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zoom RSS ベネチア国際映画祭2017 批評家週間、ベネチア・デイズ ラインナップ!

<<   作成日時 : 2017/07/27 07:34   >>

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 【第32回国際批評家週間】(32. Venice International Film Critics’ Week/Settimana Internazionale della Critica)


 [コンペティション部門]

 ・“Les Garçons sauvages(The Wild Boys)”(仏) 監督:Bertrand Mandico
 物語:20世紀初頭。良家出身で、オカルト好きな5人の少年が、レユニオンの島に来ている。彼らは、ひどい悪さを犯して、オランダ人船長につかまり、罪滅ぼしとして、おばけが出そうなおんぼろの貨物船に乗せられる。船長にこき使われた5人は、反乱を起こす計画を立てる。目指すは、ミステリアスな野菜が生い茂る、神秘の島だ。
 Bertrand Mandicoは、パリのゴブランでアニメーションを学び、1993年に卒業。その後、数多くの短編と中編を監督していて、その中にはカンヌ国際映画祭監督週間で上映された“Boro in the Box”も含まれる。21年間にエリナ・レーヴェンソンの21のプロジェクトに加わり、フランスとノルウェー共同製作のSF作品“Prairie”にも参加した。本作が初監督長編。


 ・“Il cratere(Crater)”(伊) 監督:Luca Bellino、Silvia Luzi
 Rosarioは、ナポリ郊外の遊園地で売り子をしている。彼は、貧乏から抜け出すために娘Sharonの才能に賭けて、成功を夢見る。イメージ・ビデオ作りに憑りつかれ、興行主に転じて、歌で娘をスターにしようとする。成功への野望は強迫観念になり、Sharonの自由を奪おうとしていることに気づかない。
 初監督長編。


 ・“Sarah joue un loup garou(Sarah Plays a Werewolf)”(スイス・独) 監督:Katharina Wyss
 物語:17歳のサラは、ステージにすべてを捧げる。彼女が演技をすると、一瞬のサスペンスが生まれる。その瞬間、彼女はキャラクターに完全に変身する。ステージにおける彼女のラディカルな存在感は何によってもたらされるのか。彼女が表現しようとしているダークな秘密。閉所恐怖症的な家族環境、ひとりのボーイフレンドやひとりの友だち、あるいは、信頼できる誰かが欲しいという願望。サラがその思いを演じようとすればするほど、彼女と親しくなりたいと考える人々をさらに遠ざけてしまうことになる。ひとりのアウトサイダーの人生における数日と、孤独から逃げ出したいという彼女の絶え間ない闘い。
 初監督長編。


 ・“Drift”(独) 監督:Helena Wittmann
 物語:2人の女性が週末を北海で過ごす。浜辺の散歩、スナックスタンドのフィッシュ・サンド、モバイルの天気予報、空、水平線、水。一方が、アルゼンチンの家族の許に戻る。もうひとりのテレサは、文化人類学者で、海洋空間の認識を研究していて、さらなる海の旅を続けて、カリブ海に向かう。外国は、彼女を脆弱にする。風景は素晴らしい。彼女は、船で大西洋を渡る。ひとつの波がもうひとつの波を追う。2つは同じではない。思いはすれ違い、時は踏みならされた道をたどり、波のうねりは深い眠りを誘う。海は物語を引き継ぐ。もう一方が、テレサの前に姿を現した時、風が彼女の髪を静かになびかせ、足はしっかりと大地を踏みしめていた。彼女は戻ってきて、テレサに言う。「お変わりないかしら?」
 監督と登場人物の2人が実際に経験した旅に基づく。
 初監督長編。Helena Wittmannは、監督・脚本・撮影・編集を手がけている。


 ・“Team Hurricane”(デンマーク) 監督:Annika Berg
 物語:高度に定型化されたフィクションの要素とドキュメンタリーの素材をミックスさせた、10代の少女たちに関するパンクなチック・フリック(女子映画)。ロンリネス、プッシー・パワー、カワイイ、エレクトロニック・グリーン、ヘンタイ、グラフィティ、バイブレーター、友情、テディーベア、BRT(何にもしてない、普通にリラックスしているときの顔が、感じの悪い嫌な女のように見える)、アート、火、恐れ、風船ガム、ママとパパ、拒食症、サボテン、ホームメイド・ピアッシング、ネイルアート、チェリーズ、カッティング、イルカ、ロリータ、秘密の日記、白昼夢。現実世界のラディカルな少女たち。
 監督Annika Bergが、ソーシャル・メディアを通して集めた8人の10代の少女たちの、ひと夏の冒険をとらえた作品。
 Annika Bergは、卒業制作の短編“SIA”が今年のデンマーク・アカデミー賞短編映画賞を受賞したばかりで、本作が初監督長編。


 ・“The Gulf(Körfez)”(トルコ・独・ギリシャ) 監督:Emre Yeksan
 物語:Selimは、30代で、失敗したキャリアと苦々しい離婚を忘れようとして、故郷イズミルに戻って来る。すぐに将来に向けて動き出すことは気が進まず、ふらふらとさまよって、昔の知り合いを訪ねたりする。親族とか、クラスメートとか、元カノとか。偶然に軍隊時代の友人のCihanと出会う。彼は、無精者だが、人を惹きつけるエナジーを持っている。ミステリアスな海事事故の後、恐ろしい異臭騒ぎがあり、人々はイズミルを離れ出していくが、彼は、これまでとは全く違う世界に次第に魅力を感じ、人生の可能性を見出していく。
 初監督長編。


 ・“Temporada de caza(Hunting Season)”(アルゼンチン・米・独・仏・カタール) 監督:Natalia Garagiola
 物語:Ernestoは、尊敬されている狩猟ガイドで、パタゴニアに新しい家族とともに暮らしている。最初の妻が亡くなった後、彼は、10年以上会っていなかった10代の息子Nahuelを引き取らなければならなくなる。これまで過去を放置してきた彼に、息子の暴力が爆発する。むき出しの敵意の中で、彼は2人の新しい関係性を模索しなければならない。
 Natalia Garagiolaは、短編“Yeguas y Cotorras”(2012)がカンヌ国際映画祭批評家週間に選出され、“Sundays”(2014)がカンヌ国際映画祭監督週間に選出された俊英で、本作で長編監督デビュー。


 [アウト・オブ・コンペティション部門/スペシャル・イベント]

 ・“Pin Cushion”(英) 監督:Deborah Haywood [オープニング作品]
 物語:母親のリンと娘のアイオナは、異常なくらい仲良しで、新しい街での新しい生活にも興奮していた。スムーズとはいかなかった出会いの後、アイオナは、キーリー・ステイシー、チェルシーと「親友」になる。取り残されたように感じたリンは、近所のベリンダと友だちになる。リンとアイオナは、うまくいっている風を装えば装うほど、うまくいかなくなる。母と娘は、幻想とウソに隠れる。リンは、アイオナに実際に起こっていることを知った時、彼女の友人たちを罰し、娘を永遠に守るためにはどうすればいいか考える。
 BFIのサポートを受けた初監督長編。


 ・“Veleno”(伊) 監督:Diego Olivares [クロージング作品]
 物語:コジモは、バッファロー農家で、若い市長候補の家族から土地を売ってくれと言われるが、断る。“Land of Fires”と呼ばれる原野に、有毒廃棄物が不法投棄されたおかげで、コジモは、腫瘍を患ってしまい、彼の妻は、夫
の闘いを引き継ぐ決心をする。
 14年ぶりの第2監督長編。


 [第2回イタリア短編部門](SIC@SIC(Short Italian Cinema @ Settimana Internazionale della Critica))

 ・“Adavede”(伊/20') 監督:Alain Parroni
 ・“Due(Two)”(伊・仏/17') 監督:Riccardo Giacconi
 ・“Les fantômes de la veille(Ghosts of Yesterday)”(仏・伊/20') 監督:Manuel Billi
 ・“Il legionario(The Legionnaire)”(伊/13’) 監督:Hleb Papou
 ・“MalaMènti(MeanMinds)”(伊/13’) 監督:Francesco Di Leva
 ・“Piccole italiane(MeanMinds)”(伊/18’) 監督:Letizia Lamartire
 ・“Le visite(Visiting Day)”(伊/15’) 監督:Elio Di Pace

 ・“Nausicaa – L’altra Odissea(Nausicaa - The Other Odyssey)”(伊/20’) 監督:Bepi Vigna [オープニング短編]
 ・“L’ultimo miracolo(The Last Miracle)”(伊/20’) 監督:Enrico Pau [クロージング短編]

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 【第14回ベネチア・デイズ】(Venice Days/Giornate degli Autori)


 [オフィシャル・セレクション]

 ・“M”(仏) 監督:サラ・フォレスティエ [第1回作品][ワールド・プレミア]
 出演:サラ・フォレスティエ、Redouanne Harjane
 物語:リラとモーは、バスの停留所で出会う。リラは、言語障害を患っている。一方、モーは、話し好きで、元気いっぱいだ。リラは、試験のための準備をしている。モーは、生活のために、違法のレースをしている。正反対の2人が恋に落ちる。だが、そこにモーが重い秘密を持ち込む。


 ・“Il contagio(The Contagion)”(伊) 監督:マッテオ・ボトルーニョ(Matteo Botrugno)、ダニエレ・コルッチーニ(Daniele Coluccini) [ワールド・プレミア]
 出演:ヴィニーチョ・マルキオーニ(Vinicio Marchioni)、マウリツィオ・テゼイ(Maurizio Tesei)、アンナ・フォリエッタ(Anna Foglietta)、ヴィンチェンツォ・サレンメ(Vincenzo Salemme)
 物語:郊外の公営団地、そこにこの物語の登場人物たちは住んでいる。キアラとマルチェロは夫婦だ。マルチェロは、元ボディービルダーだが、自分のセクシュアリティーがよくわかっておらず、ブルジョワの教授で作家のヴァルテルと関係を持ち、彼にリードされている。ブルーノは、ASローマのフーリガンで、フラミナと結婚するが、彼女は自分の家族と縁を切っている。ジャンフランコは、ドラッグ・ディーラーで、大物エウジェニオ("spinning top"という異名を持ち、ガレージで仕事をし、売春婦と一緒に暮らしている)と取り引きしようとしている。フランチェスカは、障害を抱える過激派だ。彼らがここに住んでいるのは、たまたまだ。反抗心や好奇心からということもあるかもしれない。彼らは、荒っぽい言葉や方言でやりとりを交わす。それぞれの物語は、絡み合い、都市の片隅で、パッチワークを作り出す。それらの物語は、暴力的だったり、グロテスクだったりするが、何かを生み出すわけではない。
 東京国際映画祭2010で初監督長編『そして、地に平和を』が上映されている監督コンビの最新作。ドラマ作品としては、7年ぶり2本目の長編。


 ・“L'equilibrio”(伊) 監督:Vincenzo Marra [ワールド・プレミア]
 物語:ジュゼッペは、イタリアのカンパニア出身の神父で、前は、アフリカで伝道師をしていたが、今はローマの小さな教区で働いている。ところが、精神的な危機を経験し、生まれ故郷の地区に移らないかと持ちかけられる。ジュゼッペは、ナポリ郊外の小さな村で、教区神父ドン・アントニオの後任を任される。ドン・アントニオは、カリスマ的で、弁舌が巧みで、エリアでの廃棄物の不法投棄に対するキャンペーンを行なっていて、有名で、敬意を集めていた。彼は、ジュゼッペに代わりにローマに転任が決まった。去る前に、彼は、ジュゼッペに厳しい現実を突きつける。かつて彼がそうだったように、新しい神父は、コミュニティーを助けるために、あらゆる方法で最善を尽くさなければならない。そうして、ジュゼッペは、彼が生きてきた場所について、不都合な真実を知る。彼は、自分の恐れは脇に置いて、精神的な神の思し召しを追求することを選択する。ところが、勇気と根気にも拘わらず、彼は、この厳しい環境の中で、土壇場に追い詰められてしまう。


 ・“Dove cadono le ombre(Where the Shadows Fall)”(伊) 監督:Valentina Pedicini [第1回作品][ワールド・プレミア]
 出演:エレナ・コッタ、Federica Rossellini
 物語:ナースのアンナとアシスタントのハンスは、古い老人ホームで働いている。そこはかつて孤児院だったところで、2人が収監されていたところでもある。2人は、まだ過去とこの場所に囚われているように見える。ここにジェルトルードが入所してきて、一気に過去に揺り戻される。かつてイェニッシュ(ヨーロッパの漂流民)の子どもたちが集められ、ジェルトルードに優生学の実験台にされたのだ。アンナは、その犠牲者のひとりであり、痛みを伴う子ども時代は、未だに彼女を脅えさせている。彼女は、古い友人フランツィスカの行方を何としても捜そうとし始める。700人が実験台にされたという、実話に基づく物語。
 前回、短編『昨日の出来事』“Era ieri (It Was Yesterday)”が、国際批評家週間に選出されたValentina Pediciniの初監督長編。


 ・“Looking for Oum Kulthum”(独・オーストリア・伊) 監督:シリン・ネシャット [ワールド・プレミア]
 物語:ミトラ(40前後)は、野心的なアーティストで、妻であり、母でもある。彼女は、自分の英雄である、アラブ世界の伝説的な歌手ウム・クルスーム(1904-1975)の映画を作るという夢のプロジェクトに乗り出す。保守的な男性社会で、女性歌手として生き、闘い、犠牲になり、成功したウム・クルスームを描くことが目的だ。ところが、映画の制作期間中に、10代の息子が突然姿をくらまし、神話として、ひとりの女性として、ひとりのアーティストとしての、ウム・クルスームのエッセンスを見失い、ミトラは、感情的、アーティスト的に行き詰ってしまう。


 ・“Life Guidance”(オーストリア) 監督:Ruth Mader [ワールド・プレミア]
 近未来。世界は、完全に資本主義に支配されている。社会は、業績優秀者によって支えられている。彼らは、明るく、フレンドリーで、透明感があり、効率的に仕事をこなすミドル・クラスだ。彼らのほとんどは、幸せで、自己実現を果たしていると考えている。一方、いわゆる最低受益者は、眠りの塔(Fortresses of Sleep)に押し込められている。アウトソーシング・エージェンシー、Life Guidanceは、彼らのために設けられ、彼らが最適化人間になれるように指導する。アレクサンダーは、ミドル・クラスのメンバーで、ファイナンシャル・セクターで働いている。他の者と同じく、彼もシステムを自分のものにしている。ところが、ある日、彼は、子供に誤った言葉を使い、それがLife Guidanceの注意を引く。Life Guidanceのエージェントは、彼の潜在的最適化について忠告し、次第に彼の生活に踏み込んでくる。アレクサンダーは、抵抗を感じ始め、まもなく明るさと人当りのよいシステムの恐ろしさにぶつかる。


 ・“Ga'agua(Longing)”(イスラエル) 監督:ザヴィ・ガヴィソン(Savi Gabizon) [インターナショナル・プレミア]
 物語:アリエルは、裕福だが、まだ自分の子どもはいない。ある日、彼のところに、大学時代のガールフレンドから電話がかかってくる。彼女は、驚かせることが2つあると言い出す。1つ目は、2人が別れて20年経つが、あの時、彼女は妊娠していて、愛らしい男の子を生んだということ。そして2つ目は……。以後、彼の人生は永遠に変わってしまう。
 イスラエル・アカデミー賞受賞作『裸の女神』“Nina's Tragedies”がDVDでリリースされているザヴィ・ガヴィソン監督の最新作。
 エルサレム映画祭2017 長編コンペティション部門出品。脚本賞、観客賞受賞。


 ・“Samui Song(Mai Mee Samui Samrab Ter)”(タイ・独・ノルウェー) 監督:ペンエーグ・ラッタナルアーン [ワールド・プレミア]
 物語:Viyadaは、30代のタイのソープ・オペラの女優で、外国籍を持つリッチなジェロームと結婚している。ところが、ジェロームが、Buddhakayaという宗教めいたセクトとそのカリスマティックな指導者The Holy Oneにのめり込んでいき、Viyadaもプレッシャーを感じるようになる。そこから逃れたいと考えていた時、ガイ・スペンサーという謎の男性と出会う。彼は、対価は大きいが、永遠に問題を解決してあげるという。しかし、物事は計画通りには行かない。Viyadaは、The Holy Oneの影響をきっぱりと断ち切るために、思い切った手段を取らなければならない。


 ・“The Taste of Rice Flower(米花之味)”(中) 監督:Pengfei(宋鵬飛) [ワールド・プレミア]
 物語:Ye Nanは、中国の少数民族ダイ族の女性で、都会で暮らした後、自分の村に戻って来る。彼女は、村に残してきた13歳の娘の面倒を見たかったのだが、やり直すには障害が多かった。ある日、娘が友だちと一緒に村で最も崇められているお寺からお金を盗んで、逮捕される。村人たちは、少女たちが悪魔に取りつかれていると考え、水かけ祭りの間、2億5000年前のカルスト洞窟にある、石仏に礼拝させることで救おうとする。


 ・“Eye on Juliet”(カナダ) 監督:キム・グエン [ワールド・プレミア]
 物語:中東の砂漠に石油のパイプラインが伸び、その上空をスパイダー型ドローンが飛ぶ。ドローンのオペレーターは、ゴードンで、彼は、遠くアメリカにいて、パイプラインのセーフキーパーをしている。ゴードンは、ドローンから送られてくる映像を通して、若い娘アユーシャに恋をする。彼女は、好きでもない年輩の男性と結婚させられることになっていて、ゴードンは、アメリカにいながら、彼女を運命から救うためなら何でもしたいと考える。


 ・“Candelaria”(コロンビア・独・ノルウェー・アルゼンチン) 監督:Jhonny Hendrix Hinestroza [ワールド・プレミア]
 物語:90年代。世界が劇的に変わろうとしている時、通商を停止しているキューバでは、人々は、ラム酒に溺れ、飢餓と葉巻で息苦しい思いをしていた。Candelaria (64)とVictor Hugo (63)の夫婦も、惰性的な生活を送っていた。ある日、Candelariaは、ビデオカメラを手に入れる。それがきっかけとなって、2人はお互いを見つめ直し、愛を取り戻す。思いがけない幸福は、確かに甘いものだったが、終わりの始まりでもあった。


 ・“Volubilis”(モロッコ・仏) 監督:フォージ・ベンサイーディ(Faouzi Bensaïdi) [ワールド・プレミア]
 物語:Abdelkaderは、警備員をしていて、Malikaは地元で従業員をしている。彼らは、結婚したばかりで、狂おしいばかりに愛し合っている。経済的な問題はあったが、彼らは引っ越し、愛を育むことを夢見ている。Abdelkaderは、暴力的で屈辱的なことを経験し、それが2人の運命を変える。
 タイトルのヴォルビリス(Volubilis)は、モロッコにある古代ローマ時代の遺跡の名前。
 俳優として『SAINT LAURENT サンローラン』や『ディーパンの闘い』、『サバイビング・モロッコ』などに出演しているフォージ・ベンサイーディの最新監督作品。


 [スペシャル・イベント]

 ・“Il risoluto(The Resolute)”(伊・仏) 監督:Giovanni Donfrancesco [ワールド・プレミア]
 映画監督が、バーモントの森の中に隠居していた87歳のイタリア人と出会う。彼は、自分の人生に関する長い話を始める。長らく抑えつけられていた戦時中の話を皮切りに、過去の不都合な話が繙かれる。最も暴力的なファシスト軍Decima Masの少年兵時代の話もあれば、ムッソリーニの失われた財宝の話もあり、財宝は、隠すのに彼自身が手伝ったという。現代に伝えられる曲がりくねった記憶の旅。159分。


 ・“La legge del numero uno”(伊) 監督:アレッサンドロ・ダラトリ(Alessandro D’Alatri) [ワールド・プレミア]
 物語:胡散臭い密売人と、タフなロマ人のギャングと、東欧の人身売買商人。3人は、刑務所に服役中だが、数日間の仮釈放のチャンスが与えられる。それには、判事と聴衆の前で、うまく答弁しなければならない。何の根拠もないが、彼らは一番最初に答弁した者が仮釈放を得られると思い込む。監房で待つ間、3人は最初に答弁する順番を手に入れるためにゲームを始める。
 『アパッショナート』『マリオの生きる道』で知られるアレッサンドロ・ダラトリ監督の最新作。


 ・“Il tentato suicidio nell'adolescenza (T.S. Giovanile)”(1968/伊/35') 監督:エルマンノ・オルミ
 昨春に、ブレシアのFondazione Luigi Michelettiのアーカイブで、フィルモグラフィーにも載っていない、エルマンノ・オルミの未公開の作品が見つかった。表には単に"T.S."と書かれ、オープニング・クレジットには、多国籍製薬企業Sandozの名前がある。製薬会社の依頼で撮影されたコミッションド・フィルムらしい。エルマンノ・オルミのフィルモグラフィーとしては、監督デビューから10年目に当たり、『木靴の樹』の10年前の作品ということになる。ミラノのPoliclinico病院の精神科病棟からスタートし、偉大な精神科医Carlo Lorenzo Cazzulloが登場し、いかに若者の自殺が多いかが示され、インタビュー、統計、個人の物語が続く。ミニチュア、編集、ペース、キャスティング、顔の表情のとらえ方、感情移入にオルミらしさが窺えるという。


 ・“Thirst Street”(米・仏) 監督:ネイサン・シルヴァー(Nathan Silver) [インターナショナル・プレミア]
 物語:アメリカ人フライト・アテンダントのジーナは、恋人の自殺で落ち込み、乗り継ぎ時間の間に、ナイトクラブのバーテンダー、ジェロームとパリでつかの間の関係を持つ。ところが、彼女は、これにのめり込んでしまい、フランスに残ることに決める。しかし、害のないランデヴーのはずが、ジェロームの元カノのクレメンスが入り込んできて、報われない狂気の愛に変わる。ジーナは、誤解と自己虐待と狂気の負のスパイラルに落ち込む。
 『エレナ出口 Exit Elena』のネイサン・シルヴァー監督最新作。
 トラベッカ映画祭とのコラボレーション作品。
 トライベッカ映画祭2017 USナラティヴ・コンペティション部門出品。
 メリーランド映画祭2017出品。
 モントクレア映画祭2017出品。
 マーファ映画祭2017出品。


 ・“Agnelli”(米) 監督:Nick Hooker [ワールド・プレミア]
 伝説的なイタリア人経営者であり、プレイボーイとしても知られた、フィアットの元名誉会長ジャンニ・アニェッリ(1921-2003)に関するドキュメンタリー。家族や友人、恋人、業界の知人、ライバルたち、執事やコックにまでインタビューを行なって、ジャンニ・アニェッリという人物を明らかにする。インターナショナルなプレイボーイとして知られた20世紀半ば、70年代、「鉛の時代」、トリノの人々やイタリア人の心の中に残る神話の本質について、世界のエグゼクティヴのインテリゲンチャとして。


 ・“Getting Naked: A Burlesque Story”(米) 監督:James Lester [ワールド・プレミア]
 ニューヨークで活躍しているネオ・バーレスクの5人のパフォーマーの、オン・ステージとオフ・ステージを取り上げる。卑猥なコメディーやストリップティーズの世界。新たなアイデンティティーの発見。華やかさの陰で、どうしても切り離せない女性蔑視や病気、存在論的な危機。アーティストとして、エンターテイナーとして、地球上で最もタフな街で生きる女性たちの物語。


 [特別上映]

 ・“I'm (Endless Like the Space)”(伊) 監督:Anne-Riitta Ciccone [ワールド・プレミア]
 物語:17歳の娘ジェシカの物語。彼女は、奇妙な世界に住んでいる。これは近未来かもしれないし、別の次元の世界の話かもしれない。恐ろしい未来がジェシカを脅かし、彼女のまわりの人々を不安にさせる。世界は、世界を変えたり、よりよい生活を求めたりする者を拒絶する。孤立や虐めといったものすべてが状況に思わぬインパクトを与える。ショッキングなターニング・ポイントを経て、意外な結末を迎える。
 実験的3D映画。


 ・“Raccontare Venezia”(伊・仏/54’) 監督:ヴィルマ・ラバーテ(Wilma Labate) [ワールド・プレミア]
 物語:若い女優が、ベネチアを訪ねて、有名な映画のロケ地を楽しみ、雰囲気を味わう。彼女は、黄金時代、下降期、そして現代を追体験する。
 『ぼくらの世代』のヴィルマ・ラバーテ監督の最新作。


 ・“The Millionairs”(伊/14’) 監督:クラウディオ・サンタマリア(Claudio Santamaria)
 物語:長い夜。山道は森の斜面に交わり、ぞっとする一連の殺人のシーンになる。登場人物のすべてはミステリアスなスーツケースを手に入れようとする。
 男優クラウディオ・サンタマリアの監督作品。


 [Miu Miu Women's Tales]

 “#13 Carmen”(伊・米/8’) 監督:クロエ・セヴィニー
 *日本語サイト(+本編動画):http://www.miumiu.com/ja/women_tales/13/film?cc=IT


 “#14 (The [End) of History Illusion]”(伊・米/13’) 監督:セリア・ロールソン・ホール(Celia Rowlson-Hall) [ワールド・プレミア]
 物語:地下8mに埋められたラスベガスの贅沢なファミリー・ホーム。意欲的なライフスタイル広告の中に、双子のタップダンサーとひとりのベイカー・バレリーナが映し出される。そして、核によってアルマゲドンがもたらされる。1930年代のハリウッド・ミュージカルのパート。1960年代の冷戦時代のパート。コマーシャリズムの物語にキャラクタリスティックな振付とダークなユーモア。恐れ。逃避主義。


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