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zoom RSS 新たなる才能を発掘するための映画祭&セクション 40選!

<<   作成日時 : 2017/08/10 20:07   >>

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 世界には、若手監督を発掘し、紹介することに力を入れている映画祭があり、セクションとしてそうした部門を設けている映画祭もいくつもあります。

 ここでは、開催時期に沿って、そうした映画祭を書き出してみることにします。

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 【1月】

 ・サンダンス映画祭
 USコンペティション部門は、50分以上でワールド・プレミアであること、ワールド・シネマ コンペティション部門は、50分以上でワールド・プレミアかインターナショナル・プレミアであることを求めているが、監督のキャリアに関する規定はない。ただし、ワールド・シネマ コンペティション部門には「dedicated to the discovery of new films and new voices from around the world」というスタンスが示されている。
 しかし、実際には、ナラティヴ・コンペティション部門は、第1回〜第3回監督長編、ドキュメンタリー・コンペティション部門は、第4回監督長編までの作品が選ばれている。

 ・ロッテルダム国際映画祭
 タイガー・アワード コンペティション部門は、60分以上の第1回〜第3回監督作品。
 2017年のタイガー・アワードは“Sexy Durga”(インド)、2016年は『ラジオ・ドリーム』“Radio Dreams”(米・イラン)、2015年は“La obra del siglo(The Project of the Century)”(アルゼンチン・キューバ・スイス・独)と“Videofilia: y otros síndromes virales”(ペルー)と『消失点』(タイ)、2014年は『山守クリップ工場の辺り』(日)と『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』(韓)と“Something Must Break(Nånting måste gå sönder)”(スウェーデン)。

 【2月】

 ・ベルリン国際映画祭
 12か月以内に完成した作品でなければならない。ワールド・プレミアであることが「preferred」であり、ドイツ映画に関しては(パースペクティヴ・ドイツ映画部門以外)ワールド・プレミアが原則であるが、監督のキャリアに関する規定はない。
 ただし、フォーラム部門は、前身が「ヤング・フォーラム部門」であり、若い監督(Younger Filmmaker)の作品を求めてはいるが、絶対的な原則ではなく、どの作品がどの部門で上映されるかははっきりと決まっているわけではない。
 部門に関係なく与えられる「第1回作品賞」(Best First Feature Award)が設けられている。
 第1回作品賞の受賞作は、2017年は“Estiu 1993 (Summer 1993)”(ジェネレーションKplus部門)、2016年は“Hedi (Inhebbek Hedi)”(コンペティション部門)、2015年は『600マイルズ』(パノラマ部門)、2014年は『グエロス』(パノラマ部門)。

 【3月】

 ・ソフィア国際映画祭
 インターナショナル・コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2017年のグランプリ(ソフィア市賞)は“Godless(Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏)、2016年は“Zhaleika”(独)、2015年は『ザ・レッスン 女教師の返済』(ブルガリア・ギリシャ)、2014年は『ブラインド・デート』“Blind Dates”(ジョージア)。

 【4月】

 ・ヴィリニュス国際映画祭(リトアニア)
 New Europe−New Namesコンペティション部門(メイン・コンペティション):第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2017年の最優秀作品賞は『最後の家族』(ポーランド)、2016年は“I, Olga Hepnarová”(チェコ)と“Thirst”(ブルガリア)、2015年は“Koza”(スロヴァキア)、2014年は『日本からの贈り物』(ルーマニア)。

 ・サンフランシスコ国際映画祭
 ゴールデンゲート ニュー・ディレクターズ・コンペティション 長編ナラティヴ部門(メイン・コンペティション):第1回長編ナラティヴ作品を対象とする。
 2017年のゴールデンゲート賞(ニュー・ディレクター賞)は“Everything Else(Todo lo demás)”(メキシコ・米)、2016年は『僕のまわりの悪魔』“The Demons (Les démons)”(カナダ)、2015年は『処女の誓い』(伊・スイス・独・アルバニア・コソボ・仏)、2014年は“History of Fear(Historia del miedo)”(アルゼンチン・仏・独・カタール・ウルグアイ)。

 ・香港国際映画祭
 ヤング・シネマ・コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象?
 2017年のグランプリ(Firebird Award/火鳥大獎)は“My Happy Family (Chemi Bednieri Ojakhi)”(ジョージア)、2015年は『よみがえりの樹』(中)、2014年は『処女の誓い』(伊・スイス・独・アルバニア・コソボ・仏)、2013年は『花咲くころ』(ジョージア・独・仏)。

 ・ナッシュヴィル映画祭
 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門:第1回長編ナラティヴ作品を対象とする。
 2017年の審査員大賞は“La Soledad”(ベネズエラ・カナダ・伊)、2016年は“The Fits”(米)、2015年は“Songs She Wrote About People She Knows”(カナダ・米)、2014年は“Before I Disappear”(米)。

 ・ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭
 インターナショナル・コンペティション部門(メイン・コンペティション):第3作までの監督作品を対象とする。
 2017年の作品賞は“Niñato”(西)、2016年は“La larga noche de Francisco Sanctis(The Long Night of Francisco Sanctis)”(アルゼンチン)、2015年は『裁き』(インド)、2014年は“Fifi Howls from Happiness”(米・仏)。

 ・トライベッカ映画祭
 USナラティヴ・コンペティション部門:監督のキャリアに関する規定はないが、第1回作品が多い。

 ・ファジル国際映画祭
 ニュー・ヴィジョン部門:初監督部門。

 ・バーリ国際映画祭
 第1-2回監督作品部門(Italiafilm Fest/Opere Prime O Seconde):イタリア映画の第1回または第2回監督作品を対象とする。

 ・全州国際映画祭
 インターナショナル・コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2017年のグランプリは“Rifle”(ブラジル・独)、2016年は『サンド・ストーム』(イスラエル)、2015年は『詩人、出張スル』“Poet on a Business Trip”(中)、2014年は“History of Fear(Historia del miedo)”(アルゼンチン・仏・独・カタール・ウルグアイ)。

 【5月】

 ・インディーリスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭
 インターナショナル・コンペティション 長編部門:第1回〜第3回監督作品を対象とする。
 2017年のグランプリ(リスボン市賞)は“Viejo Calavera(Dark Skull)”(ボリビア・カタール)、2016年は“Jia(家)”(オーストラリア・中)、2015年は“Aferim!”(ルーマニア・ブルガリア・チェコ・仏)、2014年は『殺せ』(チリ・仏)。

 ・カンヌ国際映画祭
 国際批評家週間:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2017年のグランプリは“Makala”(仏)、2016年は“Mimosas”(西・仏・モロッコ・カタール)、2015年は『パウリーナ』“La patota(Paulina)”(アルゼンチン・ブラジル・仏)、2014年は『ザ・トライブ』(ウクライナ)。
 部門に関係なく与えられる第1回作品賞として、「カメラ・ドール」が設けられている。
 カメラ・ドールの受賞作は、2017年は“Montparnasse Bienvenue(Jeune Femme)”(ある視点部門)、2016年は『ディヴァイン』(監督週間)、2015年は『土と影』(国際批評家週間)、2014年は“Party Girl”(ある視点部門)。

 ・シアトル国際映画祭
 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門:セレクションの時点で、アメリカでの配給が決まっていない、第1回または第2回監督作品。
 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門グランプリ受賞作には、“Boundaries”、『サンド・ストーム』などがある。

 【6月】

 ・トランシルヴァニア国際映画祭
 コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2017年のグランプリ(Transilvania Trophy)は“My Happy Family(Chemi Bedinieri Ojakhi)”(ジョージア・独・仏)、2016年は“Dogs(Câini)”(ルーマニア)、2015年は“El incendio(The Fire)”(アルゼンチン)、2014年は“Stockholm”(西)。

 ・ロサンゼルス映画祭
 USフィクション・コンペティション部門:エントリーの条件は一応「ワールド・プレミア」のみで、監督のキャリアに関する規定はないが、第2回監督作品までが多い。

 ・フレームライン映画祭(サンフランシスコ国際LGBTQ映画祭)
 第1回作品賞(First Feature Jury Award):2017年の受賞作は“The Wound(Inxeba)”(南ア・独・オランダ・仏)、2016年は“Jonathan”(独)、2015年は“En la Gama de los Grises(In the Grayscale)”(チリ)、2014年は“Something Must Break(Nånting måste gå sönder)”(スウェーデン)。

 ・上海国際映画祭 亜州新人奨コンペティション
 亜州新人奨コンペティションは、元々はアジアの新人監督作品を対象とするコンペティション部門だったが、2015年から1〜2本目の監督、俳優、脚本家、撮影監督を対象とする部門ごとの作品(70分以上、前年の6月1日以降に完成した作品)のコンペティションに変更になった。
 2017年は齊藤工監督作品『blank13』が監督賞を受賞した。
 メイン・コンペティション部門である金爵奨コンペティションにも初監督作品は少なくない。

 ・ミュンヘン映画祭
 CineVision コンペティション部門:「ニューカマー作品の、インターナショナル・コンペティション」という紹介はあるが、「ニューカマー」の説明が見当たらない。第2回監督作品までを対象?
 2017年のCineVision賞は“A Fábrica De Nada(The Nothing Factory)”(ポルトガル)、2016年は『ディヴァイン』(仏・カタール)、2015年は“Sleeping Giant ”(カナダ)、2014年は『夏をゆく人々』(伊・スイス・独)。

 ・台北電影節 インターナショナル・ニュー・タレント・コンペティション部門
 (台湾作品を除き)台湾プレミアで、70分以上の第1回監督長編か第2回監督長編を対象とする。
 2017年のグランプリ受賞作は“The Wound(Inxeba)”(南ア)、2016年は『そんな風に私を見ないで』(独・モンゴル)、2015年は“The Kindergarten Teacher”(イスラエル)、2014年は“10 Minutes”(韓)。

 【7月】

 ・エルサレム映画祭
 デビュー部門:初監督長編を対象とする。(長編コンペティション部門の中に別にイスラエル第1回作品賞が設けられている。)
 2017年の国際批評家連盟賞 第1回作品賞受賞作は、“Tehran Taboo”(独・オーストリア)、2016年は“Album”(仏・ルーマニア・トルコ)、2015年は“Songs My Brothers Taught Me”(米)、2014年は『グエロス』(メキシコ)。

 【8月】

 ・ロカルノ国際映画祭 フィルムメーカーズ・オブ・ザ・プレゼント コンペティション部門
 第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2016年の金豹賞は“The Human Surge(El auge del humano)”(アルゼンチン・ブラジル・ポルトガル)、2015年は『ガウダ爺さんのお葬式』“Thithi”(インド・米)、2014年は“Navajazo”(メキシコ)、2013年は『マナカナマ』(ネパール・米)。

 ・ベネチア国際映画祭
 国際批評家週間:初監督長編で、ワールド・プレミアかインターナショナル・プレミアの作品を対象とする。ただし、国際批評家週間としては「最優秀作品賞」を設けてはいない。
 部門に関係なく与えられる第1回作品賞として、「ルイジ・デ・ラウレンティス賞」が設けられている。
 2016年のルイジ・デ・ラウレンティス賞は“Akher Wahed Fina (The Last of Us)”(チュニジア・カタール・UAE・レバノン)(国際批評家週間)、2015年は『シークレット・オブ・モンスター』(英・仏)(Orizzonti部門)、2014年は『裁き』(インド)(Orizzonti部門)、2013年は“White Shadow”(伊・独・タンザニア)(国際批評家週間)。

 ・モントリオール世界映画祭
 ファースト・フィルム・ワールド・コンペティション部門:
 2016年の金賞(Golden Zenith for The Best First Fiction Feature Film)は“A Father’s Will(Atanym Kereezi(キルギスタン)”、2015年は“The Funeral(初一)”(中)、2014年は“González”(メキシコ)、2013年は“Eve Dönüs Sarikamis 1915(Le Long Chemin Vers La Maison /The Long Way Home)”(トルコ)。

 【9月】

 ・トロント国際映画祭
 DISCOVERY部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 ワールド・プレミア作品も上映されるが、過去1年間に世界の映画祭で上映され、高い評価を受けた第1回または第2回監督作品が数多く選出される部門であり、第1回または第2回監督作品が上映される映画祭/セクションの最高峰となっている。ただし、出品者に上映部門を選ぶ権利は与えられていない(らしい)。
 トロント国際映画祭には、第1回作品のみを対象とする映画賞またはDISCOVERY部門のみを対象とするオフィシャルの映画賞はないが、カナダ映画には「最優秀カナダ第1回作品賞」が設けられ、また、DISCOVERY部門を対象とした国際批評家連盟賞が設けられている。
 国際批評家連盟賞 DISCOVERY部門(FIPRESCI Discovery Prize)の受賞作は、2016年が“Kati Kati”(ケニア・独)、2015年が“Eva Nová”(チェコ・スロヴァキア)、2014年が“May Allah Bless France! (Qu’Allah Bénisse La France!)”(仏)、2013年が『マルタのことづけ』(メキシコ)。

 ・サンセバスチャン国際映画祭 ニュー・ディレクターズ部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。60分以上。映画祭の12か月前以降に制作された作品であること。ワールド・プレミアとインターナショナル・プレミアが優先される。第2回作品よりは第1回作品が優先される。
 スペインで制作された作品は、ワールド・プレミアでなくてはならない。スペイン以外で制作された作品は、FIAPFで「コンペティティヴ」と規定されている映画祭で先行上映されていてはならない(自国の映画祭は除く)。
 2016年のニュー・ディレクターズ賞は“Park”(ギリシャ・ポーランド)、2015年は『転校生』“Le Nouveau(The New Kid)”(仏)、2014年は『ザ・レッスン 女教師の返済』(ブルガリア・ギリシャ)、2013年は『馬々と人間たち』。

 ・レインダンス映画祭
 第1回作品コンペティション部門:長編は45分以上。ナラティヴ、ドキュメンタリー、LGBTといったカテゴリーでエントリーを受けつけているが、「第1回作品コンペティション部門」へのエントリーは受けつけていない。
 2016年のディスカバリー賞(Discovery Award)は“Kamper”(ポーランド)、2015年は“Princess”(イスラエル)、2014年は“Kebab i horoskop(Kebab & Horoscope)”(ポーランド)、2013年は“The Art of Happiness”(伊)。

 ・チューリヒ映画祭
 インターナショナル・コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2016年の最優秀作品賞(Golden Eye for Best Film)は『オリ・マキの人生で最も幸せな日』、2015年は“Thank You for Bombing”(オーストリア)、2014年は“Children of the Arctic”(スイス)、2013年は『黄金の鳥籠』。

 ・レイキャビク国際映画祭
 New Visions部門(メイン・コンペティション):第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2016年の最優秀作品賞(The Golden Puffin Discovery Award)は“Godless(Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏)、2015年は“Chaharshanbeh, 19 Ordibehesht(Wednesday, May 9)”(イラン)、2014年は『いつだってやめられる』(伊)、2013は『おみおくりの作法』。

 【10月】

 ・BFIロンドン映画祭
 第1回作品コンペティション部門(First feature competition):長編作品のコンペティションには、オフィシャル・コンペティション部門、第1回作品コンペティション部門、ドキュメンタリー・コンペティション部門が設けられているが、(コンペ・非コンペを含め)部門ごとに募集されているわけではなく、映画祭サイドによって、振り分けられ、応募された作品に対して、9月半ばまでに連絡がある。
 長編作品の規定は、40分以上、映画祭の18か月前以降に制作された作品であること。最低でもUKプレミアであること、ヨーロッパ・プレミア、インターナショナル・プレミア、ワールド・プレミアであることが望ましい。
 第1回作品コンペティション部門に振り分けられる作品は、初監督長編のみ。UKプレミアが多い。
 第1回作品賞として、サザーランド賞(The Sutherland Award)が贈られる。2016年の受賞作は“Grave(Raw)”、2015年は『ウィッチ』、2014年は『ザ・トライブ』、2013年は『イロイロ ぬくもりの記憶』。

 ・ハンプトンズ国際映画祭
 長編ナラティヴ作品賞:特に規定はないが、第1回または第2回監督作品ばかり?

 ・釜山国際映画祭
 ニュー・カレント部門:第1回または第2回のアジアのフィルムメイカーの作品を対象とする。60分以上。前年の10月以降に制作された作品であること。ワールド・プレミアかインターナショナル・プレミアが優先される。
 ただし、出品者サイドに上映される部門を選ぶ権利はなく、決定権は映画祭サイドが持ち、8月31日までに映画祭サイドから出品者に通知する。
 2016年のニュー・カレント賞は、“The Donor(捐贈者)”(中)と『神水の中のナイフ』(中)、2015年は“Immortal”(イラン)と“Walnut Tree (Zhangak tal)”(カザフスタン)、2014年は“End of Winter”(韓)と“13”(イラン)、2013年は“Remote Control”(モンゴル・独)と“Pascha”(韓)。

 ・ワルシャワ国際映画祭
 コンペティション1-2部門:60分以上の、第1回または第2回監督作品を対象とする。
 当年1月1日以降に初公開の作品であること。自国以外の東欧でイベント上映されていてはいけない。ポーランド映画は、グディニャ映画祭を除き、ポーランド国内でイベント上映されていてはいけない。
 ワールド・プレミア、インターナショナル・プレミア、ヨーロッパ・プレミアが優先される。
 2016年の最優秀作品賞は“Toril”(仏)、2015年は『スパロウズ』(アイスランド・デンマーク・クロアチア)、2014年は『ストップ・ウェディング』(スウェーデン)と『ザ・レッスン 女教師の返済』(ブルガリア・ギリシャ)、2013年は『日本からの贈り物』(ルーマニア)と“Alienation (Otchuzhdenie)”(ブルガリア)。

 ・シカゴ国際映画祭
 ニュー・ディレクターズ・コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。前年9月1日以降に完成した作品であること。アメリカで配給しておらず、映画祭でセレクトされていたとしても少なくともUSプレミアでなくてはならない。
 2016年の最優秀作品賞(Gold Hugo)は『オリ・マキの人生で最も幸せな日』、2015年は“Underground Fragrance(地下・香)”(中・仏)、2014年は“Svenskjävel(Underdog)”(スウェーデン・ノルウェー)、2013年は『金の鳥籠』(メキシコ)。

 ・ムンバイ映画祭
 インターナショナル・コンペティション部門:初監督作品を対象とする。
 2016年のゴールデン・ゲイトウェイ賞は『ダイアモンド・アイランド』“Diamond Island”(カンボジア・仏・独・タイ・カタール)、2015年は『ガウダ爺さんのお葬式』“Thithi”(インド・米)、2014年は『裁き』(インド)、2013年は『金の鳥籠』(メキシコ)。

 ・モンペリエ地中海映画祭
 長編コンペティション部門:規定はないが、第3監督長編までが多い。60分以上。地中海映画に貢献する題材であること。監督が、地中海周辺、黒海周辺、ポルトガル、アルメニアのいずれかの国の出身であること。フランスで配給されていないこと。

 ・東京国際映画祭
 1997年まではインターナショナル・コンペティション部門とヤングシネマ・コンペティション部門があったが、1998年より一本化され、1998年と1999年には3本目までの長編作品を対象とした東京ゴールド賞が設けられた。2013年からはそれまでの「アジアの風」部門が2本目までの長編のアジア映画を対象とした「アジアの未来」部門にリニューアルされ、2015年には3本目までの長編を対象とすることに変更になった。
 現在のコンペティション部門には、監督のキャリアの規定はないが、長編映画3本目までの監督作品を対象にしていた年(2000-2002)、5本目までを対象にしていた年もあり、現在もキャリアの若い監督の作品のエントリー/受賞が多い。

 ・CPH:PIX
 New Talent Grand Pix(メイン・コンペティション):初監督作品を対象とする。
 2016年の受賞作は“Godless(Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏)、2015年は“The Elite”(デンマーク)、2014年は『ブラインド 視線のエロス』(ノルウェー・オランダ)、2013年は“Das merkwürdige Kätzchen(The Strange Little Cat)”(独)。

 ・香港アジア映画祭
 ニュー・タレント賞(亞洲新導演獎/New Talent Award):アジア地域の、第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2016年の受賞作は『暗くなるまでには』(タイ・オランダ・仏・カタール)、2015年は“Alice in Earnestland(誠実な国のアリス)”(韓)、2014年は『裁き』(インド)、2013年は“The Long Way Home (Eve Dönüs Sarikamis 1915)”(トルコ)と『イロイロ ぬくもりの記憶』(シンガポール)。

 【11月】

 ・テッサロニキ国際映画祭
 インターナショナル・コンペティション部門:第1回または第2回監督作品を対象とする。
 2016年の最優秀作品賞(ゴールデン・アレクサンダー“テオ・アンゲロプロス”賞)は『ヒットマン:インポッシブル』(ハンガリー)、2015年は『ひつじ村の兄弟』、2014年は“La tirisia”(メキシコ)、2013年は『黄金の鳥籠』(メキシコ)。

 ・ストックホルム国際映画祭
 コンペティション部門:規定はないが、初期監督作品が多い。
 2016年の最優秀作品賞(The Bronze Horse)は“Godless(Bezbog)”(ブルガリア・デンマーク・仏)、2015年は『母の残像』、2014年は“Bande de filles”(仏)、2013年は“The Selfish Giant”(英)。

 ・トリノ映画祭
 インターナショナル長編コンペティション部門:初監督長編が多い。FIAPFには、Competitive specialised film festivalsでfirst feature filmsに特化しているとあるが、公式サイトに初監督長編限定という規定は見当たらない。

 ・シンガポール国際映画祭
 アジア長編映画コンペティション部門:「focus on groundbreaking Asian cinema for Singapore and the region」とあるだけで明確な規定は見当たらない。
 2016年の作品賞(Best Film/The Silver Screen Award)は『ホワイト・サン』(ネパール・米・カタール)、2015年は“Chauthi Koot(The Fourth Direction)”(インド・仏)、2014年は『裁き』(インド)。

 【12月】

 ※ここでは、当ブログでラインナップをチェックしたことがある映画祭を中心にピックアップしてあります。
 ※ここでは、基本的にナラティヴ作品をターゲットとして、ナラティヴ作品を扱う映画祭やセクションを対象としています。
 ※各映画祭の規定は、直接、映画祭の公式サイトに当たってチェックしていますが、レギュレーションの詳細は映画祭によって異なっていて、チェックしきれていない部分もあり、映画祭によって多少差をつけているところもあります。

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 ・メイン・コンペティション部門が初監督長編に特化している、または、優れた初監督長編のために賞を設けている映画祭:サンフランシスコ国際映画祭、フレームライン映画祭(サンフランシスコ国際LGBTQ映画祭)、ムンバイ映画祭、CPH:PIX

 ・メイン・コンペティション部門が第1回または第2回監督長編に限定している映画祭:ソフィア国際映画祭、ヴィリニュス国際映画祭、全州国際映画祭、トランシルヴァニア国際映画祭、台北電影節、チューリヒ映画祭、レイキャビク国際映画祭、釜山国際映画祭(アジア映画限定)、香港アジア映画祭(アジア映画限定)、テッサロニキ国際映画祭

 ・メイン・コンペティション部門が第1回〜第3回監督長編に限定している映画祭:ロッテルダム国際映画祭、ブエノスアイレス国際インディペンデント映画祭、インディーリスボア/リスボン国際インディペンデント映画祭

 ・初監督長編を対象とするコンペティション部門を持つ映画祭:ナッシュヴィル映画祭、ファジル国際映画祭、エルサレム映画祭、ベネチア国際映画祭国際批評家週間、モントリオール世界映画祭、レインダンス映画祭、BFIロンドン映画祭

 ・第1回または第2回監督長編を対象とするコンペティション部門を持つ映画祭:バーリ国際映画祭(イタリア映画限定)、カンヌ国際映画祭国際批評家週間、シアトル国際映画祭、ロカルノ国際映画祭、サンセバスチャン国際映画祭、ワルシャワ国際映画祭、シカゴ国際映画祭

 ・若手監督の作品を上映しているが、セレクションの基準がよくわからない(公式サイトには具体的なセレクションの規定が見当たらない):香港国際映画祭、ミュンヘン映画祭、ハンプトンズ国際映画祭、トリノ映画祭、シンガポール国際映画祭

 ・明らかに若手監督の作品が多い:サンダンス映画祭、トライベッカ映画祭、ロサンゼルス映画祭、モンペリエ地中海映画祭、東京国際映画祭、ストックホルム国際映画祭

 映画祭のメイン部分もしくは一部分を若手監督の作品にすることで、それを特徴にしている映画祭は、けっこうあります。上記だけで40以上あります。

 ただし、「長編作品」の定義も映画祭によって異なり、40分以上だったり、50分以上だったり、60分以上だったり、70分以上だったりします。

 映画祭としては、あっちでもこっちでも上映しているような作品よりは新鮮な作品を上映したいので、××以降完成した作品であるとか、プレミア・ステイタスに関する規定を設けているのがほとんどです。

 どこをワールド・プレミアに選ぶかは、結局は完成のタイミングが大きく関わってきますが、格上の映画祭(ベルリン、カンヌ、ベネチアなど)は上位のプレミア・ステイタスを要求してくるので、まずはそういう映画祭でプレミア上映し、その後、若手作品に特化した映画祭やそういう部門を持つ映画祭を狙うことになります。

 今回、調べていて驚いたのは、出品サイドに上映するセクションを選ぶ権利がないことが多いことで、出品サイドがこのセクションで上映してほしいと思っても、エントリーした後、映画祭側がどの部門で上映するか決めて連絡をくれるまで待たなければならない、ということでした。
 BFIロンドン映画祭やレインダンス映画祭の第1回作品コンペティション部門や、釜山国際映画祭のニュー・カレント部門も、出品サイドがそこでの上映を狙って応募して上映されているわけではなくて、映画祭によって振り分けられた結果だったんですね。

 最終的にどんな作品がどこでどんな賞を受賞するかは、完成のタイミングや審査員、映画祭サイドのチョイスなど、いろんなめぐり合わせが関わってきますが、のちのち大きく注目されることになる作品や飛躍する監督がどこで出てくるか、どの作品や監督がステップアップしていくことになるのか、チェックするのが、こうした映画祭の受賞結果を見る醍醐味だったりします。

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 *当ブログ記事

 ・映画祭、映画賞、各種団体など、映画関連の略号 180!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_22.html

 ・「映画祭」 or 「国際映画祭」 または、映画祭の名称について:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_15.html

 ・【ピックアップ!】 国際的に重要な、約15のドキュメンタリー映画祭!:http://umikarahajimaru.at.webry.info/201406/article_27.html

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