konieczna)、Elle Crystal Star、ゴールデン・カンガルー賞、ジャーナリスト賞、ディスカバリー賞、観客賞受賞。
 レイキャビク国際映画祭2016 イン・フォーカス:ポーランド部門出品。
 バンクーバー国際映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016 インターナショナル長編コンペティション部門出品。撮影賞(Kacper Fertacz)、美術賞(ジャグナ・ヤンカ(Jagna Janicka))受賞。
 CPH:PIX2016 New Talent Grand Pix部門出品。
 デンバー映画祭2016出品。最優秀作品賞(クシシュトフ・キェシロフスキ賞)受賞。
 リスボン&エストリル映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。最優秀作品賞(Jaeger - LeCoultre Best Film Award)、TAP Revelation Award 受賞。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2016出品。
 ポーランド映画祭2016(東京)出品。
 Camerimage 2016 ポーランド映画コンペティション部門出品。最優秀ポーランド映画賞受賞。
 トロムソ国際映画祭2017出品。
 ポーランド映画賞2017 主演男優賞(アンジェイ・セヴェリン)、主演女優賞(Aleksandra Konieczna)、脚本賞、ディスカバリー賞(ヤン・P・マトゥシンスキ)受賞。
 ソフィア国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 ヴィリニュス国際映画祭2017 New Europe−New Namesコンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 香港国際映画祭2017出品。
 シアトル国際映画祭2017出品。
 ラックス賞2017 オフィシャル・セレクション。


 ・“Spoor(Pokot)”(ポーランド・独・チェコ・スウェーデン・スロヴァキア) 監督:アニエスカ・ホランド、カーシャ・アダミク(Kasia Adamik)
 出演:Agnieszka Mandat、Wiktor Zborowski、ミロスラヴ・クロボット(Miroslav Krobot)、Jakub Gierszał、Patricia Volny、Borys Szyc
 物語:Janina Duszejkoは、元エンジニアだが、今は教師をしてささやかな収入を得ている。彼女は、大の動物好きで、ウィリアム・ブレイクの信者であり、ウィリアム・ブレイクの哲学は現代に適用されるべきだと考えている。彼女の住んでいる地域で、連続殺人が起こる。犯行現場から、犯人は犠牲者を動物のように狩ったのだと考えられた。彼女は、犯人の考えていることがわかると主張したが、誰も信じてはくれなかった。
 ポーランドの作家オルガ・トカルチュクの小説“Prowadź swój pług przez kości umarłych(Drive Your Plow over the Bones of the Dead)”の映画化。
 近年は、アメリカでTVシリーズの演出を手がけたりしていたアニエスカ・ホランドが、『ソハの地下水道』以来6年ぶりに手がけた劇映画。
 ベルリン国際映画祭2017 コンペティション部門出品。アルフレッド・バウアー賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2017出品。
 Prague Febiofest 2017 オープニング作品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 レッチェ・ヨーロッパ映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。
 ソウル国際女性映画祭2017出品。
 シドニー映画祭2017出品。
 台北電影節2017出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 チェコ映画 2016-2017部門出品。
 ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭2017出品。
 ゴールウェイ映画祭2017出品。
 ファンタジア国際映画祭2017出品。最優秀作品賞受賞。
 オデッサ国際映画祭2017出品。
 モトヴン映画祭2017出品。
 ニューヨーク映画祭2017出品。


 ・“Ice Mother(Bába Z Ledu)”(チェコ・スロヴァキア・仏) 監督:Bohdan Sláma
 物語:夫が死んで以来、ハナは大きなヴィラに独りで住んでいる。2人の息子が家族を連れて訪ねてきてくれるけれども、ケンカで終わることが多い。ある日、彼女が、孫のイヴァネクと散歩していて、溺れていたアイス・スイマーのブローナを助ける。ブローナのチームは、ハナをアイス・スイミングに誘う。最初は、冷たい水を恐れていた彼女だったが、次第に恐怖に打ち勝っていく。アイス・スイミングは、ハナの人生に新しい扉を開き、ハナとブローナの関係も愛へと変わる。
 トライベッカ映画祭2017 インターナショナル・ナラティヴ・コンペティション部門出品。脚本賞受賞。
 シドニー映画祭2017出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017チェコ映画 2016-2017部門出品。


 ・『ザ・ティーチャー』“The Teacher(Učiteľka)”(スロヴァキア・チェコ) 監督:ヤン・フジェベイク
 物語:1980年代初頭のチェコスロヴァキア。小学校の校長が、親たちを集めて、特別なミーティングを開く。校長は、親身で優しく、友好的に見える女教師Drazděchováに関する疑惑を提示する。Drazděchováは、子どもたちを使って、親をコントロールし、使い走りをさせたり、プレゼントをもらったり、あげくに情事に及んだりもしているというのだ。共産主義に飼いならされた、ポスト革命時代、または、「正常化」時代のチェコスロヴァキアでは、過去のメカニズムが深く根を張っている。果たして親たちは不謹慎な教師に異を唱えるのか? それとも明文化されざるシステムが存続するのだろうか?
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2016 オフィシャル・セレクション コンペティション部門出品。女優賞受賞(ズザナ・マウレーリ)。
 ハンプトンズ国際映画祭2016出品。
 釜山国際映画祭2016 ワールド・シネマ部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2016出品。
 シカゴ国際映画祭2016出品。
 ヒホン国際映画祭2016出品。美術賞、オリジナル作曲賞受賞。
 東京国際映画祭2016ワールド・フォーカス部門出品。
 ヒホン国際映画祭2016 プロダクション・デザイン賞、オリジナル作曲賞受賞。
 ドバイ国際映画祭2016出品。
 パームスプリングス国際映画祭2017出品。
 チェコ映画批評家協会賞2017 女優賞(ズザナ・マウレーリ)ノミネート。
 ポートランド国際映画祭2017出品。
 FEST国際映画祭(ベオグラード国際映画祭)2017出品。
 チェコ・ライオン2017 作品賞、監督賞、主演女優賞(ズザナ・マウレーリ)、脚本賞、編集賞、美術賞、衣裳賞、メイキャップ賞、音楽賞ノミネート。
 サラソータ映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。


 ・“The Constitution(Ustav Republike Hrvatske)”(クロアチア・スロヴァキア・マケドニア) 監督:ライコ・グゥルリッチ(Rajko Grlić)
 物語:ひとつの建物に全く異なる4人の人物が住んでいる。彼らは、ライフスタイルも信念も出自も異なるため、互いに避け合っている。ところが、運命のいたずらで、彼らの人生は絡み合うことになる。結婚歴も性的志向もナショナリティーも宗教も違っている。だが、痛みを伴いつつも、ゆっくりと、心を開いて、相手の人間性の本質を理解していく。
 モントリオール世界映画祭2016 ワールド・コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 スロヴェニア映画祭2016出品。マイノリティー共同製作賞、衣裳デザイン賞受賞。
 サンタバーバラ国際映画祭2017出品。最優秀インターナショナル長編作品賞受賞。
 ソフィア国際映画祭2017 バルカン・コンペティション部門出品。
 レッチェ・ヨーロッパ映画祭2017 ヨーロッパ・コンペティション部門出品。脚本賞、ヨーロッパ俳優賞(Nebojš Glogovac)、観客賞受賞。
 上海国際映画祭2017出品。
 ミュンヘン映画祭2017出品。
 プーラ映画祭2017 コンペティション部門出品。主演男優賞(Nebojš Glogovac)、助演男優賞(Dejan Aćimović)、脚本賞、撮影監督賞、FEDEORA賞受賞。


 ・“Requiem For Mrs. J.(Rekvijem Za Gospođu J.)”(セルビア・ブルガリア・マケドニア・ロシア・仏) 監督:Bojan Vuletić
 物語:Jelenaは、1年前に夫を亡くし、孤独で疲れていた。彼女は、2人の娘と義母と一緒に暮らしていたが、夫の一周忌となるこの週末に自殺しようと考え、ピストルも用意していた。だが、それまでにやらなければならないことは多い。隣人に借りていたアームチェアを返さなければならないし、生命保険契約にケリをつけなければならない。墓碑に写真を入れるための石工も見つけなければならない。健康保険証の更新も必要で、そのためには20年間働いた勤め先から就労証明をもらわなければならないが、勤め先は倒産してしまっている。そうしているうちにも、週末は近づいてくる……。
 ベルリン国際映画祭2017 パノラマ部門出品。
 FEST国際映画祭(ベオグラード国際映画祭)2017出品。
 ソフィア国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。国際批評家連盟賞受賞。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 カンヌ国際映画祭2017 ACID TRIP #1:セルビア出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 アナザー・ビュー部門出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017出品。
 オデッサ国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 サラエボ映画祭2017 イン・フォーカス部門出品。


 ・“Ana, Mon Amour”(ルーマニア・独・仏) 監督:カリン・ペーター・メッツァー
 出演:Mircea Postelnicu、Diana Cavallioti、Carmen Tănase、アドリアン・ティティエニ(Adrian Titieni)、ヴラド・イヴァノフ
 物語:TomaとAnaは、文学部の学生で、会ってすぐに恋に落ちる。ところが、Anaの母の心の病のせいで、2人の関係は徐々に壊れていく。
 ベルリン国際映画祭2017 コンペティション部門出品。芸術貢献賞(編集)受賞。
 カルタヘナ映画祭2017出品。
 ヴィリニュス国際映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。
 シドニー映画祭2017出品。
 モスクワ国際映画祭2017 スペクトラム部門出品。
 ゴールウェイ映画祭2017出品。
 エルサレム映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 トロント国際映画祭2017 CONTEMPORARY WORLD CINEMA部門出品。


 ・“Godless(Безбог/Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏) 監督:Ralitza Petrova
 物語:ブルガリアの田舎町。Ganaは、認知症を抱える高齢者の世話をして、彼らのIDカードをブラック・マーケットに横流ししていた。Ganaの母は無職で、彼女とはほとんど会話がない。Ganaは、メカニックをしているボーイフレンドともうまくいっておらず、互いに性的魅力も感じなくなり、つきあっているのはモルヒネのおかげのようなものだった。彼女は、裏の仕事をばらすぞと脅してきた患者を誤って殺してしまったが、それでも未来は見えなかった。ところが、新しい患者Yoanが歌っているのを見て、状況が変わり始める。Yoanに対する共感が、彼女の良心を目覚めさせたのだ。しかし、彼が詐欺罪で逮捕されて、「正しいことをすること」の対価が大きいことを知ることになる。
 初監督長編。
 ロカルノ国際映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。金豹賞、女優賞(Irena Ivanova)、エキュメニカル審査員賞受賞。
 サラエボ国際映画祭2016 長編コンペティション部門出品。審査員特別賞受賞。
 トロント国際映画祭2016 DISCOVERY部門出品。
 ゴールデン・ローズ映画祭2016 コンペティション部門出品。作品賞、監督賞、男優賞(Ivan Nalbantov)、女優賞(Irena Ivanova)、撮影賞受賞。
 バトゥミ国際映画祭(ジョージア)2016 監督賞受賞。
 ハンブルク・フィルム・フェスト2016出品。
 レイキャビク国際映画祭2016 コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 釜山国際映画祭2016 フラッシュ・フォワード部門出品。
 ワルシャワ国際映画祭2016 国際批評家連盟賞受賞。
 ムンバイ映画祭2016 インターナショナル・コンペティション部門出品。シルバー・ゲイトウェイ賞受賞。
 CPH:PIX 2016出品。New Talent Grand Pix受賞。
 ストックホルム国際映画祭2016 コンペティション部門出品。最優秀作品賞受賞。
 セビリヤ・ヨーロッパ映画祭2016 オフィシャル・セレクション出品。Asecan 最優秀作品賞受賞。
 AFIフェスト2016出品。
 タリン・ブラック・ナイツ映画祭2016出品。
 トリノ映画祭2016出品。
 アンジェ映画祭2017出品。
 ソフィア国際映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。グランプリ/ソフィア市賞、最優秀ブルガリア長編映画賞受賞。
 サンフランシスコ国際映画祭2017出品。
 香港国際映画祭2017出品。
 エルサレム映画祭2017 デビュー部門出品。


 ・“Western”(独・ブルガリア・オーストリア) 監督:ヴァレスカ・グリーゼバッハ(Valeska Grisebach)
 物語:ドイツの建設労働者が、ブルガリアのカントリーサイドの辺鄙な建設現場で、タフな仕事をスタートさせる。外国にいるということが、男たちの冒険心を目覚めさせる一方、言葉の壁と文化の相違から偏見と不信にも直面する。やがて、男たちは、村人から認知と好意を得ようと競争を始める。
 “Mein Stern”(2001)がベルリン国際映画祭2001ニュー・ジャーマン・シネマ部門に、 『渇望』“Sehnsucht”(2006)がベルリン国際映画祭2006のコンペティション部門に選出されているヴァレスカ・グリーゼバッハの第3監督作品。
 『ありがとう、トニ・エルドマン』のマーレン・アデがプロデューサーを務めている。ヴァレスカ・グリーゼバッハは、『ありがとう、トニ・エルドマン』でスクリプト・アシスタントを担当している。
 カンヌ国際映画祭2017 アウト・オブ・コンペティション部門出品。
 ミュンヘン映画祭2017出品。
 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2017 ホライズンズ部門出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017出品。
 エルサレム映画祭2017 インターナショナル・コンペティション部門出品。オナラブル・メンション受賞。
 モトヴン映画祭2017 メイン・プログラム出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2017出品。
 ラックス賞2017 ノミネート。


 ・“Son of Sofia(O Gios Tis Sofias)”(ギリシャ・ブルガリア・仏) 監督:Elina Psykou
 物語:Mishaは、夫の死から2年経ち、新しい国でやり直そうと考え、ロシアからアテネに移民する。彼女は、ここで新しい夫を見つけ、この土地に根づき、アイデンティティーの再構築を図る。だが、反抗的な息子にとって、それは歓迎されざるものだった。時は、2004年夏。アテネでは夏季オリンピックが開かれようとしていて、スポーツと音楽とテレビが、彼らの生活になだれ込んでくる。
 “The Eternal Return of Antonis Paraskevas”のElina Psykou監督の3年ぶりの第2監督長編。
 トライベッカ映画祭2017 インターナショナル・ナラティヴ・コンペティション部門出品。最優秀インターナショナル・ナラティヴ作品賞受賞。
 全州国際映画祭2017出品。
 サラエボ映画祭2017 長編コンペティション部門出品。CICAE Nagrada受賞。


 ・『ハートストーン』(アイスランド) 監督:グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン

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 ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクションのリストは、次の記事に続きます。

 ・ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション リスト その3:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_30.html

 【ヨーロッパ映画賞の選出方法】

 ヨーロッパ映画賞の選出の仕方は、ちょっと変わっています。

 ヨーロッパ映画賞は、ヨーロッパで活躍する映画制作関係者約3000名を会員とするヨーロッパ映画アカデミーが年に一度選出している、ヨーロッパ映画に特化した映画賞です。
 会員は、ヨーロッパ各国で映画製作を手がける、監督やプロデューサー、制作スタッフが中心で、俳優もいることはいますが、あまり多くはありません。
 ヨーロッパ映画アカデミーは、会員、理事会、理事と専門家で構成される委員会(Committie)という階層を構成していて、理事会と委員会には、一般会員よりも大きな権限が与えられています。
 理事会には、現在、理事(Board)が16名、チェアマンが1名、副チェアマンが2名、プレジデントが1名いて、副チェアマンにはイギリスのプロデューサー、マイク・ダウニーと、スペインのプロデューサー、アントニオ・サウラ(カルロスの息子)がいて、チェアマン(チェアウーマン)はアニエスカ・ホランドが務め、プレジデントは、創立者のイングマール・ベルイマンからヴィム・ヴェンダースが2代目を引き継いでいます。

 ヨーロッパ映画賞候補、つまり、オフィシャル・セレクション(ロングリスト)の候補は、2通りのやり方で選出されます。

 まず、(3月15日の時点で)会員数が多い上位20カ国で、前年の7月1日からの1年間に劇場公開したか、映画祭で上映された自国の作品の中から、会員がそれぞれ1作品を選んで投票します。
 投票された作品の中で、投票率が25%を超える作品が1つだけあれば、その作品がエントリー作品となり、複数あれば最高得票を得た作品がエントリー作品として選ばれます。
 投票率25%を超える作品がない場合は、決定は、理事会に委ねられます。

 また、理事と専門家によって構成される委員会で、約20〜30本の作品が独自にセレクトされます。

 こうして集まった各国代表作品20本と委員会のセレクトした約20〜30本、あわせて約50本(今年は51本)がヨーロッパ映画賞候補のオフィシャル・セレクションとなるわけです。

 とてもおかしなやり方ですが、これは、
 1.1つの国に優れた作品が2本以上ある場合、各国に公平に、これを誰がどう選ぶのかと考えて、第2の候補、第3の候補をピックアップするための苦肉の策として―
 2.会員数上位20カ国以外のヨーロッパ諸国からもピックアップしたい作品がある場合に備えて―
 こういう選出方法が編み出されたのだろうと考えられます。

 今回、自国の代表を選ぶことができた20カ国がどこだったのかは発表されていませんが、現在の会員数を上位から並べると、ドイツ、イギリス、イタリア、スペイン、フランス、ポーランド、スイス、デンマーク、オランダ、スウェーデン、オーストリア、ベルギー、フィンランド、ギリシャ、チェコ、アイルランド、イスラエル、ロシア、ノルウェー、ハンガリーまでで20カ国となり、セルビア、アイスランド、ルーマニア、クロアチア、ブルガリアがこれに続いています。(昨年から今年にかけては、多少順位は入れ替わっているものの、上位20カ国の顔ぶれに変化はありませんでした。)

 オフィシャル・セレクションに選ばれた作品には、DVDまたはVODが制作されて、ノミネーションの投票のために会員が利用できるようになります。
 ノミネーションは、作品賞、監督賞、男優賞、女優賞、脚本家賞の5部門に関しては、プロデューサーたちによるセレクション・リストに従って、会員によって投票が行なわれ、上位4つがノミニーに選ばれます。もう1つのノミニーは、理事会が独自に選ぶことになっていて、それはセレクション・リストにあってもなくてもよい、ということになっています。

 そして、授賞式の5週間前に、ノミネーションが発表され、そこから、さらにもう一度会員による投票が行なわれることになります。

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 ・ヨーロッパ映画賞2017 オフィシャル・セレクション リスト その1:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_28.html

 ・ヨーロッパ映画賞2017 ドキュメンタリー賞 オフィシャル・セレクション:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201708/article_21.html

 ・映画賞&映画祭カレンダー 2017年2月〜2017年9月:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201702/article_35.html

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