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zoom RSS トロント国際映画祭2017 ラインナップ 第1弾発表!

<<   作成日時 : 2017/07/28 06:02   >>

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 【GALAS部門】 14作品

 ・“Breathe”(英) 監督:アンディー・サーキス [ワールド・プレミア]
 出演:アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、ダイアナ・リグ(Diana Rigg)、ディーン・チャールズ・チャップマン(Dean-Charles Chapman)、トム・ホランダー(Tom Hollander)、ミランダ・レーゾン(Miranda Raison)、ヒュー・ボネヴィル、エドワード・スペリーアス(Ed Speleers)、エミリー・ビーヴァン(Emily Bevan)、ロジャー・アシュトン=グリフィス(Roger Ashton-Griffiths)
 物語:ロビン・フランシス・カヴェンディッシュ(Robin Francis Cavendish:1930–1994)の物語。Robin Francis Cavendishは、イギリスのダービーシャー州ミドルトンで生まれ、28歳でポリオにかかり、余命3か月と宣言された。首から下は麻痺し、ベンチレーターを使わなくては、呼吸もできない状態になった。彼は、身障者や医療補助器具開発者のための唱道者になり、麻痺患者の自立のための、数多くの器具の開発にも関わった。そして彼は、responauts(ベンチレーターなどを使わなくては生きていけない人)の中では最も長生きした人の1人になった。本作では、妻ダイアナとのラブストーリーを軸にロビンの不屈の人生を描く。
 アンディー・サーキスの監督デビュー作。ロビンの息子ジョナサンがプロデューサーを務める。
 『永遠の愛に生きて』と『グラディエーター』で米国アカデミー賞に2度ノミネートされた経験を持つウィリアム・ニコルソンが脚本を手がける。
 BFIロンドン映画祭2017 オープニング・ナイト・ガラ作品。


 ・“Darkest Hour”(英) 監督:ジョー・ライト [カナダ・プレミア]
 出演:ゲイリー・オールドマン、リリー・ジョーンズ、ジョン・ハート、ベン・メンデルソーン、クリスティン・スコット・トーマス
 物語:首相になってまもない、チャーチルは、ナチス・ドイツに対して、平和条約締結に向けて可能性を探るベきなのか、大英帝国の理想と自由のために強硬路線を採るべきなのか、選択を迫られていた。ナチスは、止まることを知らず、西ヨーロッパに勢力を伸ばし、侵略の危機が差し迫っていた。しかし、国民には準備ができておらず、国王は懐疑的で、彼が属する保守党は彼に対して陰謀を目論んでいた。チャーチルは、自身の最悪の刻を耐え、国を結集して、世界の歴史を変えようとする。
 ゲイリー・オールドマンがチャーチルを、ジョン・ハート(遺作)がネヴィル・チェンバレンを、ベン・メンデルソーンが国王ジョージ6世を演じる。


 ・“Film Stars Don’t Die In Liverpool”(英) 監督:ポール・マクギガン [カナダ・プレミア]
 出演:ジェイミー・ベル、アネット・ベニング、ジュリー・ウォルターズ、ヴァネッサ。レッドグレーヴ、スティーヴン・グレアム(Stephen Graham)、James Bloor、フランシス・バーバー(Frances Barber)、リアン・ベスト(Leanne Best)、ケネス・クラハム(Kenneth Cranham)、トム・ブリトニー(Tom Brittney)
 物語:1981年9月29日。ピーター・ターナー(1952- )は、彼の人生を変える電話を受け取る。彼の元恋人だったハリウッド女優グロリア・グレアム(1923-81)が、ランカスター・ホテルで衰弱し、医者の治療も拒否しているというのだ。彼は、無秩序で、時にエキセントリックでもある家族が住むリバプールに連れて行くしかないと考える。ピーターは、リバプールで生まれ育ち、グロリアを初めて見たのは若手俳優としてロンドンで暮らしていた時だった。グロリアは、『悪人と美女』『復讐は俺に任せろ』『オクラホマ!』などの作品を通して魅惑的なファム・ファタルとして知られていて、『悪人と美女』では米国アカデミー賞助演女優賞を受賞していた。彼女は、動じない表情と広いまぶたで、観客をしびれさせ、しばしばダークで危険なヒロインを演じた。ピーターとグロリアは、別れた後もずっと友人であり続けた。そして、彼女が誰かを必要としている人生の最後の時に会いたかったのがピーターだったのだ。
 ピーター・ターナー(Peter Turner)のメモワールに基づく。


 ・“The Wife”(英・スウェーデン) 監督:Björn Runge [ワールド・プレミア]
 出演:グレン・クローズ、ハリー・ロイド(Harry Lloyd)、クリスチャン・スレイター、ジョナサン・プライス、マックス・アイアンズ(Max Irons)、アリックス・ウィルトン・リーガン(Alix Wilton Regan)、Karin Franz Körlof、マイケル・ベンツ(Michael Benz)、アニー・スターク(Annie Starke)、Carolin Stoltz
 物語:ジョアン・キャッスルマンは、非の打ちどころのない経歴の持ち主で、しんとした美しさを持つ第一級の妻である。40年間、自分の才能や夢、野心を、カリスマティックな夫ジョーを盛り立て、彼の文学的キャリアを高めるのに使った。彼の「アート」のために、しとやかさとユーモアを用いて、彼の不義や言い訳を見ないようにしてきたのだ。彼らは運命的な協定を交わし、不等な妥協の上に結婚した。そして、彼女はついに限界点に達した。ジョーのノーベル文学賞授賞式の前夜、彼女の人生の犠牲と彼のキャリアの秘密を突きつけることを決心する。すべてを書いていたのは、彼女だったのだ。
 『ディス・イズ・マイライフ』で知られるメグ・ウォリッツァーの同名の小説の映画化。
 グレン・クローズは、『アルバート氏の人生』に続き、実娘アニー・スタークと共演。


 ・“Mary Shelley”(アイルランド・英・ルクセンブルク・米) 監督:ハイファ・アル=マンスール [ワールド・プレミア]
 出演:エル・ファニング、メイジー・ウィリアムズ、スティーヴン・ディレイン(Stephen Dillane)、ジョアンヌ・フロガット、ベン・ハーディー(Ben Hardy)、ダグラス・ブース(Douglas Booth)、トム・スターリッジ(Tom Sturridge)、ベル・パウリー(Bel Powley)、ヒュー・オコナー(Hugh O'Conor)、Ciara Charteris
 物語:メアリーは、作家を夢見ていた。だが、まだインスピレーションが湧くのを待っている段階だ。彼女は、詩人のパーシー・シェリーに会う。一目で恋に落ちた。だが、彼には秘密があった。結婚して、子どもまでいたのだ。2人は一緒に暮らし始め、メアリーはまもなく妊娠する。だが、死産だった。社会的に排斥され、子どもの死の悲しみも手伝って、彼らは、ロンドンを離れ、レマン湖のほとりに住むバイロン卿の屋敷に身を寄せることにする。嵐の夜、バイロンは、ゴーストストーリーを書いてみないかと提案する。メアリーは、フランケンシュタインの怪物を生み出す。素晴らしい出来だった。だが、女性は本を書いたりしないし、出版社も出版しない。メアリーは、自分の作り出したクリーチャーと自らのアイデンティティーのために闘う。メアリーが18歳の時のことだった。
 『少女は自転車にのって』のハイファ・アル=マンスール監督の第2監督長編。


 ・“C’est La Vie(Le sens de la fête)”(仏) 監督:オリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ [ワールド・プレミア]
 出演:ジャン=ピエール・バクリ、スザンヌ・クレマン、ジル・ルルーシュ(Gilles Lellouche)、ジャン=ポール・ルーヴ(Jean-Paul Rouve)、Kevin Azaïs、ジュディット・シュムラ(Judith Chemla)、ヴァンサン・マケーニュ(Vincent Macaigne)、エレーヌ・ヴァンサン(Hélène Vincent)、Jackee Toto
 物語:17世紀のお城で、ピエールとエレーヌの結婚式が行なわれようとしている。マックスは、サービス全般の責任者で、この仕事を30年やっている。ウェイター、コック、運転手を雇い、写真家にアドバイスを与え、花の飾りつけをアレンジする。オーケストラ、司会者にも目を配らなければならない。ところが、手違いが起こって、スケジュールが狂い、幸せと感動のセレモニーが滅茶苦茶になりそうになる。
 クロージング・ナイト作品。


 ・“Kings”(仏・ベルギー) 監督:デニス・ガンゼ・エルギュヴェン [ワールド・プレミア]
 出演:ダニエル・クレイグ、ハル・ベリー、リック・ラヴァネロ(Rick Ravanello)、カーク・バルツ(Kirk Baltz)、ダグラス・スペイン(Douglas Spain)、Lamar Johnson、Richie Stephens、Rachel Hilson、アイザック・ライアン・ブラウン(Issac Ryan Brown)、Quartay Denaya、Reece Cody、Flor de Maria Chahua
 背景/ロドニー・キング事件:1991年、黒人男性ロドニー・キングが、スピード違反を犯し、LA市警に停止を求められるが、仮釈放中の身だったこともあり、振り切って逃げようとして、逮捕される。20数人もの警官が彼を車から引きずり出して暴行を加えたが、その様子がビデオカメラで撮影されていて、全米に流される。黒人容疑者と白人警官という構図から、人種差別を連想させ、しかも裁判が白人警官に有利に働き、警官たちに無罪の評決を下したことから、黒人の反発を招き、ロス暴動のきっかけとなった。
 物語:ロドニー・キング裁判の真っただ中。オリーは、サウス・セントラルに住む数少ない白人の住人である。彼は、隠遁生活を送っていたが、家を出て、地元の子どもたちグループの世話をしているワーキング・クラスの女性と知り合う。暴動が起こった時、オリーは、彼女を助け、子どもたちを守ろうとする。


 ・“Long Time Running”(カナダ) 監督:ジェニファー・バイチウォル、ニコラ・ドゥ・パンシエ(Nicholas de Pencier) [ワールド・プレミア]
 The Tragically Hip(通称the Hip)は、カナダのオンタリオ州キングストン出身のロックバンドで、14枚のスタジオ・アルバム、2枚のライヴ・アルバム、1枚のEP、54枚のシングルをリリースしていて、9つのアルバムがカナダ・チャート1位を獲得し、数多くのカナダの音楽賞を受賞している。2016年のツアーは、最新アルバム“Man Machine Poem”を引っ提げてのツアーだったが、リード・シンガーのGord Downieが末期の脳腫瘍を患っていることを発表したため、これがファイナル・ツアーになると見なされた(公式にそう発表されたわけではない)。本作では、The Tragically Hipと彼らのThe Man Machine Poem ツアー(7月22日-8月20日)を追って、Gord Downie やメンバーにインタビューを行ない、最終ライヴまでの軌跡をたどる。
 『シェルタリング・スカイを書いた男 ポール・ボウルズの告白』『いま ここにある風景』で知られるジェニファー・バイチウォルの最新作。ニコラ・ドゥ・パンシエは、これまでプロデューサーとしてジェニファー・バイチウォルとパートナーを組んできたが、一緒に監督を務めるのはこれがはじめて。


 דThe Catcher Was A Spy”(米) 監督:ベン・リューイン(Ben Lewin) [ワールド・プレミア]
 →完成が間に合わず、上映中止
 出演:ポール・ラッド、ガイ・ピアース、ジェフ・ダニエルズ、ポール・ジアマッティ、シエナ・ミラー、ジャンカルロ・ジャンニーニ、真田広之、マーク・ストロング、トム・ウィルキンソン、コニー・ニールセン
 物語:モーリス・モー・バーグ(1902-1972)は、プリンストン大学からコロンビア大学法科大学院へ進んだ秀才で、12か国語を話し、アイビーリーグでも活躍した。そこからメジャーリーグに進み、シカゴ・ホワイト・ソックス、クリーヴランド・インディアンズ、ワシントン・セネタース、ボストン・レッドソックスと4つの球団に所属した。メジャーリーグでは、成績は平均以上ではなく、キャッチャーの控え選手だったが、野球そのものより、秀才ぶりで評判になった。戦時中は、OCIAAからOSS(戦略諜報局)に席を置いてスパイ活動を行ない、原爆製造競争でナチスに先んじるために活躍した(スパイになる前、1930年代に野球選手として2度にわたって東京遠征を行ない、その際、聖路加国際病院の屋上から東京市街を16ミリカメラで撮影したが、それがのちに、日本本土に対する初めての空襲、ドーリットル空襲に利用されたと言われる)。戦後は、野球のコーチや法律事務所のオファーもあったが断り、1951年から1954年までCIAのエージェントとして活躍した。度々、回想録を書くよう求められて、1960年にほとんど書きかけたが、共同執筆者とウマが合わず、やめてしまっている。
 ニコラス・ダウィドフ著『「大リーガー」はスパイだった -モー・バーグの謎の生涯』に基づく。
 『セッションズ』のベン・リューイン監督最新作。


 ・“The Mountain Between Us”(米) 監督:ハニ・アブ=アサド [ワールド・プレミア]
 出演:イドリス・エルバ、ケイト・ウィンスレット、ダーモット・マルロニー、ワリード・ズエイター(Waleed Zuaiter)、ボー・ブリッジス
 物語:予定の飛行機が嵐でキャンセルされた後、外科医のベンとフォト・ジャーナリストのアレックスは小さなチャーター機に乗る。ところが、飛行機は墜落し、冬のハイユインタ荒野に投げ出される。助けは来ない。見ず知らずの2人だったが、生き延びるためには、協力し合って、この荒野を抜け出さなければならない。
 Charles Martinの同名の小説の映画化。


 ・“Mudbound”(米) 監督:ディー・リース [インターナショナル・プレミア]
 出演:キャリー・マリガン、ジェイソン・クラーク(Jason Clarke)、メアリー・J・ブライジ(Mary J. Blige)、ギャレット・ヘドランド(Garrett Hedlund)
 物語:1946年冬。ヘンリー・マッカレンは、都会育ちの妻ローラを連れて、居心地のいいメンフィスからミシシッピ・デルタの綿花農場へと引っ越す。ヘンリーが愛する土地で働く一方、ローラは、水道も電気もない家で、人種差別主義者の義父の憎しみのこもった視線を浴びながら、2人の子どもを育てることに力を注いだ。第二次世界大戦の戦場から2人の兵士が帰って来る。1人はヘンリーの弟のジェイミーで、もう1人は、農場で働く小作農、黒人のジョンソン一家の息子ロンセルだ。ジェイミーは、兄ヘンリーと違って、チャーミングでハンサムでローラが苦しんでいることにも気がつく好青年だったが、戦場での体験がトラウマになっていた。一方、ロンセルは、ナチスと戦った戦争の英雄だが、地元での根深い偏見と闘っていた。ジェイミーとロンセルは、不思議な友情で結ばれるが、そんな彼らは次第に困難な状況に追い込まれていく……。
 Hillary Jordanの処女小説の映画化。『アリーケの詩』『BESSIE/ブルースの女王』などで知られるディー・リース監督の第2監督長編。
 撮影:レイチェル・モリソン
 編集:上綱麻子


 ・“Stronger”(米) 監督:デイヴィッド・ゴードン・グリーン [ワールド・プレミア]
 出演:ジェイク・ギレンホール、タチアナ・マズラニー、クランシー・ブラウン、ミランダ・リチャードソン
 物語:2013年のボストン・マラソンの爆弾テロの被害者が、被ったトラウマから回復すべく奮闘し、一方で、犯人捜査のために警察に協力する。
 Jeff Bauman(と共同著者のBret Witter)による同名の著書の映画化で、ジェイク・ギレンホールがJeff Baumanを演じる。(このJeff Baumanは、爆弾テロの残虐さをアピールするためにでっち上げられた「爆弾テロ」の演者の1人と見なされている人物ですが、本を出して、映画化することまでが台本、ということなんでしょうか。(あるいは、この本と映画こそが、ねつ造などではなく、真実であることの証明なのか?)実際に3人も死者が出て、犯人が逮捕され、裁判まで行なわれているのに、どういうことなんだろうっていう話ですが、この映画が今後どういう扱いを受けていくのか、注目されます。)


 ・“Woman Walks Ahead”(米) 監督:スザンナ・ホワイト [ワールド・プレミア]
 出演:ジェシカ・チャステイン、サム・ロックウェル、キアラン・ハインズ、ビル・キャンプ
 物語:キャロライン・ウェルドンは、19世紀に活躍したブルックリンの肖像画家で、スー族の伝説的インディアン、シッティング・ブルの肖像を描くために、ノースダコタ州南部のスタンディング・ロック・インディアン居留地に向かう。彼女は、そこに住んで、シッティング・ブルの秘書兼通訳兼代理人となるが、スー族の土地に関する権利を守ろうとして、政府の役人と対立する……。


 ・タイトル未定 ブライアン・クランストン/ケヴィン・ハート作品(米) 監督:ニール・バーガー [ワールド・プレミア]
 出演:ブライアン・クランストン、ケヴィン・ハート、ニコール・キッドマン、ジュリアナ・マルグリース、ゴルシフテ・ファラハニ
 フランス映画『最強のふたり』のリメイク。“Inseparables”(2016/アルゼンチン)(監督:Marcos Carnevale)に続いて2度目のリメイク。


 【SPECIAL PRESENTATIONS】 33作品

 ・“The Children Act”(英) 監督:リチャード・エアー [ワールド・プレミア]
 出演:フィオン・ホワイトヘッド (Fionn Whitehead)、エマ・トンプソン、スタンリー・トゥッチ、ベン・チャップリン
 物語:フィオナは、英国高等法院の裁判官で、裁判に入り込み過ぎて、しばしば自らの結婚生活に負担をかけている。しかし、今度のケースは、特に難しかった。17歳の少年アダムが白血病にかかるが、エホバの証人の信者である両親に育てられた彼は、宗教上の理由から輸血を拒否している。それで、輸血の許可を求める訴えを病院側が起こしたのだ。思慮深く、心優しい裁判官は、聡明な少年の選ぶ権利と未来の可能性の間で、判決を出さなければならない。
 イアン・マキューアンの『未成年』の映画化。


 ・“Disobedience”(英) 監督:セバスチャン・レリオ(Sebastián Lelio) [ワールド・プレミア]
 出演:レイチェル・ワイズ、レイチェル・マクアダムス、アレッサンドロ・ニヴォラ
 物語:Ronitは、ラビである父が死んで、ロンドンのヘンデンにある正統派ユダヤ教のコミュニティーに帰ってくる。彼女は、たまたまいとこと結婚していた古い友人Estiと再会し、再び彼女とのロマンスに火をつけようとして、騒ぎを巻き起こす。
 Naomi Aldermanの同名の小説の映画化。


 ・“Victoria and Abdul”(米・英) 監督:スティーヴン・フリアーズ [北米プレミア]
 出演:ジュディー・デンチ、アリ・ファザール(Ali Fazal)、オリヴィア・ウィリアムズ、マイケル・ガンボン、エディー・イザード
 物語:1887年、アブドゥル・カリム(1863-1909)は、ヴィクトリア女王の在位50周年祭で、女王の召使として2人のインド人のうちの1人に選ばれる。ヴィクトリア女王は、彼を、ウルドゥー語で「教師」とか「事務員」を意味する「Munshi」と呼んで、寵愛し、側近に指名した。女王は、いつも彼をそばに置き、旅行にも同行させたため、彼は妬み嫉みの対象になった。女王とカリムの親密な関係は、1901年に女王が死ぬまで続いた。女王の死後、カリムは故郷インドに帰り、女王から下賜された土地で静かに暮らしたが、1909年に亡くなった。46歳だった。


 ・“120 battements par minute(BPM (Beats Per Minute))”(仏) 監督:ロバン・カンピヨ [北米プレミア]
 出演:アデル・エネル、Arnaud Valois、Antoine Reinartz、イヴ・ヘック(Yves Heck)、Emmanuel Ménard、François Rabette
 物語:80年代に数多くの犠牲者を出した後、90年代になっても、年に6000件も新たにHIV/AIDSの感染者が出ているのにも拘らず、フランスのミッテラン政権は、HIV/AIDSに対して有効な対策を講じず、製薬会社も治療法の開発を急ごうとはしていなかった。感染者の数は、イギリスやドイツの2倍にも上っているというのにだ。ACT UPは、こうした状況に対して、過激で、実践的な抗議活動を行なっているグループで、監督のロバン・カンピヨ自身、かつてACT UPのメンバーのひとりだった。(ACT UPは、1987年にアメリカで設立され、2年後、パリにも誕生した。それぞれのブランチは自律的に活動している。)本作では、90年代初頭のACT UPの活動の最前線を、グループに加わったばかりの若いナタンの目を通して描く。ある日、ACT UPのメンバーは、ゲリラ的に高校を訪問して、生徒にコンドームを配り、セーフ・セックスのプロモーションを行なう。また、血友病に感染しているマルコは、大手製薬会社のラボに侵入して、フェイクの血をばらまいた。マルコの母エレーヌもメンバーのひとりで、病院で息子が輸血によって感染したことを知って憤慨し、グループの活動に加わった。一方で、メンバーのひとり、ジェレミーが、急速に症状を悪化させていく様子も描かれる。ナタンは、ラディカルで戦闘的なショーンに惹かれていく(HIVネガティヴのナタンとHIVポジティヴのショーンのセックスも描かれる)が、ショーンもまたゆっくりと病状が進行していっていることを自覚し、次第に孤独になっていく……。政治とパッションと喪失の物語。
 90年代末にACT UP パリの会長を務めたPhilippe Mangeotも脚本に協力している。
 カンヌ国際映画祭2017 コンペティション部門出品。グランプリ、国際批評家連盟賞、クィア・パルム、フランソワ・シャレ賞、サウンドトラック賞スペシャル・メンション(Arnaud Rebotini)受賞。
 モスクワ国際映画祭2017Missing Pictures部門出品。
 ニュージーランド国際映画祭2017出品。
 ニュー・ホライズンズ映画祭2017出品。
 メルボルン国際映画祭2017出品。
 ラックス賞2017 ノミネート。


 ・“Catch the Wind(Prendre le large)”(仏) 監督:ガエル・モレル(Gaël Morel) [インターナショナル・プレミア]
 出演:サンドリーヌ・ボネール、ルブナ・アザバル(Lubna Azabal)、イリアン・ベルガラ(Ilian Bergala)
 物語:45歳のエディットは、いままで働いていた織物工場の人員削減によって、大きく人生が変わる。息子とは疎遠だし、他のつてもなく、無職で放り出されるよりは、これまでの生活を棄てて、工場の移転先のモロッコでやり直す決心をする。


 ・“The Guardians(Les gardiennes)”(仏) 監督:グザヴィエ・ボーヴォワ [ワールド・プレミア]
 出演:ナタリー・バイ、Iris Bry、ローラ・スメット(Laura Smet)、シリル・デクール(Cyril Descours)、Gilbert Bonneau、オリヴィエ・ラブルダン(Olivier Rabourdin)、ニコラ・ジロー(Nicolas Giraud)、Mathilde Viseux、Yann Bean、Ophélie-Marion Debiais
 物語:1915年。男たちは前線にいて、残された女たちは農場を守らなければならない。Hortenseは、農場を手伝ってもらうために、収穫シーズン前に、福祉サービスからやってきた若い孤児フランシーヌを雇う。Hortenseにも娘ソランジュがいたが、言うことを聞かないのだ。農場の仕事は楽ではない。だが、フランシーヌは、疲れを知らないかのように働く。2人の間に無言の敬意と賛辞が培われる。しかし、事態は次第にHortenseの手に負えない方向に進む。ソランジュの夫クロヴィスは警察につかまってしまい、ソランジュは行きずりの相手と関係を持つようになる。末っ子のジョルジュは、銀行家の娘マルゲリトと結婚させるつもりで、婚約中だったが、彼はフランシーヌと恋仲になってしまう。このままでは一家はばらばらになる。Hortenseは、唯一の協力者であるフランシーヌに犠牲になってもらうことに決める。ジョルジュが苦しむのがわかっていながら、フランシーヌに暇を出し、ジョルジュと恋仲になることがない妊娠中の娘を農場に残す。そして、ソランジュにも乱れた生活をやめるように説得するのだ。 アーネスト・ペロチョンの同名の小説(1924年刊)の映画化。
 ナタリー・バイは、実娘ローラ・スメットと母子役で共演。


 ・“Plonger”(仏) 監督:メラニー・ロラン [ワールド・プレミア]
 出演:ジル・ルルーシュ(Gilles Lellouche)、マリア・バルベルデ(María Valverde)、Ibrahim Ahmed、Marie Denarnaud、ノエミ・メルラン(Noémie Merlant)、アルベール・デルピー(Albert Delpy)
 物語:セザールとパスは愛し合っている。だが、向いている方向が違ってくる。パスは、スペイン人の写真家で、出会いや経験、旅に飢えている。セザールは、元戦争記者で、世界の禍から解放されたいと思っている。パスが妊娠する。彼女は、不安になり、息苦しさを感じる。セザールの許から離れたがっているように見える。ある日、本当に彼女は何の説明もなしに夫と幼子を残して姿を消す。パスは、オマーンに向かい、そこでマランと出会う。彼は、彼女に深海でのダイビングを教える。完全なる静寂の体験。しばらくして、セザールのところに、ビーチに身元不明の遺体が上がったと当局から連絡がくる。パスなのか? 彼は、最後の旅に出かける。パスがどうしていなくなったのか明らかにしたいと思いながら。
 Christophe Ono-dit-Biotの同名の小説の映画化。メラニー・ロランの第3監督長編(長編ドキュメンタリーである前作を含めると長編は4本目)。


 ・“The Price of Success(Le prix du succès)”(仏) 監督:Teddy Lussi-Modeste [インターナショナル・プレミア]
 出演:タハール・ラヒム、ロシュディー・ゼム、マイウェン
 物語:Brahimは、ワーキング・クラスのスタンダップ・コメディアンで、人気上昇中である。彼は、兄でマネージャーのMouradと、ガールフレンドで芸術監督のLindaとの間で引き裂かれ、絶えずプレッシャーを感じている。家族も一緒に育った友人たちもBrahimの成功を期待している。夢を実現し、2つ目のショーを書き、自分の道を見出すには、兄の支配から抜け出さなければならない。たとえそれがより大きな代償を支払うことを意味するにしても。
 Teddy Lussi-Modesteとレベッカ・ズロトヴスキが共同で脚本を手がけるのは、“Jimmy Rivière”(2011)以来2回目。


 ・“A Season in France(Une saison en France)”(仏) 監督:マハマット=サレー・ハルーン [ワールド・プレミア]
 出演:エリック・エブアニー(Eriq Ebouaney)、サンドリーヌ・ボネール
 物語:中央アフリカ共和国の高校教師が、戦争で引き裂かれた故郷を離れて、政治的亡命者として、子どもを連れて、フランスにやってくる。2年間待たされたあげく、彼の嘆願は拒絶される。彼は、ここを離れて新しい受け入れ先を見つけなければならない。


 ・“Submergence”(仏・独・西) 監督:ヴィム・ヴェンダース [ワールド・プレミア]
 出演:アリシア・ヴィキャンデル、ジェームズ・マカヴォイ、シャーロット・ランプリング、アレクサンダー・シディグ(Alexander Siddig)
 物語:James Moreはイギリスのスパイで、今はソマリアのジハードの戦士にとらえられている。Danielle Flindersは、生物数学の学者で、グリーンランド海の氷山の下に潜水艦を潜航させて、世界最大の未知なる熱水噴出孔の探査をしていた。遠く離れた地で、それぞれ生命の危機を経験している2人は、前年のクリスマス休暇にフランスのホテルで4日間をともに過ごした仲だった。James Moreは自分を水道技師と偽ってはいたが……。
 J.M. Ledgardの同名の小説の映画化。


 ・“Call Me By Your Name”(伊・仏・ブラジル・米) 監督:ルカ・グァダニーノ [カナダ・プレミア]
 出演:Elena Bucci、Vanda Capriolo、アミラ・カサール(Amira Casar)、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ
 物語:1983年の暑い夏。17歳のエリオは、両親とともにイタリア北部にある大きなヴィラで、音楽を聴いたり、本を読んだり、泳いだりして、過ごしていた。エリオの父は、教授をしていて、論文の手伝いをするために、新しいアシスタント、オリヴァーがやってくる。彼もまた、エリオと同じくユダヤ系で、若く、自信に満ち、ハンサムだった。最初、エリオは、オリヴァーに対して、何でも勝とうとしたが、相手のオリヴァーはそういうことに無関心であるように見えた。ある日、テニスの後で、オリヴァーがエリオの腕を取ろうしたことがあったが、エリオは慌ててそれをふりほどいた。彼は、自分がバイセクシャルであることに気づいていて、自分の感情がコントロールできなくなるのが、怖かったのだ……。
 脚本:ルカ・グァダニーノ、ジェームズ・アイヴォリー、ウォルター・ファサーノ
 アンドレ・アシマン(André Aciman)の同名の小説の映画化。


 ・“The Square”(スウェーデン・デンマーク・米・仏) 監督:リューベン・オストルンド [北米プレミア]
 出演:Claes Bang、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリー(Terry Notary)、Linda Anborg、Emelie Beckius、Sarah Giercksky、Christopher Læssø、Jan Lindwall、Annica Liljeblad、ジョン・ノードリング(John Nordling)、Peter Diaz、Denise Wessman、Henric Wassberg、Marina Schiptjenko
 物語:スウェーデンの君主制の廃止の余波の中で、ストックホルム宮殿が美術館に改装されている。クリスチャンは、尊敬されている現代美術のキュレーターで、結婚生活は破綻したが、2人の子どもには献身的な父親であり、正当な理由のあるものは支持するし、運転している車は電気自動車だったりする。今、準備中の企画は、「The Square」というタイトルのインスタレーションで、通りすがりの人に利他主義を問うプロジェクトである。しかし、いつも理想通りというわけにはいかない。クリスチャンは、携帯電話を盗まれて、ばかげたリアクションを取り、恥ずかしい状況に追い込まれてしまう。その一方で、発表のために雇ったPR会社のプロモーションが、思いがけない騒ぎを引き起こしてしまう。
 カンヌ国際映画祭2017 コンペティション部門出品。パルムドール受賞。
 シドニー映画祭2017 ストレート・フロム・カンヌ部門出品。
 ゴールデン・アプリコット国際映画祭2017 ノン・コンペティション・プログラム出品。
 ニュージーランド国際映画祭2017 ビッグ・ナイツ部門出品。
 オデッサ国際映画祭2017 フェスティバル・オブ・フェスティバルズ部門出品。
 モトヴン映画祭2017 メイン・プログラム出品。
 ニュー・ホライズンズ国際映画祭2017 ガラ・スクリーニング部門出品。
 メルボルン国際映画祭2017 ヘッドライナーズ部門出品。


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 トロント国際映画祭2017 ラインナップ 第1弾の記事は、次に続きます。

 ・トロント国際映画祭2017 SPECIAL PRESENTATIONS部門(続き):http://umikarahajimaru.at.webry.info/201707/article_42.html

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